NB
スペイン、バスク自治州政府文化省の後援を受けている音楽マネージメント&レコード制作会社「NB Musika」が擁するレーベル。古楽から現代まで、バスクの音楽、バスクに関係する音楽、バスクの演奏家によるCDをリリースしています。すべてディジパック仕様。

NB 005
ホセ・デ・ララニャガ(1728-1806):
  私はすべてにおいて平安を求めてきた
  エレミヤの哀歌、第1日の第1(1759)(*/+)
  エレミヤの祈りが始まる(*/+)
  天使ガブリエルは遣わされた(1785)(*)

イサベル・アルバレス(ソプラノ)
アイノア・スビリャガ(メゾソプラノ(*))
シャビエ・サバタ(カウンターテナー(+))
ヘスス・ガルシア・アレフラ(バリトン(+))
カピリャ・ペニャフロリダ(合唱)
ペニャフロリダ・アンサンブル(管弦楽)
ファビオ・ボニッツォーニ(指揮)

録音:2006年19-23日、アスコイティア(スペイン)、サンタ・クルス修道院(RRMM Brigidas)

ホセ・デ・ララニャガはバスクの村アスコイティアに生まれたフランシスコ会修道士で、バスクの聖地アランツァス教会堂の楽長を務めた作曲家。ルネサンス以来のスペイン音楽の流れを汲みつつ、ヘンデルやドメニコ・スカルラッティの影響を受けた教会音楽を残しました。彼の音楽がCDで本格的に紹介されるのはこれが初めてと思われます。収録作品はいずれも独唱、5声部の合唱と管弦楽のために書かれています。スペイン古楽ファンにはおなじみのカピリャ・ペニャフロリダと新設されたペニャフロリダ・アンサンブルを、なんとファビオ・ボニッツォーニが指揮した注目の録音です。


NB 007
バスク人 バロック舞曲集
  [バスク人]
 ジャン・バティスト・リュリ(1632-1687):
  「セルセ」(1654)から バスク人のためのアントレ
 ベルナルド・サラ・イ・ガルディアノのハープ曲集 から
  (アントニオ・バシエロ編曲)
   盲目のメヌエット,王のメヌエット
 マラン・マレ(1656-1728):ヴィオル曲集第4巻 から バスク人
 ベルナルド・サラ・イ・ガルディアノのハープ曲集 から
  (アントニオ・バシエロ編曲)
   メヌエット I(組曲II)
 シャルル・ニコラ・ル・クレルク(1697-1774):
  バスクのブレ(ラウル・オジェ・フイエのコントルダンス集 から)
 …不詳:ラ・ガスコン(ラウル・オジェ・フイエのコントルダンス集 から)
 …不詳:ラ・ポダン(ラウル・オジェ・フイエのコントルダンス集 から)
 …バスク伝承曲:ラウ・プントゥアク
 …アンドレ・カンプラ(1660-1774):ラ・ビスカイェン(1717)
  [組曲]
 ベルナルド・サラ・イ・ガルディアノのハープ曲集 から
  (アントニオ・バシエロ編曲)
   メヌエット,クラント「第1旋法」,サラバンド,クラント「王のために」
  [キロンとアサティナ]
 ヴィルヘルム・ファン・フンボルト(1767-1835)採譜/
  ジャン・バティスト・リュリ:序曲「水夫の歌」
 フアン・イグナシオ・デ・イストゥエタ(1767-1845):
  「Euskaldun Ancinaco ta are lendabicico etorquien dantza i...」(1826)から
   Zezen soinua,Amorea Margaritatxo,Prozesio soinua
 バスク伝承曲:Urso luma gris gaxua
 フアン・イグナシオ・デ・イストゥエタ(1767-1845):
  「Euskaldun Ancinaco ta are lendabicico etorquien dantza i...」から ジグ
  [三重奏曲]
 マラン・マレ:三重奏曲集(1692)から
   前奏曲,ファンタジア,サラバンド,パッサカリア
  [ベルガラの夜会]
 ヴィルヘルム・ファン・フンボルト採譜:コントラパス/シルボテ
 マリア・ホセファ・マルコ(18世紀):ファンダンゴ
 サンティアゴ・デ・ムルシア(1682-1737):ファンダンゴ
 ブエナベントゥラ・イニゲス(1840-1902):エル・カンタリコ
 マサレド夫人(18世紀):ソルチコ
 ヴィヴァルディ(1678-1741):フォリアス(1705)

