テンプス
スペインのバレンシアに創設された音楽研究・教育・普及のための機関「TEMPUS」が制作するレーベル。

TMP 1001
サルヴェ・レジナ ラバッサ、フエンテス教会音楽集
 ペレ(ペドロ)・ラバッサ(1683-1767):
  大いなるわが神[Inmenso Dios mío](聖体の秘蹟のカンタータ)
 不詳:ピストレトとカデナの踊り
 パスクアル・フエンテス(1721-1768):
  聖土曜日の第2哀歌 から 何ゆえ、黄金は光を失い
 ペドロ・ラバッサ:
  生きているキリストの墓を[Sepulchrum Christi](過越の生贄の賛歌)
  礼拝堂楽長(キリストの生誕のビリャンシコ)/ソナタ(Op.1)
  サルヴェ・レジナ

アルモニア・デル・パルナス
 マリビ・ブラスコ、カルメン・ボテリャ(ソプラノ)
 シルビア・モディノ、セルヒオ・ヒル(ヴァイオリン)
 ダビド・アンティク(リコーダー) オビディオ・ヒメネス(ファゴット)
 ホセチュ・オブレゴン(チェロ) マヌエル・ビラス(ダブルハープ)
 マリアン・ロサ(チェンバロ、オルガン)

マリアン・ロサ・モンタグト(指揮)

録音:2010年8月10-12日、聖テレザ修道院、ラバル・ダ・ジェズス、トゥルトザ、
     タラゴナ県、スペイン

ラバッサはバルセロナに生まれ、フランセスク・バリュスに師事、ビク、バレンシア、セビリャの大聖堂楽長を務めた作曲家・音楽学者。パスクアル・フエンテスはバレンシアに生まれの作曲家・歌手。楽長職には就きませんでしたが、残された作品からそれに匹敵する才能の持ち主だったことがうかがえます。アルモニア・デル・パルナスはバレンシアに本拠を置く古楽アンサンブル。彼らはラバッサの「聖金曜日の第2の哀歌」と「死者のためのミサ(レクィエム)」も録音しています(La Ma de Guido, LMG 2076)。全曲世界初録音。


TMP 1002
バルバロ エルナンデス・イリャナ、コッラディーニアリア集
 フランシスコ・エルナンデス・イリャナ(1700頃-1780):
  Bárbaro / Ya gustosas albricias / Desde el cóncavo duro
  Fenómeno asombroso / Verso de segundillo
 フランチェスコ・コラディーニ(1700頃-1769):
  Icaro sel amor / Desde la cárcel de Cupido(*)
 フランシスコ・エルナンデス・イリャナ:
  Reina prodigiosa / Pues a Clori amante

アルモニア・デル・パルナス
 マリビ・ブラスコ、ベアトリス・ラフォント(ソプラノ)
 ニコラス・ロビンソン(ヴァイオリン、コンサートマスター)
 エステル・ブエンディア、マリア・ゴミス、ホルヘ・ヒメネス、
 キャスリーン・レイディグ、ヌノ・メンデス(ヴァイオリン)
 ダビド・アンティク(リコーダー) ビセント・ナバロ、オビディ・カルペ(ホルン)
 ホセチュ・オブレゴン(チェロ) ベガ・モンテロ(ヴィオローネ、コントラバス)
 マヌエル・ビラス(ダブル・ハープ) エンリケ・ソリニス(バロックギター、テオルボ)
 マリアン・ロサ(オルガン) イグナシ・ホルダ(チェンバロ)

マリアン・ロサ・モンタグト(指揮)

録音:2012年3月20-22日、聖テレザ修道院、ラバル・ダ・ジェズス、トゥルトザ、
     タラゴナ県、スペイン

フランシスコ・エルナンデス・イリャナはアストルガ大聖堂楽長(1723頃-1728)、バレンシアの聖体修道院(パトリアルカ修道院)楽長(1728-1729)を経てブルゴス大聖堂楽長を50年以上(1729-1780)にわたって務めた作曲家。フランチェスコ・コラディーニはナポリに生まれ、スペインに渡りバレンシアのカンポフロリド公の宮廷楽長(1726頃-1730頃)を務めた後マドリードに移り数多くのスペイン語のオペラを書いた作曲家。エルナンデス・イリャナはバレンシアでコラディーニのナポリ流の音楽に出会い、その影響を受けたと推測されています。
アルモニア・デル・パルナスは2003年マリアン・ロサ・モンタグトにより創設され、バレンシアの音楽機関「TEMPUS」に所属するピリオド楽器アンサンブル。二人のソプラノの歌い分けが記されていませんが、両人とも生気あふれる意欲的な歌唱を聴かせてくれます。(*)以外世界初録音。

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輸入・発売:サラバンド