MPMP
ポルトガルのクラシカル音楽のデータベース作成、楽譜出版、ソフト制作、演奏会企画、演奏団体 (MPMPアンサンブル) の運営等を行うMPMP (Movimento Patrimonial pela Musica Portuguesa [ポルトガル音楽の継承活動]) が擁するレーベル。MPMP 1に始まるCDシリーズは「Melographia Portugueza」と銘打たれています。

MPMP 1
(1CD)
【長期欠品中】
カルロス・セイシャス (1704-1742) : 鍵盤音楽全集 Vol.1
  ソナタ ホ短調 K.37/ソナタ ホ短調 K.35/ソナタ イ短調 K.65
  ソナタ イ長調 K.60/ソナタ ニ短調 K.25/ソナタ ニ長調 K.21
  ソナタ ト短調 K.50/ソナタ ト長調 K.46/ソナタ ハ短調 K.15
  ソナタ ハ長調 K.1

ジョゼ・カルロス・アラウジョ (チェンバロ)

録音 : 2012年5月2-3日、音楽博物館、リスボン、ポルトガル
使用楽器 : 1758年、ジョアキム・ジョゼ・アントゥネス (1731-1811) 製、リスボン音楽博物館蔵

ジョゼ・カルロス・アラウジョはリスボン高等音楽学校、リスボン国立音楽院で学んだポルトガルのチェンバロおよびオルガン奏者。2004年、リスボン高等音楽学校主催カルロス・セイシャス・チェンバロ・コンクール第1位と聴衆特別賞を獲得。リスボン大学文学部で古典哲学を学び、古典ギリシャ語の辞書編纂にも携わるというユニークかつインテリジェンスあふれる人物です。
1758年アントゥネス製のチェンバロは、これまでもクレミルデ・ロザド・フェルナンデス (1987年 ; Portugalsom, SP 4317、在庫僅少) 、ルイ・パイヴァ (1995年 ; Philips Portugal、廃盤) 、ホセ・ルイス・ゴンサレス・ウリオル (2001年 ; Portugaler、廃盤) といったポルトガル鍵盤音楽のスペシャリストたちによるセイシャスの作品の録音で使用されてきた名器です。


MPMP 2
(1CD)
カルロス・セイシャス (1704-1742) : 鍵盤音楽全集 Vol.2
  フーガ ハ短調 K.II/ソナタ ハ短調 K.17/ソナタ ト短調 K.49(*)
  ソナタ II ト長調/ソナタ ニ短調 K.30/ソナタ ニ長調 K.20(+)
  ソナタ イ短調 K.71/フーガ イ短調 K.XXII/ソナタ XII ハ長調
  ソナタ ハ長調 K.7/シンフォニア ヘ長調 K.41/ソナタ ニ短調 K.31
  ソナタ イ短調 K.74/ソナタ ハ長調 K.I

ジョゼ・カルロス・アラウジョ (オルガン)

録音 : 2012年7月4-5日、サン・ベント・ダ・ヴィトリア修道院、ポルト、ポルトガル
使用楽器 : 1719年、マヌエル・デ・サン・ベント修道士製

CD1枚をセイシャスの作品のオルガン演奏のために使ったのはこれが初めてではないかと思われます。(*)では鈴の鳴るような音、(+)では小鳥のさえずりのような音が聞こえますが、これらはオルガンの音栓に備わった機能で、バロックオルガンの特徴として興味深いものがあります。


MPMP 3
(1CD)
カルロス・セイシャス (1704-1742) : 鍵盤音楽全集 Vol.3
  ソナタ ハ短調 K.III/ソナタ ハ短調 K.14/ソナタ ト短調 K.51
  ソナタ ニ長調 K.V/ソナタ ニ短調 K.20/ソナタ嬰ヘ短調 K.XIV
  ソナタ イ長調 K.XX/ソナタ イ短調 K.XXIII

ジョゼ・カルロス・アラウジョ (チェンバロ)

録音 : 2013年2月11日、音楽博物館、リスボン、ポルトガル
使用楽器 : 1758年、ジョアキム・ジョゼ・アントゥネス (1731-1811) 製、リスボン音楽博物館蔵


MPMP 4
(1CD)
ジョアン・ペドロ・オリヴェイラ (1959-) : モザイク
  横断[Intersections] (チェロ、打楽器とエレクトロニクスのための) (*)
   デュオ・ピッティンガー・ロシャ
    エリーゼ・ピッティンガー (チェロ)  フェルナンド・ロシャ (打楽器)
  モザイク[Mosaic] (ピアノとトイ・ピアノのための)
   アナ・クラウディア (ピアノ、トイ・ピアノ)
  エンジェル・ロック[Angel Rock]
    (マリンバ、バスクラリネットとエレクトロニクスのための)
   ペドロ・カルネイロ (マリンバ)  ヌノ・ピント (クラリネット)
  永遠の光輝に昇る深淵[Abyssus Ascendens ad Aeternum Splendorem]
    (ピアノ、管弦楽とエレクトロニクスのための)
   アナ・テレス (ピアノ)  ベイラス・フィルハーモニー管弦楽団
   アントニオ・ローレンソ (指揮)
  私は命の声である[Vox Sum Vitae]
    (ヴィブラフォンとエレクトロニクスのための)
   ヌノ・アローゾ (ヴィブラフォン)
  虹[Íris]
    (クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、ピアノとエレクトロニクスのための)
   エステル・ジェオルジェ (クラリネット)  アニバル・リマ (ヴァイオリン)
   ヴァルジャン・バルティキアン (チェロ)  ミシェル・ガル (ピアノ)

録音 : 2003年5月(##)、2010年11月(+)、2011年1月(**)、7月(#)、10月(++)、
     アヴェイロ大学、アヴェイロ、ポルトガル(+/#/**/++/##)
    2012年3月、ミナス・ジェライス連邦大学、ブラジル(*)

主に電子音楽の分野で活躍リスボン生まれの作曲家ジョアン・ペドロ・オリヴェイラがアコースティック楽器を採り入れた作品を選んだアルバム。


MPMP 5
(1CD)
カルロス・セイシャス (1704-1742) : 鍵盤音楽全集 Vol.4
 ポルトガル国立図書館所蔵写本5015番所収のソナタ集

  ソナタ ホ長調 BNP Ms.5015 IX(*)/ソナタ ホ短調 BNP Ms.5015 VII(*)
  ソナタ イ長調 BNP Ms.5015 XI(*)/ソナタ ニ短調 BNP Ms.5015 VI(*)
  ソナタ ヘ長調 BNP Ms.5015 VIII(*)/ソナタ変ロ長調 BNP Ms.5015 IV(*)
  ソナタ ト短調 BNP Ms.5015 I(+)/ソナタ ト長調 BNP Ms.5015 II(+)
  ソナタ ハ短調 BNP Ms.5015 V(+)/ソナタ ハ長調 BNP Ms.5015 XII(+)
  ソナタ イ短調 BNP Ms.5015 III(+)/ソナタ ニ長調 BNP Ms.5015 X(+)

ジョゼ・カルロス・アラウジョ (チェンバロ)

録音 : 2013年7月24-25日、8月14-15日、ヴィアンナ・ダ・モッタ・ホール、
     リスボン高等音楽学校、リスボン、ポルトガル
使用楽器 : 2006年、トン・アミール&ヨハネス・クリンクハーマー (アムステルダム) 製
        (モデル : 1738年、クリスティアン・ファーター製) (*)
      1992年、ラインハルト・フォン・ナーゲル (パリ) 製
        (モデル : 1693年、推定ジョヴァンニ・ジュスティ製) (+)


MPMP 6
(1CD)
カルロス・セイシャス (1704-1742) : 鍵盤音楽全集 Vol.5
  ソナタ ニ短調 K.23/ソナタ ニ短調 K.22/ソナタ変ロ長調 K.77
  ソナタ変ホ長調 K.33/ソナタ ハ短調 K.15/ソナタ変ホ長調 K.32
  ソナタ イ短調 K.72/ソナタ イ長調 K.58/ソナタ ホ短調 K.XI
  ソナタ ホ短調 K.XII/ソナタ ホ長調 K.X/ソナタ ロ短調 K.80

ジョゼ・カルロス・アラウジョ (フォルテピアノ)

録音 : 2013年10月27-28日、音楽博物館、リスボン、ポルトガル
使用楽器 : 1763年、エンリケ・ヴァン・カステール製、リスボン音楽博物館蔵

チェンバロ、オルガンに続いてフォルテピアノによるセイシャスが登場。エンリケ・ヴァン・カステール (Henrique van Casteel ; 1722-1790) はフランスのトゥルネに生まれた鍵盤楽器製作家。彼の生涯について伝わっていることはほとんどないのですが、1757年から1767年までリスボンで、その後ブリュッセルで1770年代後半まで製作したことが確認されています。


MPMP 7
(1CD)
カルロス・セイシャス (1704-1742) : 鍵盤音楽全集 Vol.6
  ソナタ ハ短調 K.18/ソナタ ト短調 K.54/ソナタ ハ短調 K.14
  ソナタ ヘ長調 K.39/ソナタ ハ長調 K.2/ソナタ イ短調 K.67
  ソナタ ハ長調 K.8/ソナタ イ短調 K.75/ソナタ イ長調 K.63
  ソナタ イ短調 K.66/ソナタ ハ長調 K.4/ソナタ ヘ長調 K.40
  ソナタ ニ短調 K.VIII/ソナタ ト長調 K.48

ジョゼ・カルロス・アラウジョ (オルガン)

録音 : 2014年1月10-12日、アロウカ修道院、アロウカ、ポルトガル
使用楽器 : 1739-1741年、ドン・マヌエル・ベント・ゴメス・フェレイラ製
        (2009年、ゲアハルト・グレツィング修復)

典型的なイベリア・バロック・タイプの楽器である、ポルトガル第二の都市ポルト近郊アロウカの修道院のオルガンによるセイシャス。


MPMP 8
(1CD)
カルロス・セイシャス (1704-1742) : 鍵盤音楽全集 Vol.7
  ソナタ ト短調 K.XVI/ソナタ ニ短調 K.VIII/ソナタ ニ短調 K.28
  ソナタ ヘ短調 K.43/ソナタ イ長調 K.59/ソナタ III イ短調
  ソナタ ハ長調 K.8/ソナタ イ短調 K.66/ソナタ IX ホ長調
  ソナタ ハ短調 K.11/ソナタ ハ短調 K.II

ジョゼ・カルロス・アラウジョ (チェンバロ)

録音 : 2014年、音楽博物館、リスボン、ポルトガル
使用楽器 : 1758年、ジョアキム・ジョゼ・アントゥネス (1731-1811) 製、リスボン音楽博物館蔵

Vol.1、Vol.3と同じアントゥネス製チェンバロを使用。


MPMP 9
(1CD)
知られざるポルトガル・ロマン派の作曲家
 アルフレード・カイルの世界初録音ピアノ作品!
ヨーロッパで活躍する日本人ピアニスト、八田智大デビューCD!

