ウアリヒト

UAV 5980
(8CD)
マーラーの音楽 1903年から1940年までに制作された78回転盤音源の集成
  [CD 1]
 ウェーバー(1786-1826)/マーラー補筆完成:
  オペラ「三人のピント」から 失われた少女
   レオポルト・デムート(バリトン) ピアノ伴奏
   録音:1903年、ウィーン 原盤:Gramophone & Typewriter 042030
 マーラー(1860-1911):
  歌曲集「少年の魔法の角笛」から この歌を作ったのは誰?
   グレーテ・シュテュックゴルト(ソプラノ) 管弦楽伴奏
   録音:1915年頃 原盤:matrix 700ar - Grammophon
  歌曲集「若き日の歌」から 私は緑の野辺を楽しく歩いた
   グレーテ・シュテュックゴルト(ソプラノ) 管弦楽伴奏
   録音:1919年から1921年までの間、ミュンヘン
   原盤:matrix 353as Polydor 19234, Gramophone 65596
  交響曲第2番ハ短調「復活」から 第1楽章
  [CD 2]
  交響曲第2番ハ短調「復活」から 第2−5楽章
   ゲルトルート・ビンダーナーゲル(ソプラノ) エンミ・ライスナー(アルト)
   ベルリン大聖堂合唱団 ベルリン国立オペラ管弦楽団
   オスカー・フリート(指揮)
   録音:1924年、ベルリン
  歌曲集「少年の魔法の角笛」から この歌を作ったのは誰?
   ルーラ・ミス=グマイナー(アルト) 管弦楽伴奏
   録音:1925年あるいは1926年 原盤:matrix 3565ar -
  [CD 3]
  交響曲第5番嬰ハ短調 から 第4楽章
   アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 ウィレム・メンゲルベルク(指揮)
   録音:1926年5月
  歌曲集「少年の魔法の角笛」から この歌を作ったのは誰?
   ルーラ・ミス=グマイナー(アルト) ユリウス・ダールケ(ピアノ)
   録音:1928年 原盤:matrix 650brII - Polydor 23106
  「大地の歌」から 第3楽章「青春について」のポプリ
   (サロンオーケストラ用短縮編曲版)
  歌曲集「少年の魔法の角笛」から ラインの伝説(サロンオーケストラ用編曲版)
   ドル・ダウバー・サロンオーケストラ
   録音:1928年9月28日、ウィーン 原盤:matrix BW1846-1 and -7-2
  歌曲集「少年の魔法の角笛」から この歌を作ったのは誰?
  歌曲集「亡き子をしのぶ歌」(全5曲)
   ハインリヒ・レーケンパー(バリトン) ベルリン国立オペラ管弦楽団
   ヤッシャ・ホーレンシュタイン(指揮)
   録音:1928年 原盤:matrix 696-701bm
 J・S・バッハ(1685-1750)/マーラー編曲:管弦楽組曲第3番 から アリア
   ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団 ウィレム・メンゲルベルク(指揮)
   録音:1929年1月16日、ニューヨーク
 マーラー:
  リュッケルト歌曲集 から 真夜中に
   アールチェ・ノールデウィール=レディンギウス(アルト)
   アントン・ファン・デル・ヘルスト(ピアノ)
   録音:1928年、セントラル・ホール、ウェストミンスター、ロンドン
  歌曲集「少年の魔法の角笛」から この歌を作ったのは誰?
   エリーザベト・シューマン(ソプラノ) ジョージ・リーヴズ(ピアノ)
   録音:1930年2月18日、スモール・クイーンズ・ホール、ロンドン
  [CD 4]
  交響曲第4番ト長調
   北澤栄子(ソプラノ) 新交響楽団 近衛秀麿(指揮)
   録音:1930年5月28-29日、パーロフォン・スタジオ、川崎
  交響曲第2番ハ短調「復活」から 第4楽章「原初の光」
  リュッケルト歌曲集 から 私はこの世に捨てられて
   サラ・シャルル・カイエ(アルト)
   ベルリン国立オペラ管弦楽団 ゼルマー・マイロヴィツ(指揮)
   録音:1930年10月1日、ベルリン 原盤:matrix 30371-2
  歌曲集「少年の魔法の角笛」から ラインの伝説,少年鼓手
   ハインリヒ・シュルスヌス(バリトン)
   ベルリン国立オペラ管弦楽団 ヘルマン・ヴァイゲルト(指揮)
   録音:1931年 原盤:matrix 1154BiI and -5BiI - Polydor 95469
  [CD 5]
  交響曲第2番ハ短調「復活」
   コリン・フランク・ボーエン(ソプラノ) アン・オマリー・ガログリー(アルト)
   トウィン・シティ合唱団 ミネアポリス交響楽団 ユージン・オーマンディ(指揮)
   録音:ライヴ、1935年1月6日、サイラス・ノースロップ・オーディトリアム、ミネアポリス
   原盤:matrix CVE 87511-32 - Victor M 256 (11753-63)
  [CD 6]
  リュッケルト歌曲集 から 私はこの世に捨てられて
  「大地の歌」
   シャスティン・トールボリ[ケルスティン・トルボルク](ソプラノ)
   チャールズ・クルマン(テノール)
   ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ブルーノ・ワルター(指揮)
   録音:ライヴ、1936年5月24日、ムジークフェライン、ウィーン
  交響曲第5番嬰ハ短調 から 第4楽章(アダージェット)
   ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ブルーノ・ワルター(指揮)
   録音:1938年1月15日、ムジークフェライン、ウィーン
  [CD 7]
  交響曲第9番ニ長調
   ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ブルーノ・ワルター(指揮)
   録音:ライヴ、1938年1月16日、ムジークフェライン、ウィーン
  [CD 8]
  リュッケルト歌曲集 から 私はほのかな香りを吸い込んだ(英語版)
   チャールズ・クルマン(テノール) 管弦楽団 マルコム・サージェント(指揮)
   録音:1938年6月30日、ロンドン 原盤:matrix CA 17004-2 - Columbia
  リュッケルト歌曲集 から 私はほのかな香りを吸い込んだ
  歌曲集「若き日の歌」から ハンスとグレーテ
   スザンヌ・ステン(メゾソプラノ) レオ・タウブマン(ピアノ)
   録音:1940年 原盤:matrix WCO 26888 A and -9 A
  交響曲第1番ニ長調(*)
   ミネアポリス交響楽団 ディミトリ・ミトロプーロス(指揮)
   録音:1940年11月4日、サイラス・ノースロップ・オーディトリアム、ミネアポリス
   原盤:matrix XCO 29850-61 -

