リカヌス
スペインのバレンシアに本拠を置いて活動するピリオド楽器アンサンブル、カペリャ・デ・ミニストレルスが創設したレーベル。

CDM 0201
モンセラートの朱い本 14世紀の歌と舞曲
 作曲者不詳:
  兄弟たちよ、われらは死に行く(モレリャのコントラファクトゥム;器楽)
  おお、燦然と輝く聖母/聖なる山に燦然と輝く星
  母なる処女をたたえよう/七つの喜びを数え直そう
  燦然と輝く女王の御座/天の女王よ/声合わせ歌おう、アヴェ・マリアを
  母なる処女、マリアをたたえよう/
  兄弟たちよ、われらは死に行く(モレーリャのコントラファクトゥム)
  喜びの町の女王/われらは死に向かって急ぎ行く

ピラル・エステバン(ソプラノ)
ランベルト・クリメント(テノール)
カルレス・マグラネル(指揮)
カペリャ・デ・ミニストレルス
バレンシア自治州合唱団

録音:2001年11月17-18日、バレンシア大学、サピエンシア礼拝堂

モンセラートは、カタルーニャ地方の聖母信仰と巡礼の聖地であるバルセロナ近郊の山。当地の修道院(モンセラート修道院聖歌隊 で有名)に保管されているヴェルヴェット張りの手写本、通称『朱い本』に収められた10曲は、ジョルディ・サヴァールをはじめ 数多くの古楽演奏家によって録音されてきたが、当盤には興味深いトラックが追加されている。
バレンシア地方の町モレリャのサン・フランシスコ修道院の参事会室のフレスコ画に、バレンシア語で「兄弟たちよ、われらは 死に行く」と始まる詩文が音符付きで描き込まれているのが、その旋律が『朱い本』に収められた、死の舞曲とも呼ばれる「われらは 死に向かって急ぎ行く」と一致し、その詩文も同曲にあてはめたバレンシア語の歌詞であることが判明した。その「バレンシア版・朱い本」ともいう べきコントラファクトゥム(替え歌)が、ここでは歌詞付きと器楽のみの2パターンで演奏されており、これらは世界初録音となる。
サヴァール盤以来の名演を聴かせるカペリャ・デ・ミニストレルスは、1987年にカルレス・マグラネルによって創設された、 中世からバロックまでをレパートリーとするピリオド楽器アンサンブル。


CDM 0202
【廃盤】
カペリャ・デ・ミニストレルス 15周年記念サンプラー

カルレス・マグラネル(指揮)
カペリャ・デ・ミニストレルス ほか

2002年に創設15周年を迎えたカペリャ・デ・ミニストレルスが発表した19枚のアルバムから、各1曲を選んだサンプラーCDです。 現在ナイーヴ・エスパニャ(旧オーヴィディス・イベリカ)から発売され、順次リカヌス・レーベルに移行予定のアルバムからの 楽曲ももちろん含まれています。最高の演奏による、中世からバロックに至る音楽史のサンプラーとして聴くこともできる充実した 内容です。


CDM 0203
審判の徴(しるし)
 カスティリャとバレンシアのルネサンス・クリスマス音楽

 作曲者不詳(「コロンビナ歌集」所収、クリスマスのためのビリャンシコ)
  Virgen dina de honor/Reyna muy esclareçida
  Buenas nuevas de alegría/Que bonito niño chiquito
  A los maytines era
 作曲者不詳:
  羊飼いたちよ、言ってごらん(アンティフォナ)
  Bien vengades pastores(クリスマスの最初のビリャンシコ)
 フアン・デ・トリアナ(1477頃-1490頃活動):
  Dinos, madre del donsel
 作曲者不詳:シビラ(巫女)の歌「Juizio fuerte sera dado」
   (トレドのカスティリャ語版と、モラレス、
   トリアナによるポリフォニー曲を交互に演奏)
 マテオ・フレチャ(1581-1553):
  エンサラダ「ラ・ネグリナ」
 作曲者不詳(「カラブリア公の歌集」所収、クリスマスのためのビリャンシコ)
  Señores el qu'es nascido/Yo me soy la morenica
 作曲者不詳:シビラ(巫女)の歌「Al jorn del judici」
   (14世紀のモノディと、カルセレス、
   アロンソによるポリフォニー曲を交互に演奏)

カルレス・マグラネル(指揮)
カペリャ・デ・ミニストレルス
 ルス・ロシケ(ソプラノ) ジュゼプ・エルナンデス(カウンターテナー)
 ランベルト・クリメント(テノール) ホセ・アントニオ・ロペス(バリトン)
 ダヴィド・アンティク、ヴィンセンテ・パリリャ(各種笛)
 エドゥアルド・ナバロ(シャリュモー)
 カルレス・マグラネル、ジョルディ・コメリャス(ヴィオル)
 オクタビオ・ラァフルカデ(ビウエラ、ギター)
 フアン・マヌエル・ルビオ(リュート、ハープ、打楽器)
 パウ・バリェステ(打楽器)