   (牛田智大ではありません)

アルフレード・カイル (1850-1907) :
  詩的印象 Op.12
   希望/思い出/追求/愛の誓い/海の歌/散歩/それは君/夢想
   北国の歌/軽薄/祈り (御告げの鐘) /ボヘミアン
  12のメロディー Op.9
   君の笑顔!/ささやき/ギター/青春/かわいそうな花/蝶/むかしむかし
   花の国/いまでも君のもの/おどけた女の子/後悔/小さなジャンヌ

八田智大

録音 : 2013年7月30日-8月2日、リスボン国立音楽院サロン・ノブレ、リスボン、ポルトガル
使用楽器 : 1876年、グロトリアン=シュタインヴェーク製

 【ピアノの画家 アルフレード・カイル】
 収録作品の楽譜の再版に合わせて発売されるこのCDは、3つ−1人の作曲家、1人のピアニスト、1台のピアノ−の発見をする機会を与えてくれます。これは注目に値することであり、アルフレード・カイルの音楽を聴く機会という意味だけでも長らく待ち望まれていたと言えるでしょう。カイルのピアノ作品の録音は今までいくつかのCDに少しずつ収録されていただけで、まとまった形のCDが発売されたことがないのは信じ難いことです。そして、彼の最も重要な作品であるオペラ「セラーナ」のDVDどころかCDさえ存在しないという事実に、信じ難い思いはいっそう強まります。
 カイルのピアノ作品集のCDの解説を書くにあたってこの有名なオペラのことを思い出したのは別におかしな話ではないでしょう。なぜなら、「セラーナ」と彼のピアノ作品との間に興味深い共通点を見出すことができるからです。
 最も明らかな第一の点は、情熱あふれる、繊細で上品で快活なリリシズムです。ほとんどの作品は歌詞があれば歌うことができそうですが、それは彼のピアノ書法が語法的であるからに他なりません。もし実際に歌詞を付けてピアノ伴奏歌曲に書き換えたらむしろ漫画的に聴こえてしまうでしょう。カイルはピアノだけで歌を思わせるように極めて巧妙に書き上げているのです。実のところ、歌詞は存在するとも言えます。物語は曲集のプログラム通り、各曲のタイトルによって語られているのです。そしてまさにこの点が、八田智大がこの録音のために選ばれた楽器の「歌うピアノ」という特質をみごとに引き出すきっかけにもなっているのです。このピアノは1876年グロトリアン=シュタインヴェーク製の現在個人蔵となっている稀少品で、クララ・シューマンが所有したものに近似しています。
 第二の点は、より主観的ですが、「ポルトガルらしさ」志向です。それはかすかに立ちのぼる芳香のようなものであり、タイトルに示されているわけでもそれらしい音楽素材が指摘されるわけでもありません。全体としては未だシューマン的ロマンティシズムの影響下にあり、カイル以前や同時代の数多くの作曲家たちのロマンティックな小品を思い起こさせます。しかしながら、たとえば「海の歌」を聴くと、海にまつわる叙事詩に登場するポルトガルの男の姿がどうしても思い浮かんでしまうのです。一連の 力強いコントラスト、ノスタルジックなメロディー、ポルトガルギター的な装飾とカデンツァ、それらにはファドを思わせる何かが有りはしないでしょうか?
 カイルのピアノ作品が持つ親密な資質は、大ホールより家庭的なサロンやプライベート・コンサートで演奏するのにふさわしいものです。つまりこれらはリスト的な技巧誇示とは対極にあるレパートリーということになります。しかしそれは必ずしもカイルの曲の演奏が容易であることを意味するわけではありません。カイルはおそらく音楽愛好家・趣味でピアノを弾く人・感性と才能ある良家の女性などが弾くことを想定して書き始めたにもかかわらず、中には難易度が高くなっているものもあるのです−純粋でときに儚げな美質がパトスを覆い隠している (たとえば「祈り」、「後悔」) 、アマチュアの手には負えない鋭敏なテクニックが要求される (たとえば「蝶」、「夢想」) など。「12のメロディー」はポルトガル国王ドン・ルイス1世に、「詩的印象」はスペイン王妃ドナ・マリア・クリスティナに献呈されました。
 これら2つの曲集がカイルのピアノ作品のすべてではありません。彼はこのジャンルに他にもたくさんの作品を残しています。それらのほとんどは同じく気取らないもので、カイルの絵画におけるタッチの柔らかさに通じる純粋に甘美な作品が目立ちます。しかし残念なことにそれらの大半は手稿譜の形でしか残っておらず、それらを良好なコンディションで演奏し普及させるためには音楽学的研究と校訂の作業を待たねばなりません。2つのピアノ曲集を初めて全曲収録したこのCDが、この非凡な作曲家のピアノ作品全集の最初の一巻となることを願っています。
 ― エドワルド・ルイス・アイレス・ダブレウ

 【アルフレード・クリスティアーノ・カイル】
アルフレード・クリスティアーノ・カイルは1850年7月3日、ポルトガルのリスボンに生まれた。父はドイツのハノーヴァーからポルトガルに政治亡命したヨハン・クリスティアン・カイル、母はアルザス系ドイツ人ヨゼフィーナ・シュテルフルーク。ヨハン・クリスティアンは当時最も有名な仕立屋であり、国王ドン・ルイス他ポルトガル内外の貴族から注文を受けるほどであった。
 ヨハン・クリスティアンは他にも様々な事業に投資を行い成功したので、カイル家はたいへん裕福であった。そのおかげでアルフレードは最高水準の教育を受けることができた。サン・アントニオ学院に入学、8歳でアントニオ・ソレル (Antonio Soller, 1840-?) の生徒となり音楽の勉強を始め、その後リスボンの英国人学校に進学しヨーロッパを旅した。彼の作品1「Pensee musicale」は12歳の時に書き母に捧げたピアノ曲である。18歳を前にニュルンベルク (ドイツ) の芸術アカデミーに入学。しかし1870年普仏戦争のため帰国を余儀なくされ、その後絵画をミゲル・ルピ (1826-1883) に、デッサンをジョアキム・プリエトに、音楽をアントニオ・ソアレス、エルネスト・ヴィエイラ (1848-1915) 、オスカル・デ・ラ・シナ (1836-1906) に師事。画家として受賞を重ね、マドリード、パリ、リオデジャネイロで作品が展示され成功を収めた。
 作曲家としては1883年トリンダーデ劇場 (リスボン) で上演されたオペラ「スザンナ」でデビュー。1888年にサン・カルロス劇場で初演されたアルメイダ・ガレット (1799-1854) の叙事詩によるオペラ「ドンナ・ビアンカ」は年内上演30回を数え翌年に引き継がれ、リオデジャネイロのリリコ劇場でも成功を収めた。1890年イギリスがポルトガルに軍のアフリカからの撤退を要求する最後通告を行うと、カイルは愛国歌「A Portuguesa」を作曲、これが後に現ポルトガル国歌に制定されることになる。1893年オペラ「イレーネ」をトリノ (イタリア) で初演、イタリア国王ウンベルトから勲章を贈られた。オペラに熱中したカイルはヴェルディ、マスネと交流し彼らから自作への称賛を得た。
 カイルのオペラの中で最も有名かつ重要なのは1899年に初演された、エンリケ・ロペス・デ・メンドンサ (1856-1931) 台本による「セラナ」である。初演はイタリア語で歌われたが、後に上演されたポルトガル語版はサン・カルロス劇場においてポルトガル語で歌われた最初のオペラとなった。「セラナ」はポルトガルの作曲家が書いたポルトガル語のオペラの中で20世紀に最も数多く上演された作品となっている。カイルの才能は絵画と音楽にとどまらなかった。彼は詩人でもあり楽器コレクターでもあった。没後、詩集「エニシダとローズマリー」が出版され、400を超えるたいへん貴重な楽器コレクションはポルトガル音楽博物館の所蔵品となっている。アルフレード・クリスティアーノ・カイルは1907年10月4日、57歳で没した。厖大な数の絵画 (2,000点以上) と音楽作品 (目録には未収録) が残された。2つのオペラ「シマゥン、赤毛の男」と「インディア」が残念ながら未完に終わった。

 【八田智大】 (はった ともひろ)
 1986年札幌市生まれ。5歳よりピアノを始め、10歳より札幌コンセルヴァトワールで学ぶ。日本国内のコンクールでは、PTNA全国決勝大会F級にて2年連続で銅賞・銀賞、洗足学園前田賞受賞をはじめ、その他数々のコンクールで上位入賞を果たす。2005年、北海道札幌平岸高等学校を学校名誉賞を受賞し卒業後、渡仏。パリ・エコール・ノールマル音楽院に入学し、ピアノ科の高等課程ディプロマ (満場一致) 、最高課程ディプロマを取得。その間、フジテレビ奨学金を受ける。2008年、パリ国立地方音楽院に入学し2011年に審査員満場一致の首席でディプロマを取得し卒業。2013年、国立ジュヌヴィリエ地方音楽院室内楽科にて審査員満場一致の最高位でディプロマ取得。2010年にはそれまでの実績が認められポルトガルのカステロ・ブランコ国立芸術大学の大学卒業資格を取得し、続いて大学院へ同大学院過去最高得点の満点にて入学。現在もカステロ・ブランコ国立芸術大学音楽学部・大学院にてパウロ・アルヴァレシュ氏に師事、研鑽を積んでいる。これまでに、遠藤真紀子、宮澤功行、ビリー・エイディ、カイオ・パガノ各氏に師事。
 ルドルフ・フィルクシュニー国際ピアノコンクール第3位とスメタナ賞、ララ・マリアム王女国際ピアノコンクール第3位と特別賞、アレクサンドル・スクリャービン国際コンクール第2位、そしてマリア・カンピーナ国際コンクール審査員満場一致の賞賛付での第1位を受賞。ポルトー国際ピアノコンクール最年少セミファイナリスト。ロン・ティボー国際ピアノコンクール・セミファイナリスト。
 17歳でロシア・サンクトペテルブルグ・シェレメーチェフスキー宮殿にて、サンクトペテルブルグ交響楽団とコンチェルト初共演。2009年にはフランスのメザン・アカデミー・オーケストラと共演を果たした。これまでにチェコ・フィルの本拠地ルドルフィヌム・ドヴォルザーク大ホール、アンヴァリッド・グランド・サロン、パリ・ショパン協会主催・第25回パリ・ショパン・フェスティバル、パリ日仏文化センターでの日仏交流150周年記念コンサートなど演奏してきたコンサートは国内外数多く、第11回・第12回カレ・ダス若き演奏家達の音楽祭での演奏は“ラ・レプブリック”紙をはじめ各地方誌等でも取り上げられ、高い評価を得た。
 2009年、ヴァイオリニストのクリストフ・ブリエール氏とフランスのパリとメザンで共演し、グリーグのヴァイオリンソナタのCDを収録。12月30日、ポルトガル国営ラジオ放送ANTENA2にて、“2010年度、ショパンの年・オープニングコンサート”を任され世界ネットで生放送され、大成功を収めた。2010年、パリ、プレイエル・ホールでの“Bon Anniversaire Monsieur Chopin”の演奏がテレビ・フランス3にて放送されたほか、フランスのラジオRGB、ラジオAligreでも名古屋、ポルトガルでのコンサートの演奏が放送されなど、メディアからも注目されるようになった。2010年は日葡修好通商条約150周年としてポルトガル人ピアニスト、リカルド・ヴィエイラとポルトガル、日本 (名古屋、札幌) 、そしてフランスのパリ・ポルトガル大使館で共演を果たした。
 2011年はポルトガル・リスボンにて国営ラジオで2度目のライブ録音・コンサートとサンタレンでチャリティーコンサート、パリ日本文化会館でコンサート。カーボヴェルデ共和国ではポルトガル大使館・カモンイス院の招待によりプライア、ミンデロで日本人で初めてコンサートを行った。2012年、ポルトガルでカステロ・ブランコ国際芸術フェスティバルでのオープニングコンサートとコインブラの2都市でのリサイタル。その他2012年はスロベニアでのイマゴ音楽祭、インドのニューデリーとゴアで の音楽祭等でも演奏した。
 2013年トルコのイスタンブールで開催されたイスタンブール・オーケストラシオン国際ピアノコンクールで第3位を受賞した。現在、ピアノ連弾デュオ”MusicOrba”としてポルトガル人ピアニスト、リカルド・ヴィエイラとのコンサート活動も行っている。現在、クードレー・モンソー市立とヴォレアル市立音楽院ピアノ講師。