トランスファー:
 ウォード・マーストン(CD 1−5)/マーク・オーバート=ソーン(CD 6, 7, 8(*以外))
 チャールズ・マーティン(CD 8(*))
レストレーション&ノイズ・プロセッシング:チャールズ・マーティン
プロデュース:ジーン・ゴーデット

ペーテル・フュレプの「マーラー・ディスコグラフィ」に記載された、1903年から1940年までに制作されたすべての78回転盤音源を集成したCDボックス・セット。限定生産品です。


UAV 5986
パスカル・ロジェのプーランク!
プーランク
(1899-1963):室内楽作品集
  フルート・ソナタ(1957)(*)/オーボエ・ソナタ(1962)(+)
  クラリネット・ソナタ(1962)(#)/ホルンとピアノのための悲歌(1957)(**)
  ピアノ四手連弾のためのソナタ(1918/改訂:1939)(##)
  ヴァイオリン・ソナタ(1942-1943/改訂:1949)(++)
  ヴァイオリンとピアノのためのバガテル(1932)(++)

パスカル・ロジェと仲間たち
 パスカル・ロジェ(ピアノ) アミ・ロジェ[伯野亜美](ピアノ(##))
 ミシェル・モラゲス(フルート(*)) リャン・ワン(オーボエ(+))
 パスカル・モラゲス(クラリネット(#)) ハワード・ウォール(ホルン(**))
 エルミラ・ダルヴァロヴァ(ヴァイオリン(++))

録音:2014年

フランスの名ピアニスト、パスカル・ロジェ(1951年生まれ)が当レーベル初登場。気心の通じたフランスとアメリカ合衆国の演奏家、そして夫人のアミとのデュオによる得意のプーランクです。このレーベル、やはりただものではない!