録音:2001年12月27-28日、バレンシア大学、サピエンシア礼拝堂


CDM 0304
【廃盤】
エルスの神秘劇(15世紀)から
  第一部[聖母被昇天祭前夜]

   (1709年の記録書に基づく新版による)

カルレス・マグラネル(指揮)
カペリャ・デ・ミニストレルス
 エリーザ・フランゼッティ(ソプラノ:マリア) ジュゼプ・エルナンデス(カウンターテナー:天使)
 ジュゼプ・ベネト(テノール:聖ジョアン) ホセ・アントニオ・ロペス(バリトン:聖ペレ)
 カルレス・マグラネル、ジョルディ・コメリャス、レネ・ボシュ(ヴィオル)ほか

バレンシア自治州合唱団

録音:2003年1月20-22日、ラ・ベネフィセンシア文化センター、アルフォンス・エル・マグナニム・ホール

毎年8月14・15日にスペイン、アリカンテ県エルス(エルチェ)の聖母教会で上演される有名な「エルチェの神秘劇」。起源は15世紀 にまで遡るとされ、口伝によって守られてきたこの神秘劇ですが、ときにその内容が記録されており、現存する最古の記録書として 1709年のものがエルチェ市古文書室に保管されています。当盤は、その1709年の記録書をもとに新版を作り、当時合せて演奏されたであろう タイプの楽曲を配して、聖母被昇天祭の前夜(イヴ)に上演される「エルチェの神秘劇」の第1部(マリアが亡くなるまで)を収めた ものです。現在現地で上演されているものを「トラディショナル・ヴァージョン」とするならば、こちらはさしずめ「ヒストリカル・ ヴァージョン」であり、楽器を大胆に使用しながらも響きはすっきりしており、むしろモダンな印象すら受けます。古楽ファン必聴の 一枚。録音も優秀です。


CDM 0305
【廃盤】
アントニオ・テオドロ・オルテリュス(1650頃-1706):
  宗教的オラトリオ「われらが主キリストの受難について」(1706、バレンシア)

オルガ・ピタルク(ソプラノ:マグダレーナ)
パトリシア・リュレンス(ソプラノ:天使)
ロラ・ボソム(アルト:聖母マリア)
アントニ・アラゴン(テノール:ルシフェル)
ジョルディ・リカルト(バス:聖ヨハネ)
カルレス・マグラネル(指揮)
カペリャ・デ・ミニストレルス

録音:1999年4月2-4日、バレンシア県レケナ市、エル・サルバドル(救世主)教会

バレンシア司教座聖堂の聖歌隊長を務めた作曲家オルテリュスが、その生涯の最後に、イタリア流のオラトリオ形式とスペインの音楽的 素材を融合させ書き上げたオラトリオ。
旧NAIVE ESPANA(AUVIDIS IBERICA)からの移行再発売。


CDM 0306
【廃盤】
むごき苦しみ 18世紀スペインのアリアとカンタータ集
 アントニオ・マルティン・イ・コル:スペイン組曲(1706年頃)
 ニコラ・コンフォルト(1718-1788):カンタータ「私は何て不幸な女」
 ドミンゴ・ミゲル・ベルナベ・デラデリャス(1713-1751):
  歌劇「メロペ」(1743)から 私がひもで絞め殺した小鳥は
 ジョアン・バプティスタ・ピア(1730頃-1785):
  コンシエルト・ファボリト(2つのフルートと弦楽のための;1765頃)
 カルロ・ブロスキ(ファリネッリ;1705-1782):
  カンタータ「毎日毎日、私はますますうんざりさせられる」(1753)
 マリアンネ・フォン・マルティネス(1744-1812):
  カンタータ「なぜ、あなたが愛した仲間は」

ルス・ロシケ(ソプラノ)
カルレス・マグラネル(指揮)
カペリャ・デ・ミニストレルス

録音:2001年1月20-22日、ラ・ベネフィセンシア文化センター、アルフォンス・エル・マグナニム・ホール

旧NAIVE ESPANA(AUVIDIS IBERICA)からの移行再発売。
スペインの宮廷で演奏されたイタリア語による声楽作品集。後半生をマドリッドの王宮で過ごした偉大な カストラート、ファリネッリの作品も収録されています。


CDM 0307
トリスターノの嘆き 中世の舞曲と器楽曲集
 ミンノ・アモル(カンティガ 29)/パルラメント
 ダンス/悦びの始まり/第7のエスタンピー・レアル
 イスイタンピッタ・ベリーチャ/ロトゥンデルス(カンティガ 105)
 マンフレディーナ−マンフレディーナのロッタ
 レ(カンティガ 139/183)/第2のエスタンピー・レアル
 サルタレッロ/ヴィルレ(カンティガ 173)/サルタレッロ
 イン・プロ/フォイア(カンティガ 166)
 トリスターノの嘆き−ロッタ/イスタンピッタ・ガエッタ
 サルタレッロ