MPMP 10
(1CD)
ジョアン・ドミンゴス・ボンテンポ (1775-1842) : ピアノ・ソナタ全集 Vol.1
  大ソナタ [Grande Sonata] Op.5/平易なソナタ [Sonata Fácil] Op.13
  ソナタ Op.15 No.1/ソナタ Op.15 No.2

フィリップ・マルケス (ピアノ)

録音 : 2013年9月9-10日、小コンサートホール、ベレン文化センター、リスボン、ポルトガル
使用楽器 : Steinway & Sons, model D (Hamburg, 1992)

ジョアン・ドミンゴス・ボンテンポはイタリア人音楽家を父にポルトガルのリスボンに生まれ、父の後を継いで王室宮廷礼拝堂に仕えた後、1801年にパリに赴きピアニスト・作曲家として名を上げ、クレメンティと交友、その後ロンドン、リスボン、パリを行き来したのち1820年にリスボンに戻りました。リスボンではフィルハーモニー協会を創設して演奏会を開き、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンらの作品を採り上げ、1835年にはリスボン音楽院初代院長に就任するなど、ポルトガル音楽の改革者として大いに活躍しました。
モダーン・ピアノによるボンテンポのピアノ・ソナタ全集。ポルトガルの若きピアニスト、フィリップ・マルケスがコンサートとの同時進行で録音していく予定です。


MPMPCD 0012
(1CD)
サンタレンの歴史的オルガン Vol.1
ジョゼ・マルケス・エ・シルヴァ
(1782-1837) : 教会音楽作品集
  聖金曜日のレスポンソリウム (1832)
   わが友らは皆 [Onmes amici mei]/盗賊のごとく [Tamquam ad latromen]
   暗くなりて [Tenebrae factae sunt]/わが目は霞み [Caligaverunt oculi mei]
  ヴェルソ第5または第7旋法 (マニフィカト第5旋法の詠唱と交互に演奏)
  かくも大いなる秘跡を [Tantum Ergo]/祝福あれ [Benedictus] (1809)

カペラ・パトリアルカル
 パトリシア・ガブレル、モニカ・サントス (ソプラノ)
 カロリーナ・フィゲレド、カタリーナ・サライヴァ (アルト)
 ジョアン・セバスティアーノ、ペドロ・カシャード (テノール)
 マヌエル・レベーロ、ウーゴ・オリヴェイラ (バス)
 セルジオ・シルヴァ (オルガン)
ジョアン・ヴァス (オルガン、指揮)

リスボンの北東45kmに位置するサンタレンはローマ帝国属州ルジタニアの首都、またポルトガル建国後にも首都が置かれたことのある (1325-1357) 古都。リスボン大震災 (1755) やナポレオンの半島戦争 (1808-1814) による破壊をくぐり抜けた歴史的建造物が多く残っており、教会の歴史的オルガンの修復も進められているようです。
ジョゼ・マルケス・エ・シルヴァはポルトガルの修道士・作曲家・オルガン奏者。カペラ・パトリアルカルは16世紀から19世紀のポルトガル音楽を演奏するために2006年に創設された声楽アンサンブル。指揮者のジョアン・ヴァスはポルトガルにおける歴史的オルガン演奏の第一人者です。

録音 : 2012年10月6-9日、ミゼリコルディア教会、サンタレン、ポルトガル
使用楽器 : 1818年、アントニオ・シャヴィエル・マシャ―ド・エ・セルヴェイラ製、No.87
         (2009年、ディナルテ・マシャード修復)


MPMP 12
(1CD)
ルイ・コエーリョ (1889-1986) : オルフェウスのヴァイオリン
  ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第1番 Op.1 (1912) (*)
  ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第2番 Op.5 (1916) (*)
  ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重奏曲 Op.3 (1916) (+)
  2つのヴィオラ、2つのチェロとピアノのためのラルゴ (1912) (#)

アレグザンダー・スチュアート (ヴァイオリン(*))
フィリップ・マルケス (ピアノ(*))
アンサンブルMPMP
 ダニエル・ボリート (ヴァイオリン(+)、ヴィオラ(#))
 リタ・カルドーナ (ヴィオラ(#))
 ヌノ・M・カルドーゾ (チェロ(+/#))
 カタリーナ・タヴォラ (チェロ(#))
 フィリップ・マルケス (ピアノ(+/#))

録音 : 2015年8月10-14日、9月3-4日、コンサートホール、リスボン高等音楽学校、リスボン、ポルトガル

ポルトガルの作曲家・音楽教育家ルイ・コエーリョの室内楽作品集。コエーリョはリスボン音楽院で学んだ後、1910年から1913年までベルリンでシェーンベルク他に師事。最先端の作曲技法を身に付けましたが、帰国後はポルトガル民族主義を前面に出した作風を貫きました。当盤には彼のベルリン時代の作品と、帰国してからポルトガルで最初の民族主義的バレエ音楽とされる「鉄の靴をはいたお姫様」 (1918) を発表するまでの間に書かれた作品が収められています。


MPMP 13
(1CD)
ジョアン・ドミンゴス・ボンテンポ (1775-1842) : ピアノ・ソナタ全集 Vol.2
  3つの大ソナタ Op.9
   第1番変ホ長調 (ピアノのための)
   第2番ハ長調 (ピアノのための)
   第3番ホ短調 (ピアノとヴァイオリンのための) (*)

フィリップ・マルケス (ピアノ)
タミーラ・ハランブラ (ヴァイオリン(*))

録音 : 2015年1月26-28日、小コンサートホール、ベレン文化センター、リスボン、ポルトガル
使用楽器 : Steinway & Sons, model D (1992年、ハンブルク)

ジョアン・ドミンゴス・ボンテンポはイタリア人音楽家を父にポルトガルのリスボンに生まれ、父の後を継いで王室宮廷礼拝堂に仕えた後、1801年にパリに赴きピアニスト・作曲家として名を上げ、クレメンティと交友、その後ロンドン、リスボン、パリを行き来したのち1820年にリスボンに戻りました。リスボンではフィルハーモニー協会を創設して演奏会を開き、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンらの作品を採り上げ、1835年にはリスボン音楽院初代院長に就任するなど、ポルトガル音楽の改革者として大いに活躍しました。
モダーン・ピアノによるボンテンポのピアノ・ソナタ全集。ポルトガルの若きピアニスト、フィリップ・マルケスがコンサートとの同時進行で録音していく予定です。(*)でオブリガートを付けるタミーラ・ハランブラはウクライナのヴァイオリニスト。


MPMP 14
(1CD)
ジョアン・ギリェルメ・ダッディ (1813-1887) : ドゥーロ ピアノ作品集
  ドゥーロ (ピアノのための) /美しい夜の印象 (ピアノのための)
  アデライーデ (ピアノのための) /メランコリー (ピアノのための)
  アンダンテ・カンタービレ (ピアノのための) /嘆き (ピアノのための)
  甘美な幻想 (ピアノのための)
  ハンガリーの主題による国王陛下のための幻想曲 (ピアノのための)

八田智大 (ピアノ)

録音 : 2016年4月24-25日、サロン・ノブレ、リスボン国立音楽院、リスボン、ポルトガル

ジョアン・ギリェルメ・ダッディはポルトガルの作曲家・ピアニスト。イタリア人と英国人を祖先に持つ家に生まれ、9歳でピアニストとして、10歳で歌手として、12歳で指揮者・作曲家としてデビューという神童ぶりを発揮。国内外で名声を高め、1845年にはリスボンを訪れたリストに2台ピアノ曲の共演者として抜擢されました。オペラをはじめあらゆるジャンルの作品を書き、また1874年にはクラシック・コンサート協会を創設する等、当時のポルトガルを代表する音楽家として活躍しました。当盤に収録された作品はすべて世界初録音です。
ポルトガルの作曲家アルフレド・カイル (1850-1907) のピアノ作品集 (MPMP 9) でデビューした八田智大 (はった ともひろ、1986年生まれ) のセカンド・ディスク。


MPMP 15
(1CD)
アントニオ・ピニョ・ヴァルガス (1951-) :
  ヴァイオリン協奏曲「ガレギン・アルチュニアンの記念に」(*)
  ヴァイオリンとピアノのためのクアジ・ウナ・ソナタ(+)
  ノー・アート (ヴァイオリンのための)

タミーラ・ハランブラ (ヴァイオリン)
リスボン・メトロポリターナ管弦楽団(*)
ギャリー・ウォーカー (指揮(*))
イネス・アンドラーデ (ピアノ(+))