UAV 5987
デイヴィッド・アムラム(1930-):室内楽作品集 ニューヨーク室内楽祭ライヴ
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
   エルミラ・ダルヴァロヴァ(ヴァイオリン) 金丸智子(ピアノ)
  「赤い河の谷間」の主題による変奏曲(フルートと弦楽のための)
   キャロル・ウィンセンス(フルート) フェイス・ザ・ミュージック・アンサンブル
  フルート協奏曲「夜の巨人たち [Giants of Night]」
   エルミラ・ダルヴァロヴァ(ヴァイオリン) シン=チャオ・リャオ(ピアノ)
  肖像(ピアノ四重奏のための)
   ニョーヨーク・ピアノ四重奏団
    リンダ・ホール(ピアノ) エルミラ・ダルヴァロヴァ(ヴァイオリン)
    ロナルド・カーボーン(ヴィオラ) ウェンディ・サッター(ゲスト:ヴィオラ)

  モンクのためのブルースと変奏曲(ホルンのための)
   ハワード・ウォール(ホルン)
  ジャック・ケルアックの「路上」からの4つの朗読
   (朗読とジャズ・クアルテットのための)
   イカヤニ・チェンバーリン、アディラ・アムラム、ダグラス・イーガー(朗読)
   デイヴィッド・アムラム・クアルテット
    デイヴィッド・アムラム(ピアノ) ケヴィン・トゥイグ(ドラムス)
    リーン・ハート(ベース) アダム・アムラム(コンガ)

録音:2012年9月7日、ライヴ、New York Chamber Music Festival、シンフォニー・スペース、
     ニューヨーク・シティ、アメリカ合衆国

ホルンを、ピアノをはじめ様々なクラシカル、ジャズおよび民族楽器のプレーヤーにして指揮者、作曲家(映画音楽も手がける)、さらに著作家でもあるアメリカ合衆国のマルチタレント・ミュージシャン、デイヴィッド・アムラムの室内楽プログラム・コンサートのライヴ録音。


UAV 5988
メルティング・ザ・ダークネス 無伴奏ヴァイオリンのための現代音楽
 ヤニス・クセナキス(1922-2001):Mikka S
 ゲオルク・フリードリヒ・ハース(1953-):de terrae fine
 オスカル・ビアンキ(1975-):Semplice
 クリストファー・バーンズ:Come Ricordi Come Sogni Come Echi
 アレグザンダー・シグマン(1980-):VURTRUVURT
 イレアナ・ペレス=バスケス:un ser con unas alas enormes
 ロバート・ロー(1954-):Melting the Darkness

ミランダ・クックソン(ヴァイオリン)

ミランダ・クックソンはジュリアード音楽院で学んだアメリカ合衆国のヴァイオリン奏者。現代音楽に意欲的に取り組んでいます。


UAV 5989
カーター、セッションズ、エッカートヴァイオリン作品集
 エリオット・カーター(1908-2012):ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲(1973)
 ロジャー・セッションズ(1896-1985):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(1953)
 ジェイソン・エッカート(1981-):
  ストレムカール(水の精) [Strömkarl] (ヴァイオリンとピアノのための;2012)

ミランダ・クックソン(ヴァイオリン)
ブレア・マクミレン(ピアノ)

録音:2013-2014年、ニューヨーク・シティ、アメリカ合衆国

前作であるルイジ・ノーノの「未来のユートピア的ノスタルジー的遠方」(UAV 5992)で好評を博したアメリカ合衆国のヴァイオリン奏者ミランダ・クックストン。ジェイソン・エッカートはニュージャージー州プリンストンに生まれたアメリカ合衆国の作曲家。ヘヴィーメタル・バンドとジャズ・バンドのギタリストとして音楽活動を開始し、バークリー音楽大学でギターを学んでいましたが、ウェーベルンの音楽との出会いをきっかけにクラシカル音楽の作曲に転向、コロンビア大学でジョナサン・クレイマー(1942-2004)に師事しました。「ストレムカール」は当盤に収録するために委嘱され、2013年5月8日にニューヨーク・シティのイタリアン・アカデミーで当盤の演奏者により初演されたスウェーデンの民話に基づく作品で、もちろんこれが世界初録音。


UAV 5990
ヴァーノン・デューク(1903-1969):ヴァイオリン協奏曲 ヴァイオリンのための作品全集
  ヴァイオリン協奏曲(1940-1941)(*)
  ヴァイオリン・ソナタ ニ長調(1948-1949)(#)
  ヴァイオリンとファゴットのための練習曲(**)
  オッフェンバックへのオマージュ(+)
  メキシコ奇想曲(+)

