ネウマ

PN-010
聖母マリアのカンティガ集 トレドのカンティガ
 賢王アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:「聖母マリアのカンティガ集」から
  第2番/第116番/第76番/第212番/第12番/第72番/第122番/第69番

エドゥアルド・パニアグア(指揮)
ムシカ・アンティグア(エドゥアルド・パニアグア古楽合奏団)

録音:1994年7月、9月、トレロドネス、スタジオ「エル・コメタ」

スペインの古都でアルフォンソ10世の生地でもあるトレドにまつわるカンティガを集めたアルバム。


PN-020
聖母マリアのカンティガ集 カスティリャ・イ・レオンのカンティガ
 賢王アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:「聖母マリアのカンティガ集」から
  第137番/第282番/第332番/第229番/第79番
  第291番/第63番/第221番/235番

エドゥアルド・パニアグア(指揮)
ムシカ・アンティグア(エドゥアルド・パニアグア古楽合奏団)

録音:1995年3月、4月、トレロドネス、スタジオ「エル・コメタ」

カスティリャ・イ・レオンはスペイン中北部を占めブルゴス、レオンといった都市を含む地域。


PN-030
ハリレム セファルディムの響き
  Noches, noches - Durme, my Linda Donzeya /
  Halilem / Chichi Bunichi - No kero, Madre /
  Ei Jucio del Rey Salomón - Levantisme Madre / Viva Orduena /
  Las Flores / Mi Nuera.- Estando Padre Cura / Una Matika de Ruda /
  Ija Mia, mi Kerida / Kuando Moché

ルイス・デルガド(サントゥール、カンタラ、ロー・ホイッスル、ドルブカ、サルブ、
 Dvojadcka Pistala、アグアル、鐘、タール、ハーディガーディ、中世リュート、ベンディール、
 ネイ、ギンブリ、サズ、バグラマ、クロタロ、ダルシマー、コンピューター・プログラミング)
ハビエル・ベルヒア(ギター)
カルロス・ベセイロ(ベースギター、サズ)
ハイメ・ムニョス(カバル、竹笛、クラリネット)
エドゥアルド・パニアグア(テナーフルート、バスフルート)


PN-040
ロマン派のカストラート
 ビセンテ・マルティン・イ・ソレル(1754-1806):12のイタリア語カンツォネッタ
   La Preghiera / La Mercede / La Speranza / Linnocenzza /
   Amore e gelosia / La semplice / La Costanza / La Natura /
   La Risoluta / La Fede / La Pastorella / La Volubile
 ジローラモ・クレシェンティーニ(1766-1846):12のイタリア語アリエッタ
   Ecco quel fiero istante / Tu mi chiedi / O Teneri piaceri /
   Languir d'amore / Se spiegar potessi / Non v'e piu barbaro /
   Dove rivolgo, oh Dio / Clori, la pastorella / Numi, se giusti siete /
   Ch'io mai vi possa / Dal di ch'io ti mirai / Per valli, per boschi

トゥ・シ=チャオ(カウンターテナー)
フェリペ・サンチェス(ロマンティックギター)

録音:1994年11月、ジングル・エクスプレス

ジローラモ・クレシェンティーニは歴史上最後に活躍したカストラートのオペラ歌手の一人。


PN-050
中世の女性の歌
 アルアンダルス(アラブ=アンダルシア)の音楽(13-14世紀):
  ヌバ・ラスド・エド・ディル;Touchiya quaim va nisf /
   Sana' basit "No confides a nadie tu secreto"/
   Tawachi Qudam / Sana' Darj "El vino como sangre de gacela"
  マルフ;Michalia "la fuerza que tengo" /
   Sana' "Para la fiesta de la circumcision" /
   Taqsim "Laila me ha quitado la condura" /
   Touchiya " Los ojos me lloran por perder a mi amada"
 マルティン・コダス(13世紀):カンティガス・デ・アミゴ
   Ondas do mar de Vigo / Mandad'ei comigo / Mia Uymana fremosa /
   Ay Deus / Quantas sabedes amar amigo / Eno sagrado, en Vigo /
   Ay, ondas que eu vin veer

カラムス
 エドゥアルド・パニアグア(ナイ、シャヒン、笛、ティンパノン、オカリナ、タリハ、
  アドゥフェ、タール、タンボレテ、Sinj、カンパニタ、イビサ島のカスタネット、メドゥサ、パロ・デ・リュビア)
 ルイス・デルガド(ウード、リュート、ビウエラ・デ・ペニョラ、トロンバ・マリーナ、
  ラベル、ベンディール、タール、カンタロ、タンボルシト、アドゥフェ、クロタロ、Sinj)
 ロサ・オラビデ(歌、カマンハ、ラベル、ビオラ、アル=ウルガナ、タール、ツィンバロム、Sinj)
 ベゴニャ・オラビデ(歌、プサルテリウム、カーヌーン、ハープ、ポルタティフ・オルガン、
  シャヒン、パンデロ、プルセラ、メドゥサ、パロ・デ・リュビア)
 カルロス・パニアグア
  (ダラブッカ、ベンディール、ハーディガーディ、プサルテリウム、トロンパ・マリーナ)

録音:1991年7月、バリャドリド(スペイン)、聖エスピナ修道院


PN-061
魂のこだま グレゴリオ聖歌のメロディー
  Pueri / Creator / Dulcis / Celestis / O Adonai / Rorate
  Lumen / Pascalis / Scandere / Orbis Factor / Solis

エドゥアルド・パニアグア(フルート)
ルイス・フェルナンド・ビチェス(鍵盤楽器)
ルイス・デルガド(カンタラ、ベンディール、タブラ、エレクトリック・ボー)

録音:1996年1-3月/リマスター:2004年10月

旧規格番号 PN-060(廃盤)のリマスター再発売。「黙想、瞑想、祈りとリラクゼイション」と副題されているとおりのヒーリング系音楽です。


PN-080
パスカル・ルフューヴル&ルイス・デルガド太陽と影
 パスカル・ルフューヴル:Caranibal
 ルイス・デルガド:Ksar Ghilane / Calle Galipdede
 パスカル・ルフューヴル:La Cantara de Bélà / Gyromax
 パスカル・ルフューヴル&ルイス・デルガド:Suite Estival
   La siesta(デルガド),La terraza(ルフューヴル),El paseo(デルガド)
 ルイス・デルガド:Charrada Ficta / Vent d'Ouest
 パスカル・ルフューヴル:Puente Galata

パスカル・ルフューヴル(ヴィエール・ア・ルー[ハーディガーディ])
ルイス・デルガド
 (ウード、サズ、ドルブカ、タール、カンタラ、ペニャパルダのパンデロ、
 アンダルシア・リュート、ギンブリ、サルブ、サントゥール、ビオラ・ダ・テラ、
 ガリシアのパンデイロ、カホン、ベルディアレのパンデロ)

録音:1997年5月、マドリード県トレロドネス、スタジオ・デ・コメタ


PN-100
三つの文化 中世スペインのユダヤ教徒・キリスト教徒・イスラム教徒の音楽
  [ユダヤ教徒の音楽](*)
 モロッコのユダヤ人地区の伝承旋律/
  アブラハム・イブン・エズラ(1089-1167;トゥエダ)の詩による安息日の歌:
  私が安息日を守れば
 東地中海地域のセファルディムの歌:捕虜が来る
 モワシャハ第8番からのハルチャ:私にかみつかないで、友よ
 中東のセファルディムの子守歌:ナニ、ナニ
 イスラエル・ナハラ(16世紀のセファルディム)の詩による安息日の歌:
  わが思いは御身のために
  [キリスト教徒の音楽](+)
 「人生と巡礼 サンティアゴ・デ・コンポステラへの巡礼道のための音楽」
 ナバラ王テオバルド1世(1201-1253)詩:Amours me fait comencier
 チュニジア伝承のアンダルシアの旋律:割礼祭
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:聖母マリアのカンティガ集 から
  En quantas guisas os seus acorrer(第339番)
  U alguen a Jhesu Cristo por seus pecados negar(第281番)
  A que por nos Salvar(第169番)
  Gran confiança na Madre de Deus(第268番)
  Pois aos seus que am adefende todavia(第264番)
 カリクストゥス写本(12世紀)から:
  Dum Pater familias / ともに喜べ、カトリック信者らよ
 ナバラ王テオバルド1世 詩:フェリペ
  [イスラム教徒の音楽](#)
 アンダルシアの音楽:
  幸福を求める者すべてがそれをみつけるのではない(ムワル・イスビハン)
  サナ・カイム・ワ・ニスフ・ス=シカ
 アル=シュシタリ(1212-1269)詩:あなた以外愛せないとわかったとき

セファラド(*)
 ホルヘ・ロセンブルン(独唱、コーラス、シトロン、パンデロ)
 アウロラ・モレノ(独唱、コーラス、タール)
 ルイス・デルガド(リュート、ハーディガーディ、サントゥール、ダラブッカ、タール、コーラス)
 エドゥアルド・パニアグア(カーヌーン、各種笛、コーラス、指揮)
ルイス・デルガド(リュート、ドゥタル、シトラ、ハーディガーディ、トロンバ・マリーナ、
 ビオラ・デ・テクラ、ダラブッカ、ベンディール、パンデロ、タール、カラケブ、鈴(+))
エドゥアルド・パニアグア(プサルテリウム、カーヌーン、各種笛、ナイ、ダラブッカ、
 トロンバ・マリーナ、タビラ、パンデロ、タール、シストロ・デ・アレナ、鐘、声(+))
エル・アラビー・セルギニ(歌(#))
アマル・メティウイ(アラブ・リュート(#))
アーメド・アル=ガジ(ビオラ・アルト(#))


PN-110
ルイス・パニアグア
  映画「Amanecio de Golpe」の音楽(オリジナル・サウンドトラック)

ルイス・カルモナ(キーボード)
パク・フェレル(フレットレス・ベース)
フェルミン・ガリガ(ドラムス)
ルイス・パニアグア(クアトロ、ディルルバ、シタール、声、シャリュモー、
 パンデロ、タブラ、タール、カシシ、セミリャ、パロ・デ・リュビア、
 ラスカドル、クロタロ、石、鍵、キーボード、シークエンスのプログラミング)


PN-120
アルアンダルスの庭
 チュニジアのマルーフとムワッシャハの伝統における
 中世セビリャのアラブ・アンダルシア音楽

  Las Noches del Encuentro(ライリ・アル・ワスル;ムワッシャハ)
  Consoladme(ウードのタクシーム)
  Consoladme: Ninas al Alba(ウアッダアウニ;チュニジアの歌)
  El Nacimento del Profeta(タリラトゥ・アル・ワティア;チュニジアの歌)
  Beyati(ベヤーティ旋法のウード・タクシーム)
  Bashraf Samai Asba'ayn(ヌーバ・アスバアインの器楽前奏曲;マルーフ)
  Eh Chicas, Mi Corazon Emocionado y Dolorido(チュニジアの歌)
  Traje Verde de Washy(ウードのタクシーム)
  Me Visito Mi Amado(ザラーニ・アル・マフバブ;ムワッシャハ)
  La Chica Soltera(タリラトゥ・アル・アルサ;チュニジアの歌)
  Bashraf Samai Sika(ヌーバ・スィカーの器楽前奏曲;マルーフ)
  El Alba(ウードのタクシーム)
  Nana Andalusi
   (ニンニ・ニンニ・ジャハーヌム;チュニジアのアンダルシア発祥の地の歌)
  Despedidme(ウードのタクシーム等)

ムシカ・アンティグア
 ワフィル・シェイク(ウード[リュート]、スイセン、ビオラ、ダラブッカ、タール、手拍子)
 ハミラ・ガルミ(歌、手拍子)
 ルイス・デルガド(カンタラ、ナカラト、ダラブッカ、パンデロ、タール、カラケブ、手拍子)
 エドゥアルド・パニアグア(ファル[カスバ]、ナイ、カラモ、ベンディール、パンデロ、
  アグアル、タール、銅鑼、ダルシマー、カラケブ、アホルカ、手拍子)

録音:1997年、トレロドネス(スペイン)/1998年、ウルエニャ(スペイン)

北アフリカのチュニジアに残る中世セビリァ起源のアラブ・アンダルス系音楽(マルーフとムワッシャハ)の演奏。曲によってはフラメンコに見られるパルマ(手拍子)などを取り入れ、スペインのリズムを強調した面もあります。[近藤博隆]


PN-130
ジクルとサマア アンダルスのスーフィー音楽
 第1部 イフティターヒッヤー(前奏曲)
 第2部 トゥブ(旋法):グリブト・ル・ハスィン、グリバ・ムハッララ、スィカー
 第3部 アル・イマーラ、法悦またはトランスのスーフィー・ダンス
      トゥブ(旋法):
       アル・ヒヤーズ・アル・マシュリキ、ラムル・ル・マーヤ&ハムダーン

アル・シューシュタリー
オマル・メティウイ(指揮)

録音:タンジェ(モロッコ)、バリャドリド県ウルエニャ(スペイン)

ジクルとサマアはイスラーム神秘主義のスーフィー儀礼の中で歌われる宗教声楽の重要な形式で、中東各地域に同名で存在しますが、ここではアンダルス音楽の色彩で染め上げられた両ジャンルの独唱や合唱が聞かれます。「ラー・イラーハ・イッラー・ラー(アッラーの他に神はなし)」の文句が繰り返されるのが中東一帯のジクルの典型的イメージ。仏教の念仏やキリスト教の連祷のイメージに近いと言えば、当たらずとも遠からずでは。アラブ古典声楽のムワッシャハやマウワルを間に挿入しながらも、スーフィー音楽の特色を付加した演奏になっています。[近藤博隆]


PN-140
エル・シドのロマンス
  ロドリゴ、父のところに来る/ロドリゴの勇敢さ
  ヒメナ、フェルナンド王に乞う/エル・シド、サンティアゴへの巡礼に行く
  レル・シド、アブダラに敗れる/ヒメナ、産婦のミサに行く
  ドン・サンチョ、サモラ近く/ベリド・ドルフォスの裏切り
  ディエゴ・オルドニェス、サモラに挑む
  アリアス・ゴンサロ、息子エルマンを埋葬する/サンタ・ガデアの宣誓
  エル・シドの追放/エル・シド、正義を求める/エル・シドの遺言

ホアキン・ディアス(歌、ギター)
ヘルマン・ディアス(ハーディガーディ)
ルイス・デルガド
 (鍵盤オーボエ、長太鼓、角笛、鍵盤チェロ、中世リュート、トロンバ・マリーナ)

録音:1999年、バリャドリド県ウルエニャ(スペイン)

スペインの英雄エル・シド(本名ロドリゴ・ディアス)の物語から、スペイン・トラッドの大物ディアスが年代順に抜粋し、カスティリャ地方の伝承旋律とオリジナルの作曲によってロマンス組曲に仕立てたアルバム。


PN-150
アル・アンダルシアのアル・アーラ
 I ヌーバ・アル・ヒジャーズ・アル・マシュリキ
  ブギャ/トゥーシア1/インシャード1/トゥーシア2/トゥーシア3
  トゥーシア4/インシャード2/トゥーシア5/トゥーシア6
  インシャード3/トゥーシア7
 II ヌーバ・イラク・アル・アヤム
  ブギャ/トゥーシア/インシャード4(ミザーン・ブタイヒ)
  サナア・フティントゥ・ミン・ナズラ/ ウードのタクシーム
  サナア・ヤー・カウミ・ハヤルニ/サナア・カルビ・マン・ユリダク
  マウワル・ティー・ダララン/サナア・サキルナ・ワ・タブ・シュルブナ
  サナア・ヤ・ワルダ・ッザワン/サナア・カドゥル・ル・カラム

オマル・メティウイ・アンサンブル

録音:タンジェ(モロッコ)、バリャドリド県ウルエニャ(スペイン)

モロッコの古典音楽で、アーラとはサマーウ(またはアッサマー、宗教音楽の意)に対する世俗音楽を指す言葉で、同時に楽器も意味します。本作で登場するトゥーシアやブギャは、アーラを構成する代表的な楽曲形式。ヌーバ・アル・ヒジャーズ・アル・マシュリキの中のマシュレクは「東」の意味、ヒジャーズ(スペイン語の綴りではヒヤーズ)は聖地メッカのある地方名なので、遥か東にあるイスラームの聖地をイメージしている旋法と思われます。ブギャはフリーリズムの器楽曲で曲の冒頭に置かれ、続くトゥーシアは拍節のある器楽曲。ヒジャーズ・アル・マシュリキを構成する7つのトゥーシアの間に挿入されるインシャードは声楽曲で、新しい音楽の要素を導入します。イラク・アル・アヤムに出てくるサナアとは歌の意味で、サナア以下がアラビア語のタイトル名。[近藤博隆]


PN-160
アンダルス音楽 ラバト楽派
  ムシャリッヤ・リ・クビラ(*)/ヌーバ・アル・イスティフラル(+)
  ヌーバ・ラスト、ミザーン・ブタイヒ(#)
  ラムル・ル・マーヤのヴィオラ・タクシーム

モロッコ放送楽団
ムライ・アフメド・ルキリ(指揮)

録音:1958年(#)/1959年(+)/1962年(*)

アラブ・アンダルス楽団の歴史的録音。モロッコの首都ラバトの名を冠するこの流派は、1909年フェズ生まれのリーダー、ルキリが創設者。この盤の監修は、彼らのアンダルス音楽の後輩オマル・メティウィ。古えのアンダルス音楽の典雅な響きを堪能する一枚。[近藤博隆]


PN-170
ムデハルの棟梁 クエリャルのムデハル教会のための音楽
  建設の連なり 支柱、アーチ、アーチ天井(アンダルシア由来の旋律、
   中東のヒジャーズ旋法、カイム・ア・ニスフのリズムによる)
  小舟 無人の地
   (シロスのアンティフォナ集所収のモサラベ聖歌「Surgam」の旋法による)
  泉 束の間の芸術、永遠の芸術(アンダルシア由来の旋律、
   中東のヒジャーズ旋法、カイム・ア・ニスフのリズムによる)
  絨毯 集合の芸術と集合の空間(塔からの祈祷時報、
   ユダヤの儀式の歌、グレゴリオ聖歌「来たれ、聖霊」、鐘)
  蝋燭 それは突然満たされる(聖母マリアのカンティガ第180番の旋律による)
  祈祷時報係 アンダルシアの祈祷時報
  漆喰塗り(アンダルシアの旋法による)
  浴場と雨水溜め(ラスドとナハワンドの旋法によるアンダルシアの自由な歌)
  聖母マリアの祝日(聖母マリアのカンティガ第411番の旋律による)
  アトリウムで(アンダルシアの旋法による)
  ムデハルの石工(アンダルシアの旋法による自由な歌)
  タイル張りの礼拝堂(聖母マリアのカンティガ第418番の旋律による)
  正午の祈祷(アンダルシアの祈祷時報係の歌)

サイド・ベルカディ、アベデルハミド・アル=ハッダド、
ハサン・アジハル、アブデラヒム・アブデルムメン(歌)
アブデルアヒド・アチャ(ナイ) ハイメ・ムニョス(リード横笛)
ワフィル・シェイク(リュート) セサル・カラソ(ビオラ)
ルイス・ビセント(シストロ) ルイス・パニアグア(カンタラ)
ルイス・デルガド(サントゥール、シトロン、リュート、ベンディール、カンタラ)
エンリケ・アルメンドロス(ガイタ・チャラ、鈴、ツィンバロム)
エドゥアルド・パニアグア(プサルテリウム、各種笛、ダラブッカ、
 タル、ツィンバロム、鍵盤楽器、効果、アンビエンス、指揮)

録音:1995、1997、1999年


PN-190
フェズ楽派
  ミザーン・クッダム・アル・マーヤ/インシャード、ムハメド・ジサースィ・タブ
  マウワル、ムハメド・ジサースィ・タブ(ラムル・ル・マーヤ旋法)

オルケスタ・ブリヒ
アブデルカリム・ライス(指揮)

録音:1960年(*)

アブデルカリム・ライス(1912-1996)はモロッコ、フェズのアンダルシア音楽の巨匠。雅やかで引き締まったアンサンブルの演奏は、実に華があります。[近藤博隆]


PN-200
アル・アンダルスの神秘主義
 I ハッラーキヤー同砲団のイスラーム神秘主義の歌
  クッリ・フ・ウユーダク(わが主よ),
   スカーニ・ハドゥ・ル・ムダム・ヤー・ウッシャーキ
  マウワル、ワ・アフサヌ・アフワーリー
  トゥリド・ヤー・フカッヤル,アン・ハワクム・カイファ・アンサリフ,
  ヤー・ウハイラ・ル・ヒマー,ムタカーリブ アッラーフ・マー・サッリ
 II アス・サマー(*)
  アザーン/コーラン朗唱、バカラ(雌牛)章 285-286節
  アル・マウリディッヤー/ヤダ・ビ・ル・ウィサル
  アタリキ・サヒラ・ル・ラヤーリ/マウワル ブー・ビ・ル・ガラミ

モハメド・ベッラク、ハサン・アジャル、アブデッセラム・エル・アムラニ(独唱(*))
アル・シューシュタリー
オマル・メティウイ(指揮)

録音:タンジェ(モロッコ)、バリャドリド県ウルエニャ(スペイン)

コーラン朗唱のムアッジン含む9人ほどの歌唱と、ウード、ナイ、ヴァイオリン、ベンディール他の伴奏。アンダルス音楽とマグレブのスーフィー音楽の接点が窺える作品。ペルシア起源のシューシュタリーという語が、アンダルスでも聞ける点に興味深いものがあります。[近藤博隆]


PN-210
カスティリャ=ラ・マンチャのカンティガ
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:「聖母マリアのカンティガ集」から
  第142番「エナレス川の鷺」(器楽)
  第246番「アルカサル・デ・サン・フアンの女」/第179番「モリナの女」
  第397(192)番「コンスエグラのモーロ人」/第256番「ベアトリス王妃」
  第205番「ウクレスとカルトラバ騎士団−モーロの女とその子」
  第162番「カニェテの聖母マリアの聖画」
  第383番「シグエンサのエルサレム巡礼者たち」
  第178番「アルカラスの青年のラバ」
  第97番「王の寵愛を受けたマテオへの中傷」