カルレス・マグラネル(指揮)
カペリャ・デ・ミニストレルス

録音:2002年9月27-29日、ラ・ベネフィセンシア文化センター、アルフォンス・エル・マグナニム・ホール


CDM 0308
トルバドゥール 中世宮廷の愛の歌
 Raimbaut de Vaqeiras: Aras pot hom conoisser e proar
 Bernart de Tolosa: Ben volgra
 Anonimo: S'anc vos ame
 Raimbaut de Vaqeiras: Savis e fols, humils et ergulhos
 Aimeric de Perghilhan: En greus pantais
 Anonimo: Amors, merce no saia
 Bernart de Ventadorm: A! Tantas bonas chansos
 Peire Vidal: S'ieu fos en cort
 Berenguer de Palou: Dona, la ienser
 Raimbaut de Vaqeiras: Kalenda maya
 Berenguer de Palou: Aital dona
 Giraut de Bornelh: Reis glorios
 Bernart de Ventadorm: Can vei la lauzeta mover
 Peire Vidal: Jes per temps
 Raimbaut de Vaqeiras: Aras pot hom conoisser e proar
 Anonimo: Tant es gay
 Raimbaut de Vaqeiras:
  Guerras ni platz no son bos/ No magrad'iverns
 Peire Cardenal: Un sirventesc novel
 Berenguer de Palou: De la iensor
 Pere Raimon de Toloza: Atressi cum la candela
 Berenguer de Palou: Tant m'abelis

カルレス・マグラネル(指揮)
カペリャ・デ・ミニストレルス

2000年6月8-9日、バレンシア県シャティバ、サン・フェリウ・ゴシック礼拝堂

Naive(Auvidis)レーベルからの移行再発売。


CDM 0409
【廃盤】
王宮の歌集(カンシオネロ・デ・パラシオ)
 フアン・デル・エンシナ(1468-1529/30):
  愛の神がはしごをかけたなら(ビリャンシコ)
 作曲者不詳:夜明けにおいで、いとしい人よ
 フアン・デル・エンシナ:
  ああ、私は悲しい(ビリャンシコ)
  愛の神と運命の女神(ビリャンシコ)
  別れだ(エストランボテ)
  しずまらぬため息(カンシオン)
  ペドロ、とても愛してるわ(ビリャンシコ)
 フアン・デ・レオン:ああ、どうしようもない(カンシオン)
 フアン・デル・エンシナ:
  一緒に踊りましょう(ビリャンシコ)
  どれほど絶望しているのか?(バラード)
  三着分取れるかしら?(コサウテ)
 作曲者不詳:恋の痛みを感じるならば
 ガブリエル・メナ:悪い結婚をした花嫁(カンシオン)
 ペドロ・デ:ラガルト:ご婦人の皆様、お静かに(ビリャンシコ)
 フアン・デル・エンシナ:美しきご婦人(バラード)
 作曲者不詳:
  ディンディリン(ビリャンシコ)
  ロドリゴ・マルティネス(コサウテ)
 アロンソ:だから、私はしない!(ビリャンシコ)
 フアン・デル・エンシナ:今日は飲み食おう(ビリャンシコ)

ピラル・エステバン(メゾソプラノ)
ジュゼプ・エルナンデス(カウンターテナー)
ジュゼプ・ベネト、ペドロ・カストロ(テノール)
ホセ・アントニオ・ロペス(バス)
カルレス・マグラネル(指揮)
カペリャ・デ・ミニストレルス

録音:2003年10月31日、11月1-2日、バレンシア大学、サピエンシア礼拝堂

マドリッドの王宮に保管されていたことからこの名のある「王宮の歌集」には、458にのぼるスペイン語歌曲が収録されています。


CDM 0410
【廃盤】
ビセンテ・マルティン・イ・ソレール(1754-1806):
  サルスエラ「ラ・マドリレニャ」(1778)

オルガ・ピタルク(ソプラノ:ビオランテ)
ミケル・ラモン(バリトン:ビボ)
アントニ・アラゴン(テノール:騎士ドン・レリオ)
パトリシア・リュレンス(ソプラノ:メニカ)
サンティアゴ・サンタナ(バリトン:ファブリシオ)
リカルド・サンフアン(テノール:アンセルモ)
カルレス・マグラネル(指揮)
カペリャ・デ・ミニストレルス

録音:1995年11月20-23日、バレンシア県アルムサフェス市文化センター

Naive(Auvidis)レーベルからの移行再発売。


CDM 0411
【廃盤】
エルスの神秘劇(15世紀)から
  第二部[聖母被昇天祭]

   (1709年の記録書に基づく新版による)