アントニオ・ピニョ・ヴァルガスはポルト大学文学部歴史学科を卒業し、ポルト音楽院、ロッテルダム音楽院で学んだポルトガルの作曲家・ミュージシャン。クラシックとジャズの両分野で活躍しています。(*)のガレギン・アルチュニアン (1951-2014) はアルメニアのエレヴァン生まれのヴァイオリニスト。1989年グルベンキアン財団に招かれポルトガルに移住し演奏家・演奏指導者・音楽教育者として活躍しました。タミーラ・ハランブラは1990年ウクライナのリヴィウに生まれたヴァイオリニスト。ポルトガルに移住し、アングラ・ド・エロイズモ地方音楽院で母エレーナ・ハランブラに、リスボン高等音楽学校でガレギン・アルチュニアンに、グラーツ音楽大学 (オーストリア) でヴェスナ・スタンコヴィチに師事。ポルトガルで活躍する若手ヴァイオリニストの中で最も注目される一人です。


MPMP 16
(1CD)
フェルナンド・ロペス=グラサ (1906-1994) : 管楽アンサンブルのための作品集 [試聴]
  オーボエ、クラリネットとファゴットのためのディヴェルティメント [Divertissement] (+)
  ヴィエイラ・ダ・シルヴァのための7つの思い出 [Sete lembranças para Vieira da Silva] (管楽五重奏のための) (*)
  ヴィラ=ロボスの墓 [O túmulo de Villa-Lobos] (管楽五重奏のための) (*)

アンサンブル MPMP
 タティアナ・ロザ (フルート (*))
 ベタニ・カルモ (オーボエ)
 ミゲル・コスタ (クラリネット)
 アルマンド・マルティンス (ホルン (*))
 リカルド・サントス (ファゴット)

録音 : 2018年10月5、6日、ポルトガル音楽博物館 (カーザ・ヴェルダデス・デ・ファリア)、エストリル、ポルトガル (+)
    2016年7月11-14日、カルトジオ修道院教会、所在地の記載なし (*)

フェルナンド・ロペス=グラサはパリでシャルル・ケクラン (1867-1950) に師事したポルトガルの作曲家・音楽学者。


MPMP 19
(1CD)
ジョアン・ドミンゴス・ボンテンポ (1771-1842) : ピアノ・ソナタ全集 Vol. 3 [試聴]
  ピアノのための大ソナタ ヘ長調 Op.1
  3つのピアノ・ソナタ Op.18
   ト長調 No.1 / ヘ短調 No.2 / 変ホ長調 No.3

フィリップ・マルケス (ピアノ)

録音 : 2017年1月3-5日、ベレン文化センター小ホール、リスボン、ポルトガル

ジョアン・ドミンゴス・ボンテンポはイタリア人音楽家を父にポルトガルのリスボンに生まれ、父の後を継いで王室宮廷礼拝堂に仕えた後、1801年にパリに赴きピアニスト・作曲家として名を上げ、クレメンティと交友。その後ロンドン、リスボン、パリを行き来したのち1820年にリスボンに戻りました。リスボンではフィルハーモニー協会を創設して演奏会を開き、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンらの作品を採り上げ、1835年にはリスボン音楽院初代院長に就任するなど、ポルトガル音楽の改革者として大いに活躍しました。 モダーン・ピアノによるボンテンポのピアノ・ソナタ全集。ポルトガルの若きピアニスト、フィリップ・マルケスがコンサートとの同時進行で録音しています。


MPMP 20
(1CD)
ジョアン・ドミンゴス・ボンテンポ (1771-1842) : ピアノ・ソナタ全集 Vol. 4
  ピアノのための大ソナタ 変ホ長調 Op.20 [試聴 (第3楽章)]
  ピアノのための大幻想曲 Op.14

フィリップ・マルケス (ピアノ)

録音 : 2019年1月7-9日、ベレン文化センター小ホール、リスボン、ポルトガル


MPMP 21
(1CD)
ヌーノ・ダ・ローシャ (1986-) : バロック・オーケストラ & アンサンブルための作品集
  O que sera do rio without John Cage? (バロック・オーケストラのための) (2012) (+) [動画]
  Alcippe
   (フルート、2つのヴァイオリン、チェロ、チェンバロ、オルガンと青年の合唱のための) (2017) (*)
  Recorded Concerto
   (リコーダー、バロック・オーケストラとエレクトロニクスのための) (2018) (#/+) [動画]

アントニオ・カリーリョ (リコーダー (*/#))
パオロ・ペローネ、ヴァレリア・カポネット (ヴァイオリン (*))
レベッカ・フェーリ (チェロ (*))
ジョゼ・カルロス・アラウージョ (チェンバロ (*))
アンドレ・フェレイラ (オルガン (*))
リスボン・グレゴリアーノ学院青年合唱団 (*)
ディヴィーノ・ソースピロ (バロック・オーケストラ) (*)
マッシモ・マッツェオ (指揮 (*))

録音 : 2018年9月28-30日、リスボン高等音楽学校ヴィアナ・ダ・モッタ・ホール、リスボン、ポルトガル

ポルトガルの作曲家ヌーノ・ダ・ローシャがバロック・オーケストラやバロック楽器アンサンブルのために書いた作品集。ディヴィーノ・ソースピロは2003年、イタリアのヴィオラ奏者・指揮者マッシモ・マッツェオによりポルトガルのリスボンに創立されたピリオド楽器オーケストラ。2006年以来2020年現在、リスボンのベレン文化センターのレジデント・オーケストラを務めています。2020年現在の首席指揮者はエンリコ・オノフリ。当録音の楽器ソリストはすべて団員です。


MPMP 23
(1CD)
ジョアン・ペドロ・オリヴェイラ (1959-) : クリスタルのピラミッド
  In tempore (ピアノとエレクトロニクスのための) (2000) (*)
  Pirâmides de cristal (ピアノのための) (1993)
  Mosaic (ピアノ、トイ・ピアノとエレクトロニクスのための) (2010) (+)
  Bagatela (ピアノのための) (1995) [試聴]
  Looking Into The Mirror (ピアノとエレクトロニクスのための) (2003) (*) [試聴]
  ff (Frosen...) (ピアノのための) (#)
   ff (Frozen Fred) (2012) [試聴]/ ff (Frozen Ferenc) (2012) [試聴]
   ff (Frozen Franz) (2015) [試聴]

アナ・クラウジア・ジ・アシス (ピアノ、トイ・ピアノ (+))

録音 :
 2010年、アヴェイロ大学総長室、アヴェイロ、ポルトガル (*)
 2012年、アヴェイロ大学コミュニケーション & アート学部スタジオ、アヴェイロ、ポルトガル (+)
 2016年 (#)、2019年9月29日 (無印)、ミナス・ジェライス連邦大学ミナス・ジ・ソン・スタジオ、
  ベロリゾンチ (ベロ・オリゾンテ)、ミナス・ジェライス州、ブラジル (#/無印)

ジョアン・ペドロ・オリヴェイラはリスボン・グレゴリアーノ学院でオルガン演奏を学んだ後、ニューヨーク州立大学ストーニー・ブルック校 (アメリカ合衆国) で音楽博士号 (PhD in Music) を取得したポルトガルの作曲家。2020年現在アヴェイロ大学 (ポルトガル) および ミナス・ジェライス連邦大学 (ブラジル) 教授。アナ・クラウジア・ジ・アシスはブラジルのピアニスト。


MPMPCD 0025
(1CD)
あるファドの運命
 フェデリコ・デ・フレイタス (1902-1980) /ジュリオ・ダントス作詞/
  セルジオ・アゼヴェード (1968-) 編曲 :
  セヴェーラのファドふたたび (カペラン通り)
   [Novo fado da Severa (Rua do Capelão)]
 ジャイメ・シルヴァ (・ジュニア) (1908-1970) /ペレイラ・コエーリョ作詞/
  カルロス・アゼヴェード (1968-) 編曲 : 真夜中の女 [A mulher da meia-noite]
 セーザル・ダス・ネヴェス (1841-1920) /カルロス・マレコス (1963-) 編曲 :
  セヴァーラのファド [Fado da Severa]
 アレクサンドル・レイ・コラソ (1854-1928) : ファド・ナンバー6 [Fado No. 6] (ピアノ独奏)
 アラン・オールマン (1929-1990) /ジョゼ・レジオ作詞/カルロス・マレコス編曲 :
  ポルトガルのファド [Fado Português]
 セーザル・ダス・ネヴェス/カルロス・マレコス編曲 :
  ショラディーニョ (哀れなファド)  [Choradinho (Fado da desgraçada)]
 セーザル・ダス・ネヴェス/セルジオ・アゼヴェード編曲 :
  カスカエスのファド [Fado de Cascaes]
 ジョアン・ノブレ (1916-) /カルロス・アゼヴェード編曲 :
  おまえはどこに、モウラリア? [Onde estás tu Mouraria?]
 アレクサンドラ・レイ・コラソ : ファド・ナンバー7 [Fado No. 7] (ピアノ独奏)
 フェデリコ・デ・フレイタス/シルヴァ・タヴァレス作詞/カルロス・マレコス編曲 :
  それぞれのファド [Fado de cada um]
 セーザル・ダス・ネヴェス/カルロス・アゼヴェード編曲 :
  ヴィミオーゾのファド [Fado de Vimioso]
 セーザル・ダス・ネヴェス/セルジオ・アゼヴェード編曲 : ファド・コリード [Fado corrido]
 セーザル・ダス・ネヴェス/カルロス・マレコス編曲 : 自殺者の歌 [Canto da suicida](*)
 ミゲル・アマラル (1982-) : 変容 [Transfiguração] (ポルトガルギター独奏) (*)
 エドゥアルド・ブルネ : ファド・ブルネ [Fado Burnay] (ピアノ独奏)
 ラウル・フェラン (1890-1953) /ジョゼ・ガリャルド作詞/カルロス・アゼヴェード編曲 :
  マリア・セヴェーラ [Maria Severa]
 アルフレード・マルセネイロ (1891-192) /アマリア・ロドリゲス作詞/
  ブリュノ・ベルトワーズ (1964-) 編曲 : このおかしな人生 [Estranha forma de vida]

アナ・バホス (ソプラノ)
ブリュノ・ベルトワーズ (ピアノ)
ミゲル・アマラル (ポルトガルギター(*))

録音 : 2014年9月、ヴィアナ・ダ・モッタ・コンサートホール、リスボン高等音楽学校、リスボン、ポルトガル

ポルトガルの民族歌謡ファドの原型を作ったとされる伝説的歌手マリア・セヴァーラ (1820-1846) に思いをはせ、通常ポルトガルギターとクラシックギターの伴奏で歌われるファドをピアノ伴奏で演奏したクラシカル・テイストのアルバム。アナ・バホスはポルト高等音楽学校でディプロマを取得したポルトガルのソプラノ。2003から2006年までポルトのカーザ・ダ・ムジカのオペラ・スタジオに所属。国内外のオペラ・プロダクションに参加する一方ファドにも興味を持ち、そのクラシカルなアプローチが注目されています。収録曲目の邦訳は定訳と異なっている可能性があります。ご了承ください。