ムシカ・アンティグア
 パウラ・ベガ(ソプラノ) ルイス・ビセント(カウンターテナー)
 セサル・カラソ(テノール、ビオラ) ワフィル・シェイク(リュート、ダラブッカ)
 ハイメ・ムニョス(バグパイプ、葦笛、アハベバ、シャリュモー)
 エンリケ・アルメンドロス(三穴笛、太鼓、ペニャパルダの四角太鼓)
 ルイス・デルガド
  (オルガネット、ハーディガーディ、シトロン、サントゥール、ペニャパルダの四角太鼓)
 エドゥアルド・パニアグア(プサルテリウム、笛、ダルシマー、鐘、ティンパニ、
   ナカレ、パンデレタ、鈴、貝殻、がらがら、水)

エドゥアルド・パニアグア(指揮)

録音:バリャドリド県ウルエニャ(スペイン)


PN-220
エル・プエルトの聖母マリア I エル・プエルト・デ・サンタ・マリアのカンティガ
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:「聖母マリアのカンティガ集」から
  第151番「好色な聖職者」(器楽)
  第328番「アルカナテ−エル・プエルトの聖母マリア」
  第358番「石細工の歌」/第356番「橋の材木」/第364番「塔」
  第377番「ビリャ・レアル」/第378番「セビリャの聖救世主教会」
  第382番「所有地」/第382番「投石」

ムシカ・アンティグア
 パウラ・ベガ(ソプラノ)
 ルイス・ビセント(カウンターテナー、プサルテリウム、タール、シンバル)
 セサル・カラソ(テノール、ビオラ、カスタネット) ヘルマン・トレリャス(バス)
 ワフィル・シェイク(リュート、スイセン、ダラブッカ)
 エンリケ・アルメンドロス(三穴笛、太鼓、チルラ、バグパイプ、カンタラ、コーラス)
 ハイメ・ムニョス(葦笛、アハベバ、カバル、シャリュモー、ブザー付きリード横笛)
 ルイス・デルガド
  (ハーディガーディ、チフォニア、アラブ・ブズーキ、パンデレタ、ベンディール、ダラブッカ)
 エドゥアルド・パニアグア(カーヌーン、ツィター、ダルシマー、各種笛、ナカレ、ダフ、
  ツィンバロム、鈴、クロタロ、エスパディリャ、ゴング)

エドゥアルド・パニアグア(指揮)

録音:1996年6月、バリャドリド(スペイン)、聖エスピナ修道院
    2000年1-2月、バリャドリド県ウルエニャ(スペイン)


PN-230
アルハンブラの詩
 イブン・ザムラク(1333-1393)作詩:
  Palacio de Comares / Palacio de los Leones

エル・アラビ・セルギーニ・モハメッド(歌、ヴィオラ、ダラブッカ)
ジャマル・エッディン・ベン・アラル(ヴァイオリン)
エドゥアルド・パニアグア(笛、カーヌーン、他)
ラルビ・アクリム(ラウード)
ルイス・デルガド(ラウード・アンダルスィ、ダフ、ブザク・アルビー、ダラブッカ、他)

録音:2000年4-5月、バリャドリド県ウルエニャ(スペイン)

イスラム王朝下の中世スペインのアルハンブラ宮殿で流れた音楽を想像させる内容。音楽は典雅なアラブ・アンダルシア音楽。詩は2部構成。アラビア語歌詞とアルハンブラの細部の写真入り解説の美しさは特筆もの。[近藤博隆]


PN-240
聖母マリアのカンティガ集 病の治癒
 賢王アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:「聖母マリアのカンティガ集」から
  第292番(器楽演奏)
  第322番(喉に刺さった骨を取り除いた話)
  第173番(胆石を取り除いた話)
  第259番(器楽演奏)
  第41番 (狂人を癒した話)
  第338番(視力を回復させた話)
  第375番(死にかけた馬を救った話)
  第268番(器楽演奏)
  第101番(聾唖を治した話)
  第189番(顔の皮膚病を治した話)
  第393番(狂犬病を治した話)

エドゥアルド・パニアグア(指揮)
ムシカ・アンティグア(エドゥアルド・パニアグア古楽合奏団)
 パウラ・ベガ、クララ・セラノ、モンセラート・バレスコ、エミリオ・ルビオ、
 エンリケ・デ・ラ・フエンテ、ラウレンティノ・サエンス・デ・ブルアガオ(歌)
 エドゥアルド・パニアグア(フラウタ・ア・ビセル、ファル、シャリュモー、サントゥール、打楽器)
 ルイス・デルガド(ハーディガーディ、ドゥタル[2弦リュート]、ギンブリ、トロンバ・マリーナ、打楽器)
 ルイス・パニアグア(ビオラ[ディルルバ]) ベゴニャ・オラビデ(プサルテリウム)
 ワヒル・シェイク(アラブ・リュート) ビセンテ・モリノ(ナイ[葦笛]、アハベバ[葦の横笛])

録音:1994年7-9月、トレロドネス、スタジオ「エル・コメタ」

スペイン・ソニーのヒスパニカ・シリーズからの移行再発売。聖母マリアの神秘的な力によって病気が治った奇跡を語るカンティガを集めたもの。


PN-250
アンダルシアの音楽 ヌバ・アル=イスティラル
  ブギャ〜トウィシャ・デ・ラ・ヌバ第1&第2〜ミザン・ブシト;サナ、クァラ・リ
  ミザン・クァイム・ワ・ニスフ〜トウィシャ〜サナ・ヤ・ワヒダ・ラスリ〜ライサ・ラスリ
  トウィシャ・デ・ラ・ヌバ第3〜インサド・デ・タブ・アル=イスティラル〜
   ミザン・ブタイヒ;サナ、ガイバトゥク
  ミザン・ド=ダリ〜トウィシャ〜ブルワラ、アクムル=ルブナ
  マワル・アル=イスティラル〜ミザン・クダム;トウィシャ〜サナ、インダマ・サダ〜
   ミン・スハイバ・バラト〜ガザルン・サマ
  マワル・ソブレ・タブ、アル=ヒヤズ・アル・カビル
  マワル・ソブレ・タブ、ラムル・アル=マヤ

イブン・バヤ
 エドゥアルド・パニアグア(中世フルート) ルイス・デルガド(アンダルシア・リュート)
 グロリア・レルゴ(歌) エル・アラビー・セルギニ(歌、ビオラ、ダラブッカ)
 オマル・メティオウィ(オリエンタル・リュート、アンダルシア・リュート、ビオラ、タール、歌)

録音:1994年7-9月、トレロドネス、スタジオ「エル・コメタ」

スペイン・ソニーのヒスパニカ・シリーズからの移行再発売。ヌバはモロッコに残る歌謡の一形式。


PN-260
見つめられた美女 アンダルシアのリュート音楽
  ラスド・ド=ダイル〜ムシャリア
  ラスド・ド=ダイル〜トウィシャ・デ・ラ・ヌバ
  ラスド・ド=ダイル〜ムワル「わたしの両目はあなたの美しさだけを見つめている」*
  ナハワンド〜タクシーム
  ナハワンド〜サナ・クァイム・ワ・ニスフ
  シルガ〜タクシーム
  シルガ〜ムワル「威張って歩け!それがふさわしい」*
  ヒディアス〜タクシーム
  ヒディアス〜トウィシャ・クァイム・ワ・ニスフ
  ヒディアス〜サナ・クァイム・ワ・ニスフ
  イスティラル〜タクシーム
  イスティラル〜トウィシャ・クッダム
  イスティラル〜サナ・クッダム「時が気前良く与えてくれた」*

ラルビ・アクリム(アラブ・リュート)
エル・アラビー・セルギニ(歌)*

録音:2000年4-5月、バリャドリッド県ウルエニャ

リュートはアラブからイベリア半島を経由してヨーロッパにもたらされました。9世紀から15世紀までアラブの支配下にあったアンダルシアの宮廷に展開したリュート(アラブ名ウード)音楽を演奏したアルバムです。


PN-270
セファルディムの歌 物語を始めましょう
  ホレフ山に立っていたのは誰か/彼は自由を宣言するだろう
  彼は覚えていてくれるだろうか/砂漠のなかに/ああ、お母さん
  開いておくれ/王はブルゴスを発った/わたしは他人のために歌を作る
  わたしは死ぬ(愛する)−そして悲しい一日を/パンデロ奏者
  パン売り娘/どこへ行くの?イサークさん/エステルよ/今日から一日後に
  物語を始めましょう/わたしは神をたたえたい/アシラ・ケシラト
  彼らはわたしに服を着せ/川の水門で

ジュディス・R・コーエン
 (歌、ビエラ・デ・アルコ、アドゥフェ[四角両面タンブリン)、
  パンデロ(フレーム・ドラム)、ダラブッカ)
タマル・イラナ・コーエン・アダムズ(歌、アドゥフェ、貝殻)
エドゥアルド・パニアグア
 (カーヌーン[テノール&アルト・フルート]、ファル[金属製アラブ・フルート]、
  タル[アラブ・パンデロ]、シンバル、トライアングル、シストロ)
ワヒル・シェイク(アラブ・リュート、ビオラ)
ダビド・マヨラル
 (ダラブッカ、パンデロ、アタバル[ティンパニ]、パンデレタ[タンブリン]、鈴)

録音:2000年8月

セファルディムとはイベリア半島を追放され各地ヘ移住したユダヤ教徒のこと。ジュディス・コーエンはカナダのモントリオールに生まれたユダヤ系音楽家で、セファルディム音楽の第一人者です。


PN-280
聖母マリアのカンティガ集 アトチャの聖母−マドリードのカンティガ
 賢王アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:「聖母マリアのカンティガ集」から
  第145番「アレハンドリア」(器楽)
  第142番「エナレス川のサギ」(川で溺れそうになった王の召し使いを救った話)
  第284番「僧と悪魔」(悪魔により病に苦しめられた僧を救った話)
  第285番「尼僧と騎士」(修道院を脱走して結婚した尼僧をいさめた話)
  第315番「アトチャの小麦の穂」(小麦の穂を飲み込んだ子供を救った話)
  第297番「美徳」(器楽)
  第289番「アトチャの農夫」(祝日に働いて腕がマヒした農夫を救った話)
  第318番「イタの銀の十字架」(十字架の銀を盗んだ神父を罰した話)
  第305番「信仰告白証明書」(貪欲なユダヤ人両替商を懲らしめた話)

エドゥアルド・パニアグア(指揮)
ムシカ・アンティグア(エドゥアルド・パニアグア古楽合奏団)
 マリア・ルス・アルバレス(ソプラノ) ルイス・ビンセント(カウンターテナー)
 セサル・カラソ(テノール) ルイス・アントニオ・ムニョス(バリトン)
 フェリペ・サンチェス(チトラ、ビウエラ) ハイメ・ムニョス(カバル、カラモ[葦笛]、アハベバ、バグパイプ)
 ハビエル・コブレ(ビオラ・デ・テクラス) マヌエル・パスクァル(コルネット)
 ダヴィド・マヨラル(打楽器) 
 グレゴリオ・パニアグア(ダルシマー、プサルテリウム、チタラ、笛、ファル、打楽器)

録音:2000年9月

「アトチャの聖母」はマドリードの王室礼拝堂にある聖母像のこと。その名は、マドリードの谷に生えるアトチャという植物に由来するという説と、ギリシャ語の「テオコトス」(神の母、の意)が変化したという説の2つがあります。アトチャの聖母とマドリードに関係するカンティガを集めたアルバムです。


PN-290
完全なる幸福 11−14世紀、セビリャのアルカサルのアラビア語銘文
  完全なる幸福/栄光/スルタン・ドン・ペドロ
  著名な新居/わが信頼の友/アラーのみ勝利者なり

エル・アラビー・セルギニ・モハンメド(歌、ヴィオラ、ダラブッカ、パンデロ、タール)
ラルビ・アクリム(アラブ・リュート、合唱)
ジャマル・エディネ・ベン・アラル
 (ヴァイオリン、小型リュート、カリフ・アンダルシア・リュート、合唱)
エドゥアルド・パニアグア(カーヌーン、テノール・フルート、ファル、合唱)

録音:2000年10月、バリャドリッド県ウルエーニャ

エドゥアルド・パニアグアの企画によるユニークなアルバム。セビリャのアルカサル(王宮)の各所に刻まれたアラビア語の銘文に、中世アンダルシアの旋律やモロッコの伝承音楽の旋律を付けて演奏したものです。スペイン国際協力機関とアルカサルがスポンサーとなっています。


PN-300
珠玉のアラブ古典音楽
 イブラヒム・アル=アリヤン(19世紀;エジプト):サマイ・バヤティ
 セリム・アル=マスリ(19世紀;エジプト):ランマ・バダ(アンダルシアのムワッシャハ)
 トルコの伝承曲:フッサク・サマイ(カディム)
 オマル・アル=バチュ(1885-1950;シリア):
  ヤムッル・ウユバン(アンダルシアのムワッシャハ)
 伝承曲:アル・カスバ
 ナイの即興:タクシーム・ナイ
 モハンマド・アブド・アル=ワハブ(1910-1991;エジプト):ビント・アル=バラド
 アンダルシアの詩による即興:ハビビ・アラ・ルドゥニア(ムワル)
 アラブ・リュート即興:タクシーム・ウード
 サイェド・ダルウィシュ(1892-1923;エジプト):
  ヤ・シャディ・アル=アルハン(アンダルシアのムワッシャハ)
 アンダルシアのムワッシャハ:フィ・ルラウード・アナ・ショウフト
 イスマイル・ハッキ・ベイ(1906-1981;トルコ):バシュラフ・ファラファザ
 リヤド・アル=シンバティ(1906-1981;エジプト):ロンガ・ファラファザ

アブデル・カリム(指揮)
アブデル・カリム・アンサンブル
カマル・アル=ナワルヴィ(歌)

録音:2001年3月、グラナダ、フェルナンド・J・ロメロ・スタジオ


PN-310
ジャスミンの庭 シリアのアレッポに残るムワッシャハ
  サマイ・ホザン/モアシャハ・バダト・ラナ/モアシャハ・ヤ・ナヒフ・アル・カワン
  タクシーム・カマン/ラヤディとカシダ/タクシーム・カーヌーン/モアシャハ・カド・ハナ
  ドゥラブ・ホザン/タクシーム・ナイ/マワル
  カッド・ヤッラー・サワ−カッド・イェルバクレク・スアク・アル・アルマッス
   −カッド・マルマル・ザマニ/カシダ
  カッド・モウズ・ワラド−カッド・ビッラヒ・ヤ・ハバビ/カッド・サラバト・ライラ

モハメド・ハンマディエ(指揮)
アル・トゥラト・アンサンブル

録音:2000年11月20日、シリア、アレッポ

9世紀のアンダルシアを起源とするムワッシャハ(モアシャハ)という音楽形式がシリア北部のアレッポの伝承音楽のなかに現在も残っていることは一つの「奇跡」といえるでしょう。パニアグアのダマスカス・アンダルシアオ・フェスティヴァル出演をきっかけに実現した録音です。


PN-320
アルハンブラの水 アンダルシアの音楽
 [アルハンブラの庭園で]
 イブン・アル=ジャティブ(1313-1379)作詩:
 Levantate y Contempla/Aparecio el Alba/Escanciadme, Ushshaq
 La Brisa Perfuma/Brilló la Estella/La Alegría de Mi Vida
 [ヘネラリフェの庭園で]
 Perla Engarzada/Ese Es Mi Rito/Eccancoadme, Bawakir al Maya
 Mezcla los Vasos

エドゥアルド・パニアグア(カーヌーン、フルート)
エル・アラビ・トリオ
 (歌、ヴィオラ、タンブリン、ダラブッカ、リュート、ヴァイオリン、バック・ヴォーカル)

アル=アンダルス(アラブ=アンダルシア)の詩人イブン・アル=ジャティブの書いた詩にアンダルシア伝承の旋律を付けた楽曲を、 今ではグラナダの二大観光名所となっているアルハンブラ宮殿とヘネラリフェ(離宮)の庭園で、泉や水路を流れる水音をバックに 演奏したアルバム。録音は建物の内外で行われているので、オーディオ的にも興味深いものがある。


PN-330
「月の妹」
 シリアのアレッポに残るアンダルシアのモアシャハ − ワスラ・ラスト

  サマイ・ラスト/モアシャハ・アル・アサル/モアシャハ・マラ・アル・カサト
  タクシーム・ウード/モアシャハ・ホッビ・マラク/モアシャハ・ヤマン・ライバト
  ドゥラブ・ラスト/タクシーム・クァヌン/マウワル/クァド・ヤマン・トウナディニ
  クァド・マレク・ヤ・ヘルワ/クァシダ/クァド・サトウル・ハマル
  クァド・ヨム・アル・ウィサル

モハメド・ハンマディエ(指揮)
アンサンブル・アル・トゥラト・デ・アレポ

録音:2001年1月

シリア北部の中心都市アレッポで、奇跡的に現在でも演奏されている9世紀アル=アンダルス起源の音楽「ワスラ・ラスト」を収録。


PN-340
「動物寓話」 動物のカンティガ集
 賢王アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:「聖母マリアのカンティガ集」から
  第189番;竜[器楽]/第243番;鷹匠/第52番;山の山羊
  第103番;小鳥の歌/第82番;豚の姿をした悪魔たち
  第286番;二人のユダヤ人と噛みつく犬[器楽]/第225番;聖餐杯の中の蜘蛛
  第128番;蜜蜂の巣箱/第18番;蚕/第354番;いたち

エドゥアルド・パニアグア(指揮)
ムシカ・アンティグア
 マリア・ルス・アルバレス(ソプラノ、合唱) セサル・カラソ(カウターテナー、合唱、フィドゥラ)
 ペドロ・アララガ(バリトン、合唱)
 ルイス・アントニオ・ムニョス、ダビド・カブレラ、エミリオ・ゴメス、ペドロ・リャレナ(合唱)
 ワフィル・シェイク(リュート、スイセン、ビオラ) マヌエル・パスクァル(コルネット)
 ダビド・マヨラル(ダラブッカ、トンバク、ドゥンベク、アタバルンパンデロ、カンタラ、カスカベレス)
 エドゥアルド・パニアグア(サルテリオ、ドゥルシメル、サントゥール、カバル、ファル、アルト・フルート、
  テノール・フルート、フラウタ・デ・カーニャ・トラベルサ、ダラブッカ、タール、鐘、
  カスカベレス、カンパニリャ、セミリャ、パルマス、アルパ・デ・ボカ、ゴング)

録音:2001年6月

タイトルどおり動物が登場するカンティガを集めたアルバム。


PN-350
ネウマの音楽 中世スペイン音楽における3つの文化
 *全27トラック

エドゥアルド・パニアグア(指揮)
ムシカ・アンティグア ほか

PNEUMAレーベルのカタログ付きサンプラーCD。


PN-360
欲望の解釈者 イブン・アラビの神秘詩集
 ムヒッディン・イブン・アラビー(1165-1240)作詩によるアル=アンダルス歌曲(全11曲)

オマル・メティオウィ(ディレクター)
アンサンブル・イブン・バーヤ&コフラディア・シュシタリ
エドゥアルド・パニアグア(プロデューサー)

録音:2001年9月28-29日、モロッコ、タンジェ

スーフィズム(イスラム神秘主義)の偉大な思想家イブン・アラビーの詩集「欲望の解釈者」(訳はおそらく 正しくありません)に収められた詩に、アル=アンダルスの伝統的旋法に基づく曲を付けたアルバム。


PN-370
アル=アンダルスの呼び声 アル=アンダルス・シリーズからのベスト集

エドゥアルド・パニアグア ほか


PN-380
オクトエコス・ラティーノ グレゴリオ聖歌とその旋法
 第1旋法〜第8旋法によるグレゴリオ聖歌(全24曲)

フアン・カルロス・アセンシオ・パラシオス(指揮)
スコラ・アンティクァ

録音:2000年11月25-26日、セゴビア、サンタ・マリア・デ・エル・パラル修道院

グレゴリオ聖歌の8つの旋法が3曲ずつ順番に歌われていくアルバム。スコラ・アンティクァは古楽、なかでもグレゴリオ聖歌 の調査・研究・演奏のため1984年に結成された男声のみによる団体。


PN-390
愛と戦いの歌 17−18世紀スペインの愛と戦いを題材とした歌曲集
 ホアキン・マルティネス・デ・ラ・ロカ(1676-1756):
  劇音楽「トロイの償い」から 生まれ輝き
 作曲者不詳(ロペ・デ・ベガのテキストによる):戻れ、小舟よ
 ガスパル・サンス(1645頃-1715):ハカラス
 ホアキン・マルティネス・デ・ラ・ロカ:
  劇音楽「トロイの償い」から 徳と美もまた/鳴り響け、トランペットよ
 ディエゴ・オルティス(1510-1570):「おお、幸せな私の目」による
   ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのレセルカダ
 ガスパル・サンス(1645頃-1715):ギターのためのマリサパロス
 ホセ・マリン(1619-1699):おお、何年も過ぎたことよ/わたしを蔑む目
 セバスティアン・ドゥロン(1660-1716):
  オペラ「巨人たちの戦い」から 名声の前に/戦士たちの勇敢な魂
 マラン・マレ(1656-1728):「ラ・フォリア」による変奏曲
 作曲者不詳:ああ、つらい孤独
 ガスパル・サンス:トランペットと通奏低音のためのファンファーレ
 フアン・アラニェス(?-1649):チャコナ(シャコンヌ)
 ホアキン・マルティネス・デ・ラ・ロカ:劇音楽「トロイの償い」から わが怒り

クラリカント
 マリア・ルス・アルバレス(ソプラノ) スーザン・ウィリアムズ(トランペット)
 マリー・ザイレ(チェンバロ) レジナ・アルバネス(バロック・ギター)
 ヨハネス・ブア(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

録音:2001年2月5-6日、ユトレヒト、小マリア教会

17世紀から18世紀前半にかけてスペインで演奏された世俗的声楽作品と器楽作品を収録。クラリカントはバロック・トランペットと ソプラノに通奏低音というユニークな編成をとるピリオド楽器アンサンブル。