カルレス・マグラネル(指揮)
カペリャ・デ・ミニストレルス
 ピラル・エステバン(ソプラノ:天使)
 ジョルディ・アベリョ(カウンターテナー:聖ジャウメ、天使)
 ジュゼプ・ベネット(テノール:聖ジョアン、天使)
 ジョルディ・リカルド(バリトン:聖ペレ、聖トマス)
 カルレス・マグラネル、ジョルディ・コメリャス、レネ・ボシュ(ヴィオル)ほか

バレンシア自治州合唱団

録音:2004年5月8-10日、ラ・ベネフィセンシア文化センター、アルフォンス・エル・マグナニム・ホール

毎年8月14・15日のにスペイン、アリカンテ県エルス(エルチェ)の聖母教会で上演される有名な「エルスの神秘劇」。起源は15世紀にまで遡るとされ、口伝によって守られてきたこの神秘劇ですが、ときにその内容が記録されており、現存する最古の記録書として 1709年のものがエルチェ市古文書室に保管されています。
当盤は、その1709年の記録書をもとに新版を作り、当時合せて演奏されたであろうタイプの楽曲を配して、聖母被昇天祭の当日に上演される「エルチェの神秘劇」の第2部(マリアが天に昇る)を収めたものです。現在現地で上演されているものを「トラディショナル・ヴァージョン」とするならば、こちらはさしずめ「ヒストリカル・ヴァージョン」であり、楽器を大胆に使用しながらも響きはすっきりしており、むしろモダンな印象すら受けます。古楽ファン必聴の一枚。録音も優秀です。


CDM 0512
ハープの旋律 対立教皇ベネディクト13世(パパ・ルナ)時代の音楽
 ジャコブ・ド・サンルシュ[サンレーシュ]:
  旋律豊かなハープを(ヴィルレ;シャンティー写本)
 ジュアン・シモン・ド・アスプル[アスプロワ]&
  ジャック・ド・ノヨン:私は煙に包まれて(バラード;シャンティー写本)
 不詳:天気が良くなってきた(ヴィルレ;レイナ写本)
 不詳:さようなら(バラード;シャンティー写本)
 ヨハネス・デ・ヤヌア:私の優しい恋人は(ヴィルレ;シャンティー写本)
 ジャコブ・ド・サンルシュ:ここから逃げよう(バラード;シャンティー写本)
 ジャコブ・ド・サンルシュ:この麗しき季節に(ヴィルレ;モデナ写本)
 教皇の面前のミサ
  不詳:キリエ(アプト写本)
  ド・ペリゾ:グローリア(バルセロナ写本)
  オルル:クレド(イヴレア写本/アプト写本)
  不詳:サンクトゥス「弱きわれらを癒すおかた」
  不詳:アニュス・デイ
 B・ド・クリュニ:アポリニス・エクリプサトゥル[Apollinis eclipsatur]
   (バルセロナ写本;モテット)
 不詳:デジェンティス・ヴィータ[Degentis vita](バルセロナ写本;モテット)
 不詳:純潔なる花に歓喜せよ
   (讃歌;バレンシアの聖クララ会の合唱歌集(15世紀編纂)から)

カルレス・マグラネル(指揮)
カペリャ・デ・ミニストレルス
 ピラル・エステバン(ソプラノ)
 ホセ・エルナンデス・パストル(カウンターテナー)
 ダヴィド・アンティク(笛)
 カルレス・マグラネル、ジョルディ・コメリャス(フィドル)
 イグナシ・ホルダ(オルガン、クラヴィシンバルム)
 パウ・バリェステ(カリヨン、打楽器)
 フアン・マヌエル・ルビオ(ゴシック・ハープ、ハーディ=ガーディ)

バレンシア自治州合唱団

録音:2005年1月14-16日、ラ・ベネフィセンシア文化センター、アルフォンス・エル・マグナニム・ホール

1377年、教皇グレゴリウス11世がローマに戻り、「アヴィニョン捕囚」は終わりを告げましたが、翌年教皇が没するとローマとアヴィニョンにそれぞれ教皇が立てられ、「教会大分裂」の時代が始りました。アヴィニョンの教皇はローマ側から「対立教皇」と呼ばれましたが、ベネディクト13世(在位1394-1423)はその二代目に当たります。彼はスペイン、アラゴン王国の貴族ルナ家の出身であったことから「パパ・ルナ」と呼ばれました。
当時のアヴィニョンはカトリック圏の文化の中心地のひとつであり、音楽においてはいわゆる「アルス・スブティリオール」が花開いていました。アルバム・タイトルとなっている「ハープの旋律」(La Harpe de Melodie;「旋律豊かなハープを」とも訳されます)は、ハープの形の楽譜に記された、アルス・スブティリオールを代表する作品の一つです。