MPMPCD 0027
(1CD)
セルジオ・アゼヴェード (1968-) : 弦楽合奏作品集
  ギターと小オーケストラのための小協奏曲(*)
  弦楽のためのディヴェルティメント
  昼間の小セレナード
  2つのヴァイオリンのための協奏曲(+)

ジュリオ・ゲレイロ (ギター(*))
オット・ペレイラ、ペドロ・メイレレス (ヴァイオリン(+))
カスカイス・エ・オレイラス室内管弦楽団
ニコライ・ラーロフ (指揮)

録音 : データ記載なし

セルジオ・アゼヴェードはポルトガルのコインブラに生まれ、フェルナンド・ロペス=グラサ (1906-1994) 他に師事した作曲家。1993年以来2015年現在リスボン高等音楽院教授。カスカイス・エ・オレイラス室内管弦楽団はリスボン近郊のカスカイス、オエイラス両市とポルトガル文化省の支援を得て1996年、ブルガリア出身の指揮者ニコライ・ラーロフにより創設されたオーケストラ。


MPMPCD 0028
(1CD)
ニュー・ハルモニームジーク 管楽合奏のための音楽
 セルジオ・アゼヴェード (1968-) :
  ブリテン・セレブレーション [A Britten Celebration] (管楽合奏のための)
 ファビオ・カシャン (1992-) :
  光のあるところ [Where the Light Is] (管楽合奏のための)
 ディアマンティーノ・ファウスティーノ (1973-) :
  詩篇組曲 [Suite de Salmos] (管楽合奏のための)
 ジャック・ヴェリエ (1928-) : エオルデス [Eoludes] (管楽合奏のための)
 ダニエル・ダヴィス (1990-) :
  涙のエッセンス [The Essence of a Tear] (管楽合奏のための)

カメラータ・デ・ソプロス・シルヴァ・ディオニジオ (管楽合奏)
アルベルト・ロケ (指揮)

録音 : 2014年9月16-19日、ヴィアンナ・ダ・モッタ・コンサートホール、リスボン高等音楽学校、リスボン、ポルトガル

ジャック・ヴェリエはフランス、他はポルトガルの作曲家。


MPMPCD 0029
(1CD)
ジョヴァンニ・ジョルジ (?-1762) : クリスマスとイースターのためのモテット集
  Hodie Scietis (モテット第24番) /Quem vidistis pastores (モテット第25番)
  Hodie nobis de caelo (モテット第26番) /Notum fecit Dominus (モテット第27番)
  Quis tibi nunc sensus (モテット第48番)
  Vespere autem sabbati (モテット第49番) /Haec dies (モテット第50番)
  Et ecce terraemotus (モテット第51番) /Congratulamihi omnes (モテット第52番)

ダニエラ・マトス、フィリパ・ポルテーラ (ソプラノ)
ダニエラ・アラウージョ、イネス・ロシャ・コンスタンティーノ (アルト)
アンドレ・ラセルダ (テノール)
ミゲル・マドゥーロ=ディアス (バス)
アヴェイロ大学室内合唱団
クリスティアーナ・スパダーロ (オルガン、ミュージカル・ディレクター)
アントニオ・ヴァサロ・ロウレンソ
  (ディレクター、アーティスティック・コーディネーター)

録音 : 2014年5月23-26日、6月13-16日、ミゼリコルディア教会、アヴェイロ、ポルトガル

ジョヴァンニ・ジョルジはポルトガルで活躍したイタリアの教会音楽作曲家。その生涯についてはほとんど知られていませんが、おそらくヴェネツィアに生まれ、ローマのサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ教会の楽長を務めた後、遅くとも1725年にはリスボンの宮廷礼拝堂楽長の地位にありました。彼の作品が演奏される機会はほとんど無く、この録音は希少価値は非常に高いと申せましょう。


MPMPCD 0030
(1CD)
フルート、オーボエとサクソフォンのための現代ポルトガル音楽
 セルジオ・アゼヴェード (1968-) :
  フルート、オーボエとサクソフォンのためのディヴェルティメント
   [Divertimento em trio]
 エリ・カマルゴ・Jr (1956-) :
  Lubramix II, musica quase um doc (フルート、オーボエとサクソフォンのための)
 ルイ・ラヴォス (1979-) :
  冗談、冗談 [A brincar a brincar] (フルート、オーボエとサクソフォンのための)
 エドワード・ルイス・アイレス・アブレウ (1989-) :
  旅 (古い手帳に基づいて) [Voyage (d'apres des vieux cahiers)]
    (フルート、オーボエとサクソフォンのための) Op.0.26
 クリストファー・ボックマン (1950-) :
  悲歌 II 拡張された [Elegy II Expanded]
    (フルート、オーボエとサクソフォンのための)
 クロティルデ・ロザ (1930-) :
  管楽三重奏曲 [Wind Trio] (フルート、オーボエとサクソフォンのための)

アントレ・マデイラス・トリオ
 ミリアム・タレッテ・カルドーゾ (フルート)
 フィリペ・ペレイラ・ブランコ (オーボエ)
 ジョアン・アンドラーデ・ヌネス (サクソフォン)

録音 : 2015年3月30日、4月2日、10月28日、コンボニアーノ宣教会講堂、リスボン、ポルトガル


MPMPCD 0031
(1CD)
アントニオ・シャガス・ロザ (1960-) : 海 打楽器のための作品集
  海 [Mares] (打楽器アンサンブルのための ; 2008-2009)
  イェマヤの歌 [Yemaya's Song] (打楽器アンサンブルのための ; 2013)
  ディープ・ウォーター・ミュージック [Deep Water Music]
    (打楽器アンサンブルのための ; 2002)
  4つのカートゥーン [Four Cartoons] (プリペアード・マリンバのための ; 1999) (*)

ドラミング (打楽器グループ)
ヌノ・アローゾ (プリペアード・マリンバ(*))
ミケル・ベルナト (指揮)

録音 : 2013年9月、パソス・デ・ブランダン音楽アカデミー、パソス・デ・ブランダン、ポルトガル

アントニオ・シャガス・ロザはポルトガルのリスボンに生まれた作曲家。リスボン国立音楽院、リスボン新大学で学んだ後、1984年オランダに渡りアムステルダムのスウェーリンク音楽院およびロッテルダム音楽院を修了。オランダで作曲活動を開始し、1996年に帰国。以来ポルトガル作曲界をリードする存在として活躍しています。


MPMPCD 0032
(1CD)
古い楽器のための新しい音楽 Vol.1
 ルドヴィーコ・ジュスティーニ (1685-1743) :
  フォルテピアノ・ソナタ ト短調 Op.1 から バレット(*)
 アントニオ・シャガス・ロザ (1960-) :
  風景 (リコーダーとフォルテピアノのための ; 2015)
 カール・ツェルニー (1791-1857) :
  ピアノのための前奏の技法 Op.300 から 前奏曲第100番
 サラ・カルヴァーリョ (1970-) : フォルテピアノのための前奏曲とフーガ (2009)
 J・S・バッハ (1685-1750) :
  無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV 1013 から サラバンド
    (リコーダーによる演奏)
 ヴァスコ・ネグレイロス (1965-) :
  リコーダーと弦楽合奏のための組曲 (リコーダーとピアノのための版 ; 2014)
 ペドロ・ジュンケイラ・マイア (1971-) :
  倍 マイ・スイート・オールド・エトセトラ [DUPLUM my sweet old etcetera]
    (リコーダーのための ; 2006)
 カール・ツェルニー : ピアノのための前奏の技法 Op.300 から 前奏曲第99番
 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ (1714-1788) :
  無伴奏フルート・ソナタ イ短調 Wq.132 から ポーコ・アダージョ
    (リコーダーによる演奏)
 サラ・カルヴァーリョ : ポップ=アップ (リコーダーとフォルテピアノのための ; 2015)

ボレアリス・アンサンブル
 アントニオ・カヒーリョ (リコーダー)
 エレナ・マリーニョ (フォルテピアノ)

録音 : 2015年2月、アヴェイロ大学コミュニケーション・芸術学部講堂、アヴェイロ、ポルトガル

リコーダーとフォルテピアノのためにポルトガルの現代作曲家が書いた作品と古典作品を組み合わせたユニークなプログラム。アントニオ・カヒーリョとエレナ・マリーニョは現代音楽に積極的に取り組み、新作の委嘱を行っています。(*)はダリオ・ラノッキャーリ (Dario Ranocchiari) によるイタリア語の朗読付き。


MPMPCD 34
(MPMPCD 0034)

(1CD)
フレデリコ・デ・フレイタス (1902-1980) :
 ヴァイオリンとピアノ & ヴァイオリンとチェロのための作品全集 [試聴]
  ヴァイオリンとピアノのためのアレグロ・アパッショナート
  アンテロ・デ・ケンタルのソネットによるヴァイオリンとピアノのためのノクターン
   [Nocturno sobre um soneto de Anthero Quental]
  ヴァイオリンとピアノのための子守歌 [Berceuse]
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
  ヴァイオリンとピアノのための重要でない3つの小品 [Três peças sem importância]
   ジプシー風 [Alla zingarese] / 葬送のための音楽 [Música para funerais]
   失われたセレナード [Serenata perdida]
  ヴァイオリンとチェロのためのソナタ (*)

ヌーノ・ソアレス (ヴァイオリン)
エレーナ・マリーニョ (ピアノ (*以外))
ミゲル・フェルナンデス (チェロ (*))

録音 : 2015年2月、アヴェイロ大学コミュニケーション & アート学部ホール、アヴェイロ、ポルトガル
    2015年7月、パソス・デ・ブランダン音楽アカデミー・ホール、パソス・デ・ブランダン、ポルトガル

フレデリコ・デ・フレイタスはルイス・デ・フレイタス・ブランコ (1890-1955) に作曲・音楽学等を、ウィレム・メンゲルベルク (1871-1951) に指揮法を師事したポルトガルの作曲家・指揮者・音楽学者。


MPMPCD 0036
(1CD)
アルトゥール・サントスへのオマージュ
 アルトゥール・サントス (1914-1969) :
  ポルトガル伝承歌集 [Canções tradicionais portuguesas]
    (ソプラノとピアノのための ; 全13曲) (*)
  ピアノ・ソナタ (1935)

アナ・パウラ・ルッソ (ソプラノ(*))
ジョゼ・ボン・デ・ソーザ (ピアノ)

録音 : 2015年7月11-13日、サロン・ノブレ、リスボン国立音楽院、リスボン、ポルトガル

アルトゥール・サントスはルイス・デ・フレイタス・ブランコ (1890-1955) 他に師事したポルトガルの作曲家・音楽学者。作曲家として華々しいスタートを切りましたが次第に音楽民族学に傾倒し、ポルトガル本土やアゾーレス諸島、さらにアフリカにまで足を伸ばして伝承音楽の記録と研究に務めました。そのため音楽作品数は少なく、演奏される機会も多くありませんでした。