アンサンブル・ディアテッサロン
 アンドニ・マルセロ(ヴァイオリン)
 フアン・ベガ(リコーダー)
 エレナ・マルティネス・デ・ムルヒア(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 ラファエル・ボナビタ(テオルボ、バロックギター)
 セバシティアン・ヴォネル(チェンバロ)
 ダビド・マヨラル(打楽器)

録音:2006年8月5-7日、アスコイティア(スペイン)、
    サンタ・クルス修道院(RRMM Brigidas)

フランスとスペインにまたがるバスク地方に関係のある舞曲を集めたアルバム。アンサンブル・ディアテッサロンはフアン・ベガとエレナ・マルティネス・デ・ムルヒアによって創設されたピリオド楽器アンサンブル。


NB 008
ドノスティア神父(サン・セバスティアン;1886-1956):
 平和への祈り 無伴奏合唱のための教会音楽集
  平和への祈り/おお、イエス、愛よ/神の天使
  覚えておいてください、神の御母である処女よ
  おお、祝福された聖母マリアよ/あなたは称賛した、主よ
  天より見下ろしてください/栄光の聖母の敬虔な行いは数多く
  私の望み/スターバト・マーテル/アヴェ・マリア
  主が聖なる町に入られたとき/神の御母である処女よ
  めでたし、マリア/おお、私のあるじマリア、聖なるマリア
  ヨゼフは歩いていた/おお、聖なる宴/愛を得るための祈り
  あなた無しでは私は何だろうか?/おお、至高の魂よ
  おお、最良の死よ/神に祝福されたあなた、人生の糧
  神聖でけがれなき純潔/めでたし、聖なる父よ
  貫いてください、イエスよ/神聖で幸せな夜

クプ・タルデア(合唱)
ガブリエル・バルテス(指揮)

スペイン・バスクのカプチン会修道士で民謡研究家・作曲家でもあったドノスティア神父(ホセ・アントニオ・ドノスティア、別名サン・セバスティアン)の作品集。


NB 009
フアン・ペドロ・エスナオラ(1808-1878):歌曲集(1833-1836)
  ラウラに/優しい心/思春期/私の祈り/エリサ/わずらわしい夢
  純朴なウトゥガミス/ラ・エルミラ/ああ、みじめな私/出発
  最後のアクセントを聞け/幻滅/私の恋人の思い出

エレナ・ロペス・ハウレギ(ソプラノ)
ノルベルト・ブロッジーニ(ピアノ)

録音:2006年10月24-28日、ジュネーヴ(スイス)、ラ・ペリスリー福音教会
使用楽器:1837年、ウィーン、エドゥアルト・ホフマン製
       (復元、所蔵:ニーダーヒューニゲン(スイス)、ルドルフ・ハッセ)

フアン・ペドロ・エスナオラ(ブエノスアイレス生まれ)はアルゼンチンのロマン派を代表する作曲家の一人。エレナ・ロペス・ハウレギはスペイン・バスク出身。ノルベルト・ブロッジーニはアルゼンチンのブエノスアイレス出身でアンサンブル・エリマ(ガブリエル・ガリド主宰)のメンバー。


NB 010
ウルバン・デ・バルガス(1606-1656):誰であれ 教会音楽集
  戦争のミサ から アニュス・デイ(イントロトゥス;器楽)
  救われることを望む者は誰であれ(アナスタシア信条;11声)
  勇敢さに万歳(クリスマスのビリャンシコ;器楽、4声)
  父よ、私はあなたの御名を表した(主の昇天のアンティフォナ)
  マニフィカト第6旋法(8声)
  森を模した至聖所(聖体の秘跡のビリャンシコ;4声)
  戦争のミサ[Missa de la Batalla](4声)
  今日、すばらしい夫が(聖体の秘跡のビリャンシコ、シエスタのための;4声)

カピリャ・ペニャフロリダ
ミニストリレス・デ・マルシアス
ジュゼプ・カブレ(指揮)

録音:2007年5月18-21日、アスコイティア(スペイン)、
    サンタ・クルス修道院(RRMM Brigidas)