CDM 0513
【廃盤】
スペイン・ルネサンスのクリスマス音楽
 不詳:
  羊飼いたちよ、言ってごらん(アンティフォナ)(+)
  おいで、羊飼いたち(クリスマスの最初のビリャンシコ)(+)
  私は小麦色の娘(*)/喜べ、聖母よ(#)/エ・ラ・ドン・ドン(#)
  聖母よ、めでたし(#)/リウ・リウ・チウ(#)
   (以上、カラブリア公爵家の歌集 から)
  Soleta i verge estich(ガンディア公爵家の歌集から)(*)
 マテオ・フレチャ(1581-1553):エンサラダ「ラ・ネグリーナ」(+)
 不詳:バレンシアのシビラ(巫女)の歌「Al jorn del judici」
     (14世紀のモノディと、カルセレス、アロンソによる
      ポリフォニー曲を交互に演奏)(+)

カルレス・マグラネル(指揮)
カペリャ・デ・ミニストレルス

録音:2004年11月23日、バルセロナ、カタルーニャ音楽堂、ライヴ(*)
    2001年12月27-28日、バレンシア大学、サピエンシア礼拝堂(CDM 0203 より)(+)
    1990年10月、バレンシア県ヒレト、サン・エスペリト修道院
     (Dahiz, EGT 536 / Auvidis, AV 8017 より)(#)

未発表のライヴ録音と既発売録音からの編集盤。(#)のCDは現在入手困難となっています。


CDM 0614
御婦人方に捧げる
 ジュゼプ・マルセト(1774頃活躍):新コントルダンス集
   ラ・デレイタブレ,ラ・マス・リンダ,ラ・ブリリャンテ,ラ・カステリャナ,
   ラ・アラゴネサ,ラ・ビスカイナ,ラ・カタラナ,ラ・バレンシアナ,
   ラ・セビリャナ,ラス・ヌエセス
 ビセンテ・マルティン・イ・ソレール(1754-1806):
  御婦人方に捧げる12のイタリア語カンツォネッタ(*)
   祈り,恩恵,希望,無邪気,愛と嫉妬,純朴,毅然,
   自然,果敢な娘,信頼,羊飼い娘,移り気
  オペラ「喜びの島」(1795)から(*)
   愛する胸に(アルメリアのアリア),バラは咲き(アルメリアのロマンス),
   毅然たる魂(アルメリアのアリア)
 ブラス・デ・ラセルナ(1751-1816):独唱トナディリャ「プラドの陰口」(*)

カルレス・マグラネル(指揮)
カペリャ・デ・ミニストレルス
 ラケル・ロヘンディオ(ソプラノ(*))
 バリー・サージェント、シャビエ・カラウ(ヴァイオリン)
 カルレス・マグラネル(チェロ) オクタビオ・ラフォウルカデ(ギター)
 イグナシ・ホルダ(チェンバロ) パウ・バリェステ(カスタネット、打楽器)

録音:2005年11月21、23-24日、リリア、聖血教会


CDM 0615
トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611):
  死者のための聖務日課[Officium defunctorum](1605);
   わが魂は萎え[Taedet animam meam]
   死者のためのミサ[Missa pro defunctis] (レクィエム;6声)
    Introit: Requiem aeternam,Kyrie,Graduale: Requiem aeternam,
    Offertorium: Domine Jesu Christe,Sanctus - Benedictus,
    Agnus Dei,Communio: Lux aeterna
   わがハープは悲しみの調べに変わり[Versa est in luctum](葬送モテット)
   われを解き放ちたまえ[Libera me](レスポンソリウム)

カルレス・マグラネル(指揮)
カペリャ・デ・ミニストレルス
 エリーザ・フランゼッティ、ピラル・エステバン(ソプラノ)
 アリシア・ベリ(アルト) ジュゼプ・ベネト(テノール)
 ペドロ・カストロ(テノール) トマス・マシェ(バス)
 ジョルディ・コメリャス(ヴィオラ) ダヴィド・アンティク(フルート)
 パコ・ルビオ(ツィンク[コルネット]) マリア・クリソル(ファゴット)
 ジョルディ・ジメネス、エリス・エルナンディス(サックバット)
 イグナシ・ホルダ(オルガン) パウ・バリェステ(打楽器)

バレンシア自治州合唱団

録音:2005年11月29日、ラ・ベネフィセンシア文化センター、アルフォンス・エル・マグナニム・ホール、ライヴ

スペイン・ルネサンス・ポリフォニー音楽の最高傑作であるビクトリアのレクィエムは録音にも恵まれており、タリス・スコラーズ(Gimell)、マニフィカト(Linn)、シックスティーン(Coro)の名盤が有名ですが、この新録音はそれら英国勢による「透明で精緻なア・カペラ」(シックスティーン盤には控えめな楽器重複がありましたが)とはまったく趣が異なります。
冒頭、教会の鐘の音に続いて「わが魂は萎え」が管楽器と打楽器によって荘重に奏でられ、やがて合唱に引き継がれます。「死者のためのミサ」に入ってからも楽器の重複は続き、所々で重唱と合唱が交代して音楽にコントラストを作り出していきます。「われを解き放ちたまえ」では、重唱・合唱・管楽器・打楽器による壮麗な演奏の後、重唱が静かに「キリエ・エレイソン」と唱えて全曲が閉じられ、しばしの沈黙の後で拍手が湧き起こります。
英国勢の演奏にみられる透明さとは異質の、どこかくぐもったような、香の煙と匂いがたちこめたような音楽であり、スペインの古い聖堂で行われる大規模な葬儀を思い起こさせます。やはりビクトリアはタリスやバードとは違うのだな、とあらためて納得させられる演奏です。