MPCD 38-39
(2CD)
リスボン・パリ ポルトガルとフランスのピアノを伴う室内楽 [試聴]
  [CD 1] リスボン - ポルトガルの音楽
 アントニオ・ヴィクトリーノ・ダルメイダ (1940-) :
  生まれ来る子のためのバラード (ピアノ4手連弾のための) Op.126 (P)
 ジョルジ・クロネル・デ・ヴァスコンセロス (1910-1974) :
  カモンイスの3つのレドンディーリャ (イングリッシュホルンとピアノのための編曲版) (E)
   裸足で井戸まで行く / つるべを見上げる / 井戸の所にリオノールがいる
  旋風の中で (イングリッシュホルンとピアノのための) (E)(*)
 エドワード・ルイス・アイレス・アブリウ (1989-) :
  空と光と潮の香が出て来る夢の形のあくび [Bocejo em forma de sonho com azuis, luzes e maresia]
   (ピアノ4手連弾のための) (P)
 フェルナンド・ロペス=グラサ (1906-1994) :
  組み合わされた4つの小品 (ヴィオラとピアノのための) (V)
   序奏 / 競争 / 対話 / カプリッチョ
 ジョゼ・ヴィアナ・ダ・モッタ (1868-1948) : 思い出 (ピアノ4手連弾のための) Op.7 (P)
 セルジオ・アゼヴェード (1968-) :
  迷宮のアリアドネ (朗読、即興演奏を伴うピアノと管楽五重奏のための) (N/W)
  [CD 2] パリ - フランスの音楽
 クロード・ドビュッシー (1862-1918) : チェロとピアノのためのソナタ (C)
 オリヴィエ・メシアン (1908-19929 : クロウタドリ (フルートとピアノのための) (*)
 フローラン・シュミット (1870-1958) : 小さな眠りの精の一週間 (ピアノ4手連弾のための) Op.58 (P')
   ハツカネズミの祝日 / 疲れたコウノトリ / 眠りの精の馬 / 人形ベルタの結婚式
   石板の文字のロンド / 絵の中を散歩する / 中国の傘
 フランソワ・プーランク (1899-1963) : ピアノ、オーボエとファゴットのための三重奏曲 (O/B)
 メル・ボニ (1858-1937) : フルートとピアノのためのソナタ (+)

ブリュノ・ベルトワーズ (ピアノ、朗読 (N))
ジョアン・コスタ・フェレイラ (ピアノ (P))
アンヌ・シャミュッシー (イングリッシュホルン (E))
アレシャンドル・デルガード (ヴィオラ (V))
イヴ・シャルパンティエ (フルート (*/+))
テレーザ・ヴァレンテ・フェレイラ (チェロ (C))
アントニオ・ロザート (ピアノ (P'))
ギヨーム・ジェルボー (オーボエ (O))
ロミック・ラムルー (ファゴット (B))
ル・コンセール・アンプロンプテュ (管楽五重奏 (W))
 イヴ・シャルパンティエ (フルート)
 アンヌ・シャミュッシー (オーボエ)
 ジャン=クリストフ・ミュレール (クラリネット)
 ディディエ・ヴェルティ (ホルン)
 エレーヌ・ビュルル (ファゴット)

録音 : すべてライヴ
 2005年5月28日、シネ・テアトロ、アルコバサ、ポルトガル (P')
 2005年6月14日 (W/*)、2012年2月8日 (+)、フランス・ポルトガル学院、リスボン、ポルトガル (W/*/+)
 2006年10月30日、ベレン文化センター、リスボン、ポルトガル (V)
 2008年5月1日、カスカイス文化センター・ホール、カスカイス、ポルトガル (C)
 2010年12月2日、ポルトガル・コミュニケーション財団ホール、リスボン、ポルトガル (E)
 2013年10月28日、リセウ・カモンイス・ホール、リスボン、ポルトガル (O)
 2016年11月24日、ジェネラル・デ・デスポジート銀行 (ISEG) ホール、リスボン、ポルトガル (P)

ポルトガルの作曲家のフランス留学等で関係の深い両国のピアノ音楽で構成された二部作的アルバム。フランスのピアニスト、ブリュノ・ベルトワーズ (1964年生まれ) は1993年からポルトガル音楽の研究を始め、やがて20世紀ポルトガルのピアノ音楽の重要な解釈者と称されるようになりました。ポルトガルの現役作曲家たちとのコラボレーションも積極的に行っています。


MPMPCD 40
(1CD)
ジョアン・ゴディーニョ (1976-) : ノクターン (ピアノのための) (2017) [試聴]
  子守歌 (オリジナル版) / ごちゃ混ぜ / ロー・ロー / 牧神のワルツ / 叫び
  骨たちのワルツ / エテルヴィーナのワルツ / 子守歌 (ノクターン版)

ジョアナ・ガマ (ピアノ、トイ・ピアノ)

録音 : データ記載無し (2017年以後)
収録時間 : 30分40秒

ジョアン・ゴディーニョはポルトガルのリスボンに生まれ、大学で経営学を学んだ後に音楽を独学、リスボン高等音楽学校に入り2006年に作曲法の学位を習得しました。即興、ジャズ、ポルトガル伝統音楽も一貫して志向しています。


MPMPCD 41
(1CD)
B.U.B.A. (1983-) :
  Vizinhos Vicini Buren Nachbarn Neighbours
   (カンディタ・ピント監督ドキュメンタリー映画) オリジナル・サウンドトラック (2016) [試聴]
   Bonjour Tristesse / Bouca / Where to? / 5+3 / Labour / Overdriven Lines
   The Perfect Form / How many worlds how many yous? / Infinite Dreams in No Man's Land
   When Alvaro meets Antonio / When Antonio met Alvaro / Devant la Tristesse
   Know your worth (Bonus Track)

B.U.B.A. (ジョアン・ブルーノ・ソエイロ) (音響制作)

B.U.B.A. ことジョアン・ブルーノ・ソエイロはポルトガルの作曲家・音楽プロデューサー・オーディオエンジニア。主に映画音楽で知られています。


MPMPCD 42
(1CD)
セルジオ・アゼヴェード (1968-) : 箱をさわると 子供のためのピアノ作品集 [試聴]
  海辺での一日 から 出発! (第1曲)
  子供のための6つの小品
   行進曲 (プロコフィエフの様式で) (第1曲) / シチリアーナ (第2曲) / セレナード (第4曲)
   さようなら、ぼくのレディー、さようなら (第6曲)
  ベアトリスの小さなピアノの本 から
   ロベルトと他の人形たち / ジョコーソ
  子供のための5つの小品
   ガヴォット (第1曲) / 行進曲 (第2曲)
  ティディブンの5つの小品 から
   ティディブン、ブン、ブン! (第1曲) / ワルツ (第2曲) / ピエロたち (第3曲)
  子供のための12の小品 から クロウタドリの行進 (第10曲)
  小さな音楽 から 映画の小ワルツ (ニーノ・ロータに) (第1曲)
  あちらこちらの小品 (全曲)
   行進曲 / ヴェネツィアで / アラ・ナポリターナ
  8つの易しい小品 から
   最初の葉が落ちる (第1曲) / 箱をさわると (第2曲) / 蛇たちを夢中にさせる笛 (第5曲)
   行列 (第8曲)
  未知の王女のための組曲 (全曲)
   シチリアーナ / ガイヤルド / メヌエット / パヴァーヌ
  万華鏡 から
   王の行進 (第1曲) / 東洋の子守歌 (第2曲) / 中国皇帝の行進 (第3曲) / ミステリオーソ (第4曲)
   夏の日 (第5a曲) / 水槽の中の金魚 (第6曲) / おんぼろ車が行く (第7曲) / 回転木馬 (第8曲)
   フォークダンス (第9曲) / 悲しい行進曲 (第14曲) / メヌエット (第15曲)
   サーカス・ワルツ (第17曲)
  5つの小品 (全曲)
   朝 / 盲目の山羊 / 夜の / 大太鼓 / 遊び
  左手のための5つの小品 から 子守歌 (第4曲)
  ワルツ組曲 から
   緩やかなワルツ (第1曲) / 貧弱で感傷的なワルツ (第2曲) / サーカス・ワルツ (第3曲)
   悲しいワルツ (第4曲) / 人形イゴールのワルツ (第5曲)
   モーリス・ラフマニノフ・ダ・シルヴァのワルツ (第7曲) / パリの通りのワルツ (第9曲)
   映画のワルツ (第10曲)
  海辺での一日 から 家に帰る時間 (第8曲)
  [ボーナス・トラック]
  8つの易しい小品 から 箱をさわると (第2曲) (*)
   (以上、ピアノ独奏曲)

ディアナ・ボテーリョ・ヴィエイラ (ピアノ (*以外))
セルジオ・アゼヴェード (ピアノ (*))

録音 : 2018年、リスボン高等音楽学校ヴィアナ・ダ・モッタ・ホール、リスボン、ポルトガル (*以外)
    データ記載無し (*)

セルジオ・アゼヴェードはポルトガルのコインブラに生まれ、フェルナンド・ロペス=グラサ (1906-1994) 他に師事した作曲家。1993年以来2020年現在リスボン高等音楽学校教員。


MPMPCD 43
(1CD)
フランシスコ・ベネト : ヴァイオリンとピアノのための作品全集 [プロモーション動画] [動画] (*)
 フランシスコ・ベネト (1877-1945) : 思い出 (*)
 フランソワ・クープラン (1668-1733)/フランシスコ・ベネト 編曲 : 小さな風車
 ジャン=フィリップ・ラモー (1683-1764)/フランシスコ・ベネト 編曲 : タンブラン
 フランシスコ・ベネト :
  おしゃべり / カンツォネッタ / 春 (間奏曲) (*) / スケルツォ / カブトムシ
  バラードとタランテッラ / 軽快なファド (第1版) / 軽快なファド (第2版)
  陽気なファド [動画]/ エスタラディーニョ (ポルトガル舞曲) [動画] (*)

ヌーノ・ソアレス (ヴァイオリン)
ユーリー・ポポフ (ピアノ)