エルミラ・ダルヴァロヴァ(ヴァイオリン)
キム・ラスコウスキ(ファゴット(**))
オーストリア放送交響楽団(*)
スコット・ダン(指揮(*)、ピアノ(+/#))

録音:2014年、ウィーン、オーストリア(*)/2014年、ニューヨーク、アメリカ合衆国(*以外)

「ニューヨークの秋」「パリの四月」「言い出しかねて」等のスタンダード・ヴォーカル・ナンバーで有名なアメリカ合衆国の作曲家ヴァーノン・デュークのクラシカル作品集。彼はヴラティーミル・アレクサンドロヴィチ・ドゥケーリスキーとしてロシア(現ベラルーシ)のパラフィアノヴォに生まれ、キエフ音楽院でグリエール(1875-1956)に師事。ロシア革命を避け出国、1921年アメリカ合衆国に渡り商業音楽で生計を立てましたが、プロコフィエフ(1891-1953)の助言によりクラシカル音楽に復帰、その後ガーシュウィンに見出されブロードウェイの人気作曲家ヴァーノン・デュークとなってからも本名でクラシカル作品の発表を続けました。
当盤はヴァーノン・デュークがヴァイオリンのために書いた作品をすべてを収めたたいへん興味深い企画。(#)以外は世界初録音です。このレーベルならではの目のつけどころであり、こちらもほんとうに目が離せません。プロデューサーは当レーベルの看板アーティストの一人エルミラ・ダルヴァロヴァと指揮者スコット・ダン。ハリウッドボウル交響楽団副指揮者を務めるスコット・ダンは20世紀以降のアメリカ合衆国の音楽に強い興味を示し、とりわけガーシュウィン、ヴァーノン・デューク、バーンスタインといったポピュラーとクラシカルのクロスオーバー的作曲家の音楽に情熱を注いでいます。


UAV 5991
ピアソラ タンゴからエチュードへ
 アストル・ピアソラ(1921-1992)/オクタビオ・ブルネッティ編曲:
  6つのタンゴ・エチュード/天使へのイントロダクション/ナイトクラブ 1960
  天使のミロンガ/バルダリート/天使の復活/革命家

エルミラ・ダルヴァロヴァ(ヴァイオリン)
オクタビオ・ブルネッティ(ピアノ)

録音:2013年

アルゼンチンのピアニスト、オクタビオ・ブルネッティがヴァイオリンとピアノのために編曲したピアソラ作品集。


UAV 5992
(CD + Blu-ray Audio)
ルイジ・ノーノ(1924-1990):
  未来のユートピア的ノスタルジー的遠方
   (ヴァイオリンと8トラックの録音テープのための;1988-1989)

ミランダ・クックソン(ヴァイオリン)
クリストファー・バーンズ(エレクトロニクス)

録音:時期の記載なし、ア・ブラッディ・グッド・レコード、ロングアイランド・シティ、
     ニューヨーク・シティ、アメリカ合衆国

ノーノの晩年を代表する実験的作品。ブルーレイ・オーディオ・ディスクではクリストファー・バーンズによる 5.1サラウンド・サウンドを楽しめます。ミランダ・クックソンはジュリアード音楽院で学んだアメリカ合衆国のヴァイオリン奏者。現代音楽に意欲的に取り組んでいます。


UAV 5993
ロンドンにおけるバロック音楽の巨匠たち(Vol.1)
 ヘンデル(1685-1759):トリオ・ソナタ ト短調 Op.2 No.8
 フランソワ=イポリト・バルテレモン(1741-1808):
  デュエット第1番ハ長調(*)/デュエット第2番イ長調(*)
 ヘンデル:トリオ・ソナタ ホ長調 Op.2 No.9

ゲーリー・カー(コントラバス)
エルミラ・ダルヴァロヴァ(ヴァイオリン)
ハーモン・ルイス(オルガン)