PN-400
笛と小太鼓のカンティガ
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:
  「聖母マリアのカンティガ集」から
   第135番「アリスとフェリス」(器楽)
   第112番「小麦を積んだ船」(器楽)
   第153番「いすに腰かけたままの巡礼」
   第106番「クローブの供え物」(器楽)
   第157番「巡礼者たちの小麦粉」(器楽)
   第117番「安息日には仕事をしない」
   第105番「結納金の処女」(器楽)
   第147番「話す羊」
   第127番「若者の蹴り」(器楽)
   第159番「肉の切り身」
   第208番「トロサの異端者」(器楽)
   第258番「パン生地」
   第144番「プラセンシアの雄牛」(器楽)

エドゥアルド・パニアグア(指揮)
ムシカ・アンティガ
 マリア・ルス・アルバレス(ソプラノ) セサル・カラソ(テノール、フィドゥラ)
 アレナ・ポロ(ドゥルサイナ・アラゴネサ)
 エドゥアルド・パニアグア(多種楽器)
エンリケ・アルメンドロス(多種楽器)

録音:2001年9月−2001年1月、マドリード、アヒス、ホセ・デ・ポソ

E・パニアグアによるカンティガ・プロジェクトはこれまで、地域、内容といったテーマによるコンセプト・アルバムとして まとめられてきたが、当盤はカンティガの旋律を独奏楽器にあてはめてみようという新シリーズの第1弾。 ゲスト参加しているエンリケ・アルメンドロスはスペインにおけるトラッド演奏の第一人者で、ここでも切れ味抜群のプレイを 聴かせる。


PN-410
苦しみの神秘
 16-17世紀カタルニャの宗教的声楽曲と
 スペインのポリフォニー器楽曲集

 フランシスコ・コレア・デ・アラウホ(1576-1654):ティエント 第5旋法
 伝承曲/ウプサラの歌集(1553)から:最後の審判
 フアン・カバニリェス(1636-1701):パサカリェス 5
 伝承曲:トマス・ヴィンマー編曲:神の御母
 フランシスコ・コレア・デ・アラウホ:第3ティエント 第4旋法
 伝承曲:トマス・ヴィンマー編曲:苦しみの神秘 から第1-3節
 フアン・カバニリェス:ティエント I・デ・ファルサス
 伝承曲:トマス・ヴィンマー編曲:苦しみの神秘 から第4-5節
 フアン・カバニリェス:リガドゥラス 第3旋法/パサカリェス 1
 伝承曲:トマス・ヴィンマー編曲:神の御母の七つの悲しみ
 フアン・カバニリェス(1636-1701):ティエントXV・デ・ファルサス
 ルカス・ルイス・デ・リバヤス(1650以前-?):ハカラス
 フアン・デル・エンシナ(1468-1529):この世のすべての宝
 パブロ・ブルナ(1611-1679):バタリャ 第6旋法

トマス・ヴィンマー(指揮)
アッチェントゥス・アウストリア
 マリア・ルス・アルバレス(ソプラノ) ノルベルト・ツァイルベルガー(オルガン)
 ウリ・エングル(ヴァイオリン) ペーター・アイグナー(ヴィオラ)
 ホルヘ・ダニエル・バレンシア、クラウディア・パセット、トマス・ヴィンマー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 マルコ・アンブロジーニ(鍵盤付きフィドル、ポマー) ミヒャエル・ポッシュ(リコーダー)
 リッカルド・デルフィーノ(ダブル・ハープ、バグパイプ) ヴォルフガング・ライトホーファー(打楽器)

録音:2001年8月8-11日、オーストリア、アッラーハイリゲン教会

イエス・キリストの受難の苦しみと聖母マリアの悲しみをテーマとしたアルバム。
アッチェントゥス・アウストリアは1992年にヴィンマーによって創設された、ウィーンに本拠を置くルネサンス音楽専門アンサンブル。 優秀録音盤。


PN-420
エクストレマドゥラのカンティガ
 アルフォンソ10世編纂:「聖母マリアのカンティガ集」から
  第144番「プラセンシアの闘牛」
  第334番「アロチェの狂人」
  第199番「テレナの皮革商人」
  第326番「蜂の巣箱泥棒」
  第329番「トゥディアのモーロ人」
  第325番「タンジェの捕虜」
  第197番「子供の復活」
  第319番「狂犬病にかかった娘」
  第213番「嫉妬から生まれた敵」
  第198番「敵に囲まれた中での平和」

エドゥアルド・パニアグア(指揮)
ムシカ・アンティグア
 エレナ・アルバレス(ソプラノ) セサル・カラソ(テノール、フィドル)
 ペドロ・アララガ(バリトン) フェリペ・サンチェス(リュート、シトラ)
 ハビエル・コブレ(オルガン、鍵盤付きフィドル) マヌエル・パスカル(コルネット)
 ダビド・マヨラル(打楽器) エドゥアルド・パニアグア(各種笛、打楽器)

録音:2002年3月

スペイン中西部、エストレマドゥラ地方にまつわるカンティガを収録。


PN-430
秘密の愛の泉 アンダルシア・リュートの音楽

オマル・メティオウィ(アンダルシア・リュート)
サイド・ベルカディ、ハッサン・アイヤル(歌)

モロッコのタンジェで録音されたヌバ・ミュージック。


PN-440
ふたつの心 アルジェリアのアンダルシア音楽

サリム・フェルガニ(アラブ・リュート、歌)

アラブ・リュート(4弦のアラブ式リュート)の第一人者フェルガニによるヌバ・ミュージック。


PN-450
アルメリア征服の歌
 ロマネスク叙事詩と皇帝アルフォンソ7世のトルバドゥール

 [皇帝アルフォンソ7世のトルバドゥール]
  アルメリア征服の踊り1
   (アルフォンソ10世編纂:「聖母マリアのカンティガ集」から 第353番)
  主の御名における平和(マルカブレ作曲:十字軍の歌;1130-1149頃)
  Ara pareisson lláubre sec(アレグレ作曲;1145頃)
  Emperaraire, per mi mezeis(マルカブレ作曲:十字軍の歌;1145)
 [アルメリアの叙事詩(伝アストルガ司教アルナルド作;1149頃)]
  序文(カリクストゥス写本から;12世紀)
  スペイン人とフランス人[軍隊の集結(アルメリアの歌1)/
   十字軍の説教(カンティガ第69番)/兵士たちの情熱(カンティガ第341番)]
  軍隊の進攻[ガリシア部隊(カンティガ第136番)/
   レオン部隊(カンティガ第385番)/
   アストゥリア部隊(カンティガ第221番)/
   カスティリャ軍(アルメリアの歌2)/
   エストレマドゥラ部隊(カンティガ第344番)/
   ポルトガル人たちとフェルディナンド・フアネス(カンティガ第335番)/
   トレド人たちとアルバル・ロドリゲス(カンティガ第418番)/
   ナビア、モンテネグロとルゴ(カンティガ第382番)/
   イタとマルティン・フェルナンデス(カンティガ第358番)/
   アルメリア征服の踊り2(カンティガ第353番)/
   ガリシア王ラミレス・デ・ナバラ(アルメリアの歌3)]
  戦い[アンドゥハル征服(カンティガ第374番)/
   軍隊の休息(アルメリアの歌4)/
   フランス人、カタルニャ人、ジェノヴァ人とピサ人(カンティガ第195番)/
   戦いの弊害(カンティガ第359番)/
   アストルガ司教の励まし(アルメリアの歌5)/
   歌もて主をほめたたえん(ラス・ウェルガス写本から;13世紀)

エドゥアルド・パニアグア(指揮)
ムシカ・アンティグア
 セサル・カラソ、ルイス・アントニオ。ムニョス(歌、語り)
 フェリペ・サンチェス(リュート、シトラ) ワフィル・シェイク(アラブ・リュート、サズ)
 ハビエル・コブレ(オルガン、鍵盤付きフィドル)
 エンリケ・アルメンドロス(バグパイプ、3穴笛、タンボール、チコテン、チョルス)
 ダビド・マヨラル
  (アニャフィル、ダラブッカ、ドゥンベク、アタバル、タンブエロ、ダフ、パンデロ、カンタラ)
 エドゥアルド・パニアグア(トロンバ・マリーナ、プサリテリウム、リコーダー、ナカラス、鐘)

録音:2002年4-5月

レコンキスタ(カトリックによるイベリア半島再征服戦争)を推進し、スペイン南東、地中海沿岸の都市アルメリアを征服したカスティリャ 国王アルフォンソ7世の年代記の最終章にあたる「アルメリア叙事詩」のテキストを、伝承曲「アルメリアの歌」と 「聖母マリアのカンティガ」等のコントラファクトゥム(替え歌)として歌い上げた、いかにもパニアグアらしい興味深い企画アルバム。


PN-460
ガゼルの平原 アルジェリアのアンダルシア音楽

サリム・フェルガニ(歌、アラブ・リュート、指揮)
ユオセフ・ブナス(歌、ファル)
バシル・ゴウリ(歌、タール)
ホハメド・ブシャレブ(歌、ダラブッカ)

録音:2002年1月


PN-470
時のるつぼ 中世カスティリャ=ラ・マンチャの音楽による年代記
 I.西ゴート時代(6−7世紀)
 聖母マリアのカンティガ(アルフォンソ10世編纂) 第76番(器楽)
 西ゴート=モサラベ典礼聖歌「われは起きてわが父の元へ行き」
   (レスポンソリウム)
 聖母マリアのカンティガ 第2番「立派な男たちよ」
   (トレドの聖イルデフォンソのカンティガ)
 II.イスラム時代(8−11世紀)
 チュニジアのマルーフとして伝わるアンダルシア歌曲
  「タリラトゥ・アル・ワイタ(予言者の誕生)」
 ジェフダ・ハレビ(1070-1141):
  「私をぶたないで、友よ」(ハルチャ・デ・ラ・ムアシャハ第8番)
 アブラハム・イブン・エズラ(1089-1167)作詩:
  「もしも私がシャバトに気付いたら」(シャバトの歌)
 III.レコンキスタの時代(11世紀終盤-13世紀)
 ラス・ウェルガス写本所収のプランクトゥス「王は崩御された」
   (カスティリャ王アルフォンソ8世の死に寄せる)
 チュニジアに伝わるアンダルシアの子守歌「ニンニ、ニンニ・ジャハヌム」
 チュニジアのマルーフとして伝わるアンダルシア歌曲「私を慰めておくれ」
 聖母マリアのカンティガ第212番「聖母マリアを喜ばせようとする者は」
 東方のセファルディムの子守歌「ナニ・ナニ」
 聖母マリアのカンティガ 第353番 アルメリア征服の舞曲(器楽)
 アルフォンス7世のアルメリアの詩「司教らは大声をあげ」
   (聖母マリアのカンティガ 第341番の替え歌)
 アルメリアの詩「アルバルスが到着する」
   (聖母マリアのカンティガ 第418番の替え歌)
 アルフォンス7世のアルメリアの詩「すべてを聞いた皇帝は」
   (聖母マリアのカンティガ 第359番の替え歌)
 聖母マリアのカンティガ 第205番「敬虔な祈りを」
   (ウクレス・イ・カラトラーバのカンティガ)
 聖母マリアのカンティガ 第377番「栄光の聖母マリアはいつでも」
   (ビリャ・レアルのカンティガ)
 聖母マリアのカンティガ 第97番「聖母マリアはいつでも救ってくださる」
   (マテオの中傷のカンティガ)
 IV.14世紀
 マドリードの写本(トレド大聖堂所蔵)所収の2声のモテット
  「茎から折った花」
 聖母マリアのカンティガ 第12番「聖母マリアを最も不快にさせることは」
   (トレドのユダヤ人のカンティガ)
 ラス・ウェルガスの写本所収「ベネディカムス・ドミノ」

エドゥアルド・パニアグア(指揮)
ムシカ・アンティグア

録音:1995-2002年

既発売音源から、カスティリャ=ラ・マンチャ地方の中世史を音楽で綴り上げたアルバムです。


PN-480
ジリアーブの旋法 ユーフラテスからグァダルキビルまで
 ナセール・シャンマの作品と即興
  (1世紀、バグダッドからスペインのコルドバに
  ジリアーブがもたらした旋法に基づく)

ナセール・シャンマ(リュート)

録音:2002年11月17日、マドリード


PN-490
騎士たち 聖母マリアのカンティガ集
  第158番「囚われた騎士」/第207番「騎士の復讐」
  第195番「馬上槍試合」/第233番「別世界から来た騎士」
  第341番「嫉妬深い騎士」/第152番「銀の椀」
  第216番「悪魔との契約」/第232番「失われた大鷹」
  第363番「トルバドゥール騎士」/第22番「アルメンテイラの農婦」
  第66番「山羊のなめし皮の靴

エドゥアルド・パニアグア(指揮)
ムシカ・アンティグア
 パウラ・ベガ、パトリシア・パス(ソプラノ) ルイス・ビセンテ(カウンターテナー)
 セサル・カラソ(テノール) ヘルマン・トレリャス(バス)ほか

録音:1996年12月、1997年1月


PN-500
愛と詩の物語
 ワラダとイブン・ザイドゥーンの詩による愛の歌集

 ワラダ(994-1077)
 イブン・ザイドゥーン(1003-1071)
  (全19曲)

エドゥアルド・パニアグア(笛、ダラブッカ、タール、チンバロス、指揮)
エル・アラビー・セルギニ(歌、ヴィオラ、ダラブッカ、タール)
ラルビ・アクリム(リュート、コーラス)
アウアティフ・ブアウ(歌、コーラス)
ジャメル・エディネ・ベン・アラル(ヴァイオリン、コーラス)

録音:2003年2月14-15日


PN-510
イタリアのカンティガ
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:
  聖母マリアのカンティガ集 から
  第327番「脚」(器楽)/第293番「ロンバルディアの吟遊詩人」
  第206番「ローマ教皇レオン」/第335番「シチリアの偶像」
  第407番「悪魔による盲目」(器楽)
  第136番「フォッジア・デ・アプリアの聖像」/第87番「パヴィアの司教」
  第92番「盲目の僧」/第73番「トリノの僧」

エドゥアルド・パニアグア(指揮)
ムシカ・アンティグア

録音:1997年12月、1998年1月


PN-520
フランスのカンティガ
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:
  聖母マリアのカンティガ集 から
  第102番「僧たちと泥棒たち」(器楽)/第123番「モンペリエの医者」
  第236番「マルセイユの海の上で」
  第38番「シャトルーのいかさま師のあてこすり」
  第11番「溺死した修道士」(器楽)/第111番「セーヌ川で溺死した僧」
  第148番「シャルトルの傷つかないシャツ」
  第59番「フォントヴロー大修道院の恋する修道士」(器楽)
  第8番「ペドロ・デ・シグラールのヴィオラ」
  第7番「妊娠した大修道院長」/第35番「ラオンの聖遺物」

エドゥアルド・パニアグア(指揮)
ムシカ・アンティグア

録音:1997年12月、1998年1月


PN-530
スフィ=アンダルーシの祭礼
 アル・シュシタリ(1212-1269)の神秘詩

オマル・メティウイ(指揮)
モハメド・メディ・テムサマニ

録音:1996年9月13-14日、モロッコ、タンジェ


PN-550
アル=アンダルスの歌 管楽器のためのアンダルシア音楽
  タクシーム+/ワインとバラ/密会*/カサイ師の歌/
  タンジェの捕虜(聖母マリアのカンティガ第324番)*/花たちの息
  おお、イスラム教徒よ+/高く急速なチャハル・ミザブ/高慢さを見せよ*
  ミューズの娘(聖母マリアのカンティガ第79番)*
  ドゥラブ・ホザムとタクシーム・ナイ*/イェセリーアス(漆喰工芸品)*/割礼祭*
  レリダの女(聖母マリアのカンティガ第168番)+/マスムードとライラの嘆き
  預言者の誕生/中庭で*/祈りの呼びかけ+/風の香り/私を信頼せよ*
  星は輝いた*/娘さんたちよ、私の心は揺れて*/その斜面は緩い*

エドゥアルド・パニアグア、ユオセフ・ブナス、
トフィク・アル・ラマダン、ノウレディン・アチャ(各種管楽器)

PNEUMA*、MA RECORDING+からの既発売音源と未発売音源から構成されています。


PN-560
テトゥアーンの女歌手たち 北モロッコの伝統的な女たちの歌
  恋のとがめ/紅い炎/なぜ私を捨てるの?/おお、わが熱望する神よ
  悩殺するその目−よかった、私たちは幸福を手に入れた/下心のある女
  答えて、愛する人よ/私の心は恋に落ちている−情熱的な女

様々な歌手と楽団

歴史的録音の復刻です。


PN-570
ヘレスのカンティガ
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:
  聖母マリアのカンティガ集 から
  第352番「オオタカのかっこうで」(器楽)/第384番「アル・モガバレス」
  第381番「聖マルコの子」/第225番「クモ」(器楽)
  第124番「両方の海の間に」/第345番「ヘレスのアルカサル」
  第371番「難破に遭った女」/第335番「偶像」(器楽)
  第391番「ヘレスの少女」/第143番「ヘレスの雨」
  第359番「捕われた息子」/第398番「ドミンゴと三十頭の羊」

エドゥアルド・パニアグア(指揮)
ムシカ・アンティグア

録音:1997年5月

シェリー酒の産地として名高いアンダルシア地方の町へレスにまつわるカンティガを集めたアルバムです。


PN-580
マイモニデス アル=アンダルスにおけるセファルディムの黄金時代
 [モーゼス・マイモニデス没後800年記念]

 作曲者不詳:
  イグダール「マイモニデスの信仰宣言」(モロッコ伝承曲)
  空を飛ぶ鳥(アンダルシア伝承曲、器楽)/われ汝に祈らん(器楽)
  汝に、主よ、われは祈らん(14世紀)/水と火(器楽)
 ドゥナシュ・ベン・ラブラト(16世紀):自由が宣言されるであろう
 作曲者不詳:
  聖人たちの偉大なる忠告(アルジェリア伝承曲;器楽)
  アスパニア、スペインの蒸留酒
   (モシェ・イブン・エルサ(1055頃-1135頃)作詩)
 イスラエル・ナジャラ(16世紀):わが思いは汝、神のため
 作曲者不詳:
  恋が私を憔悴させる(器楽)
  彼は私が怒りで赤面してもおかまいなし
   (シェムエル・ハナグイド・イブン・ナグレラ(993-1055)作詩)
  神がわれを守らん(モロッコのユダヤ伝承曲、器楽)
 ホルヘ・ロセンブルン:私も他の旅人のようにさまよう
   (シェムエル・ハナグイド・イブン・ナグレラ作詩)
 作曲者不詳:私の見えないところにいる神が(モシェ・イブン・エルサ作詩)

エドゥアルド・パニアグア(指揮)
ムシカ・アンティグア=セファラッド

 ホルヘ・ロセンブルン(歌、コーラス、ショファル、シトラ)
 セサル・カサロ(歌、コーラス、ビオラ)
 エドゥアルド・パニアグア(コーラス、カーヌーン、笛、フハル、ダラブッカ、
  パンデロ、タンボール・コン・テンソレス、タール、シストロ、ゴング、拍手)
 ワフィル・シェイク(リュート、ダラブッカ、拍手)
 ダビド・マヨラル(パンデロ、ドゥンベク、ダラブッカ、ダフ、リク、カスカベル)

録音:2003年3-5月、マドリード

イスラム支配化のスペインで活躍したユダヤ神学者・哲学者モーゼス・マイモニデス(1135-1204)の没後800年を記念して、彼の時代のスペインにおけるユダヤ音楽の再現を試みたアルバムです。


PN2-590
(2CD)
セビリャのカンティガ
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:
  聖母マリアのカンティガ集 から
   第47番「チェス」(器楽)
   第227番「捕らわれた小姓」
   第344番「騎馬隊」
   第323番「コリアの子」(器楽)
   第348番「宝物」
   第379番「海賊」
   第99番「モーロの町」(器楽)
   第325番「タンジェの捕虜」
   第388番「王の幻視」(器楽)
   第257番「聖遺物」
   第292番「ドン・フェルナンド王の指輪」
   第188番「乙女の心」(器楽)
   第376番「ドン・マヌエルの指輪」
   第354番「ベスティオラ」(器楽)
   第349番「美しい像」
   第386番「魚」
   第324番「セデの聖母」

エドゥアルド・パニアグア(指揮)
ムシカ・アンティグア
 パウラ・ベガ(ソプラノ) セサル・カラソ(テノール、他)
 ヘルマン・トレリャス(バス) ルイス・ビセント(カウンターテナー、他)
 ワフィル・シェイク、ハイメ・ムニョス、エンリケ・アルメンドロス、
 ルイス・デルガド、エドゥアルド・パニアグア(各種古楽器)

録音:1996年6月、スペイン、バリャドリッド、聖エスピーナ修道院

Sonyからの移行再発売。セビリャはスペイン南部アンダルシア地方の中心都市。


PN-600
ザ・ベスト・オヴ・カンティガ
 アルフォンソ10世編纂:聖母マリアのカンティガ集 から
   第144、257、145、285、291、122、246、381、385、293、
    38、243、375、120、180、341、193、205、157、159番

エドゥアルド・パニアグア指揮
ムシカ・アンティグア

録音:1995-2002年

既発売音源からの編集盤です。


PN2-610
(2CD)
マリアの生涯
 アルフォンソ10世編纂:聖母マリアのカンティガ集 から
  第100番「昼の星」/第410番「5つの祭りへのプロローグ」
  第412番「夜明けのなかの夜明け」/第411番「聖母マリアの誕生」
  第413番「聖母マリアの初々しさ」/第414番「聖母マリアの三位一体」
  第288番「イエス・キリストの御母」/第330番「神の御母」
  第180番「老女と子供」/第120番「聖母マリアの人間性」
  第384番「花のなかの花」/第415番「受胎告知」
  第416番「アヴェ・マリア」/第80番「天使へのあいさつ」
  第417番「聖母マリアのお清めの祝日−ろうそくの祝別の日」
  第418番「7つの貢ぎ物」/第285番「僧と騎士」
  第419番「聖母マリア被昇天の祝日」/第420番「行列」
  第421番「審判の日」/第422番「シビラの審判」