CDM 0616
【廃盤】
ボルジア 教皇アレクサンデル6世の時代の音楽
 [世俗的ビリャンシコ]
 フアン・デル・エンシナ(1468-1529/1530):
  支配する者とされる者/わが自由は静けさのうちに
  この世のすべての善きこと/取り換えてしまうほうがよい
 不詳:甘美なる愛の炎/私は恋する若い娘/少女と葡萄畑
 アロンソ:快楽と熟慮
 バルトロメオ・トロンボンチーノ(1470頃-1535以降):
  彼女の愛する人にではなく(器楽)
 フアン・デ・ウレデ(1430頃-1482以降):これほどの苦しみはかつてなく
 [ミサ]
 フランシスコ・デ・ペニャロサ(1470頃-1521):
  ミサ「これほどの苦しみはかつてなく」
 [モテット]
 ジョスカン・デプレ(1440頃-1521):
  おお主、イエス・キリスト(器楽)/喜べ、キリストの御母なる処女
 [世俗的ビリャンシコ](「王宮の歌集」から)
 不詳:めでたし、恩寵に満てる処女
 フアン・デル・エンシナ:私はもはや信じたくない
 ペドロ・デ・エスコバル(1465頃-1535頃):比類なく恵まれたる処女

カルレス・マグラネル(指揮)
カペリャ・デ・ミニストレルス
 ルス・ロシケ(ソプラノ)
 ダビッド・アンティク、フェルナンド・パス(リコーダー)
 フランシスコ・ルビオ(コルネット[ツィンク])
 ラモン・ペレス、エリアス・エルナンディス(サックバット)
 カルレス・マグラネル、レネ・ボシュ(ソプラノ・ヴィオル、バス・ヴィオル)
 エウラリア・エスピネト(アルト・ヴィオル)
 ジョルディ・コメリャス(テナー・ヴィオル)
 ミゲル・アンヘル・ロドリゲス(ヴァイオリン)
 オクタビオ・ラフォウルカデ(ビウエラ)
 イグナシ・ホルダ(オルガン) パウ・バイェステ(打楽器)
バレンシア自治州合唱団

録音:2000年6月30日、7月1-2日、スペイン、バレンシア県トレント、エル・アウディトリ
    2000年8月13-14日、スペイン、バレンシア県ハティバ、聖フェリウ礼拝堂

スペイン、バレンシアの町ハティバに生まれ、権謀術数で教皇に上りつめ、強欲・好色・贅沢のかぎりを尽くす一方で芸術家を保護したアレクサンデル6世(本名ロデリク・ランソル→ロドリゴ・ボルジア)の教皇時代のスペイン音楽アンソロジー。旧NAIVE(Auvidis)レーベル: AVI 8026および8027(いずれも廃盤)からの編集盤。


CDM 0617
アントニオ・リテレス(1673-1747):
  オペラ「四大元素」(イタリアの様式による)

イサベル・モナル(ソプラノ:空気)
パトリシア・リュレンス(ソプラノ:土)
エストレリャ・エステベス(ソプラノ:火)
オルガ・ピタルク(ソプラノ:水、時)
シ=チャオ・トゥ(カウンターテナー:曙光)
ミケル・ラモン(バリトン)
カルレス・マグラネル(指揮)
カペリャ・デ・ミニストレルス

録音:1994年2月4-7日、バレンシア音楽堂

マヨルカ島に生まれスペインとポルトガルで活躍した作曲家リテレスが、メディナ・デ・ラス・トレス公夫人の誕生日のために書いたオペラ。旧NAIVE(Auvidis)レーベル。