録音:2012年4月27-28日、カタリーナ・クリプト、ビクトリア、
     ブリティッシュコロンビア州、カナダ

コントラバスの巨匠ゲーリー・カー(1941-)の新録音。フランソワ=イポリト・バルテレモンは1764年以降イギリスで活躍したフランスの作曲家・ヴァイオリン奏者で、(*)は世界初録音と表示されています。エルミラ・ダルヴァロヴァはメトロポリタン・オペラ管弦楽団の元コンサートマスター。


UAV 5994
フィリップ・マイヤーズ(ホルン)も参加!
アマンダ・マイアーとブラームスの出会い

 ブラームス(1833-1897):
  ホルン、ヴァイオリンとピアノのための三重奏曲変ホ長調 Op.40(*)
 アマンダ・マイエル(1853-1894):ヴァイオリン・ソナタ ロ短調
 ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 Op.108

エルミラ・ダルヴァロヴァ(ヴァイオリン)
フィリップ・マイヤーズ(ホルン(*))
ブライアン・ワゴーン(ピアノ)

録音:2013年1月6-7日、ブリストル・ホール、ウェストミンスター・クワイアー・カレッジ、
     プリンストン、ニュージャージー州、アメリカ合衆国

アマンダ・マイエルはスウェーデンのヴァイオリン奏者・作曲家。ストックホルム王立音楽学校を卒業後、ドイツのライプツィヒ音楽院で作曲をライネッケ他に、ヴァイオリンをエンゲルベルト・レントゲンに師事。1880年にエンゲルベルトの息子で作曲家・ピアニストのユリウス・レントゲン[レントヘン](1855-1932)と結婚しオランダのアムステルダムに移住、以後公開の場には表れませんでしたが、夫妻のサロンにはブラームス、グリーグ、ヨアヒム、リビンシテインといった大音楽家たちが出入りし、彼らはアマンダの作曲とヴァイオリンのみならず、チェロ、ピアノの演奏や音楽史家としての才能を称賛しました。アマンダ・マイエルは作曲家ハインリヒ・フォン・ヘルツォーゲンベルク(1843-1900)の妻でピアニストのエリーザベトと共にブラームスのヴァイオリン・ソナタ第3番を試奏し助言を行い、ブラームスはそれを受け容れて書き換えを行いました。
エルミラ・ダルヴァロヴァはメトロポリタン・オペラ管弦楽団の前コンサートマスター、ニューヨーク・ピアノ四重奏団の第1ヴァイオリニストで当レーベルの看板アーティスト。フィリップ・マイヤーズ(1949-)は1980年以来ニューヨーク・フィルハーモニー楽団の首席を務める世界的名ホルン奏者。


UAV 5995
ロンドンにおけるバロック音楽の巨匠たち Vol.2
 ジャコボ・バゼヴィ・チェルヴェット
(1690-1783):
  6つのソナタまたはトリオ Op.1(1740頃)
   第1番イ短調/第2番変ロ長調/第3番ト短調
   第4番ハ長調/第5番イ長調/第6番ハ短調

ゲーリー・カー(コントラバス)
エルミラ・ダルヴァロヴァ(ヴァイオリン)
ハーモン・ルイス(オルガン)

録音:2012年、ビクトリア、ブリティッシュコロンビア州、カナダ

2013年に発売されコントラバスの巨匠ゲーリー・カー(1941-)の健在を知らしめた「Vol.1」(UAV 5993)と同年に録音された続編。ジャコボ(ジャコッベ)・バゼヴィ・チェルヴェットは1738年以降ロンドンで活躍したイタリアのチェロ奏者・作曲家。ヘンデルの楽団でチェリストを務め、イギリスにおけるバロック・チェロ音楽の発展に貢献しました。Op.1は2つのヴァイオリンと通奏低音(トリオ・ソナタ)または3つのチェロのために書かれたソナタ集。当盤はヴァイオリン、コントラバスとオルガンのための編曲版の世界初録音となります。


UAV 5996
ヨゼフ・マルクス(1882-1864):狂詩曲形式のピアノ四重奏曲
エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト(1897-1957):
  2つのヴァイオリン、チェロと左手演奏のピアノのための組曲 Op.23

ニューヨーク・ピアノ四重奏団
 エルミラ・ダルヴァロヴァ(ヴァイオリン)
 ロナルド・カーボーン(ヴィオラ、ヴァイオリン)
 サミュエル・マギル(チェロ) リンダ・ホール(ピアノ)