録音 : 2016年6月、アヴェイロ大学コミュニケーション & アート学部ホール、アヴェイロ、ポルトガル

フランシスコ・ベネトはスペインのヴァイオリニスト・指揮者。バレンシア州ビジャヌエバ・デ・カスティジョンに生まれ、6歳にして演奏会を開きヴァイオリンを披露。バレンシア音楽院を卒業後パブロ・サラサーテに勧められパリに留学しホセ・ホワイト (1836-1918) に師事し、フォーレ、ドビュッシー、ラヴェル、グラナドス、アルベニスらと交友、20代でコロンヌ交響楽団のコンサートマスターに就任しました。やがてフランスを離れた理由は不明ですが、ベネトは母国スペインではなくポルトガルのリスボンに移住しリスボン国立音楽院附属室内楽学校の校長に就任。ポルトガルの作曲家の新作初演を手がける他、国内で、また祖国スペインで精力的に演奏活動を展開、リスボンに骨を埋めました。没後はほぼ忘れ去られましたが、このところ再評価の兆しがあります。
ポルトガルのヴァイオリニスト、ヌーノ・ソアレスはロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージックを卒業後クリーヴランド音楽院 (アメリカ合衆国) で修士課程を修了、2020年現在アヴェイロ大学 (ポルトガル) の博士課程でフランシスコ・ベネトを研究テーマとしています。


MPMPCD 50
(1CD)
わが唯一の喜び 15世紀の宮廷歌集ポルトの写本714番 [試聴]
 ジョン・ベディンガム (1422?-1459/1460) : Mon seul plaisir
 ギヨーム・デュファイ (1397-1474) :
  J'ay mis mon cuer / Va t'en, mon cuer / Le serviteur hault guerdonné / Per le reguard
 コンラート・パウマン (1404-1473) : Mit ganczem willen
 不詳 : Fortune laisse moy la vie
 エーヌ・ヴァン・ギゼゲム (1445頃-1472以後)/ヨハネス・ティンクトーリス (1435-1511) :
  De tous biens plaine
 グリエルモ・エブレオ (1420頃-1484頃) : Falla con misuras
 ロベルトゥス・デ・アングリア (確認できる活躍期 : 1450-1475) : O fallaze e ria fortuna
 不詳 : La vida de Culin
 ガルフリドゥス・デ・アングリア (確認できる活躍期 : 1444頃) :
  Che faro io dolorosa / Io zemo suspiro
 ロベルトゥス・デ・アングリア : El mal foco arda
 不詳 : A Florence la joyose cité - Ellas la fille Guillemin
 ジル・ジョワ (1424/5-1483) : Poy che crudel fortuna
 ジョン・ベディンガム : O rosa bella / Durer ne puis
 ギヨーム・デュファイ : Adieu m'amour / Qu'est devenue leaulté? / Entre les plus plaines d'anoy
 ジャン・ルグラン : Las, je ne puis oïr nouvelle
 不詳 : Hé las! n'array-je jamais mieux? / Portugaler - Or me veult
 ギヨーム・デュファイ : Hé las mon dueil / En triumphant de cruel dueil
  (以上、出典 : ポルト市立図書館所収写本714番)

ヴォーゼス・アルフォンシナス
 スザーナ・テイシェイラ、ジョアナ・ナシメント (メゾゾプラノ)
ゴンサロ・ピント・コンサルヴェス、ジョアン・ロドリゲス (テノール)
ヴィトル・ガスパール、フェルナンド・ゴメス (バリトン)
ペドロ・ソウザ・シルヴァ (リコーダー)
ヌーノ・トルカ・ミランダ (リュート)
セルジオ・フォンタウン (アシスタント・ディレクター)
マヌエル・ペドロ・フェレイラ (ミュイージカル・ディレクター)

録音 : 2002年9-12月、キンティーノ教会、ソブラル・デ・モンテ・アグラソ、ポルトガル
     (2018年、ディジタル・リエディション & リマスター)

ヴォーゼス・アルフォンシナスは1995年、音楽学者マヌエル・ペドロ・フェレイラが創立した古楽アンサンブル。初期ルネサンスの大作曲家デュファイを軸としたプログラムです。


MPMPCD 51
(1CD)
ENTREculturalidades / INTERtextualidades
 フルート、ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための21世紀ポルトガル音楽

 ヌーノ・フィゲイレド (1982-) : Candomblando
 サラ・カルヴァーリョ (1970-) : slumscape
 トゥリオ・アウグスト (1983-) : Mfhumba
 リカルド・リベイロ (1971-) : ZILLIJ
 フェルナンド・C・ラパ (1950-) : a menina, a lua e o mar
 エヴゲニー・ズディルキン (1968-) : Illusiones
 アンジェラ・ダ・ポンテ (1984-) : La no Agua Grande

ペルフォルマ・アンサンブル
 ジョルジェ・サルガード・コレイア (フルート)
 エレーナ・マリーニョ (ピアノ)
 デイヴィッド・ロイド (ヴァイオリン、ヴィオラ)
 ヤロスラフ・ミクス (チェロ)

録音 : 時期の記載無し (2019年以前)、アヴェイロ大学コミュニケーション & アート学部ホール、アヴェイロ、ポルトガル


MPMPCD 54
(1CD)
デュオ・コントラチェロ IV チェロとコントラバスのための2010年代ポルトガル音楽 [試聴]
 ジョアン・ペドロ・オリヴェイラ (1959-) :
  Dark Energy (チェロ、コントラバスとエレクトロアコースティックのための) (2018)
 クロティルデ・ロザ (1930-2017) : Peaceful Meeting (チェロとコントラバスのための) (2016)
 ジャイム・レイス (1983-) :
  Fluxus Drug (チェロ、コントラバスとエレクトロアコースティックのための) (2015)
 イザベル・ソヴェラル (1961-) :
  Anamorphoses VIII (チェロとコントラバスのための ; 改訂版) (2014)
 アンジェラ・ロペス (1972-) :
  E(H)LLE(M), Sete momentos em forma de trança
   (チェロ、コントラバスとエレクトロアコースティックのための) (2017)
 アントニオ・シャガス・ロザ (1960-) :
  La barque (fragmentos) (チェロとコントラバスのための) (2018)

デュオ・コントラチェロ
 ミゲル・ロシャ (チェロ)
 アドリアーノ・アギアル (コントラバス)

録音 : データ記載無し (2019年以前)


MPMPCD 55
(1CD)
プレミオ・ムジカ 2019
 ソフィア・デ・メロ・ブレイネル・アンデルセンの詩によるポルトガルの無伴奏合唱作品集
[試聴]
  フェルナンド・ロペス=グラサ (1906-1994) : 失われた庭 [jardim perdido]
  ミゲル・ジェズス : 夜の三部作 [Tríptico nocturno]
  ウーゴ・リベイロ (1983-) : 無題詩集 [poemas sem nome] (全9曲)
  エウリーコ・カハパトーゾ (1962-) : ソフィアの小さな詩集 [Pequeno poemário de Sophia] (全3曲)
  ルイス・ロペス・カルドーゾ (1972-) : 静寂 [Silêncio] (全7曲)
   (以上、無伴奏合唱のための)

アンサンブル MPMP (合唱)
クラーラ・アルコビア・コエーリョ (指揮)

ポルトガルで新たに創設された作曲コンテスト「プレミオ・ムジカ」第1回のテーマは、ポルトガルの詩人ソフィア・デ・メロ・ブレイネル・アンデルセン (1919-2004) の詩をテキストとした無伴奏合唱曲。当盤には応募の2作品 (ウーゴ・リベイロとミゲル・ジェズス) と、同じくブレイネル・アンデルセンの詩をテキストとしたポルトガルの先輩作曲家たちの無伴奏合唱作品が収められています。ブックレットは付いておりません。
外装に規格品番表示がございません。ご了承ください。ディジパックの背表紙に MPMP 19 と表示されていますが、これは規格品番ではございません。紛らわしく申し訳ございません。

録音 : 2019年3月23-24日、4月6-7日、サン・ドミンゴス修道院教会、ポルト、ポルトガル


MPMPCD 58
(1CD)
ルイス・デ・フレイタス・ブランコ (1880-1955) : ヴァイオリンとピアノのための作品全集 [プロモーション動画]
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第1番 (1908)
  ヴァイオリンとピアノのための前奏曲 (1910)
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第2番 (1928)

ヌーノ・ソアレス (ヴァイオリン)
ユーリー・ポポフ (ピアノ)

録音 : 2019年3月30-31日、アヴェイロ大学コミュニケーション & アート学部ホール、アヴェイロ、ポルトガル

ルイス・デ・フレイタス・ブランコは20世紀前半のポルトガルを代表する作曲家の一人。リスボンに生まれ、パリでドビュッシーに師事。1916年よりリスボン音楽院作曲科教授を務めました。


MPMPCD 60
(1CD)
サロンのレチタティーヴォ 19世紀ブラジルとポルトガルの朗唱とピアノのための音楽 [試聴]
 フルタード・コエーリョ (1831-1900)/R・A・デ・ブリャオン・パト (1828-1912) 作詩 :
  エリーザ (ブラジル版) / 月の夜 / エリーザ (ポルトガル版)
 サンタナ・ゴメス (1834-1908)/
  フランシスコ・キリーノ・ドス・サントス (1841-1886) 作詩 : 洗濯女の息子
 アントニオ・フレデリコ・カルドーゾ・ジ・メネゼス (1848-1915)/
  A・J・ジ・セナ (?-?) 作詩 : 雪の花
 エミリオ・エウティキアーノ・コヘイア・ド・ラーゴ (1837-1871)/
  カストロ・アウヴェス (1847-1871) 作詩 : ボヘミアンの歌
 コネゴ・カンジド・フェへイラ・ダ・クーニャ (?-?)/
  トビアス・バヘート・ジ・メネゼス (1839-1889) 作詩 : 予感
 アントニオ・オステルノルド (?-?)/ベント・ダ・シウヴァ (?-?) 作詩 : いつも!
 アントニオ・ジャシント・フランコ・ジュニア (?-?)/
  ジョゼ・ヴィダル・レイテ・リベイロ (?-?) 作詩 : 幻影
 アルトゥール・ナポレアウン (1843-1925)/
  ロゼンド・モニス・バヘット (1845-1897) 作詩 : 聖母の眠り
 ジョアン・ネポムセーノ・ヴァラダーレス (?-?)/
  フランシスコ・フェルナンデス・ジ・ソウザ (?-?) 作詩 : 期待
 ラファエル・コエーリョ・マシャード (1814-1887)/
  ゴンサウヴェス・ジアス (1823-1864) 作詩 : ただひとつある
 エンリケ・アウヴェス・ジ・メスキータ (1830-1906)/
  アントニオ・アシレス・ジ・ミランダ・ヴェレジャウン (1834-1900?) 作詩 : 子供たちの祈り
 ジョアン・ゴメス・ジ・アラウージョ (1846-1943)/
  ホドリーゴ・ロバート・マルコンデス・マシャード (1846-1918) 作詩 : 悲しき大天使
 フランシスコ・デ・サ・ノローニャ (1820-1881)/トマス・リベイロ (1831-1901) 作詩 : ユダヤ女
 ジャヌアリオ・ダ・シウヴァ・アルヴェロス・フィーリョ (1820頃-1890)/
  作詩者不詳 : ルッシーニョのフーガ (「ユダヤ女」のパロディー)
  アントニオ・パブティスタ・トマス・ジ・アキーノ (?-?) : フェニアン
  作詩者不詳 : 私には一人の恋人がいた
  H・J・マセード (?-?) 作詩 : 男の子
 シキーニャ・ゴンザーガ (1847-1935)/
  J・B・N・ゴンザーガ・フィーリョ (1849-1931) 作詩 : アンジェリテュード

