ムジエポカ
バルセロナの古楽系コンサート・エージェント、ムジエポカが所属アーティストのために創設したレーベル

MEPCD 001
シャルル・デマジュール(1670-1736):
  4声のサンフォニー集(1702)から
   組曲第1番ホ短調
   組曲第3番ハ長調・ハ短調

ベスプレス・ダルナディ
ダニ・エスパザ(指揮)

録音:2008年2月

シャルル・デマジュールはマルセイユ大聖堂のオルガニストを務めた作曲家。「4声のサンフォニー集」は1701年、スペイン国王フェリペ5世に嫁ぐためトリノからバルセロナへ向かう途上マルセイユに滞在したサヴォイア家のマリア・ルイーザをもてなすために演奏され、翌年彼女への献呈作品として出版されました。序曲の後に性格的小品が続く、調性の異なる7つの組曲で構成されています。
ベスプレス・ダルナディは2005年、カタルーニャ高等音楽学校古楽科の卒業生たちを中心に創設されたピリオド楽器アンサンブル。


MEPCD 002
カタルーニャ人の手に 15−16世紀スペインとイタリアの歌集から
 不詳:Tema del canon; Undecim apostoli secuti sunt Petrum / Gentil Caballero
 ハインリヒ・イザーク(1450/1455頃-1517):La Morra
 マテオ・フレチャ(1481?-1553?):Que farem del pobre Joan!
 バルトメウ・カルセレス(活躍:16世紀中盤):Soleta so yo aci
 フアン・セパ(?-1576):Soleta! Verge estich
 不詳(16世紀):Rey a quien Reyes
 不詳(15世紀):No soy yo quien veis venir
 マテオ・フレチャ:Bella, de vos som amoros
 ニコラ・ゴンベール(1495頃-1560頃):Dezidle al Caballero
 フアン・イリャリオ(15世紀):O admirable comercium
 ハインリヒ・イザーク:Mater patris, nacti nata
 フアン・ポンセ(1476頃-1520以後):Como esta sola mi vida
 フアン・デル・エンシナ(1468-1529/1530):Ya sol desposado
 ディエゴ・フェルナンデス(?-1551):De ser mal casada
 ガブリエル・メナ(?-1528):De la dulce mi enemiga
 コンスタンツォ・ダ・フェスタ(1485/1490-1545):Vigesima dels 157 contrapunti
 不詳(16世紀):Per la absecncia
 不詳:Paxarico que vas a la fuente
 ペレ・オリオラ(活躍:1440-1484):O vos homines qui transite in pena
 不詳(15世紀):La vida de Culin / Hor amore Guillemin / Zappay / La Spagna
 ペレ・デ・パストラナ(1490頃-1558以後):Ay, dime senora
 フアン・デル・エンシナ:Pues que tu, Reyna del cielo
 ペレ・エスコバル(1465頃-1535以後):Las mis penas madre
 ロペ・デ・バエナ(活躍:1476-1560頃):Amor pues tu nos das plazer
 ガブリエル・メナ:A la caca sus caca / A sombra d emis cabellos
 ジョスカン・デプレ(1440頃-1521):Recordans de my, segnora
 ペレ・デ・パストラナ:Llenos de lagrimas tristes
 ロペ・デ・バエナ:Virgen Reyna gloriosa
 マテオ・フレチャ:Gloria... pues nacio
 不詳:Canon...Undecim apostoli secuti sunt Petrum

ラ・カラヴァッジャ
 リュイス・コイ(コルネット[ツィンク]、ディレクター)
 アルナウ・ロドン(コルネット[ツィンク]、リコーダー)
 ティアム・ゴウダルジ(リコーダー、シャリュモー)
 ジョルディ・ジメネス・プチ(サックバット)
 フランセスク・シャビエ・バネガス(サックバット、ディアフォニック・ヴォイス)
 ジュアキム・ゲラ(シャリュモー、Baixonet alto、Baixo baix、リコーダー)
 マルク・クロス(タンボル、タンボレリョ、リク、パンデレタ)
 ダニ・エスパザ(ハーディ=ガーディ)

録音:2010年1月18-22日、ムルトラ・デ・バダロナ(スペイン)、聖ジェロニ教会

アルバム・タイトルは、スペインのバレンシア出身であるアルフォンソ・ボルジア(1378-1458)がローマ教皇カリストゥス3世として即位した際、カタルーニャ人が「教会がカタルーニャ人の手に!」と歓喜したことから。収録曲は15世紀後半から16世紀中盤にかけてスペイン、イタリアで編纂された歌集(バルセロナ歌集、王宮の歌集、モンテカッシーノ歌集、ガンディア歌集、ウプサラ歌集、他)から選ばれたもので、当時から管楽アンサンブルでも頻繁に演奏されていました。
ラ・カラヴァッジャは2004年にリュイス・コイ(1977年、カタルーニャのマンレザ生まれ)によって創設されたピリオド管楽器アンサンブル。名称はイタリアの画家カラヴァッジョ(1571-1610)から霊感を得てタルクイニオ・メールラ(1595-1665)が書いた器楽曲「ラ・カラヴァッジャ」に由来しています。Baixo baix はファゴットの前身楽器、Baixonet altoはその小型の楽器と思われます。