エドゥアルド・パニアグア指揮
ムシカ・アンティグア

録音:1995年9月、マドリード、セミナリオ・コンシリアルの礼拝堂


PN-630
ヌーバ・アル=マーヤ アンダルシアの音楽
  ミザン・ブシト/ミザン・クァイム・ワ=ニスフ/ミザン・ブタイヒ
  ミザン・ダリ/ミザン・クッダム(第1部/第2部)

イブン・バヤ
 オマル・メティオウィ(ウード、アラブ・リュート、ビオラ、歌)
 アーメド・アル=ガジ(ラバブ、ビオラ)
 モハメド・エル・アラビー・セルギニ(独唱、ダラブッカ)
 アブデッセラム・アムラニ・ボウクホブザ(タル、歌)
 グロリア・レルゴ(独唱)
 ルイス・デルガド(アンダルシア・リュート、シトラ、ダラブッカ、パンデロ、ダルシマー)
 エドゥアルド・パニアグア(中世フルート)

録音:1996年10月


PN-640
夜の歌 ヌーバ・ラスト・ド・ダイルのアンダルス音楽
  [ミーザーン・バスィト]
  エントラーダ/夜への前奏曲/アトルメンタード・ポル・アマルテ
  アレグラーテ・コラソン・ミーオ/白い月の夜
  [ミーザーン・カイム・ワ・ニスフ]
  夜半の前奏曲/満月/私の慈しみ/若者の中でより美しい
  私の愛を決して忘れない
  [ミーザーン・ブタイヒ]
  月の光/歓喜の女王/生き生きとした世界/暁光
  私の眠りの中にあなたを見る/おお君よ燃える愛の
  カラ・メ・エス・トゥ・ウニオン
  [ミーザーン・コッダム]
  時の享有/暁の前奏曲/夜明けの白さ/幸福の時間/願いへの到達
  一人の生き生きとした時間/私の羚羊/おお完全なる満月よ
  もう私は悲しまない

オマル・メティウィ&エドゥアルド・パニアグア(指揮)
アンサンブル・イブン・バーヤ
 アベデルハミド・アル・ハッダード(独唱) セサル・カラソ(独唱、フィドゥラ)
 アブデッセラム・アムラニ・ブホブザ(歌、タール)
 オマル・メティウィ(ウード、歌)、エドゥアルド・パニアグア(中世フルート)
 アーメド・アル・ガズィ(ラバーブ、ビオラ)
 ルイス・デルガド(リュート・アンダルスィ、ベンディール)
 モハメド・アグドゥール(ダラブッカ)

ミーザーンとはモロッコのアンダルス音楽におけるリズムやリズム・パターン、あるいはその楽曲を指すようで、東のアラブ(マグレブに対してマシュレク)で言えばイーカー、インドではターラにあたるだろうか。
モロッコ・アンダルス音楽の代表的な5つのミーザーンの内から4つを取り上げ計26曲が演奏される。[近藤博隆]


PN-650
アル=アンダルスのスーフィー
  ヌーバ・ラムル・ル・マーヤ
  ヒジャーズ・アル・カビール

イブン・バーヤ
 ハサン・アジャル(歌) サイード・ベルカディ(歌、ベンディール)
 アルスデッセラム・アムラニ・ブコブザ(歌、タール)
 オマル・メティウィ(ウード、歌) エドゥアルド・パニアグア(中世フルート)
 アフメド・アル・ガズィ(ラバーブ) モハメド・アグドゥール(デルブガ)

マグレブに残るアル=アンダルスの宗教歌の内に、中世スペインのスーフィー (イスラム神秘主義)儀礼を辿る試み。ウードのタクシーム(即興演奏)の導入か らヌーバに則って厳かに、また穏やかに演じられます。


PN-660
グラナダ征服
 ヨーロッパの宮廷音楽、
  ナスリッド朝アンダルシアの歌集と音楽(15-16世紀)
 [カトリック女王イサベル没後500年記念]

 作曲者不詳:Dit le Burguygnon(舞曲;オデカドン(1501)から)
 ハンス・ノイジードラー(1508-1563):ヴァシャ・メサ(外国の舞曲)
 フアン・デル・エンシナ(1469-1529):
  Daca, bailemos, Carillo(王宮の歌集 から)
 ポンセ(15世紀):Alla se me ponga el sol(王宮の歌集 から)
 ルイス・デ・ナルバエス(1510-1555):
  モーロの王は散歩していた(1538)−
  作曲者不詳:ガイバトゥク(ブタイヒ・ヌーバ・アル=イスティラル;
   モロッコのアル=アンダルス伝承曲)
 ヨアン・アンブロジオ・ダルツァ(1500頃活動):
  Calata 6 a la Spagna(1508)
 フランシスコ・デ・ラ・トレ(15世紀):
  アルタ(ラ・スパニャによる舞曲;王宮の歌集 から)
  恋は盲目(セゴビアの歌集 から)
 コンラート・パウマン(1410-1473):
  心を尽くして(Fundamentum Organisandi から;1452)
 フアン・デル・エンシナ:
  Que es de ti desconsolado(王宮の歌集 から)−
  作曲者不詳:
   ブタイヒ・ヌーバ・ラスド(モロッコのアル=アンダルス伝承曲)
 ヨアン・アンブロジオ・ダルツァ:Calata 3 a la Spagna(1508)

エドゥアルド・パニアグア(指揮)
ムシカ・アンティグア
 セサル・カラソ(歌、ビオラ・デ・ブラソ)
 フェリペ・サンチェス・マスクニャノ(ビウエラ・デ・マノ)
 ワフィル・シェイク(アラブ・リュート)
 レオナルド・ルッケルト(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 アルフォンソ・トマス(フラウタ・ア・ビセル)
 エドゥアルド・パニアグア(フラウタ・ア・ビセル、カバル、タール、レガリア、鐘)
 ダビド・マヨラル(ダルシマー、打楽器)

録音:2003年12月、マドリード

夫であるアラゴン国王フェルナンドとともにイベリア半島からイスラム勢力(ナスリッド朝)を追放しカトリックによる国土回復(レコンキスタ)を成し遂げたカスティリャ女王イサベル(1451-1504)の没後500年を記念して、ナスリッド朝最後の砦グラナダ陥落当時のカトリック、イスラム両宮廷の音楽を、想像をまじえて再現したアルバムです。


PN-670
この場所は恐ろしきかな
 8−12世紀のグレゴリオ聖歌とスペインのトロープス、ポリフォニー

  教会の献堂式の礼拝(13曲)
  西ゴード族の祭壇の清めの儀式(5曲)

フアン・カルロス・アセンシオ・パラシオス(指揮)
スコラ・アンティクァ

録音:2003年2月21-23日、スペイン、セゴビア、サンタ・マリア・デ・エル・パラル教会


PN-680
サンティアゴへの道
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:「聖母マリアのカンティガ集」から
  第77番「ルーゴの聖母マリア」(器楽)/第26番「サンティアゴの巡礼」
  第313番「海での危険」/第268番「ビラ=シグラのフランス婦人」
  第218番「ドイツから来た盲人」/第175番「絞首刑に処された巡礼者」
  第278番「盲の巡礼者」/第253番「鉄の杖」

エドゥアルド・パニアグア(指揮)
ムシカ・アンティグア
 エナル・アルバレス、セサル・カラソ、ルイス・アントニオ・ムニョス(歌)
 ホタ・マルティネス(ハーディガーディ)
 アルフォンソ・トマス、アレハンドロ・レオン(リコーダー)
 ダビド・マヨラル(打楽器)
 エドゥアルド・パニアグア(プサルテリウム、笛、打楽器)

録音:2004年5-6月、マドリード

聖地サンティアゴ・デ・コンポステラへの巡礼を扱ったカンティガを集めたアルバムです。


PN-690
アル=アンダルスの鼓動 アンダルシアとオリエンタルの打楽器
 Danza del ajedrez(チェスの踊り)/Palpito andalusi(アンダルシアのビト)
 Respiracion azorada(騒がしい呼吸)/
 Control de arritmia(リズムの不整のコントロール)
 La fortaleza(力)/La egipcia(エジプトの女)/Los amantes(愛人)
 Lamento enamorado(愛の悲しみ)/La novia(花嫁)/La ceremonia(儀式)
 Escala de pleyades(プレヤデスのスケール)
 Adelante al-Maya(アル・マヤの向こうへ)/Danza azul(青い踊り)

エドゥアルド・パニアグア
 (パンデロ、ナカラス、ドゥムベク、ダフ、タール、レク、キリミア、カバル、
 アハベバ、ファル、フラウタス・ア・ビセル・アルト&テノール、カーヌーン)
ダビド・マヨラル
 (ダラブッカ、ドゥムベク、エジプトのタブラ、ソムバティ、ドホッラ、パンデロス、
 ダフ、ベンディール、アタバル、カンタラ、レク、ソナハス、マザル、
 カサベレス、カラケブス、チンバロス、バケタ・デ・ミムブレ、パニュエロ、
 シントゥロン・デ・バイラリナ)
セルゲイ・サプリチョフ
 (ダラブッカ、ドイラ、パンデロ、トルコのデフ、タンボール、ナガラス、
 カンタラ、プラティッロス)

アル=アンダルス音楽のリズム面の面白さをクローズアップした作品。3人の名手が様々な打楽器を手に取り鮮やかなクロスビートを聴かせます。セルゲイ・サプリチョフは多彩な活動歴を持つロシア生まれの奏者。曲目はキリスト教側では聖母マリアのカンティガ集から数曲、イスラム側からはアル=アンダルス系のモロッコのトゥシア、カイム・ワ・ニスフ、チュニジアのマルーフ等まで。


PN-700
聖母マリアのカンティガ あまたのバラの中のバラ
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:聖母マリアのカンティガ集 から
  第371番「難破に遭った女」/第412番「あまたの暁の中の暁」
  第41番「われらの主の母なる処女」/第233番「あの世の騎士たち」
  第376番「ドン・マヌエルの指輪」/第358番「細工の歌」
  第18番「蚕」/第97番「讒言に遭ったマテオ」
  第111番「溺死した聖職者」/第12番「トレドのユダヤ人たち」

ムシカ・アンティグア
 マリア・ルス・アルバレス、パウラ・ベガ、パトリシア・パス、クララ・セラノ(ソプラノ)
 ルイス・ビセント(カウンターテナー、カンノ)
 セサル・カラソ(テノール、ビオラ・デ・ブラソ) 
 ヘルマン・トレリャス(バス) ハイメ・ムニョス(アハベバ、リコーダー)
 エンリケ・アルメンドロス(三穴縦笛&太鼓、ダルシマー、バグパイプ、ハープ)
 ベゴニャ・オラビデ(プサルテリウム) ワフィル・シェイク(リュート)
 ルイス・パニアグア(ビオラ・オリエンタル) マヌエル・パスクアル(ツィンク)
 ルイス・デルガド(パンデロ、リュート、トロンバ・マリーナ、鍵盤ビオラ、シトロン、
  サントゥール、カンタラ、タンボール・コン・テンソレス、パンデロ)
 エドゥアルド・パニアグア(シタラ、プサルテリウム、ダルシマー、サントゥール、斜笛、
  パルメアド・ソブレ・アグア、パンデロ、ツィンバロム、鐘)

エドゥアルド・パニアグア(指揮)


PN-710
カスティリャ女王フアナ1世の宮廷音楽 ヨーロッパの宮廷とスペインの歌曲
 作曲者不詳(1525頃):カリー夫人のダンプ
 ジョアン・アンブロジオ・ダルツァ(1500年頃活動):スペイン風カラータ第2番
 フアン・デル・エンシナ(1469-1529):あなたを連れてきたのは誰
 ジョスカン・デプレ(1445-1521)/
  ティルマン・スザート(1500-1561):千々の悲しみ
 ジョアン・アンブロジオ・ダルツァ:スペイン風カラータ第1番
 アントワーヌ・ビュノワ(1430頃-1492):手に負えない、運命の女神よ
 ジョアン・アンブロジオ・ダルツァ:スペイン風カラータ第6番
 フアン・デル・エンシナ:Tan buen ganadico
 ハインリヒ・イザーク(1450頃-1517):インスブルックよ、私は去らねばならない
 ジョアン・アンブロジオ・ダルツァ:スペイン風カラータ第5番
 ハンス・ヴェック(1495-1536):ホッパー舞曲
 ジョアン・アンブロジオ・ダルツァ:スペイン風カラータ第3番
 ジョスカン・デプレ:Una Musque de Buscgaya
 ジョアン・アンブロジオ・ダルツァ:スペイン風カラータ第4番
 ギレルムス(1475頃活動):La bassa castiglia, Falla con misuras (バス・ダンス)

エドゥアルド・パニアグア(指揮)
ムシカ・アンティグア
 セサル・カラソ(歌、ビオラ・ダ・ブラソ) フェリペ・サンチェス(ビウエラ)
 レオナルド・ルッケルト(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 アルフォンソ・トマス(フラウタ・ア・ビセル・アルト&テノール)
 エドゥアルド・パニアグア
  (フラウタ・ア・ビセル・アルト&テノール、プサルテリウム、レガリア、パンデロ)
 ダビド・マヨラル(ダルシマー、打楽器)
 ワフィル・シェイク(アラブ・リュート)

録音:2004年2月、マドリード

カスティリャ=アラゴン連合王国カトリック両王の娘フアナは1479年に生まれ、ハプスブルク家マクシミリアン1世の息子フィリップ美公に嫁ぎ、母イサベルの遺言により1504年カスティリャ女王に即位。しかし1506年に夫フィリップが若くして亡くなると、父アラゴン王フェルディナンドにより「狂女」の烙印を押され、1509年から亡くなる1555年まで47年間幽閉されるという悲劇的な生涯を送りました。
このアルバムには、フアナが名目上カスティリャ女王の地位にあった1517年までに宮廷で演奏されていたと思われる音楽が集められています。


PN-740
ハーディガーディのためのカンティガ
 アルフォンソ10世編纂
:聖母マリアのカンティガ集 から
  第68番「恋敵」(器楽)
  第77番「ルゴの聖母」
  第61番「曲がった口」(器楽)
  第327番「脚」
  第74番「画家」(器楽)
  第92番「盲目の聖職者」
  第81番「顔に火」(器楽)
  第407番「悪魔による盲目」
  第91番「サンマルシアル熱」(器楽)
  第259番「吟遊詩人」
  第71番「アヴェ・マリア」(器楽)
  第76番「聖像の誘拐」
  第62番「美しい女」(器楽)
  第72番「トランプ詐欺師」

エドゥアルド・パニアグア(指揮)
ムシカ・アンティグア
 エナル・アルバレス(ソプラノ) セサル・カラソ(テノール)
 ルイス・アントニオ・ムニョス(バス)
 ホタ・マルティネス(ハーディガーディ)
 ダビド・マヨラル(ダラブッカ、ダフ、カンタラス、タンブレロ、レク)
ほか

録音:2004年

中世の代表的楽器のひとつであるハーディガーディ(鍵盤付き手回しフィドル、スペイン語でハーディガーディまたはビオラ・デ・ルエダ)を伴ってカンティガを演奏しています。


PN-750
アルムエーダノ(ムエッズィン) アザーン−祈りへの召喚

モハメド・ベッラク、エル・アラビー・セルギニ、アッゼディーネ・アル・バドリ、
ムハマド・ズギル、ハッサン・アジャル、サイード・ベルカディ(朗誦)
エドゥアルド・パニアグア(カーヌーン)

モスクのミナレット(尖塔)で唱えられるムアッズィン(朗誦者)のアザーン(礼拝への召喚の祈りの朗誦)を集めたアルバム。異なる旋法で唱えられたアザーンに臨場感豊かな環境音がバックに入ります。メディナ、メッカ、カイロ、アレッポのようなイスラム諸国の各地から、スペイン諸都市(セビリャ、コルドバ、トレド、サラゴサ、アルメリア、ムルシア)の朗誦まで。後者の多くはアル=アンダルスのモードで唱えられ、フラメンコと似通って聞こえる所も少々。17曲中4曲、パニアグアがカーヌーンでアザーンを伴奏、または独奏でパラフレーズしています。


PN-760
Hilal
  Hali Bihi Yahlu / Bein elnakhil / Halat wayd / Hilal al Saba /
  Zaman al-Nahawand / Taalim Huviyya / Ishraq / Lil Ruh hadith /
  Subhan el dayem

ナスィール・シャンマ&オユーン
 ナスィール・シャンマ(ウード、指揮)
 サビル・アブデル・サッタール(カーヌーン) ハニ・アル・バドリ(ナイ)
 アル・ガンドール・フセイン、サイード・カマル、ワリッド・ヤフヤ(ヴァイオリン)
 イマデル・ディーン・アブデル・モニム(チェロ)
 サラー・ラジャブ(コントラバス) オマル・ムスタファ(レク)

2004年に来日したイラク出身のウード奏者と彼のアンサンブルの新作で、来日時と同じコンセプトでスペインで行われたスタジオ録音です。


PN-780
離散集落のセファルディム音楽
  おお、なんと甘美な(ブルガリア)/モーロの女王シェリファ(モロッコ)
  モーロ人たちよ(ボスニア)/朝の食事(トルコ)/五月(モロッコ)
  ドン・フェルナンド(ポルトガル)
  娘よ、嫁がせるべきか?−いやよ、お母さん(トルコ−ユダヤ系スペイン)
  ヨメ・ヨメ(イディッシュ)/ラダの母は(ブルガリア)
  サロニカの春(ギリシャ)/姉(妹)シムハ−魚のフライ(モロッコ)
  おいで、恋人よ(ソロモン・アルカベツ(16世紀モロッコ)作曲)
  城の頂で(ポルトガル)/王は起きた(モロッコ)
  夜明けに起きた王は(トルコ)/起きなさい、ジャコ(ギリシャ)
  親切な兵士(フランス)/お聞きください兵士殿(モロッコ/ユダヤ系スペイン)
  木々よ(トルコ/ユダヤ系スペイン)/リコリナ(ポルトガル)
  ジェルメーヌ(フランス)/私の恋人は戦争に行った(イタリア)
  美しい娘−ジョン・ライリー(アングロ=アメリカ)/おお、光よ(中東)
  私がベンバシャに行ったとき(ボスニア)/アライアンス校で(サロニカ)
  聖と俗を分かつ者が−高みにある神(ボスニア)/良き一週間(モロッコ)

ジュディス・R・コーエン(歌、中世ビエラ・デ・アルコ、アドゥフェ、ダラブッカ)
タマル・リャナ・コーエン・アダムス(歌、アドゥフェ、パンデロ)
ワフィル・シェイフ(ウード、アコーディオン、ビオラ、トルコ式サズ、打楽器、歌)
ウィリアム・クーリー(歌、プサルテリウム、マンドーラ、打楽器)
エドゥアルド・パニアグア(カーヌーン、笛、ダフ、タンブリン)

録音:2005年7月、マドリード、AXISスタジオ


PN-790
南チロルのミンネザング(中世宮廷恋愛歌)
 ナイトハルト(1190頃-1245頃):五月よ、お前の輝きが
 フリードリヒ・フォン・ソンネンブルク(13世紀後半):私はきかれる
 ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデ(1170頃-1230):今、初めて私は
 フリードリヒ・フォン・ソンネンブルク:私は楽しく宮廷歌を歌う
 レーゲンボーゲン(1300以前ー1320以後):父なる神はアブラハムに告げた
 不詳(14世紀):トロート(器楽)
 ルーメラント/フラウエンロープ(1260以前-1318):婦人の名は偉大だ
 オスヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタイン(1376/1378-1445):
  懺悔の火曜日が近づき
 フリードリヒ・フォン・ソンネンブルク:恥知らずな口
 フーゴー・フォン・モントフォルト(1357-1423):世の婦人よ
 ハーヴァルト(13世紀後半):飛ぶ鳥によって私は知る
 不詳(14世紀):われらの聖母マリア
 ロビン[ルービン](13世紀)誰でも早過ぎることはない
 ブルクグラーフ・フォン・リーンツ(13世紀中盤):美しく若い婦人が
 ヘルマン・ダーメン(1255頃-1307/1309):
  ライマー、ヴァルター、ロビン、ライハルト

ミヒャエル・ポッシュ(指揮)
アンサンブル・ユニコーン
 ヘルマン・オスヴァルト(テノール) ヨエル・フレデリクセン(バス)
 アグネス・ボル(ソプラノ) ラインヒルト・ヴァルデク(ハープ)
 ジェーン・アクトマン(フィドル) トーマス・ヴィンマー(フィドル、リュート)
 ギリェルモ・ペレス(オルガネット) ヴォルフガング・ライトーファー(打楽器)
 ミヒャエル・ポッシュ(リコーダー、グロッケンシュピール、ティンパニ)

録音:2004年5月16-18日、ウィーン、王宮礼拝堂


PN-810
セファルディック・クレズマー ユダヤの婚礼音楽
  ミゼール/金をくれ/ただ君と一緒にいるために/今時の姑は
  ミレフのラチェニッツァ/バラの花/おいで、恋人よ
  踊れ、ユダヤ人たちよ、踊れ/年老いたブルガリア人
  おお、なんと美しい家々/シッ、黙って!/レベの踊り

ホルヘ・ロセンブルム(歌、ベース、パンデロ)
エドゥアルド・パニアグア(カバル、カーヌーン、コーラス)
イーヴォ・フリストフ(19鍵クラリネット、スルナ、コーラス)
ナスコ・フリストフ(アコーディオン、コーラス)
エル・ワフィル・シャイヘルディネ
 (ウード、ヴァイオリン、ダラブッカ、ダフ、パンデロ、コーラス)

録音:2006年、マドリード、AXISスタジオ


PN-820
マーリンとケルトのカンティガ
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:聖母マリアのカンティガ集 から
  第386番「漁師の王」(器楽)
  第108番「マーリンのカンティガ」
  第23番「ブルターニュのワイン」
  第101番「小鳥」(器楽)
  第36番「ブルターニュの船」
  第85番「イングランドのユダヤ人」(器楽)
  第86番「モンサンミシェルの妊婦」
  第226番「グレート・ブリテンの修道院」
  第285番「修道女と騎士」−第207番「復讐」