アカデミーア・ドス・レナシードス
 アルベルト・パシェコ (朗唱)
 アンドレア・ルイーザ・テイシェイラ (ピアノ)

録音 : 2018年9月24-25日、アトランティカ・ブルー・スタジオ (スタジオ A)、パソ・デ・アルコス、ポルトガル

ポルトガルとブラジルの無名作曲家たちによる、ピアノ伴奏に合わせて音楽的に語るレチタティーヴォ作品を集めた珍しいプログラム。上記の楽曲名日本語題は弊社の直訳であり、適切でない可能性がございます。ご了承ください。


MM 0114
(1CD)
ベートーヴェン (1770-1827) :
  ポロネーズ ハ長調 Op.89/バガテル ハ短調 WoO 52
  ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 Op.111
フェルナンド・ロペス=グラサ (1906-1994) : ピアノ・ソナタ第3番 Op.72 (1952)

マルタ・メネゼス (ピアノ)

録音 : 2014年7月14-16日、小コンサートホール、ベレン文化センター、リスボン、ポルトガル
使用楽器 : Steinway & Sons, model D (Hamburg)

マルタ・メネゼスはリスボン高等音楽学校でミゲル・ゴンザルヴェス・エンリケスに師事した後、ロンドンの王立音楽アカデミーでドミトリー・アレクセーエフの指導を受け2013年修士課程を修了、2014年以来2015年現在アメリカ合衆国インディアナ大学博士課程に在籍しアルナルド・コーエンの指導を受けているピアニスト。ベートーヴェンの最後のピアノ・ソナタの後に20世紀ポルトガルを代表する作曲家の一人ロペス=グラサのソナタという大胆なプログラム。


MPMP-HISTORIAS
(CD + BOOK)
ポルトガルの音楽の歴史
 ドン・ディニス[ポルトガル国王ディニス1世] (1261-1325) :
  Pois que vos Deus, amigo, quer guisar
   ゴンサロ・ピント・ゴンザルヴェス (テノール)
   ヌノ・トルカ・ミランダ (リュート)  マヌエル・ペドロ・フェレイラ (指揮)
   原盤 : MU Records / Arte das Musas / Cesam, 2008
 ドゥアルテ・ロボ (1565?-1646) : Auvidi vocem de coelo
   アルス・ノヴァ (合唱)  ボー・ホルテン (指揮)  原盤 : Naxos, 1995
 不詳 (17世紀) : Sãqui turo zente pleta
   キングス・シンガーズ ラルペッジャータ
   クリスティーナ・プルハル (指揮)  原盤 : Naïve, 2007
 ピエトロ・ジョルジョ・アヴォンダノ (18世紀) :
  交響曲ヘ長調 から 第1楽章 (アレグロ)
   ディヴィーノ・ソスピロ エンリコ・オノフリ (指揮)
   原盤 : Dymanic. 2011
 カルロス・セイシャス (1704-1742) :
  ソナタ ニ長調 K.20 から 第1楽章 (アレグロ) (*)
  ソナタ ニ短調 K.25 から 第2楽章 (アダージョ) (+)
   ジョゼ・カルロス・アラウジョ (オルガン(*)、チェンバロ(+))
   原盤 : MPMP, 2012
 ニッコロ・ピッチンニ (1728-1800) :
  オペラ「迫害された匿名の女」から Pastorelle anch'io con voi
   ジョアナ・セアラ (ソプラノ)  オス・ムジコス・ド・テジョ
   マルコス・マガリャンイス (指揮)  原盤 : Os Musicos do Tejo, 2008
 フランシスコ・アントニオ・デ・アルメイダ (1702?-1755?) :
  カンタータ「A quel leggiadro volto」から Lascia per un momento
   ジェンマ・ベルタニョッリ (ソプラノ)  ディヴィーノ・ソスピロ
   エンリコ・オノフリ (指揮)  原盤 : Dymanic. 2011
 マルコス・ポルトゥガル (1762-1830) : オペラ「移り気な女たち」 序曲
   シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア アルヴァロ・カスト (指揮)
   原盤 : Marco Polo (Naxos), 2000
 ジョアン・ドミンゲス・ボンテンポ (1775-1842) :
  レクイエム「カモンイスの記念に」Op.23 から キリエ
    (旧東) ベルリン放送合唱団&交響楽団
  ハインツ・レーグナー (指揮)  原盤 : Portugalsom, 1982
  交響曲第1番 から 第4楽章 (プレスト)
   アルガルヴェ管弦楽団 アルヴァロ・カスト (指揮)
   原盤 : Naxos, 2004
 ジョアン・ギリェルメ・ダッディ (1813-1887) : 華麗な幻想曲 (抜粋)
  ドゥアルテ・ペレイラ・マルティンス (ピアノ [Grotrian Steinweg, 1876])
   原盤 : MPMP, 2013 (未発売音源)
 アルフレド・ケイル (1850-1907) : オペラ「ア・セラナ」序曲
   ポルトガル国営放送交響楽団 フェルナンド・カブラル (指揮)
   原盤 : ポルトガル放送 (未発売音源)
 ジョゼ・ヴィアナ・ダ・モッタ (1868-1948) :
  交響曲「祖国」から 第4楽章 (アンダンテ・ルグーブレ) (抜粋)
   ハンガリー国立交響楽団 マーチャーシュ・アンタル (指揮)
   原盤 : Portugalsom, 1990
 ルイス・デ・フレイタス・ブランコ (1890-1955) : 人工の楽園 (抜粋)
  アイルランド国営放送交響楽団 アルヴァロ・カスト (指揮)
  原盤 : Naxos, 2009
 ルイ・コエリョ (1889-1986) : バレエ「鉄の靴をはいたお姫様」 (抜粋)
  ポルトガル国営放送交響楽団 シルヴァ・フェレイラ (指揮)
  原盤 : Portugalsom. 1988/2008
 フェデリコ・デ・フレイタス (1902-1980) : 愚かな少女の踊り (抜粋)
  ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
  アルヴァロ・カスト (指揮)  原盤 : Naxos, 2013
 ジョリ・ブガラ・サントス (1924-1988) :
  交響曲第5番「ヴィルトゥス・ルジタニエ」から
   第4楽章 (アレグロ) (抜粋)
   ポルトガル交響楽団 アルヴァロ・カスト (指揮)  原盤 : Naxos, 1998
 フェルナンド・ロペス=グラサ (1906-1994) :
   Os homens que vão p'ráguerra
   リスボン・カンタト室内合唱団 クララ・アルコビア・コエリョ (指揮)
   原盤 : MU Records / Arte das Musas / Cesam, 2008
 ジョルジェ・ペイシニョ (1940-1995) : Floreal (抜粋)
   リスボン現代音楽グループ ジャン=セバスティアン・ベロー (指揮)
   原盤 : La Mà de Guido, 2010
 コンスタンサ・カプデヴィレ (1937-1992) : リベラ・メ (抜粋)
   グルベンキアン合唱団 オプス・アンサンブル
   ジョルジェ・マッタ (指揮)  原盤 : Portugalsom, 1991

マリオ・ジョアン・アルヴェス著・マダレナ・マトゾ画によるポルトガルの子供向けポルトガル音楽史入門絵本 (もちろんポルトガル語のみ) にCDが付いたハードカバーブックCD。
本体・外装に規格品番表記がございませんが、弊社では「MPMP-HISTORIAS」として管理いたします。


BENJAMIN 1
(1CD)
セルジオ・アヴェゼド (1968-) : 動物たちの謎々 児童合唱作品集
  9つの易しい歌 [9 Canções Fráceis]
    (民間の口上と早口言葉による ; 全8曲 ; 2009)
  ぼくの庭の歌 [Canções so meu Quintal]
    (セルジオ・アヴェゼドのテキストによる ; 全12曲 ; 2010)
  動物たちの謎々 [A Charada da Bicharada]
    (アリセ・ヴィエイラの詩集による ; 全14曲 ; 2010)
  ジョアンの眠り [O Sono do João]
    (アントニオ・ノブレの同名の詩による2声のカンタータ ; 2008) (*)
  怖い動物たち [Bichos de Arrepiar]
    (セルジオ・アヴェゼドのテキストによる18の歌 ; 2008) から
   ティラノサウルス・レクス [Tyrannosaurus Rex]

ヴォクシミニ合唱団 (児童合唱)
ヴォクシミクス合唱団 (児童合唱(*))
ヌノ・ミゲル・フレイタス (ピアノ)
アルマンダ・パトリシオ (指揮)

録音 : 2013年、シネ=テアトロ・アヴェニダ、カステロ・ブランコ、ポルトガル

セルジオ・アヴェゼドはポルトガルのコインブラに生まれ、フェルナンド・ロペス=グラサ (1906-1994) 他に師事した作曲家。


BENJAMIM 2
(1CD)
ヴァスコ・ネグレイロス (1965-) :
  「長靴をはいた猫」 (グリム兄弟の童話による、朗読、児童合唱と管弦楽のための)

ジョルジェ・カストロ・リベイロ (朗読)
コインブラ児童合唱団
パウロ・ベルナルディーノ (合唱指揮)
ベイラス・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァスコ・ネグレイロス (指揮)

録音 : 2014年5月22-25日、2015年6月29-30日、アヴェイロ大学、アヴェイロ、ポルトガル

子供向けの音楽物語。


MAAC 2012-1
(1CD)
フランシスコ・アントニオ・デ・アルメイダ (1700頃-1755) :
  テ・デウム (独唱、二重合唱と管弦楽のための)

オルランダ・ヴェレス (ソプラノ)
ノア・フレンケル (アルト)
マルセル・ベークマン (テノール)
ウゴ・オリヴェイラ (バリトン)
フローレス・デ・ムジカ&カペッラ・ジョアニーナ (合唱&管弦楽)
ジョアン・パウロ・ジェネイロ (チェンバロ、指揮)

録音 : 2012年2月6-11日、ミゼリコルディア教会、オエイラス、ポルトガル

フランシスコ・アントニオ・デ・アルメイダはポルトガルの作曲家・オルガン奏者。1722年から1726年までローマに留学し、帰国後リスボンの宮廷礼拝堂楽長に就任、王女マリア・バルバラの鍵盤楽器教師 (以前ドメニコ・スカルラッティも同職にありました) も務め、1755年に (おそらくリスボン大地震被災により) 亡くなりました。テ・デウムは当盤での演奏時間50分に及ぶ力作。

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輸入・発売 : サラバンド