MEPCD 003
黒い眉
 エフレン・ロペス:Mavra froudia
 ステリオス・ペトラキス:Üç telli
 エフレン・ロペス:Hortus deliciarum
 ステリオス・ペトラキス:Sybtitos
 エフレン・ロペス:A.A.A.A.A.A.A.
 エフレン・ロペス/ビヤン・チェミラニ:El núvoli d'Ort
 ステリオス・ペトラキス:Saros
 ギリシャ、カルパトス島伝承:Pano Horos

ステリオス・ペトラキス(クレタ式リュート、クレタ式リラ)
エフレン・ロペス(リュート、バス・リュート、ブルガリ、フレットレス・ギター、
 コプーズ、ハーディガーディ、ダヴル、ラバブ、サントゥール、タール・アゼリ)
ビヤン・チェミラニ(ザルブ、ダフ、ベンディール、ガタム、カンジーラ)

録音:2010年9月、モフロス(ギリシャ、クレタ島)、スタジオ

クレタ島のリラとリュートの演奏家・製作家としてその新世代を代表するステリオス・ペトラキス、バレンシアのマルチ器楽奏者で数々の古楽演奏団体に参加しているエフレン・ロペス、ペルシャのザルブの偉大なる伝統を継ぐパーカッショニストであるビヤン・チェミラニによる注目のコラボレーション。


MEPCD 004
ジュゼプ・ミル・イ・リュサ(1700頃-1764):
  ミサ ニ長調(8声;独唱、合唱と管弦楽のための;1760)
  スターバト・マーテル ト短調(二重合唱と通奏低音のための;1756)
  なにゆえ黄金は光を失い
   (聖土曜日の第2の哀歌;テノールと管弦楽のための;1753)(*)
  ほめたたえよ、エルサレムよ イ短調(二重合唱と管弦楽のための詩篇)

リュイス・ビラマジョ(テノール(*))
ラ・シャントリア(合唱)
ペレ・リュイス・ビオスカ(合唱指揮)
ベスプレス・ダルナディ
ダニ・エスパザ(指揮)

録音:2010年11月28-30日、12月1-2日、2011年1月26日、
     ビラフランカ・デル・ペネデス(スペイン)、市立音楽堂

ジュゼプ・ミル・イ・リュサ(生年・生地の詳細は不明)はカタルーニャに生まれ、セゴビア大聖堂、バリャドリド大聖堂、マドリードの王立エンカルナシオン修道院の楽長を歴任したスペインの作曲家。世界初録音等の表示はありませんが、彼一人を取り上げたCDはかつてなかったと思われます。ラ・シャントリアは2008年にデビューしたカタルーニャの声楽アンサンブル。


MEPCD 005
トマス・ミランス・イ・ゴダヨル(1672-1742):教会音楽作品集
  聖母のリタニア[Litaniae lauretanae / Lletanies de la Mare de Deu]
   (合唱4声と通奏低音のための)
  サルヴェ・レジナ[Salve Regina](6声;2人のアルト、合唱4声と通奏低音のための)
  神の愛[Charitas Dei](合唱4声と通奏低音のための)
  マニフィカト[Magnificat]
   (8声;2人のソプラノ、アルト、テノール、合唱4声と通奏低音のための)
  不安で、不幸な[Suspende, infelice]
   (聖体の秘跡の独唱カンタータ;ソプラノ独唱と通奏低音のため)
  タルシスの王たちは[Reges Tharsis]
   (王の日のためのアンティフォナ;合唱3声と通奏低音のための)
  ヌンク・ディミティス[Nunc dimittis]
   (6声;ソプラノ、テノール、合唱4声と通奏低音のための)
  さあ、羊飼い娘たちよ[Hala, zagalas]
   (クリスマスのトノ;3人のソプラノ、テノール、合唱4声と通奏低音のための)

ライア・フリゴレ(ソプラノ)
ラ・シャントリア(独唱、合唱、通奏低音)
ペレ・リュイス・ビオスカ(指揮)

前作(MEPCD 004)のジュゼプ・ミル・イ・リュサ(1700頃-1764)に続き、カタルーニャの若々しい声楽アンサンブル、ラ・シャントリア(2008年デビュー)が世に問う知られざるカタルーニャ・バロック教会音楽。トマス・ミランス・イ・ゴダヨルはカタルーニャ(スペイン)のカネトに生まれ、バルセロナのコムテサ宮(小王宮)礼拝堂楽長およびジロナ大聖堂楽長を務めた作曲家。
当ディスクにはボーナス・トラックとしてインタラクティヴ・オーディオヴィジュアル・コンテンツが収録されている(CDプラス仕様)とのことですが、弊社は動作の保証をいたしません。なにとぞご了承ください。