エドゥアルド・パニアグア(指揮)
ムシカ・アンティグア
 ハイメ・ムニョス(口笛、バンスリ、アハベバ、ブルターニュ・シャリュモー、
  バグパイプ、チリミア、合唱、サパテアド)
 ジョセプ・マリア・リベリェス(ハープ)
 アナ・アルカイデ(ニッケルハルパ)
 ダビド・マヨラル
  (カンタラ、ダフ、ダラブッカ、ボンボ、ザルブ、タンブレリョ、パンデレタ)
 エドゥアルド・パニアグア
  (合唱、テナーフルート、鐘、ダフ、パンデロ、ゴング、鈴)
 セサル・カラソ、イサベル・ウルサイス(歌)
 [共演]
 カルロス・ベセイロ(ハーディガーディ)
 フルホ・ヌニェス(ボドラム、中世タボル)

録音:2006年、マドリード、Axis

「マーリン」とは中世ケルト伝説上の人物で、アーサー王伝説にも登場するブリテン島の魔術師。


PN-830
天と地の間に アゼルバイジャンのムガム
  アラゲス(ムガム・ビアティ=シラス)−初恋(ハビル・アリエフ作曲)(*)
  魂を生かせ(ハジ・ハマンマドフ作曲)(*)/バノフシャ(民族舞曲)(*)
  あなたは水とともに去った(ムガム・セイダ)−シュスカの山々(*)
  バクーの夜(アレクペル・タギエフ作曲)(*)
  なんと美しい!(ムガム・マフル・レンギ.テスニフ)(+)
  あなたの髪の雲(ムガム・シュステル.ガタル・テスニフ)(+)

アイグン・バイラル(歌、パンデロ、ダフ)
アサドゥリャエフ・トグルル・ミルナジム・オグル(カマンチェ)
グルバノフ・ロフシャン・オクタイ(タール)

録音:2006年3月25日、マドリード、AXISスタジオ(*)
    2006年3月26日、マドリード、ライヴ(+)

ムガムはアゼルバイジャンの民族音楽の一形式。非常に複雑で、演奏には相当の技量が要求されるそうです。


PN-850
あなたの瞳の源に−あなたの瞳は春山のよう ハスィン旋法のスィルスィラ
 アルジェリア北東部コンスタンティヌのアンダルシア古典音楽マルーフ
  バシュラフ・アライッスィ/イスティクバル、あなたは私を愛に導いた
  [ハスィン旋法のインクラベテ]
  あなたの瞳は春山のよう/私の情熱/夜の訪問
  愛はライオンを従順にする/酩酊状態の付き添い/不在/愛の矢/月の光

サリム・フェルガニ(歌、4コースのリュート)
ユーセフ・ブナス(ジュワク・オ・ファル、ズルナ)
ナビル・タレブ(ケマンジャ=ヴィオラ)
バシール・グリ(タール)
ハレド・スマイル(ダラブッカ)

録音:2006年6月12日、アリジェリア、コンスタンティナ、Palacio de los Beys

スィルィラとは、即興歌のイスティクバルに先行する関連した詩の連続で、一種の連歌のようなものでしょうか。濃厚な色恋に関する内容でも、さらりと優雅に聞かせるのがアンダルシア音楽の粋なところかもしれません。サリム・フェルガニは、コンスタンティヌに伝承されるアラブ・アンダルシア音楽の名手。[近藤博隆]


PN-860
聖母マリアのカンティガ集 バレンシアのカンティガ
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:聖母マリアのカンティガ集 から
   第126番「エルチェから来た男に刺さった矢」
   第189番「竜とバレンシアの巡礼者の戦い」
   第211番「エルチェの復活祭のろうそくの蜜蜂」
   第244番「ラレドの居酒屋」(器楽)
   第299番「スペインの聖母マリア騎士団」
   第129番「ムルビエドロの兵士が矢で負った傷」
   第339番「アリカンテの海を行く船」
   第186番「シオン山の修道院」(器楽)
   第161番「風と雹−モレリャ」
   第133番「エルチェの用水路で溺れたが救われた少女」

エドゥアルド・パニアグア(指揮)
ムシカ・アンティグア
 セサル・カラソ(歌、ビオラ)
 ルイス・アントニオ・ムニョス(歌、フィドゥラ、パンデロ)
 フェリペ・サンチェス(ビウエラ・デ・ペニョラ、中世ギター)
 ワフィル・シェイク(アラブ・リュート、パンデロ、パンデレタ、ダラブッカ)
 エドゥアルド・パニアグア(リコーダー、各種打楽器)

録音:2006年8月16-17日、マドリード


PN-870
サラーフ・ベイの死を悼む哀歌
 アルジェリア北東部コンスタンティヌのアンダルシア古典音楽

  イスティクバル/カミト・サリ・グジャーダ/アンティ・テトガーラ
  サラー・ベイ「ガル・ラ・アラブ・ガル」/ハラス、ハウア・ヤ・エル・ハウア
  ハスィン旋法の組曲

サリム・フェルガニ(歌、ウード・アル・アラビー)
ユーセフ・ブナス(ジュワク・オ・ファル、ズルナ)
ナビル・タレブ(ケマンジャ) バシール・グリ(タール)
ハレド・スマイル(ダラブッカ)

録音:2006年6月14日、アリジェリア、コンスタンティナ、Palacio de los Beys、ハーレム

19世紀半ば辺りからフランスが進出してきますが、その前はオスマン帝国領だったアルジェリア北部。常備歩兵軍団イェニチェリの一員から出世し、コンスタンティヌ地方を治める君主に登りつめながら、最後は刑死という哀れな末路を辿ったサラーフ・ベイを追悼する曲とのこと。1771-1792年までこの地に平和と繁栄をもたらした人だったようです。アンダルシア音楽の要素が勝ちながらも、リズムではオスマン・トルコの軍楽のリズムがはっきり聴き取れます。チャルメラのようなけたたましい音色のズルナもトルコ風な印象を強めます。[近藤博隆]


PN2-880
(2CD)
ビザンチンのカンティガ キリスト教東方世界
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:聖母マリアのカンティガ集 から
  第9番「ダマスカスのイコン」
  第34番「失われたイコン」
  第29番「ミルクの聖母」
  第264番「ブラケルニオティッサの聖母」
  第46番「海を渡ってきたモーロ人とミルクの聖母」
  第28番「コンスタンチノープルの包囲」
  第145番「聖ヨハネ・エレモシナリウス」
  第265番「ダマスカスの聖ヨハネ」
  第131番「皇帝と司教」
  第25番「ビザンチンから来たユダヤ人」
  第342番「石のイコン」
  第138番「金口聖ヨハネ」

エドゥアルド・パニアグア(指揮)
ムシカ・アンティグア
 セサル・カラソ(歌、ビオラ)
 ルイス・アントニオ・ムニョス(歌、フィドゥラ、パンデロ)
 フェリペ・サンチェス(ビウエラ・ダ・ペニョラ、中世ギター)
 ディミトリス・プソニス(サントゥール、ギリシャ・リラ、サズ、ラバーバ)
 ハイメ・ムニョス(カバル、アハベバ、カラモ、シャリュモー、バグパイプ、ガイダ)
 ダビド・マヨラル(ダラブッカ、パンデロ、パンデレタ、カンパーナ)
 エドゥアルド・パニアグア(トロンバ・マリーナ、リコーダー)

録音:2006年12月12日、マドリード、Axis


PN-890
旋法の輪 アルジェリア東部コンスタンティンのマルーフ音楽
  バシュラフ・ズィダーヌ・ハスィヌ(*)/アンダルシアの良い人々(ラハウィ)
  恋する(デイル)/燃える炭の上に(アスビハン)
  アンダルシアの思い出(スィカ)/お前の出発の後で(ムハイル)
  苦しそうに息をする私の心(メズムーム)/夜のとばり(ラスト)
  私の元を訪れた美女(マーヤ)/私はこの情熱を嘆く(アスビアン)
  おまえは稲妻のように私を呼ぶ(イラク)/私の心(ハスィヌ)
  愛を探すのはあなた(ナワー)/アンダルシアから離れて(スィカ・ハスィヌ)

サリム・フェルガニ(歌、ウード)
ユーセフ・ブナス(ジュワク・オ・ファル)
ナビル・タレブ(ケマンジャ)
バシール・グリ(タール)
ハレド・スマイル(ダラブッカ)

モロッコからアルジェリア北部を東西に走るアトラス山脈東部に位置する町、コンスタンティンに伝承されるアラブ・アンダルシア音楽の一つ、マルーフの弾き語りを聞かせる名手フェルガニ。同じ縦笛でもナイとは一味違うファルの雅びな音色も聴きもの。タイトル通りマカーム(曲目の括弧内がマカーム名)を繋げて演奏されるレパートリーのようで、恋愛の秘密を歌った連作歌曲のようなものと理解すれば良いでしょうか。古雅な趣のウード弾き語りに弓奏楽器のケマンジャ、打楽器のダラブッカ、タールが色を添えます。(*)バシュラフは器楽による前奏曲。[近藤博隆]

録音:2006年6月13日、アルジェリア、コンスタンティナ、Palacio de los Beys


PN-900
エル・シドのスペイン 中世(11−13世紀)の音楽
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:聖母マリアのカンティガ集 から
 アルアンダルス伝承音楽 から 他(全15曲)

エドゥアルド・パニアグア(指揮)
ムシカ・アンティグア
エル・アラビー・アンサンブル

スペインのレコンキスタの英雄エル・シド(ロドリゴ・ディアス・デ・ビバル;1045?-1099)の活躍を綴った叙事詩「わがシドの歌」の創作800年を記念して、ネウマ・レーベルの既発売音源から編集されたアルバム。


PN-910
主は言われた グレゴリオ聖歌の中のキリストの言葉
  Quid mihi et tibi est / Dicit Dominus / Ambulans Iesus
  Videns autem Iesus / Amen dico vovis / Audistis quia dictum est
  Venite ad me / Tollite iugum / Simile est enim regnum...homini
  Simile est regnum caelorum / Simile est enim regnum...sagenae
  Edo sum vitis vera / Egressus Iesus secessit
  Dixit Dominus mulieri Chananaeae / Quem dicunt homines
  Tu es pastor ovium / Tunc oblati sunt / Magister bone
  Dicit ille: Quae ? / Fidelis servus / Fidelis servus / Beatus servus
  Zachaee, festinans descende / Cum appropinquaret
  Cum sublevasset oculos Iesus / Accepit ergo Iesus panes
  Ut autem saturati sunt / Ego rogabo Patrem / Simon Ioannis
  Dicit ei: Etiam Domine / Tenebrae factae sunt
  Et ecce duo ex fillis / Et appropinquaverunt castello

フアン・カルロス・アセンシオ・パラシオス(指揮)
スコラ・アンティクァ

録音:2006年3月3-5日、セゴビア、ぶどう園の聖母マリア修道院


PN-920
見捨てられた恋人
 アルジェリア、コンスタンティヌのアンダルシア系古典音楽と大衆音楽

  [ハウズィ&マフジュズ]
  イスティクバル、私たちの傷ついた二つの心
  ハウズィ、あなたの愛する人を見捨てないで/マフジュズ、悲嘆にくれる恋人
  [ラハウィ旋法の組曲]
  ラハウィ旋法のウードとファルのタクシーム/ファルのタクシーム、愛の苦しみ
  イスティクバル、愛を知りたいあなた/インクラブ、今夜のために
  フラス、あなたの幸せが続きますように

サリム・フェルガニ(歌、ウード・アル・アラビー)
ユーセフ・ブナス(ジュワク・オ・ファル、ズルナ)
ナビル・タレブ(ケマンジャ) バシール・グリ(タール)
ハレド・スマイル(ダラブッカ)

録音:2006年6月14日、アリジェリア、コンスタンティナ、Palacio de los Beys、ハーレム

アルジェリア北部を東西に走るアトラス山脈の東部に位置する町、コンスタンティヌは中世スペインのアンダルシア地方からの移住者が多く住んできた町の一つ。サリム・フェルガニは、コンスタンティヌに伝承されるアラブ・アンダルシア音楽の名手。ここでは大衆的な口語吟遊詩ハウズィとラハウィ旋法による古典的な組曲を聞かせます。ハウズィは後のライなどの大衆歌謡を生み出す母体の一つになったアンダルシア音楽系の伝統歌謡。イスティクバルは歌い手による即興的な歌で、リュート弾き語りで古雅な節を聴かせる「コンスタンティヌの吟遊詩人」サリム・フェルガニの真骨頂の部分でしょう。マフジュズはハウズィよりは軽いリズムで演じられる田舎起源の大衆口語吟遊詩。都市部の口承歌謡であるハウズィとは対照的。[近藤博隆]

準備中
PN-940
バシュラフ・カビール アルジェリア、コンスタンティヌのアンダルシア古典音楽
  バシュラフ・カビール
  旋法の木、ヴィオラ(旋法の輪によるケマンジャのタクシーム)
  イスティクバル−傷ついた心
  ハスィン旋法のタクシーム (リュート、フラウタとヴィオラによる)
  旋法の木、フラウタ(旋法の輪によるファルのタクシーム)

サリム・フェルガニ(歌、ウード・アル・アラビー)
ユーセフ・ブナス(ジュワク・オ・ファル) ナビル・タレブ(ケマンジャ)
バシール・グリ(タール) ハレド・スマイル(ダラブッカ)

録音:2006年6月13日、アリジェリア、コンスタンティナ、Palacio de los Beys、ハーレム

バシュラフはアラブ〜トルコ古典音楽における前奏曲のような楽曲形式、カビールはアラビア語で「大きい」の意味。タイトル通り16分を越える器楽合奏の長大なバシュラフに始まります。悠揚たるアンダルシア音楽においても、これだけ長い前奏曲は珍しいのでは。イスティクバルは歌い手による即興的な歌で、リュート弾き語りで古雅な節を聞かせる「コンスタンティヌの吟遊詩人」サリム・フェルガニの真骨頂の部分でしょう。タクシームは器楽の即興演奏。マグレブではヴィオラを膝に立てて弓奏する場合にケマンジャと呼びます。「旋法の輪」とは、一曲の中で複数の旋法を渡り歩く形式のようですが、演奏者にマカーム音楽の高い技術を要求するものと思われます。聞き手は、その展開の妙をよく味わって聴くべきだろうと思います。[近藤博隆]


PN-950
アラルコスの戦い(1195)
 アンダルシア伝承曲:神は壮大なり(ダルク・ラム・アル=マヤ)(器楽)
 ペイレ・ダルヴェルニャ:ばらの花咲く季節が好きだ
 ベルナルト・デ・ヴェンタドルン:ひばりが陽の光に向かい(器楽)
 フォルケト・デ・マルセヤ:この先は理を知らず
 アンダルシア伝承曲:アラルコスの子守歌(器楽)
 ベルトラン・デ・ボルン:二人の王についてのシルヴェントを半分作りたい
 アンダルシア伝承曲:恋する者は皆(ブタイヒ・ラム・アル=マヤ)(器楽)
 ペイレ・ヴィダル:スペインはいと良き国
 ガヴァウダン:主よ、われらの罪により
 ビリャ・レアルの夢(聖母マリアのカンティガ第377番による)(器楽)
 ギラウト・デ・カランソン:良き主なる神よ、どうして耐えればよいのか?
 アンダルシア伝承曲:君の不在(キダム・ヒディヤス・ムチャルキ)(器楽)

エドゥアルド・パニアグア(指揮)
ムシカ・アンティグア
 セサル・カラソ(歌、ビオラ・デ・ブラソ)
 ルイス・アントニオ・ムニョス(歌、フィドゥラ、パンデロ)
 エドゥアルド・パニアグア(骨笛、フルート、ダラブッカ、タール)
 ハイメ・ムニョス(骨笛、カバル、コルナムサ、バグパイプ、タンボリル)
 ホタ・マルティネス(ハーディガーディ)
 フェリペ・サンチェス(リュート、シトラ、太鼓)
 ワフィル・シェイクヘルディネ(アラブ・リュート)
 ダビド・マヨラル(太鼓、ダラブッカ、パンデロ、ダフ、タール)

録音:2007年、Axis

アルフォンソ8世率いるカスティリャ軍とムワッヒド朝イスラム軍が激突したアラルコスの戦い(1195年、カスティリャ敗北)からナバス・デ・トロサの戦い(1212年、カスティリャ&カトリック連合軍大勝利)にかけての時代、アルフォンソ8世のために歌われた十字軍の歌とトルバドゥールの歌を収録したアルバム。

準備中
PN-970
アル=アンダルスのイスラム神秘主義と祈祷の歌
 マドリードのマスラマ讃(1007年没)

  祈祷、カーヌーンのタクシーム
  ムワル・アル・ブルダ、シャラフ・アッディン・アル・ブスィリ(1212-1294)作
  フィヤシッヤー、スィディ・バールールに捧ぐ
  内省、イラクとアジャム旋法のリュート・タクシーム
  コーラン第1章、ファティハの朗唱
  ハムズィッヤー、シャラフ・アッディン・アル・ブスィリ(1212-1294)作
  外向性、マズムン旋法のリュート・タクシーム
  酩酊、ムワル・アル・ハッラク(18世紀)
  創造の驚異、ヒムノ・アル・クレアドール(作者不詳)
  暗闇の中での質問、ムワル・アル・マーヤ
  ナスィリの祈り−イブン・ナスィールの剣
  ムハンマド・イブン・ナスィール(?-1674)
  おお、彼はより大きくなる(ムワル)

アッゼディーヌ・アル・バドリ(歌)
モハメド・エル・アラビー・セルギニ(歌、パンデロ)
エドゥアルド・パニアグア(カーヌーン、ダラブッカ、ダフ)
モハメド・ベッラク(歌) オマル・メティウィ(リュート)
アブデスラム・エル・アムラニ・ブホブザ、サイード・ベルカディ(歌)

10世紀スペインの数学者、天文学者の「マドリードのマスラマ」を讃えるアルバム。色々な時代のスーフィーたちの祈祷歌を巡りながら、10世紀の科学者を偲ぶという中世イスラムらしい趣向。ムワルとは即興的に間を崩して歌われるアラブのマウワルのマグレブ版でしょう。[近藤博隆]


PN-980
カタルニャのカンティガ モンセラート修道院
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:聖母マリアのカンティガ集 から
  第168番「リェイダの女」/第113番「モンセラートの岩」
  第194番「吟遊詩人を羨んだ騎士」/第146番「アルベザから来た若者」
  第48番「モンセラートの泉」
  第311番「雷に打たれて死んだ男のモンセラートでの復活」
  第57番「モンセラートの巡礼者と追い剥ぎ」
  第154番「カタルニャのいかさま師の矢」
  第312番「恋人と戯れようとした騎士」

エドゥアルド・パニアグア(指揮)
ムシカ・アンティグア
 セサル・カラソ(歌、ビオラ)
 ルイス・アントニオ・ムニョス(歌、フィドゥラ)
 フェリペ・サンチェス(リュート、シトラ、ビウエラ・デ・ペニョラ)
 ハイメ・ムニョス
  (タロタ、コルナムサ、バグパイプ、アハベバ、ファビオル、小太鼓)
 ダビド・マヨラル(ダラブッカ、ドゥンベク、ダフ、パンデレタ)
 エドゥアルド・パニアグア
  (プサルテリウム、リコーダー、鐘、ダラブッカ、ゴング、カラカ、鈴、ガラガラ、タール)

録音:2007年、Axis

「黒い聖母像」で知られるスペイン、カタルニャの聖地モンセラートへの巡礼にまつわるカンティガを収録。


PN-990
イングランドのカンティガ
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:聖母マリアのカンティガ集 から
  第47番「酔った修道士」/第39番「モンサンミシェルの火事」
  第288番「聖ダンスタン」/第85番「イングランドのユダヤ人の改宗」
  第135番「アリスとフェリクスの物語」/第82番「豚の姿をした悪魔」
  第6番「少年歌手」/第296番「カンタベリーの修道士」

エドゥアルド・パニアグア(指揮)
ムシカ・アンティグア
 セサル・カラソ、イサベル・ウルサイス、マリア・ルス・アルバレス(歌)
 ペドロ・アダラガ、ルイス・アントニオ・ムニョス、ダビド・カブレラ、
 エミリオ・ゴメス、ペドロ・リャレナ(合唱)
 ハイメ・ムニョス(アハベバ、リコーダー、フルート、バグパイプ)
 ダビド・マヨラル(ダラブッカ、太鼓、パンデロ、パンデレタ、ダフ)
 エドゥアルド・パニアグア
  (プサルテリウム、ダルシマー、リコーダー、鐘、ゴング、口琴、フルート)
 ジュゼプ・マリア・リベリェス(ハープ) アナ・アルカイデ(鍵盤ビオラ)
 カルロス・ベセイロ(ハーディガーディ) ワフィル・シェイク(スイセン、リュート)
 マヌエル・パスクアル(コルネット[ツィンク]) ルイス・デルガド(パンデロ)
 エンリケ・アルメンドロス(ガイタ・チャロ、小太鼓)

録音:2007年2-6月、Axis


PN-1010
カスティリャのトルバドゥール アルフォンソ8世とアルモハド朝
 ベルトラン・ド・ボルン(活躍:1159-1195;-1215):
  ああ、リムーザン、礼儀正しきフランスの地よ(器楽)
 ユク・デ・レスクラ(活躍:1190-1204):
  私はペイレ・ヴィダルの尊大な言葉など恐れない
 アンダルシア伝承曲:
  恋人は私と一緒にいる(クァイム・ワ・ニスフ Hidjaz Kabir;器楽)
 ベルナルド・デ・ヴェンタドルン(活躍:1147-1170):ひばりを見ると
 アンダルシア伝承曲:私の理解(イスビハンのモードによる骨製横笛演奏)
 アイメリク・デ・ペギヤン(活躍:1190-1221):アルフォンソ王崩御の時
 アンダルシア伝承曲:戦争を誘発する者(クダム・イスビハン;器楽)
 アンダルシア伝承曲:
  最高の恋人(ヌーバ・ラム・アル・マヤのクァイム・ワ・ニスフ;器楽)
 ライモン・デ・ミラヴァル(活躍:1191-1229):歌って優しくなるのは良いことだ
 ユダヤ=スペインの旋律:モリコス(骨製縦笛演奏)
 ペイレ・ヴィダル(活躍:1183-1204):温和で誠実なわが友