CDM 0718
ラ・スパニャ スペイン・ルネサンス舞曲集
 不詳/ディエゴ・オルティス:「装飾変奏論」(1553)から
   ラ・スパニャによるレセルカダ,パッサメッツォ・アンティコ
   ロマネスカ,フォリア
 ルイス・ミラン:「ビウエラ音楽集」(1535)から パヴァーヌ/ガイヤルド
 ジョアン・アンブロジオ・ダルツァ:「リュート曲集」(1508)から
   カラータ・アラ・スパニュオーラ,ピーヴァ
 チェーザレ・ネグリ:「愛の恵み」(1602)から
   幸福なオーストリア,ビリャンシコとスパニョレット,カナリオ
 ファブリツィオ・カローゾ:「イル・バッラリーノ」(1577)から
   バレット「私の愛」,カスティリャのカスカルダ,
   バレット「変わらぬ愛」,スパニョレッタ,カナリオ
 ヴィンチェンツォ・カピローラ:スパニャ・トゥタ・デ・フージェ(1520)
 アントニオ・デ・カベソン:「音楽作品集」(1578)から
   パヴァーヌ「ラ・ダーメ・レ・デマンダ」/ミラノのガイヤルド
 ミヒャエル・プレトリウス:
  「テルプシコーレ」(1612)から スパニョレッタ,ラ・カナリエ
 ジュリオ・チェーザレ・バルベッタ:「リュート曲集」(1585)から
   モレスカ「レ・カナリエ」
 フランチェスコ・スピナチーノ:「リュート曲集」(1507)から
   ラ・スパニャ(バス・ダンス)
 不詳/ルイス・デ・ナルバエス:「デルフィンの曲集」(1538)から
   「牛の番」によるディフェレンシアス
 不詳:「王宮の歌集」から
  わが愛する三人のモーロ娘,ロドリゴ・マルティネス

カルレス・マグラネル(指揮)
カペリャ・デ・ミニストレルス
 ダビド・アンティク(笛)
 パコ・ルビオ(ツィンク)
 カルレス・マグラネル(ソプラノ・ヴィオル)
 ジョルディ・コメリャス(テナー・ヴィオル)
 リシャニア・フェルナンデス(バス・ヴィオル)
 フアン・マヌエル・ルビオ(ハープ、サンフォニャ、ウド、ギター)
 オクタビオ・ラフルカデ(ギター、ビウエラ)
 パウ・バリェステ(打楽器)
 イグナシ・ホルダ(オルガン、チェンバロ)

録音:2006年1月25-28日、スペイン、リリア、聖血教会


CDM 0719
【廃盤】
Tempus Fugit(光陰矢の如し) カペリャ・デ・ミニストレルス20周年
 ジョゼフ・プラダス・ガリェン(1689-1757):
  昇天せる聖母マリア[Maria Virgo Assumpta]
  エストレリャ・エステベス(ソプラノ) 〔EGT 526〕
 不詳(16世紀):ああ、月が輝いて[Ay luna que reluzes]
   (「カラブリア公の歌集」から)
  イサベル・モナル(ソプラノ) 〔EGT 536〕
 マティアス・ナバロ(1668-1727):Abrasame, alumbrame
  イサベル・モナル(ソプラノ) 〔EGT 579〕
 ホセ・デ・オレホン・イ・アパリシオ(1705-1765):蝶[Mariposa]
  オルガ・ピタルク(ソプラノ) 〔EGT 631〕
 アントニオ・リテレス(1673-1747):権勢を渇望し[Sedienta de Influjos]
  エストレリャ・エステベス(ソプラノ) 〔CDM 0617(未案内)〕
 ビセンテ・マルティン・イ・ソレール(1754-1806):
  サルスエラ「ラ・マドリレニャ」(1778)から これが私の手だ
  オルガ・ピタルク(ソプラノ) ミケル・ラモン(バリトン) 〔CDM 0410〕
 アントニオ・テオドロ・オルテリュス(1650頃-1706):
  宗教的オラトリオ「われらが主キリストの受難について」から
   崇めるべき沈黙[Silencio Adorable]
  オルガ・ピタルク(ソプラノ) 〔CDM 0305〕
 ペレ・ライモン・デ・トルトサ(12-13世紀):Atressi cum la candela
   (トルバドゥールの歌;器楽演奏) 〔CDM 0308〕
 不詳(15世紀):羊飼いたちよ、言ってごらん [Bien vengades pastores]
  ルス・ロシケ(ソプラノ) ジュゼプ・エルナンデス(カウンターテナー)
  ランベルト・クリメント(テノール) ホセ・アントニオ・ロペス(バリトン)
   〔CDM 0203〕
 ニコラ・コンフォルト(1718-1788):カンタータ「私は何て不幸な女」
  ルス・ロシケ(ソプラノ) 〔CDM 0306〕
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:聖母マリアのカンティガ集 から
   レー(カンティガ 139/183)(器楽演奏) 〔CDM 0307〕
 不詳(14世紀):われらは死に向かって急ぎ行く(「モンセラートの朱い本」から)
  ピラル・エステバン(ソプラノ) ランベルト・クリメント(テノール)
  バレンシア自治州合唱団 〔CDM 0201〕
 不詳(15-16世紀):ロドリゴ・マルティネス(「王宮の歌集」から)
  ジュゼプ・エルナンデス(カウンターテナー)
  ジュゼプ・ベネト、ペドロ・カストロ(テノール)
  ホセ・アントニオ・ロペス(バス) 〔CDM 0409〕
 不詳(15世紀):「エルチェの神秘劇」から Germanes mies, yo voldria
  エリーザ・フランゼッティ(ソプラノ) 〔CDM 0304〕
 不詳(15世紀):「エルチェの神秘劇」から Turba o judiada
  バレンシア自治州合唱団 〔CDM 0411〕
 トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611):
  死者のためのミサ(レクィエム;6声)から アニュス・デイ
  エリーザ・フランゼッティ、ピラル・エステバン(ソプラノ)
  アリシア・ベリ(アルト) ジュゼプ・ベネト(テノール)
  ペドロ・カストロ(テノール) トマス・マシェ(バス) 〔CDM 0615〕
 ヨハネス・デ・ヤヌア(14世紀):私の優しい恋人は(「シャンティー写本」から)
  ピラル・エステバン(メゾソプラノ) 〔CDM 0512〕
 ビセンテ・マルティン・イ・ソレール(1754-1806):
  「御婦人方に捧げる12のイタリア語カンツォネッタ」から 希望
  ラケル・ロヘンディオ(ソプラノ) 〔CDM 0614〕
 ジョアン・アンブロジオ・ダルツァ:「リュート曲集」(1508)から
   カラタ・アラ・スパニュオラ,ピーヴァ(器楽演奏) 〔CDM 0718〕
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:聖母マリアのカンティガ集 から
   En quantas guisas(アリカンテのカンティガ) 〔PMV 004〕(未発売)