MEPCD 006
ピリオド楽器による金管四重奏曲集 フォレスティエからヴェルディへ…
 ジョゼフ・フォレスティエ(1815-1881):
  ベッリーニの「清教徒」による4つの四重奏曲
 ドニゼッティ(1797-1848)/ヨナタン・ピア編曲:
  オペラ「愛の妙薬」より 人知れぬ涙
 ヴェルディ(1813-1901)/ヨナタン・ピア編曲:トランペットのためのアダージョ
 ベルガモのダヴィデ神父(1791-1863)/ヨナタン・ピア編曲:
  エレヴァツィオーネ ニ短調
 ジャン=バティスト・アルバン(1825-1889)/ヨナタン・ピア編曲:
  ヴェルディのオペラ「ナブッコ」による幻想曲
 ベッリーニ(1801-1835)/ヨナタン・ピア編曲:
  オペラ「清教徒」より ラッパを吹き鳴らせ(+)
 シューベルト(1797-1828)/ヨナタン・ピア編曲:音楽に Op.88 No.4 D.547
 ゴットヘルフ・ハインリヒ・クンマー(1774-1828)/ヨナタン・ピア編曲:
  オフィクレイドのための変奏曲(*)
 ヴェルディ/ヨナタン・ピア編曲:「椿姫」より プロヴァンスの海と陸
 ジャン=バティスト・アルバン/ヨナタン・ピア編曲:
  ビゼーのオペラ「カルメン」による幻想曲(*)

アンサンブル・オットーニ・ロマンティチ(ロマンティック・ブラス・アンサンブル)
 ヨナタン・ピア、ミケーレ・サンティ(コルネット、トランペット)
 マウロ・モンティ(トランペット、トロンボーン)
 コッラード・コッリアルド(トロンボーン、オフィクレイド)

録音:2010年1月31日、サン・カルロ・フィルハーモニー本部、サンタゴスティーノ、
     フェラーラ県、イタリア(*)
    2012年3月10日、聖マリア教会、ガレアッツァ・ペーポリ、クレヴァルコーレ、
     ボローニャ県、イタリア(+)
    2010年6月23-24日、ギジリエーリ礼拝堂、サン・カルロ、サンタゴスティーノ、
     フェラーラ県、イタリア(無印)

19世紀の金管音楽をピリオド楽器で演奏するイタリアの四重奏団アンサンブル・オットーニ・ロマンティチのデビューCD。滅多に聴く機会のない楽曲を当時の響きで楽しむことができる貴重なアルバムです。


MEPCD 007
シャコンヌの夜会 ジュアン・アラニエストノ&ビリャンシコ集第2巻
 ジュアン・アラニエス(1580頃-1650頃):
  1、2、3、4声のためのトノとビリャンシコ集第2巻(1642、ローマ)から
   A la luz del día / Digame un requiebro / Par recibir a Lisa
 不詳:San Juan de Lima con sus diferencias(器楽)
 ジュアン・アラニエス:1、2、3、4声のためのトノとビリャンシコ集第2巻 から
   Dulce desdén(ロペ・デ・ベガのテキストによる)
 アンドレア・ファルコニエーリ(1585/1856-1656):La suave melodia(器楽)
 ジュアン・アラニエス:1、2、3、4声のためのトノとビリャンシコ集第2巻 から
   Pensamientos altos / Avecillas suaves / Mi zagala
 マルコ・ウッチェリーニ(1603頃-1680):
  ソナタ第2番「La Luciminia contenta」(器楽)
 ジュアン・アラニエス:1、2、3、4声のためのトノとビリャンシコ集第2巻 から
   En dos lucientes estrellas(ルイス・デ・ゴンゴラのテキストによる)
   Halconcillo nuevo / Aquel niño
 不詳:Lanchas para baylar(器楽)
 ジュアン・アラニエス:1、2、3、4声のためのトノとビリャンシコ集第2巻 から
   Parten la galeras / Un sarao de la Chacona

ヌエボ・サラオ
 メルセデス・エルナンデス、ライア・フリグレ(ソプラノ)
 マルタ・インファンテ(アルト)
 ダビド・エルナンデス(テノール) トゥマス・マシェ(バス)
 ラウル・オレリャナ(ヴァイオリン) マヌエル・ビラス(ハープ)
 ウリオル・アイマト(チェロ) ペレ・ウリベ(打楽器)
 ラファエル・ボナビタ(バロックギター、指揮)

録音:2012年、L'Intèrpret Produccions スタジオ、リェイダ、カタルーニャ、スペイン

日本の古楽ファンにもおなじみのラファエル・ボナビタ(ボナヴィータ)率いる声楽&ピリオド楽器アンサンブル、ヌエボ・サラオのデビューCD。
ジュアン・アラニエス(フアン・アラニェス)はカタルーニャ(スペイン)の作曲家。ローマのスペイン大使宮廷楽長を務め、2巻のトノ&ビリャンシコ集を出版しましたが第1巻は現存していません。当盤には第2巻の全12曲と同時代のイタリアとスペインの器楽曲が収められています。

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輸入・発売:サラバンド