ムシカ・アンティグア
 セサル・カラソ(歌、ヴィオラ・デ・ブラソ)
 ルイス・アントニオ・ムニョス(歌、フィドゥラ)
 ハイメ・ムニョス
  (骨製横笛、アハベバ、葦笛、バグパイプ、ガルーベ、タンボリル)
 ホタ・マルティネス(ハーディガーディ)
 フェリペ・サンチェス(中世ギター、ビウエラ・デ・ペニョラ)
 ワフィル・シェイクヘルディネ(アラブ・リュード)
 ダビド・マヨラル(太鼓、ダラブッカ、パンデロ、ダフ、タル)
 エドゥアルド・パニアグア(骨製縦笛、リコーダー、フハル、ダラブッカ、タール、鈴)

エドゥアルド・パニアグア(指揮)

録音:2007-2009年、マドリード、Axis


PN-1020
ムデハルの芳香 15世紀アンダルシアの様式によるモーロのロマンセと歌曲
  モーロの王は散策していた(ロマンセ)
  イシビリヤ(フェリペ・サンチェス・マスクニャノ作曲;器楽)
  聖ヨハネの朝(ロマンセ)/それらは私のもの(歌曲)
  私のただ一人のラウレオラ(器楽)/アンテケラから(ロマンセ)
  ため息[リフカン](歌曲)/三人のモーロの娘(歌曲)

アヒビル・アルハミア
 セサル・カラソ(歌、フィドゥラ) シュルショ・バレラ(歌、弓奏ビウエラ)
 ワフィル・S・ジブリル(打楽器、ウード)
 ハイメ・ムニョス(ネイ、カヴァル、アハベバ、バグパイプ、シャリュモー)
 ハビエル・パシャリノ(フラウタ・トラベセラ・デ・カニャ、シャリュモー)
 ホタ・マルティネス(ハーディガーディ) ペドロ・エステバン、ダビド・マヨラル(打楽器)
 フェリペ・サンチェス・マスクニャノ(リュート、中世ギター)
 [賛助参加] エドゥアルド・パニアグア(カーヌーン)

フェリペ・サンチェス・マスクニャノ(指揮)
ペドロ・サンス(フラメンコのカンテ)

録音:2008年2月、スタジオ・インフィニティ


PN-1040
恋の虜 エジプトにおけるアル=アンダルスのムワッシャハ
 イブン・サナ・アル=ムルク(1155-1211):
  恋に絶望して(器楽)/夢の中で君に行き着いた
  これほどの甘美/恋の妄想に取り憑かれて(器楽)
  芳醇なワイン(器楽)/恋、苦き甘美/恋の虜

ムシカ・アンティグア
 サレーブ・ファウジ(歌、タブラ) アミン・サヒン(アルグル)
 エル・ワフィル・シェイクヘルディネ(リュート、ダラブッカ、レク、コーラス、手拍子)
 エドゥアルド・パニアグア(ベルブカ、タール、コーラス、手拍子)
 [賛助参加]
 ダビド・マヨラル(ダラブッカ) ハイメ・ムニョス(ミズマル[ボンバルダ]、カバル)

録音:2008年、カイロ、マドリード


PN-1050
アル=アンダルスの水

エドゥアルド・パニアグア、他

スペイン、グラナダのアルハンブラ宮殿、パルタル宮、ヘネラリフェ宮にある泉(噴水)の音をバックに、当レーベル既発売音源から選ばれリミックスされた11トラックが続いていくというコンピレーション企画盤。


PN-1060
岸から岸へ アンダルシアの歌集(セファルディムとアラビア語の歌)
  ブランカ・ニーニャ[色白の子供](セファルディム=アンダルシア)
  モレニカ(セファルディム)/リ・ハビービ(アンダルシア)
  Miragres Muitos(聖母マリアのカンティガ第122番)
  トレ・ゼルマニカス・エラン(セファルディム)/アンタ・アフラ(アンダルシア)
  火のカンティガ(セファルディム)/イェディ・クレー(セファルディム)
  コルト・ヤ・アシア(アンダルシア)/アルタ・エス・ラ・ルナ(セファルディム)
  ハコ(セファルディム)/Des oge(聖母マリアのカンティガ第1番)

サミラ・カディリ(歌)
アンサンブル・アラベスク
 ナビル・アクビブ(ヴァイオリン、指揮) モハメド・ロチディ・ムファレジ(カーヌーン)
 イハム・ズベイリ(ウード) ムスタファ・アハカム(ナイ)
 アブデリラー・デムナティ(チェロ)
 モハメド・ハリフィ(打楽器:タル、ダラブッカ、ベンディール)

スペイン系ユダヤ人の伝承歌(ラディノ語による)とアンダルシアのアラビア語の歌を中心に、アルフォンソ10世編纂のカンティガを挿入したアンダルシア歌集。歌っている女性歌手サミラ・カディリは、モロッコのテトゥアンやタンジールで伝統音楽のディレクターも務める音楽家。タイトルの「岸から岸へ」とは、セファルディムとアラブ・アンダルシア音楽、またセファルディム文化が興った西地中海のスペイン〜マグレブと、レコンキスタ後に離散して行った東地中海(ギリシア、トルコ、バルカン、シリア)の双方をイメージしているようです。セファルディムの歌とアラブ・アンダルシア音楽が分離せず見事にブレンドされた演奏。[近藤博隆]


PN-1070
アラルコスの骨笛 ハゲタカの翼骨製の笛による12−13世紀のメロディー
 トルヴェールのメロディ:戦いの前に/グアディアナ川/ハゲワシの飛行
 ラインバウト・デ・バケイラス(?-1180-1205-?):新鮮な風、戦いの後に
 ナバラ王テオバルド1世(シャンパーニュ伯ティボー4世;1210-1253):良き愛
 カスティリャ王アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:
  聖母マリアのカンティガ第322番「カラトラバの忠告」
 コロン・ド・ベテュヌ(1155頃-1219/1220):
  アルカサバ、アルフォンソ8世はアラルコスを失う
 ナバラ王テオバルド1世:眠っている間、夢の中で
 ナバラ王テオバルド1世/獅子王リチャード1世(1157-1199):
  ハゲタカの翼、ライオンの心

エドゥアルド・パニアグア
  (ハゲタカの骨製縦笛、プサルテリウム、ダラブッカ、手拍子、水音)
ハイメ・ムニョス(ハゲタカの骨製三穴横笛、長太鼓)
ダビド・マヨラル(カンタラ、ダラブッカ、太鼓、パンデロ)

珍しい骨笛(三穴横笛はアラルコスで見つかったものの複製)で、アラルコスの戦い(1195年、スペイン、キリスト教徒軍とイスラム教徒軍の戦い)をテーマとした音楽を綴るという企画。収録曲のタイトルはいずれも原曲とは異なります。


PN-1080
ブルゴスのカンティガ
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:「聖母マリアのカンティガ集」から
  第242番「カストロヘリスの石切り工」
  第249番「カストロヘリスの石切り工の転落」
  第266番「カストロヘリスの木製の梁」
  第373&267番「カンタブリア海の波間」(器楽)
  第252番「カストロヘリスでの砂からの救出」
  第361番「ラス・ウエルガス修道院の像」
  第303番「ラス・ウエルガス修道院で少女に」
  第274番「ブルゴスの修道士」

ムシカ・アンティグア
 セサル・カラソ(歌、ビオラ) ルイス・アントニオ・ムニョス(歌、フィドル)
 サムエル・クルス(カウンターテナー) ハビエル・コブレ(手回しオルガン、鐘)
 フェリペ・サンチェス(中世ギター、シトラ、ビウエラ・デ・ペニョラ)
 ハイメ・ムニョス(ボンバルダ、シャリュモー、アハベバ、カラモ、フラビオル)
 ダビド・マヨラル(ダラブッカ、ドゥンベク、ダフ、パンデロ、カンタラ)
 エドゥアルド・パニアグア
  (プサルテリウム、カーヌーン、リコーダー、太鼓、タール、銅鑼)

エドゥアルド・パニアグア(指揮)

録音:2008年、マドリード、Axis


PN-1090
ドイツのカンティガ
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:「聖母マリアのカンティガ集」から
  第14番「ケルンの聖ペーター修道院のドミニコ会修道士」
  第42番「指輪と彫像」/第294番「ドイツ人のいかさま師の女がプーリアで」
  第149番「聖体の秘蹟を疑う者」/第95番「隠者アルバン伯」

ムシカ・アンティグア
 ハビエル・コブレ(手回しオルガン、鐘) フェリペ・サンチェス(ビウエラ・デ・ペニョラ)
 ハイメ・ムニョス(ボンバルダ、シャリュモー、アハベバ、カラモ)
 ダビド・マヨラル(ダラブッカ、ドゥンベク、カンタラ、パンデロ、鈴)
 エドゥアルド・パニアグア
  (プサルテリウム、カーヌーン、リコーダー、太鼓、タール、ナカラ)
 セサル・カラソ(歌、ビオラ) ルイス・アントニオ・ムニョス(バリトン)
 サムエル・クルス(カウンターテナー)

エドゥアルド・パニアグア(指揮)

録音:2008年、マドリード、Axis


PN-1100
水とアラブ

エドゥアルド・パニアグア、他

スペイン、グラナダのアルハンブラ宮殿、パルタル宮、ヘネラリフェ宮にある泉(噴水)の音をバックに、当レーベル既発売音源から選ばれリミックスされた14トラックが続いていくというコンピレーション企画盤。


PN-1110
アル・アンダルースの宝庫 11−12世紀、タイファ諸王国の古典音楽
  挨拶の答え(モロッコのアンダルシア音楽 Qaim ua nisf Ram al Maya)
  私の心を捕らえたのは誰(モロッコのアンダルシア音楽 Basit Isbihan)
  驚嘆すべき夜
   (モロッコのアンダルシア音楽 Leilum hadzib. Betayhi Garibat al Husein)
  バシュラフ・サマーイ(トゥネスのアンダルシア音楽)
  勝利の王国の到来(モロッコのアンダルシア音楽 Quddam Iraq)
  預言者は首飾りの真珠(モロッコのアンダルシア音楽 Basit Ram al Maya)
  私の心が行ってしまう、愛しい人よ
   (トゥネスのアンダルシア音楽 アブラハム・イブン・エズラのハルチャ)
  神は素晴らしい(モロッコのアンダルシア音楽 Darch Ram al Maya)
  全ての恋人たち(モロッコのアンダルシア音楽 Betayhi Ram al Maya)
  私は訪問を希望(トゥネスのムワッシャハ Zarani muniati)
  光は神の玉座に昇る (モロッコのアンダルシア音楽 Quddam Ram al Maya)
  最高の恋人(モロッコのアンダルシア音楽 Qaim ua nisf Ram al Maya)
  カモシカの牧者(シリア、アレッポのモアッシャハ Ya rai)
  その夜、私は分別を取り去った
   (モロッコ、スーダンのアンダルシア音楽 Laila)

ムシカ・アンティグア
 ハイメ・ムニョス(ナイ、カヴァル、アハベバ、カラモ、チリミア、バグパイプ)
 ダヴィッド・マヨラル(カンタラ、ダラブッカ、パンデロ、ダフ、タール、レク、コーラス)
 エドゥアルド・パニアグア(カーヌーン、ファル、笛、チリミア、ダラブッカ、コーラス)
 ワフィル・シャイケルディヌ(歌、アラブ・リュート、ダラブッカ)
 セサル・カラソ(歌、フィドル) フェリペ・サンチェス(シトラ、リュート)
 共演:ルイス・アントニオ・ムニョス(フィドル) ホタ・マルティネス(ハーディガーディ)

エドゥアルド・パニアグア(指揮)

録音:2008年

レコンキスタが始まる前のイベリア半島の音楽状況を再現した演奏内容。タイファとは、かつてイベリア半島に存在したイスラム教諸王国およびその君主を指す語で、1031年、後ウマイヤ朝が滅亡した後に生まれた、アラビア語で「分立している集団」「部族集団」等を意味する「ターイファ」に由来する名称。トゥネスとは紀元前4世紀にチュニスの地に存在した古代都市トゥネス(Thunes)で、国名のチュニジアはトゥネスが転訛したもの。因みにアンダルスの語源は、ローマ帝国末期にヨーロッパ中央部に侵入し、北アフリカのカルタゴを中心にヴァンダル王国を建国したゲルマン人の一派ヴァンダル人(アラビア語ではアル・アンダリーシュ)の名前が訛って変化したものと考えられています。7曲目のハルチャ(Jarcha)とは、アラビア語の長詩モアシャッハの末尾に付された短詞のことで、多くは女性の心を歌っています。[近藤博隆]


PN-1140
モリスコのサンブラ(宴)
  [追放]
  アル=アンダルスの思い出(器楽による序奏)
  高貴なるセビリャの(歌詞:不詳、アグスティン・ドゥランのロマンセ全集から)
  Twishya(舞曲)
  [地域的信仰心]
  モリスコの女たち、ファンダンゴ
   (歌詞:不詳、アグスティン・ドゥランのロマンセ全集から)
  モリスコの女たち
   (音楽:フアン・デル・エンシナ(1468-1529)作曲「美しい婦人」)
  彼女が情熱的に愛しているとは驚きだ−豊かな愛
  モリスコの多くは(歌詞:不詳、アグスティン・ドゥランのロマンセ全集から/
   音楽:フアン・デル・エンシナ作曲「私は休んでいた」)
  [私の故郷への愛]
  杯を交え、満たし、繰り返せ
   (歌詞:イブン・アル・ジャティブ(グラナダ1313-フェズ1374))
  ラ・ハカラ(器楽、作曲者不詳、17世紀)
  他の誰もあり得ない−私はそれが愛であるとわからなかった−
  私は愛する人のために耐える−あなたは賢くなり、私は愛するようになる
  [モリスコの誇り]
  すでに大いに飾り立てられ
   (歌詞:不詳、アグスティン・ドゥランのロマンセ全集から)
  私は泉から小川まで来た
  硬い麻のサンダルを履いたモリスコの男
   (歌詞:不詳、アグスティン・ドゥランのロマンセ全集から/
   音楽:フアン・アラニェス(1560頃-1649)作曲「シャコンヌの夜会」))
  [モリスコのセビリャからの出発]
  その上、ベティスは(若い未亡人と三人の子供)
   (歌詞:ガスパル・デ・アギラル、バレンシア、1610/
   音楽:フアン・デル・エンシナ作曲「ため息はおさまらず」)
  あなたの愛は私の心を壊した
  さらに、大きな一軍を見よ(帰還したスペインの報復)
   (歌詞:ガスパル・デ・アギラル、バレンシア、1610/
   音楽:作曲者不詳「たいまつの踊り」(マドリード、1677))
  またあの有名な門も見よ(歌詞:ガスパル・デ・アギラル、バレンシア、1610/
   音楽:ルカス・ルイシ・デ・リバヤス、マドリード、1677)
  [サンブラ、モリスコの婚礼の宴]
  庭のせせらぎを見よ
  つまづいた愛(フアン・イダルゴ(1614-1685)作曲)
  おお、満月の夜は明ける

ムシカ・アンティグア
 サイド・ベルカディ(モリスコ歌唱、リュート、ダラブッカ、タル)
 セサル・カラソ(歌、ビオラ)
 アハメド・アル・ガジ(ラバブ、ビオラ・アルト)
 フェリペ・サンチェス(バロックギター)
 アブデル・ウアヒド・センハジ(ナイ)
 ダビド・マヨラル(太鼓、ダラブッカ、ダフ、パンデレタ、鈴)
 エドゥアルド・パニアグア(プサルテリウム、笛、コーラス、指揮)

録音:2009年、マドリード、Axis

モリスコとは、イベリア半島のレコンキスタ(キリスト教徒による再征服)においてカトリックに改宗したイスラム教徒を指す言葉。彼らの改宗の多くは表向きで、結局はレコンキスタ完了(1492年)後は「隠れイスラム教徒」として迫害を受け、スペインから追放されてしまいました。
※曲目の訳や人名の表記に不適切な点のある可能性がございます。


PN-1150
フランドルのカンティガ
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:「聖母マリアのカンティガ集」から
  第139番「驚くべき奇跡」
  第158番「投獄された騎士」
  第102番「聖職者と泥棒」
  第32番「無知な聖職者」
  第216番「悪魔との契約」
  第261番「聖人たちの幻影」
  第267(373)番「フランドルの商人」
  第11番「溺死した僧」

ムシカ・アンティグア
 セサル・カラソ(歌、コーラス、ビオラ)
 ルイス・アントニオ・ムニョス(歌、コーラス)
 サムエル・クルス(アルト、コーラス)
 ハビエル・コブレ(手吹きオルガン、鐘)
 フェリペ・サンチェス(中世ギター、ビウエラ)
 ハイメ・ムニョス(アハベバ、葦笛、シャリュモー、バグパイプ、三穴笛、タンボリル)
 エドゥアルド・パニアグア
  (笛、プサルテリウム、ツィター、羊飼いの笛、タルブガ、タンボレテ、銅鑼)
 [ゲスト]
 ルイス・デルガド(ハーディガーディ、シトラ、ギンブリ&カンタラ、パンデロ)
 ダビド・マヨラル(ダラブッカ、パンデロ)
 エンリケ・アルメンドロス(三穴笛、チコテン)
 ラファエル・マルティン(ハーディガーディ)
 ルイス・ビセント(カニョ[プサルテリウム])

エドゥアルド・パニアグア(指揮)

録音:2009年、マドリード、Axis


PN-1160
アルハンブラのばら−ワシントン・アーヴィングの物語 14−19世紀の音楽
  [三人の美しい王女の伝説]
 アルジェリアのGharnati(15世紀):アルハンブラ物語
 モロッコ伝承のアンダルシア音楽:三人の美しい王女
 フアン・デル・エンシナ(1468-1529):
  ああ、私は悲しい(王宮の歌曲集 CMP293;15世紀)
 不詳:あの騎士よ、お母様(王宮の歌曲集 CMP350)
 不詳:三人のモーロの乙女(王宮の歌曲集 CMP24)
 不詳:あなたのせいで私に災いが起こる、姫よ(王宮の歌曲集 CMP376)
 モロッコ伝承のアンダルシア音楽:私の愛情
 フアン・ポンセ:姫たちの塔(王宮の歌曲集 CMP341)
 アロンソ:姫よ、目を伏せないで(王宮の歌曲集 CMP403)
 チュニス伝承のアンダルシア音楽(14世紀):ゾラハイダの持つ力(器楽)
 不詳:愛の水浴に(王宮の歌曲集 CMP149)
  [アルハンブラのばらの伝説]
 チュニス伝承のアンダルシア音楽(14世紀):王妃のための婚礼の歌
 オリエント伝承のセファルディムの歌:ばらが花開く
 サンティアゴ・デ・ムルシア(1682-1735):
  苦悩(メキシコ、サルディバル写本;1730)
 北アフリカ伝承のセファルディムの歌:畑のばらのように
 ジプシーの歌:ほめ言葉(1825年、マドリードで出版)
 不詳:4つのフォリア(1593;マドリード国立図書館 Mss6001「花束」)
 マヌエル・ガルシア(1775-1832):茨の中のばらのように(セギディリャ;1815頃)
 サンティアゴ・デ・ムルシア:ファンダンゴ(メキシコ、サルディバル写本;1730)
 シリア、アレッポ伝承のアンダルシア音楽:ガゼルの牧者

ムシカ・アンティグア
 フェリペ・サンチェス(中世ギター、バロックギター、ロマンティックギター)
 セサル・カラソ(歌、ビオラ)
 ワフィル・シェイク(アラブ・リュート)
 ハイメ・ムニョス(横笛、カヴァル、アハベバ、バグパイプ、シャリュモー、葦笛)
 ダビド・マヨラル(太鼓、パンデロ、ダラブッカ、パンデレタ、タール、レク)
 エドゥアルド・パニアグア(プサルテリウム、各種フルート、タール、指揮)

録音:2009年、マドリード、Axis

「アルハンブラ物語」の作者ワシントン・アーヴィング(1783-1859)の没後150年記念盤。
※曲目の訳に不適切な点のある可能性がございます。


PN-1170
カンタブリア海のカンティガ
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:「聖母マリアのカンティガ集」から
  第209番「カスティリャ王アルフォンソ、ビトリアで病に倒れる」
  第112番「コリウールから来た船乗り」
  第93番「千回のアヴェ・マリア」
  第248番「ラレドから来た船乗り」
  第254番「二人の背教僧」
  第274番「ブルゴスの修道士」(器楽)
  第263番「サンタンデルのクデヨの癒し」
  第244番「ラレドの居酒屋」
  第343番「カオールから来た娘」

ムシカ・アンティグア
 セサル・カラソ、ルイス・アントニオ・ムニョス(歌、コーラス、ビオラ)
 ハビエル・コブレ(手吹きオルガン、鐘)
 フェリペ・サンチェス(ビウエラ・デ・ペニョラ)
 ハイメ・ムニョス(アハベバ、葦笛、シャリュモー)
 エドゥアルド・パニアグア(笛、フハル、ダラブッカ、カンタラ、アグア・パルメアダ、
  シンバル、クロタロ[カスタネット]、鈴、鐘、銅鑼)
 [ゲスト]ダビド・マヨラル(ダラブッカ、パンデロ、ダフ)

エドゥアルド・パニアグア(指揮)