ウルバン・デ・バルガスはスペイン、ナバラのファルセスに生まれ、ウエスカ、パンプロナ、ダロカ、カタラユ、サラゴサ、ブルゴス、バレンシアの教会で楽長を務めた作曲家。17世紀前半のスペインを代表する作曲家の一人ですが、彼の音楽がCDで本格的に紹介されるのはこれが初めてと思われます。ビクトリア(1548-1611)の次の時代のスペイン教会音楽を知るには絶好の一枚でしょう。


NB 012
フアン・デ・アンチエタ(1462-1523):聖母のミサ
  私の母に愛を込めて(器楽)
  めでたし、聖母(イントロイトゥス)
  聖母のミサ から
   キリエ(トロープス:乙女を愛する王である神),
   グローリア(トロープス:聖霊と魂),アレルヤ(トロープス:甘美な御母)
  処女、神の御母/アリハンドレの記念に(オルガン独奏)
  聖母のミサ から
   オフェルトリウム「あなたは幸せな人」,サンクトゥス−ベネディクトゥス,
   アニュス・デイ,コムニオ「祝福された処女マリアの子宮」
  二羽の母鴨(器楽)/サルヴェ・レジナ

カピリャ・ペニャフロリダ
ミニストリレス・デ・マルシアス
ジュゼプ・カブレ(指揮)

録音:2007年9月30日-10月2日、アスコイティア(スペイン)、
    サンタ・クルス修道院(RRMM Brigidas)

フアン・デ・アンチエタはスペイン・バスクのスペイティアに生まれた、モラーレスの前の世代にあたる作曲家。カスティリャ女王イサベル1世のグラナダ王宮宮廷歌手、王子ドン・フアンの宮廷楽長、女王フアナの宮廷楽長を務めた作曲家。「聖母のミサ」は通常文(キリエ、グローリア、サンクトゥス、アニュス・デイ)だけでなく固有文(イントロイトゥス、アレルヤ、オフェルトリウム、コムニオ)の部分も作曲されている珍しい作品。通常文のうちクレドを欠いていますが、これはミサの用途によるもので、未完や欠落を意味するのではないそうです。


NB 013
ハビエル・ベリョ=ポルトゥ(1920-2004):合唱作品全集 Vol.1
  イパラギレへのオマージュ/さようなら、私の恋人
  バスク三部作;アマユルの歌,ナイチンゲール,聖霊降臨祭
  古い愛の歌
  ドン・ミゲル・デ・ウナムロの3つのソネット
   無神論者の祈り,ニーチェに,ソネットXCVI
  光の歌/オリヴ山で/パンジェ・リングァ/謝肉祭の歌
  ベツレヘムに/ゲルニカの木/この古い歌に

KEAヴォーカル・グループ
エンリケ・アスルサ(指揮)

録音:2008年1月11-13日、アスコイティア(スペイン)、
    サンタ・クルス修道院(RRMM Brigidas)

ハビエル・ベリョ=ポルトゥはフランスのトゥールーズに生まれたスペイン・バスクの作曲家。作風はフランス印象派(パリで学んだドノスティア神父を含む)の影響を強く受けています。Vol.2:NB 019。


NB 014
愛と苦悩 17世紀イタリアの声楽
 タルクイニオ・メルラ(1595頃-1665):信じるばか者
 バルバラ・ストロッツィ(1619-1664):
  恋するヘラクレイトス/決めよ、私の思いよ
 アレッサンドロ・ピッチニーニ(1566-1638頃):
   チャッコーナ[シャコンヌ](テオルボ独奏)
 ステファノ・ランディ(1587頃-1639):小鳥
 バルバラ・ストロッツィ:秘密の恋人
 ベネデット・フェッラーリ(1603頃-1681):私は生きるのをやめてしまいたい
 マウリツィオ・カッツァーティ(1620頃-1677):私の心の中の蛇
 バルバラ・ストロッツィ:何ができるのだ?
 ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスベルガー(1580-1651):
  トッカータ第7番(テオルボ独奏)
 ベネデット・フェッラーリ:私はぼろぼろだ、熱愛しながら
 クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):これほどにも甘美な苦悩が

ラケル・アンドゥエサ(ソプラノ)
ヘスス・フェルナンデス・バエナ(テオルボ)

録音:2007年10月3-5日、アスコイティア(スペイン)、
    サンタ・クルス修道院(RRMM Brigidas)