録音:2012年3月7-8日、イーディス・メモリアル・チャペル、ローレンスヴィル・スクール、
     ローレンスヴィル、ニュージャージー州、アメリカ合衆国

オーストリア生まれの二人の作曲家を取り上げたアルバム。


UAV 5997
エリシャ・アバス・プレイズ・ショパン&イェディディア
 ショパン(1810-1849):
  マズルカ変ロ長調 Op.7 No.1/マズルカ イ短調 Op.7 No.2
  マズルカ ヘ短調 Op.7 No.3/マズルカ イ短調 Op.17 No.4
  マズルカ ト短調 Op.24 No.1/マズルカ ロ短調 Op.33 No.4
  マズルカ イ短調 Op.67 No.4/マズルカ イ短調 Op.68 No.2
  ポロネーズ嬰ハ短調 Op.26
 ロン・イェディディア(1960-):
  ワルツ第1番ホ短調(*)/ワルツ第3番イ短調(*)
  ワルツ第21番イ短調「フレデリク・ショパンに捧げる」(*)
 ショパン:ワルツ ロ短調 Op.69 No.2

エリシャ・アバス(ピアノ)

録音:2011年2月5日、4月1日、クラヴィーアハウス、ニューヨーク・シティ、アメリカ合衆国

エリシャ・アバスは1971年イスラエルのエルサレムに生まれたピアニスト。幼少時よりピアノの才能を発揮した彼は名教師プニーナ・ザルツマン(1922-2006)に師事、アルトゥール・ルービンシュタイン(1887-1982)に認められ神童として注目されましたが、早くも燃え尽きてしまったのか14歳で神経症を患い演奏活動の休止を余儀なくされました。舞台から離れた彼はサッカーに興味を抱くようになり、訓練を重ね、何とプロのサッカー選手として再び大衆の前に姿を表しました。2001年にサッカー選手を引退したアバスはピアノに戻り、再びザルツマンに師事。恩師の逝去を看取った後アメリカ合衆国に移住し、ピアニストとしての活動を再開しました。
ロン・イェディディアはイスラエルの作曲家。(*)は世界初録音と表示されています。外装には表示されていない「隠しトラック」として、アバスがピアノ独奏用に編曲したJ・S・バッハのチェンバロ協奏曲の一部が収録されているとのことです。


UAV 5998
SONGS FOR MAHLER IN THE ABSENCE OF WORDS
 マーラー(1860-1911):ピアノ四重奏曲
 アンゲラン=フルードリヒ・リュール=ドルゴルキー(1975-):スケルツォ
 ゲルノート・ヴォルフガング(1957-):From Vienna with Love
 クリスティーナ・スピネイ(1984-):Mahler Remixed
 バーニー・ジョンソン:Mahler99
 ワン・ジエ[チエ](1980-):Songs for Mahler in the Absence of Words
 ノエル・ザーラー(1951-):Le miroir de l'ombre[影の鏡]
 パトリシア・レナード:Strangely Close, Yet Distant
 アリフレト・シュニトケ(1934-1998):ピアノ四重奏曲
 ニコラス・プラダ:Reflections on Mahler

ニューヨーク・ピアノ四重奏団
 エルミラ・ダルヴァロヴァ(ヴァイオリン) ロナルド・カーボーン(ヴィオラ)
 サミュエル・マギル(チェロ) リンダ・ホール(ピアノ)

録音:2012年3月5、7日、イーディス・メモリアル・チャペル、ローレンスヴィル・スクール、
     ローレンスヴィル、ニュージャージー州、アメリカ合衆国

マーラーのピアノ四重奏曲とマーラーに捧げられた現代作曲家たちのピアノ四重奏作品で構成された興味深い企画盤。ニューヨーク・ピアノ四重奏団は2007年に当時のメトロポリタン・オペラ管弦楽団員によって結成されました。


UAV 5999
ブラームス(1833-1897):ピアノ協奏曲第1番ニ短調 Op.15

エリシャ・アバス(ピアノ)
キューバ国立交響楽団
ヨエル・ガムゾウ(指揮)

録音:2009年12月9日、場所未詳

ヨエル・ガムゾウ(1987年生まれ)はイスラエル出身の指揮者。マーラーの未完の交響曲第10番の完成を手掛け、2010年に出版し話題を呼びました。

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輸入・発売:サラバンド