録音:2009年、マドリード、Axis


PN-1180
あなたを見ていなかったら モラレスの教会音楽とバスケスの世俗音楽
 フアン・バスケス(1510頃-1560頃):Si no os hubiera mirado
 クリストバル・デ・モラレス(1500頃-1553):
  Circumdederunt me gemitus mortis
  レクィエム(4声) から Introitus
 フアン・バスケス:
  Puedo apartarme / De donde venís amores / De los álamos vengo
 クリストバル・デ・モラレス:レクィエム から Kyrie
 フアン・バスケス:Por via de mis ojos / Quándo quándo?
 クリストバル・デ・モラレス:レクィエム から Graduale
 フアン・バスケス:
  Determinado amor a dar contento / Dizen a mí que los amores é
 クリストバル・デ・モラレス:
  レクィエム から Offertorium / Peccantem me quotidie
 フアン・バスケス:Con qué la lavaré
 クリストバル・デ・モラレス:レクィエム から Sanctus
 フアン・バスケス:El que sin ti bivir ya no querría
 クリストバル・デ・モラレス:レクィエム から Agnus Dei
 フアン・バスケス:Buscad buen amor
  Quién amores tiene cómo duerme / Ojos morenos quándo nos veremos?
 クリストバル・デ・モラレス:Lamentabatur Jacob
 フアン・バスケス:Lágrimas de mi consuelo I,II
 クリストバル・デ・モラレス:Emendemus in melius

ラ・カメラータ
 マリア・インマクラタ・ギラオ(ソプラノ)
 アンヘラ・オルティス(メゾソプラノ)
 アグスティナ・エルナンデス(アルト)
 アレクス・アラバルト、ラファエル・ボナバル(テノール)
 フアン・ディエゴ・アロヨ(バリトン)

フアン・ディエゴ・アロヨ(指揮)

録音:2006年6月15-17日、マドリード県ロサス・デ・プエルト・レアル、小神学校礼拝堂

16世紀前半のスペインを代表する作曲家モラレスの教会用声楽作品と、同時代の作曲家バスケスの世俗的声楽作品を組み合わせた興味深い企画。音楽的な共通点が多く見られるため、無理のない構成となっています。ラ・カメラータは1991年に創設されたスペインの声楽アンサンブル。


PN-1190
エルナンド・デ・タラベラ(1428-1507):グラナダ奪還を祝う聖務(夜課)
  [初めの祈祷]
  Domine, labia mea aperies / Regem triumphatorem + Ps.94
  Sacris sollemniis
  [第1の夜課]
  Beatus rex Fernandus + Ps.III / Subiecisti, Domine + Ps.8
  Quoniam rex et regina + Ps.20 / Benedicamus Patrem
  Hodie nobis de caelo / Ego te tuli / Benedixit de Dominus
  [第2の夜課]
  Posuit hodie Dominus + Ps.45 / Cantemus Domino + Ps.82
  Laudemus Deum nostrum + Ps.93 / Exaltate, Domine
  Cantemus Domino / Congregati sunt / Tua est potentia
  [第3の夜課]
  Laetentur caeli + Ps.95 / Laetamini in Domino + Ps.96
  Psallamus Domino + Ps.97 / Benedicat nos Deus / Benedicite Deum caeli
  Cantemus iterum Domino / Te Deum laudamus / Benedicamus Domino

スコラ・アンティクァ
フアン・カルロス・アセンシオ(指揮)

録音:2008年11月7-9日、セゴビア(スペイン)、エル・パラル修道院

エルナンド・デ・タラベラはアビラ司教を務めた後、カトリック両王のグラナダ奪還後最初のグラナダ大司教に就任した聖職者で、イサベル女王の聴罪司祭兼顧問。教会音楽においても活躍し、レコンキスタの仕上げであるイスラム王からのグラナダ奪還を記念する「高名なる都市グラナダの引き渡しを祝う聖務とミサ」を作曲しました。スコラ・アンティクァ(1984年創設)は「死者の谷の聖十字架修道院聖歌隊」のOBから成るスペインの男声合唱団。


PN-1200
中世スペインの三文化における女性の声

マリア・ルス・アルバレス、ハミラ・ガルミ、ジュディス・R・コーエン、
エルミネ・ウゲネル、アイグン・バイラル、パウラ・ベガ、アウアティフ・ブアウ、
アウロラ・モレノ、アグネス・ボル、サミラ・カディリ、ベゴニャ・オラビデ、
グロリア・レルゴ(歌) 他

ネウマ・レーベルの既発売音源から女性ヴォーカル・ナンバーを特集したコンピレーション盤。キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の三文化が混在した中世スペインの雰囲気を楽しめます。


PN-1210
(2CD)
シルヤブの子供たち 第10回テトゥアン国際アラブ・リュート・フェスティヴァル

Morad Sakli, Omar Bashir Ensemble, Said Chraibi, Entrequatre,
Duo Driss Nigra & Ahmed Guendouz, Trio de Luth Arabe

録音:2008年、テトゥアン(モロッコ)、ライヴ

エドゥアルド・パニアグアのプロデュースとレコーディングによるライヴ盤。各トラックに曲名表示が無く、おそらくアラブ音楽のパターンに基づいた即興に近い演奏と思われます。シルヤブ(789頃-857)は吟遊詩人の祖とも称えられるペルシア人あるいはクルド人の音楽家(マルチタレントの芸術家で学者でもありました)で、ヨーロッパにリュートをもたらした人物であるとも言われています。


PN2 1220
(2CD)
アラブ・リュート−文明の対話 第11回テトゥアン国際リュート音楽祭

Nasser Shamma, Abdallah Issami, Tarik Banzi, Julia Banzi, Charlie Bisharat,
Husseein Sabsabi, Tarek Salhia, Nasser Salama, Eduardo Paniagua,
W. Shaikhedin, F. sanchez, Yannis Papaionnou, Franco Molinari, N. Houari,
T. Belhouat, M. Benabdallah, Khalid Badaqui, Khalid Isbah, Ahmed Fathi,
Dosa Abd Raboo, M. Khlifi

録音:2009年、テトゥアン(モロッコ)、ライヴ

エドゥアルド・パニアグアのプロデュースとレコーディングによるライヴ盤。各トラックに曲名表示が無く、おそらくアラブ音楽のパターンに基づいた即興に近い演奏と思われます。


PN 1230
女性のカンティガ
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:聖母マリアのカンティガ集 から
  第203番「小麦粉」/第186番「中傷された妻」/第188番「乙女の心」
  第107番「マリサルトス、セゴビアのユダヤ人」/第79番「小娘ムサ」(*)
  第201番「約束された純潔」/第167番「ボルハのモーロ女」(+)
  第94番「会計係の修道女」

ムシカ・アンティグア
 サミラ・カディリ(歌) セサル・カラソ(歌、ビオラ)
 ハイメ・ムニョス(アハベバ、カラモ、カヴァル、シャリュモー)
 アルフォンソ・トマス(笛)
 エドゥアルド・パニアグア
  (プサルテリウム、チタラ、フハル、サラミリャ、タール、ダラブッカ、ベンディール)
 ダビド・マヨラル(カンタラ、ダラブッカ、ザルブ、ダフ、パンデロ)
 ゲスト:
 キケ・アルメンドロス(バグパイプ(+)) ルイス・デルガド(ベンディール(*)、タル(+))

エドゥアルド・パニアグア(指揮)

録音:2010年、Axis、マドリード、スペイン


PN 1240
オレンジの花とばら アンダルシアの音楽
  Azahares y rosas / Mi razón prisionera / Lirios y jazmines
   [Basit]
  He visto la mejilla derecha / El final del plazo (*)
  Pôr aquel rue te creó / Me atrapó el amor
   [Kaim wa nisf]
  Que injusta es la ausencia / Te amé sin igual / Prodigio de belleza
  Por Dios, Adorno de los pequeños / Las flechas estan puestas en el aire (*)
   [Betayhi]
  Mientras yo ocultaba el amor / Amado mío, me consumo
  Verlo con tus ojos (*) / Amo a los virtuosos
  De vosotros aprendí el amor (*) / Adórnate, amor
   [Darch]
  Me han sorprendido las lágrimas (*) / La pasión oculta
   [Quaddam]
  Has alcanzado la vía del amor / Ojalá que gracias a mi poesía
  Fascinación por tu ojos / Paraíso de la eternidad
  Me torturó durante años / Un amante afligido / Alivio de la pena (*)
  Que gacela cayó sobre el león / Conté mi historia al juez del amor

サイド・ベルカディ・アンサンブル
 Said Belcadi(歌、リュート) Abdel Ouahid Sennaji(ナイ)
 Ahmed Al Gazi(ラバブ、ダラブッカ) Eduardo Paniagua(ゲスト参加:ダラブッカ)

録音:2009-2010年

マドリードのアラビア城塞建造1150年記念盤。(*)は器楽演奏。


PN 1250
魂の旅
 ナスィール・シャンマ(1963-):
  魂の旅/アル=アンダルスがその門を開く/シャクラワへの道
  私の祖父の知恵/コルドバの郷愁/ハンムラビ/チュニジアへ

ナスィール・シャンマ(ウード)
アシュラフ・シャリフ・カーン(シタール)
シャハバーズ・フセイン(タブラ)

録音:2011年2月6日、マドリード

イラクのウード(アラブ・リュート)の名手ナスィール・シャンマとパキスタンのシタール&タブラ奏者の共演。


PN2 1260
(2CD)
弦のスルタン 第12回テトゥアン国際リュート音楽祭

Said Chraibi, Abdelouahab Doukkali, Karloma, Ahmmad al-Khatib,
Charbel Rouhana, Mehmet Bitmez, Ghassan Al Youssef, Jaouahir Annagahm,
L'Oiseau de Feu (Kurdjian/Tabar/Chemirani), Hicham Tetouani

録音:2010年、テトゥアン(モロッコ)、ライヴ

エドゥアルド・パニアグアのプロデュースとレコーディングによるライヴ盤。各トラックに曲名表示が無く、おそらくアラブ音楽のパターンに基づいた即興に近い演奏と思われます。


PN 1270
西ゴート風モサラベ聖歌 聖ヤコブと中世初期・盛期スペインの典礼
  私の平和[Pacem meam](Ad Pacem. Liber Omnium Offertorium;
   モサラベ聖歌集、トレドの聖歌集 より)
  私は立ち上がり、行く[Surgam et ibo]
   (レスポンソリウム、死者のための聖務日課 から;トレドの賛歌集 より)
  味わって知れ[Gustate et videte]
   (Ad Contrafactum panis;トレドの聖歌集 より)
  栄光あれ[Gloria]
   (賛歌、ゴシック期モサラベのアンティフォナ集 より;10世紀、レオン大聖堂)
  エレミヤの哀歌、聖木曜日の第1課
   [Lamentación de Jeremías. Lección I de Jueves Santo]
  エレミヤの哀歌、聖金曜日の第1課
   [Lamentación de Jeremías. Lección I de Viernes Santo]
  エレミヤの祈り、聖土曜日[Oración de Jeremías, Sabado Santo]
   (シロスのモサラベのアンティフォナ集 より;シロス修道院アーカイヴ)
  儀式の鈴(りん)[Campanas de ritual](6種の鈴(りん;bowl bell))
  あなたの僕(しもべ)を憐れんでください[Fac cum servis tuis]
   (死者のための聖務日課 から;ゴシック期のブレヴィアリウム;
   トレドの賛歌集 より)
  栄光により[Per gloriam] (Ante Missam. Liber Omnium Offertorium...;トレド)
  カトリック教徒の喜び[Cogaudeant catholici]
   (Tropo de Benedicamus Domino;コンドゥクトゥス;
   パリのアルベルトゥス師(1146頃-1177);カリクストゥス写本 より、12世紀)

ムシカ・アンティグア
 セサル・カラソ(独唱、コーラス、フィドゥラ)
 エドゥアルド・パニアグア(コーラス、プサルテリウム、トロンバ・マリーナ、
  リコーダー、ビザンチンの鐘、鈴)
 ルイス・パニアグア(鈴(りん)、鐘、ビオラ・オリエンタル)
 フェリペ・サンチェス(パンドラ、コーラス) ハイメ・ムニョス(横笛、コーラス)
 サムエル・クルス(コーラス)

エドゥアルド・パニアグア(指揮)

録音:データ記載なし

中世、イスラム教徒支配下のスペインにおけるキリスト教徒であるモサラベの典礼は、西ゴート王国時代(415-711)の様式を継承していました。サンティアゴ・デ・コンポステラへの巡礼が最も盛んだった時代の音楽で、はるか西ゴート時代に思いをはせるという趣旨のアルバムです。


PN 1280
主のカンティガ
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:「聖母マリアのカンティガ集」から
  第423番「世界の創造」/第424番「公現祭、東方三博士の礼拝」
  第425番「復活」/第426番「昇天」/第427番「聖霊」
  第406番「ラス・マヤス」(*)/第403番「七つの悲しみ」(*)

ムシカ・アンティグア
 セサル・カラソ(歌、ヴィオル) ルイス・アントニオ・ムニョス(歌)
 アントニオ・オリアス(尺八、重音歌唱)
 エドゥアルド・パニアグア(プサルテリウム、コーラス)
 アレハンドロ・レオン(パンデロ、ゴング、タール、手拍子) アルバロ・アルトゥロ(チター)
 アルフォンソ・トマス(木製フルート、鈴) ダビド・マヨラル(ダラブッカ、パンデレタ)

エドゥアルド・パニアグア(指揮)

録音:データ記載なし

「聖母マリアのカンティガ集」シリーズ、約2年ぶりの新譜。(*)は「その他のカンティガ」にカテゴライズされています。


PN 1290
マルーフ チュニジアのアンダルシア音楽の秘められた力
  [ヌーバ・アスバアイン]
  Istiftáh Abbaâyn (器楽による序曲) / Msaddar Asbaâyn
  Bashraf Sama'i Asbaâyn / Istikhbar violín (即興)
  "Ala ya mudir al-Rán" (Dkhul Barwal Asbaâyn) / "Qadima al-masá"
  "Ya habibi farrjni"-"Mina Nawaá" / Istikhbar laúd (即興)
  "Ya la qawmi dayya 'úni" (Shughul Asbaâyn) / Istikhbar qanum (即興)
  "Essaber mallit manou" inshád (即興歌唱)
  [ヌーバ・フシン]
  Istikhbar nay, tab'Hsin (即興) / "Ya lasmar" (Zajal tab'Hsin-Sabá)
  "Ya nás jaratlí gharáyib" (Dkhul Barwal, Mrabbá)
  "Ya qalbi otorokil mahna"-"Ya jafna áyni"
  Danza popular de mezoued (gaita)

チュニジア・アンダルシア・オーケストラ
マハムド・ゲッタト(指揮)

録音:1990年、セビリャ(スペイン)、レアル・アルカサル(王宮)、乙女のパティオ

チュニジアではアンダルシア起源の音楽がマルーフと呼ばれ、自国の伝統音楽として位置づけられています。ヌーバは歌と器楽曲の組曲で、マルーフの形式の一つ。


PN 1310
サーベル・アブデルサッタル称賛 カーヌーンのための音楽
  Solo nahawand / Sama'ay sihr misr / Musique sayidna al-qutb
  Solo hejaz kar kord / Musique tasabih / Musique al-yasmin
  Solo kord/Saba / Musique farah / Longa al-farasha / Solo bayaty

サーベル・アブデルサッタル(カーヌーン)
アムロ・モスタファ(リク、ダフ、カホン)
アメール・エッザト(タブラ)
アハメド・エウェース(コントラバス)

録音:2011年8月23日、カイロ、エジプト

カーヌーンはツィター、ダルシマー、サントゥールに形の似た、弦を爪弾いて演奏する撥弦楽器で、アラブ古典音楽で広く用いられています。サーベル・アブデルサッタルは来日演奏歴もあるカーヌーンの名手。


PN 1320
L'Amore Mi Fa Sollazar(愛が私を慰める)
 レオナルド・ダ・ヴィンチが設計した楽器によるルネサンス音楽コンサート

 ヤコプ・オブレヒト(1430-1505):Rompeltier
 ヨアン・アンブロジオ・ダルツァ(活躍:1500頃):
  Tastar da corde / Piva a la ferrarese
 不詳:L'amor, donna, chio te porto / Io mi voglio lamentare
     Guarda, donna, il mio tormento(以上3曲、「王宮の歌集」(15世紀)から)
 ヨハネス・ティクトーリス(1435-1511):Virgo Dei trono digna
 ジョスカン・デプレ(1450頃-1521):Lle Fantazies de Joskin
 ミケーレ・ペゼンティ(1470頃-1524頃):Inhospitas per alpes
 ガブリエル・メーナ(活躍:1496頃):De la dulce mi enemiga(「王宮の歌集」から)
 ルイス・デ・ミラン(1500頃-1561):
  Madonna per voi ardo / Recordans de mia segnora
 ハインリヒ・イザーク(1450頃-1517):Carmen in fa
 ディエゴ・オルティス(1510頃-1570頃):
  Recerdadas 1 y 2 sobre la Spagna[ラ・スパニャによるレセルカダ第1&2番]
 バルトロメオ・トロンボンチーノ(1470頃-1535頃):Non val Aqua
 ハインリヒ・イザーク:Choralis Constantinus から Duo III
 不詳/ロレンツォ・イル・マニフィコ(1469-1492)作詩:
  Lasse'in questo carnovale(「マリャブ写本」(1512、フィレンツェ)から)
 ハインリヒ・イザーク:Choralis Constantinus から Duo IV
 ロイゼ・コンペール(1445-1518):J'ay un syon sur la porte
 フアン・デル・エンシナ(1468-1529):Fata la parte(「王宮の歌集」から)

ムシカ・アンティグア
 ルイス・アントニオ・ムニョス
  (歌、リラ・ダ・ブラッチョ、ヴィオラ・オルガニスタ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 ハビエル・コブレ
  (レオナルドのペーパー・オルガン、オルガネット、ヴィオラ・オルガニスタ)
 フェリペ・サンチェス・マスクニャノ(リュート、ビウエラ、ビウエラ・デ・ペニョラ)
 ダビド・マヨラル(カンタラ、小太鼓、パンデロ)
 アルフォンソ・トマス(笛、鈴、ゴング、鐘) エドゥアルド・パニアグア(笛、鐘)

エドゥアルド・パニアグア(指揮)

録音:2011年2月、マドリード

ルネサンスを代表する天才レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)が残した発明楽器の設計図を基に作られた楽器を用いてルネサンス音楽を演奏するという好企画盤。タイトルはレオナルドによる音楽的語呂合わせ(L'Amore Mi Fa Sollazar → レ・ミ・ファ・ソ・ラ)です。
「レオナルドのペーパー・オルガン」は抱えて歩きながら演奏できるよう改良されたオルガン。音の途切れを防ぐためにダブルアクションの送風装置(ふいごを押しても引いても空気が送り込まれる)を組み込まれています。楽器の軽量化のため、強度を高めた紙でパイプを作ることが提案されているためにこの名があります。また、演奏しながら歌いやすいよう、パイプは斜め上に向かって取り付けられ顔を隠さない工夫が成されています。
「ヴィオラ・オルガニスタ」はいわゆる弓奏鍵盤楽器の一種で、17世紀にドイツで実際に作られ「ガイゲンヴェルク」と呼ばれています。内部にヴァイオリンの弦が張られており、ハンドルを回して回転弓を回し、鍵盤を押し込むことで回転弓を弦に押し付けて発音する構造。鍵盤を押す強さで音の強弱を付けられるようになっています。

レオナルドのペーパー・オルガン

ヴィオラ・オルガニスタ


PN2 1330
(2CD)
伝承の使者 第13回テトゥアン国際リュート音楽祭

Driss Maloumi, Said Maloumi, Hussein Baqir
Mohamed Rouicha
Ensemble Leon el Africano
 (Nabil Benabdeljalil, Tarek Al-Jundi, Aram Harabadian, Nasser Salameh)
Ensemble Zejel (J. Manuel Rubio, Álvaro Garrido, Amin chaachoo)
Abdelhalim Al-Khatib, Nasser Shalamaeh
Mohamed Ahaddaf, Stephan Raidl, Eren Önsoy, Emad Ghajjou
Lotfi Bouchnak, Mounir Zghonda, Taoufik Zghonda, Abdelkerim Den Halilou,
Ramzi Mabrouk, Mohamed Mabrouk, Haitliem Hani

録音:2011年、ライヴ、テトゥアン、モロッコ

エドゥアルド・パニアグアのプロデュースとレコーディングによるライヴ盤。各トラックに曲名表示が無く、おそらくアラブ音楽のパターンに基づいた即興に近い演奏と思われます。


PN 1340
レオナルド・ダ・ヴィンチのヴィオラ・オルガニスタ
 レオナルド・ダ・ヴィンチが設計した楽器によるルネサンス音楽コンサート

 オトマール・ナハトガル(1480-1537):Fortuna in fa
 コンスタンッツォ・フェスタ(1485頃-1545):Venite amanti
 フランチェスコ・スピナッキオ(1500頃):
  リチェルカーレ(リュート・タブラチュア譜集(1507、ミラノ刊)より)
 ヨアン・アンブロジオ・ダルツァ(1500頃):2つのリュートのためのピーヴァ
   (リュート・タブラチュア譜集(1508、ミラノ刊)より)
 コンラート・パウマン(1415-1473):Kyrie Angelicum
 ジョスカン・デプレ(1445頃-1521):ミサ・パンジェ・リングァ から ベネディクトゥス
 アルノルト・フォン・ブルック(1490-1554):So trinken wir alle
 ハインリヒ・イザーク(1450頃-1517):La Morra
 マルカントニオ・カヴァツォーニ(1485-1563):リチェルカーレ第2旋法
 ジャケット・デ・マントゥア(1483-1559):O vos omnes(カンツォーナ)
 コンスタンッツォ・フェスタ:Si come sete bella
 ハンス・ユーデンキューニヒ(1445-1526)&ヨアン・アンブロジオ・ダルツァ:
  ヴェネツィア風パヴァーヌ
 アダム・デ・フルダ(1445頃-1505):
  アダム、器楽(Tratado de Musica(1490)より)
 ハインリヒ・イザーク:山と深い谷の間に[Zwischen Berg und tieferm Tal]
 不詳:Perque me fuge amor(王宮の歌集(15世紀)より、CMP441)
 不詳:Orsú, orsú, car'Signori
  (Canti camascialeschi per scriptores(1500頃、ペルージャ刊)より)
 ハインリヒ・イザーク:La Martinella
 ヴィンツェンツォ・カピローラ(1474-1548頃):バレット
 アントワーヌ・ビュノワ(?-1492):ロンド