ラケル・アンドゥエサはパンプロナに生まれ、同地のサラサーテ高等音楽院およびロンドンのギルドホール音楽学校で学んだスペインのソプラノ。ヘスス・フェルナンデス・バエナはセビリャ近郊のエステパに生まれ、セビリャ高等音楽院でギリェルモ・ペニャルベルとフアン・カルロス・リベラに師事した後オランダのハーグ王立音楽院で学んだテオルボ奏者。


NB 017
楽士たちの足跡
 不詳(1510頃、ブルゴス大聖堂):エントラーダ
 フランシスコ・ソト(活躍:1526-1563):ティエント第6旋法
 フランシスコ・ペニャロサ(1470頃-1528):聖母よ、次のようにしてください
 フアン・ロマン(活躍:1495-1504):おお、私は行く
 フランシスコ・デ・ラ・トレ(活躍:1483-1504):アルタ
 フランシスコ・ペニャロサ:マドリードの山に
 マテオ・フレチャ(1481-1553):ちんぷんかんぷん
 アドリアン・ヴィラールト(1490頃-1552):Vecchie letrose
 ルイス・デ・ミラン(1500頃-1561以降):パヴァーヌとガイヤルド
 アントニオ・デ・カベソン(1510-1566):
  ティエント/「ご婦人の望み」によるディフェレンシアス
  「牛の番」によるディフェレンシアス/騎士の歌
 ヨハンネス・ウレダ(1451頃-1500頃):パンジェ・リングァ
 フランシスコ・ゲレロ(1528-1599):パンジェ・リングァ
 フアン・ガルシア・サラサル(1639-1710):
  レジナ・チェリ/来たれ、キリストの花嫁/平和を、主よ
 フランシスコ・コレア・デ・アラウホ(1584-1654):
  モラレスの「戦争」によるティエント第3番第6旋法
 パブロ・ブルナ(1611-1679):右手のティエント・デ・メディオ・レヒストロ
 アントニオ・マルティン・イ・コル(1671-1734):鼓手
 フランシスコ・テハダ:
  チェンバロ曲集(1721)から ヒナティリャ/サンボンバ/マリサパロス
 ファブリティオ・カローゾ(1527頃-1605頃):グロサス・カナリオス

ミニストリレス・デ・マルシアス
 パコ・ルビオ(コルネット[ツィンク])
 ジュゼプ・ブラス(アルトシャリュモー、バホンシリョ・ソプラノ)
 ジュアキン・ゲラ(アルトシャリュモー、バホンシリョ・アルト、ファゴット)
 フェルナンド・サンチェス
  (アルトシャリュモー、テナーシャリュモー、バホンシリョ・テノル、ファゴット)
 シメオン・ガルドゥフ(テナーサックバット、バスサックバット)
 ハビエル・アルティガス(オルガン)
 マルク・クロス(打楽器)

録音:2008年10月19-23日、ダロカ(スペイン)、聖マリア学校教会、聖ミゲル教会


NB 019
ハビエル・ベリョ=ポルトゥ(1920-2004):合唱作品全集 Vol.2
  3つの感傷的な歌
   金曜日に(1992),レパラセアの子守歌(1957),城の少女の嘆き(1992)
  3つの楽しい歌
   サンセバスティアンの三人の女性(1992),おやすみ赤ちゃん(1991),
   麦わらの橋(1946)
  バスク地方
   ソウレ(1953),ウルビアのマルティン・サラカインへの嘆き(1952),
   ガラト=アントン・アイェスタラン(1987)
  3つのノスタルジックな歌
   ベツレヘムに(1942),ぼくの花に(1947),王からの手紙(1950)
  フェリクス・マリア・サマニエゴの2つの寓話(1997); 蝿,蛇とやすり
  クリスマス(1955)/もしも母が知ったなら(1954)/泣くな、私の目よ(1975)
  冬の歌(1957)/おお、道行くすべての者よ(1937)/アヴェ・マリア(1949)
  ミゼレーレ(1946)

KEAヴォーカル・グループ
エンリケ・アスルサ(指揮)

録音:2009年1月16-18日、アスコイティア(スペイン)、
    サンタ・クルス修道院教会(RRMM Brigidas)

ハビエル・ベリョ=ポルトゥはフランスのトゥールーズに生まれたスペイン・バスクの作曲家。作風はフランス印象派(パリで学んだドノスティア神父を含む)の影響を強く受けています。Vol.1:NB 013。


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