ムシカ・アンティグア
 ルイス・アントニオ・ムニョス(歌、ソプラノ・ヴィオル、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 アリエル・エルナンデス・ロケ(歌)
 ハビエル・コブレ(ヴィオラ・オルガニスタ、ポルタティフ・オルガン)
 フェリペ・サンチェス・マスクニャノ(リュート、ビウエラ、ビウエラ・デ・ペニョラ)
 ダビド・マヨラル(カンタラ、タンボール、パンデロ、パンデレタ)
 アルフォンソ・トマス(リコーダー、セミリャ、ゴング、鈴)
 エドゥアルド・パニアグア(フラウタ・ア・ビセル、鈴)
エドゥアルド・パニアグア(指揮)

録音:2011年7月、マドリード

ルネサンスを代表する天才レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)が残した発明楽器の設計図を基に作られた楽器を用いてルネサンス音楽を演奏するという好企画の第2弾。好評を博した「L'Amore Mi Fa Sollazar(愛が私を慰める)」(PN 1320)の続編です。「ヴィオラ・オルガニスタ」はいわゆる弓奏鍵盤楽器の一種で、17世紀にドイツで実際に作られ「ガイゲンヴェルク」と呼ばれています。内部にヴァイオリンの弦が張られており、ハンドルを回して回転弓を回し、鍵盤を押し込むことで回転弓を弦に押し付けて発音する構造。鍵盤を押す強さで音の強弱を付けられるようになっています。


PN 1350
魂の薬 心と体のための音楽
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:
  聖母マリアのカンティガ集 から ドン・マヌエルの指輪(第376番)
 イブン・アル・ファリド(1181-1234)作詩:神により、幾夜
 ヨアン・アンブロジオ・ダルツァ(活躍:1500頃):Tastar da corde
 ナスィール・シャンマ(1963-):魂の旅
 ワラダ(994-1077)&イブン・ザイドゥーン(1003-1071):Pasa tus miradas
 不詳(1525頃):カリー夫人のダンプ
 サーベル・アブデルサッタル:Taqsim saba kord
 西ゴート=モサラベ聖歌:エレミヤの哀歌
 ジリアーブの旋法:馬の踊り
 ポンセ(15世紀):Alla se me ponga el sol(王宮の歌集 から)
 「ハウズィ&マフジュズ」から 私たちの傷ついた二つの心(イスティクバル)
 サンティアゴ・デ・ムルシア(1682-1735):苦悩

エドゥアルド・パニアグア、他、さまざまな演奏者

既発売音源(一部未案内)編集盤。


PN 1360
ナバス・デ・トロサ 1212
 カスティーリャ王アルフォンソ8世の戦争にまつわる12&13世紀の音楽

 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:聖母マリアのカンティガ集 から
   フランスの騎士(第281番)/アルメリア征服の踊り(第353番)
 フォルケト・デ・マルセヤ(活躍:1178頃-1231頃):この先は理を知らず
 不詳(14世紀):茎から折った花
   (マドリードの写本(トレド大聖堂所蔵)所収の2声のモテット)
 不詳:Quddam hidyaz oriental
 アルフォンソ10世:聖母マリアのカンティガ集 から
   騎馬隊(第344番)/顔に火(第81番)
 マルカブレ:十字軍の歌(1145)から Emperaraire, per mi mezeis
 ナバラ王テオバルド1世(シャンパーニュ伯ティボー4世;1210-1253):良き愛
 アルフォンソ10世:聖母マリアのカンティガ集 から
   トゥディアのモーロ人(第329番)
 ユク・デ・レスクラ(活躍:1190頃-1204頃):
  私はペイレ・ヴィダルの尊大な言葉など恐れない
 不詳:王は崩御された(ラス・ウェルガス写本所収、
   アルフォンソ8世の死に寄せるプランクトゥス)
 不詳:水と火

エドゥアルド・パニアグア、他、さまざまな演奏者

既発売音源(一部他レーベル)編集盤。
ナバス・デ・トロサの戦い:1212年7月16日にイベリア半島、現アンダルシア州ラ・カロリナ近郊のナバス・デ・トロサで、カスティーリャ王アルフォンソ8世をはじめとするカトリック諸国連合軍とムワッヒド朝のカリフ率いるイスラム諸国連合軍の間で行なわれた戦いである。この戦いの意義の大きさから当時の年代記作者たちは単に「あの戦い」(La Batalla)と記すことが多い。(Wikipediaより転載、一部補足)


PN 1370
海賊と私掠団
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:聖母マリアのカンティガ集 から
  僧たちと泥棒たち(第102番)
 不詳:芳醇なワイン
 アルフォンソ10世編纂:聖母マリアのカンティガ集 から
  ダマスカスのイコン(第9番)/小麦を積んだ船(第112番)
  盗まれた商人(第193番?)
 不詳:愛の喪失
 アルフォンソ10世編纂:聖母マリアのカンティガ集 から
  セビリャの聖救世主教会(第378番)/投石(第385番)/海賊(第379番)
  結納金の処女(第105番)/ラレドから来た船乗り(第248番)
  アルカナテ−エル・プエルトの聖母マリア(第328番)
  ラレドの居酒屋(第244番)
 不詳:Nawa shambar
 アルフォンソ10世編纂:聖母マリアのカンティガ集 から
  ラオンの聖遺物(第35番)/マルセイユの海の上で(第236番)

ムシカ・アンティグア
エドゥアルド・パニアグア(指揮)

既発売音源編集盤。


PN 1380
百番のカンティガ
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:「聖母マリアのカンティガ集」から
  頭書/プロローグ/第1番「七つの喜び」/第100番「昼の星」(*)
  第200番「私は称えた、称える、称えるだろう」/第279番「大病」
  第300番「常なる称賛」/第400番「称賛の仕方」
  第401番「嘆願」(エピローグ)

ムシカ・アンティグア
エドゥアルド・パニアグア(ディレクター)

録音:2013年3、10月、場所の記載なし

編纂者であるカスティリャ王アルフォンソ10世を紹介する「頭書」の朗読−プロローグ−第1番に始まり100番区切りのナンバーを収録。


PN 1390
内なる旅 アンダルシアのスフィー音楽
  En medio de la oscuridad (Atat fi ddouja) Entrada Zirga
  Viaje interior. Taqsim salterio Nahawand
  Desvela la pasión (Boug bil gharami) / Oh tú que me criticas (Ya adili)
   Muwwal Sika Cord. Al-Harraq (1772-1845)
  Di a aquel que sin amar de verdad (Kul lilladi). Sika Cord. Al-Harraq
  Se han quebrado mis cadenas. Taqsim nay Rasd Dail, Rasd, Raml al Maya
  Maravillas del corazón. Taqsim laúd Rasd
  Preguntad por mí al amor (Salu l-houbba) Inshad Rasd. Anonimo
  Luz de mis ojos. Quddam Rasd
  El hermoso protector me ha visitado (Malihou I hima) Quddam
  Oculté el amor durante años (Katamtu) Quddam
  Te han traído una súplica (Ya at mina) Muwwal Sika/Rasd. Anónimo
  Canta al aire mi soledad. Taqsim laúd Istihlal
  Yo soy aquel que nadie tiene (Ana ladi) Quddam Istihlal
  Llegó a mí (Atani mina) / Que gacela cayó sebre el león (Ayyou dabine)
  Oh aurora de la luna (Aya fadiha). Quddam Istihlal

エドゥアルド・パニアグア
 (プサルテリウム、フハル、ベンディール、ダラブッカ、コーラス、パルマ)
サイド・ベルカディ(歌、リュート、ダラブッカ、タール)
アブデル・ウアヒド・センハジ(ナイ)
アハメド・アル・ガジ(ラバーブ、ビオラ、ダラブッカ)
ダビド・マヨラル(ダフ、コーラス、ダラブッカ)

録音:2009年、Axis、マドリード


PN 1400
アルカサルの音楽
 [I. ローマの門/モザイクの広間/西ゴート族の宮殿]
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:聖母マリアのカンティガ
  第159番「肉の切り身」/第352番「オオタカのかっこうで」(器楽)
 ベルナルド・デ・ヴェンタドルン(活躍:1147-1170):ひばりを見ると
 [II. 難攻不落の城壁/エミル・オメヤの宮殿/献呈の塔]
 不詳:神は素晴らしい(Darch Ram al Maya)
 不詳:ノスタルジックな恋人(Moaxaja Modo Hidyaz)
 アルフォンソ10世編纂:聖母マリアのカンティガ第9番「ダマスカスのイコン」
 [III. カリフの宮殿/池と湖/アラブの浴場]
 アルフォンソ10世編纂:
  聖母マリアのカンティガ第259番「二人の吟遊詩人」(器楽演奏)
 不詳:ナハワンド
 イブン・サナ・アル=ムルク(1155-1211):芳醇なワイン(器楽)
 [IV. 水車と風車/カリフの墓地/薬草園]
 アルフォンソ10世編纂:聖母マリアのカンティガ第99番「モーロの町」(器楽)
 不詳:瞑想の夜
 アルフォンソ10世編纂:
  聖母マリアのカンティガ第69番「聖なるマリア、病人を癒すお方」
 [V. キリスト教徒のアルカサル/王の厩舎/ムデハルのパティオ]
 不詳:チェスの踊り
 フランシスコ・デ・ラ・トレ(15世紀):アルタ(ラ・スパニャによる舞曲)
 不詳:王妃のための婚礼の歌
 [VI. 王国の統一/アメリカの門/文化の光]
 ギレルムス(1475頃活動):La bassa castiglia, Falla con misuras (バス・ダンス)
 ルカス・ルイス・デ・リバヤス(1650以前-?):ハカラス

ムシカ・アンティグア
エドゥアルド・パニアグア 他

既発売音源編集盤。


PN 1410
サンティリャナ侯爵のセラニリャス
 アロンソ(ペレス・デ・アルバ?):Tir'alla que non quiero CMP6(1503頃)
 フアン・デル・エンシナ(1468-1529):Pedro, y bien te quiero CMP278(器楽)
 不詳/サンティリャナ侯爵(1388-1458)作詩:
  MENGA DE MANZANARES. Por todos estos pinares (Serranilla 4)
   音楽:Norabuega vengas, menga CMP273(1423頃)
 フアン・デル・エンシナ/サンティリャナ侯爵作詩:
  VAQUERA DE LA FINOJOSA. Moça tan fermosa (Serranilla 6)
   音楽:Amor con fortuna
 不詳/サンティリャナ侯爵作詩:
  Quien de vos merçet espera (canción)
   音楽:Carillo, muy mal me va CMP176
 フアン・デル・エンシナ/サンティリャナ侯爵作詩:
  SERRANA DE LOZOYUELA. Después que nací (Serranilla 3)
   音楽:Tan buen ganadico (villancico) CMP426
 序奏 Gentil serrana
 不詳/サンティリャナ侯爵作詩:
  VAQUERA DE MORANA. En toda la su montaña (Serranilla 2)
   音楽:La más graciosa serrana... es Menga del Boscar CMP138
 不詳(ペドロ・デ・エスコバル(1465頃-1535以後)?):
  Menga, la del Bustar CMP301(器楽)
 フアン・デル・エンシナ/サンティリャナ侯爵作詩:
  MOZUELA DE BORES. Mocuela de Bores (Serranilla 9)
   音楽:Más vale trocar (cantata) CMP298
  MOZUELA LEPUZCANA. De Vytoria me partía (Serranilla 10)
   音楽:Pésame de vos, el conde (romance)
  VAQUERA DE BERZOSA. Madrugando en Robledillo (Serranilla 8)
   音楽:Paguen mis ojos, pues vieron (villancico)
 不詳:Meu naranjedo no ten fruta CMP310(器楽)
 不詳(アンダルシア)/サンティリャナ侯爵作詩:
  MOZA DE BEDMAR. Entre Torres y Canena (Serranilla 5)
   音楽:「La sana Gaybatuk nuba al‐Istihlal」(15世紀、アンダルシア)による
 フアン・デル・エンシナ:Ya soy desposado CMP309(器楽)
 フアン・デル・エンシナ/サンティリャナ侯爵作詩:
  SERRANA DE BOXMEDIANO. Serranilla del Moncayo (Serranilla 1)
   音楽:Daca, bailemos, carillo (villancico) CMP282
 不詳:Juan del Enzina CMP142(器楽)
 不詳/サンティリャナ侯爵作詩:
  SERRANA DE NAVAFRIA. Serrana, tal casamiento (Serranilla 7)
   音楽:De mi vida descontento CMP123
  LAS TRES HIJAS. Por una gentil floresta (Serranilla 11)
   音楽:De las sierras donde vengo CMP204

ムシカ・アンティグア
 セサル・カラソ(歌、ヴィオラ・ダ・ブラッチョ) ダイナ・レアル(歌)
 フェリペ・サンチェス・マスクニャノ(ビウエラ)
 エドゥアルド・パニアグア(プサルテリウム、笛、打楽器)
 アロンソ・トマス(笛) ダビド・マヨラル(打楽器)

エドゥアルド・パニアグア(指揮)

録音:データ記載なし

スペインのサンティリャナ侯爵イニゴ・ロペス・デ・メンドサ(1388-1458)は15世紀スペインを代表する詩人・人文学者・政治家で、サンティリャナ侯爵と言えば彼を指すようになっています。「セラニリャス」(Serranillas;小さな山の歌)は一人の旅人と彼が山道を探すのを手伝う田舎娘の出会いを綴った抒情詩集で、サンティリャナ侯爵の代表作の一つ。当盤では、「セラニリャス」から採られたテキストが「王宮の歌曲集」(CMP: Cancionero Musical de Palacio)に収められた楽曲に当てはめて歌われています。


PN 1450
セファルディムのばら、夢の宝 セファルディム歌曲集
  La rosa enflorese - Los bilbilicos cantan
  La rosa enflorese(器楽)/Mas presto ven palomba - La rosa enflorese
  Vayse meu corazon de mib
   (Jarcha de moaxaja;アブラハム・イブン・エルサ(1089-1167)作詩)
  Nani, nani, quere el hijo(セファルディムの子守歌)
  Niña erguídeme los ojos(アロンソ作曲;王宮の歌集(15世紀)所収)
  Como la rosa en la huerta(北アフリカ伝承)
  Morena me llaman(オリエント伝承)
  Oy, qué casas tan hermosas(ブルガリア伝承)
  Dame parás para el baño(ブルガリアのソフィア伝承)
  Las esuegras de agora(トルコのチャナッカレ伝承)
  Aspamia - Licor de España(モシェ・イブン・エルサ(1055頃-1135頃)作詩)
  Ajedrez(聖母マリアのカンティガ第47番;器楽)
  Istemen babacigim - No quero madre(トルコ伝承)
  Ioduj&aCute; raionai(安息日の歌;イスラエル・ナジャラ(15世紀)作詩)

エドゥアルド・パニアグア 他、さまざまな演奏家

既発売音源編集盤。


PN 1470
カラオラ アラブ=アンダルシアの音楽
  Con la Distancia, Basit R-Rasd. Andalusí
  La Fuerza que Tengo. Mchalia. Maluf de Túnez [PN 050]
  Maqam Hedyaz / Mosaddar Ya Muslimin. Nawba Iraq, Libia [MA Recordings, M 26A]
  Mosader Asbasayn. Maluf Libia
  Plegaria de las Estrellas. Maqam Hidyaz [PN 750]
  La Mora de Borja. Cantigua 167 Alfonso X El Sabio
  Escala de Pléyades. Darch Mashriqi y Hidyaz [PN 690]
  El Dia Se Consuma. Modo al Maya
  Qultu Yá Asiyya y Shamsu L-ashí, Quddam al Maya [PN 1160]
  Se Pone el Sol. Shamsu L-ashí Quddam Al Maya
  Despliega Tu Estandarte. Yá l-wala', In kán wisálak, btayhi Rasd D-Dayl
  Pasión y Ausencia. Modo S-Sika
  Pasión y Lágrimas. Modo Hidyaz Kabir
  Nana de Alarcos [PN 950]
  Peregrinación. Hidyaz Mashriqi
  Respiración Azorada. Basit Masriqi [PN 690]
  Bugya Nuba. Al-Hiyaz Al-Mashriqi [PN 150]
  Twishya 7 Al-Hiyaz Al-Mashriqui [PN 150]
  Quien Amo Me Sirvió Vino. Saqání man hawít jamra. Btáyhí raml l-máya [PN 620]

エドゥアルド・パニアグア 他、さまざまな演奏者


PN 1480
音楽と歌 中世におけるグレゴリオ聖歌の教授
  Musicorum et cantorum (Modo VIII)
 旋法の教授
  Incipit formulas (Modo I) / Primus et sextus (Modos I-II-III-IV-V-VI-VII-VIII)
  Pater in Filio - Gloria Individuae - Pater in Filio
  Primi toni melodiam (Modos I-II-III-IV-V-VI-VII-VIII)
  Primus tonus sic incipit (Modos I-II-III-IV-V-VI-VII-VIII)
  Sic incipitur (tonos irregulares). (Modos II-IV-C-D-E-Peregrino-Sine A/)
 入祭の詩篇の終止
  Primus ut Exsurge (Modos I-II-III-IV-V-VI-VII-VIII)
 ギリシャの術語との結合
  Protus finit in lycanos - Plagis Proti - Deuterus finit - Plagis Deuteri -
  Tritus finit - Plagis Triti - Tetrardus finit - Plagis Tetrardi
 間の習得
  Laudans canto Deo meo (Modos I-II-III-IV-V-VI-VII-VIII)
  Sex sunt consonantie (Modo I)
 階名唱法
  Ut queant laxis (第1節) (Modo I)
 譜読みの習得
  Qui celeriter et proficue (Modo I)
 変形の習得
  Hac puer arte (Modo I) / Quae quibus appropries (Modo III)
  Reddit versutas (Modo I) / Gutturis arterias (Modo V)
 正格旋法と変格旋法の特徴
  Perpendas etiam (Modos I / II)
 旋法の響き
  Hic tonus a protho (Modo I) / Plagalis tonus iste (Modo II)
  Deuterus auctentum (Modo III)
 模範的アンティフォナ
  Primum querite regnum Dei, etc.

スコラ・アンティクア
フアン・カルロス・アセンシオ(指揮)

録音:2013年2月22-24日、ヘロニモ・デ・サンタ・マリア・デル・パラル修道院、セゴビア、スペイン


PN 1490
ローマのカンティガ
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:「聖母マリアのカンティガ集」から
  第309番「雪の聖母マリア」/第5番「ローマの皇帝」
  第272番「サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ教会の聖母像」
  第17番「ローマの聖母」」/第306番「ローマの異教徒

ムシカ・アンティグア
 セサル・カラソ(歌、コーラス、ビオラ) ルイス・アントニオ・ムニョス(歌、コーラス、フィドゥラ)
 フリエタ・ビニャス(歌、コーラス) ディアナ・レアル(ハープ、コーラス)
 エドゥアルド・パニアグア(プサルテリウム、水音、コーラス)
 フーゴ・ヴェステルダール(シタラ、コーラス)
 ヤヌス・パパイオアヌ(リュート、トゥンブル、ブズーキ)
 フェリペ・サンチェス(シトラ、ビウエラ・デ・ペニョラ)
 ワフィル・シェイク=エルディン(アラブ・リュート、ギンブリ)
 ハイメ・ムニョス(シャリュモー、フラウト・ドブレ、バグパイプ)
 アルフォンソ・トマス、アレハンドロ・レオン(笛) アルバロ・アルトゥロ(鐘)
 ダビド・マヨラル(ダルブッカ、ザルブ、パンデロ)

エドゥアルド・パニアグア(ディレクター)

録音:2014年7-10月、マドリード


PN 1510
(1CD)
アレクサンドリアのカンティガ
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:聖母マリアのカンティガ集 から
  第34番「失われたイコン」(器楽)/155番「アレクサンドリアの騎士」
  第131番「皇帝と司教」(器楽)/第182番「ディムヤートの追い剥ぎ」
  第265番「ダマスカスの聖ヨハネ」(器楽)/第65番「アレクサンドリアの隠者」
  第145番「聖ヨハネ・エレモシナリウス」(器楽)

ムシカ・アンティグア
 セサル・カラソ(歌、コーラスビオラ) ルイス・アントニオ・ムニョス(歌、コーラス、フィドゥラ)
 フリエタ・ビニャス(歌、コーラス) ウゴ・ベステルダール(パンデロ、コーラス)
 ヤニス・パパヨアヌ(リュート、トゥンブル、ブズーキ)
 ディミトリス・プソニス(サントゥル、サズ、弓奏リラ)
 フェリペ・サンチェス(ビウエラ・ダ・ペニョラ) ワフィル・シェイクヘルディネ(ギンブリ)
 ハイメ・ムニョス(シャリュモー、バグパイプ、カヴァル、カラモ)
 アルフォンソ・トマス、アレハンドロ・レオン(笛) アルバロ・アルトゥロ(鐘)
 ダビド・マヨラル(ダラブッカ、パンデロ、パンデレタ)
 エドゥアルド・パニアグア(プサルテリウム、トロンバ・マリーナ、笛、コーラス)
エドゥアルド・パニアグア(指揮)

録音:2014年10月-2015年6月、場所の記載なし

エドゥアルド・パニアグアのライフ・ワーク・シリーズ。エジプトの都市アレクサンドリアにまつわるカンティガを収録。


PN 1520
(1CD)
イブン・アラビ 光の住まい
  Tasabih / Mi corazón adopta todas las formas. Muwwál modo Síka
  Mi corazón adopta todas las formas. Muwwál Sáhlí / Almuédano interior
  Saludo a Salma / Estado de pasión / Las sombras de la noche
  Al-Andalus abre sus puertas / Brilló el relámpago / El secreto encuentro
  Señor de los señores. Ya Sayyida / Sus laderas son suaves

様々な演奏者

アル=アンダルス(イスラム統治下のイベリア半島地域)の思想家イブン・アラビ(1165-1240)の生誕850年を記念して当レーベルのアル=アンダルス音楽の既発売録音から選曲された編集盤。

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輸入・発売:サラバンド