カルレス・マグラネル(指揮)
カペリャ・デ・ミニストレルス

カペリャ・デ・ミニストレルス(1987-)の創設20周年記念盤。


CDM 0720
【廃盤】
皇帝の戦争 アルマンサの戦いの時代の音楽
 ジュアン・バプティスタ・カバニリェス(1644-1711):
  イタリアのコッレンテ(序奏)/ティエント・デ・ファルサス
  聖体の秘蹟のビリャンシコ から Mi esposo asesta sus flechas(リフレイン)
  トッカータとパッサカリア
 マティアス・ナバロ(1668頃-1727):
  聖体の秘蹟のカンタータ から Abrasame, alumbrame(序唱)
 アントニオ・テオドロ・オルテリュス(1649-1706):
  宗教的オラトリオ「われらが主キリストの受難について」(1706)から
   Silencio adorable(アリエッタ)
 アントニオ・リテレス(1673-1747):
  オペラ「四大元素」から Suenen los clarines(アリエッタ)
  サルスエラ「ユピテルとダナエ」から Mi bien adorado(二重唱)
  オペラ「四大元素」から Sedienta de influjos(アリエッタ)
 アントニオ・マルティン・イ・コル(?-1734頃):スペイン組曲(マドリード、1706頃)
 ホセプ・プラダス・ガリェン(1689-1757):
  Oigan al bobo(ソロ・ウマノ;バレンシア、1710)
  Venid valencianos
   (喜劇のためのクアトロ、ヴァイオリンを伴う;バレンシア、1709)
  Hola hola au(寸劇のためのクアトロ;バレンシア、1709)

イサベル・モナル、オルガ・ピタルク、パトリシア・リュレンス、
エストレリャ・エステベス(ソプラノ)、他
カペリャ・デ・ミニストレルス
カルレス・マグラネル(指揮)

スペイン継承戦争(1701-1713)においてフランス・スペイン軍がイギリス・ポルトガル軍を撃破してバレンシアとスペインの大半を奪回したアルマンサの戦い(1707)。その300周年を記念して2007年に制作・発売されたアルバム。既発売音源からの編集盤ですが、未だ当レーベルから再発売されていない旧EGTレーベルの音源も含まれているようです。


CDM 0721
ジョン・ダウランド(1563-1626):
  「ラクリメ、または七つの涙」(1604)
   最初の涙,デンマーク王のガイヤルド
   よみがえった最初の涙,エセックス伯のガイヤルド,
   苦しみの涙,サー・ジョン・スーチのガイヤルド,
   悲しみの涙,ヘンリー・ノエル氏のガイヤルド,
   強いられた涙,ジャイルズ・ホビー氏のガイヤルド,
   愛情深い涙,ニコラス・グリフィス氏のガイヤルド,
   真実の涙,トマス・コリアー氏のガイヤルド,
   常にダウランド、常に悲しく,ディゴリー・パイパー船長のガイヤルド,
   サー・ヘンリー・アンプトンの葬礼,バクトン氏のガイヤルド,
   ニコルズ夫人のガイヤルド,ジョン・ラントン氏のパヴァーヌ,
   ジョージ・ホワイトヘッド氏のアルマンド

カルレス・マグラネル(指揮)
カペリャ・デ・ミニストレルス
 ラファエル・ボナビータ(リュート)
 カルレス・マグラネル(ソプラノ・ヴィオル) ジョルディ・コメリャス(テナー・ヴィオル)
 クララ・エルナンデス、リクサニア・フェルナンデス、ルネ・ボッシュ(バス・ヴィオル)
 パウ・バリェステ(打楽器)

録音:2006年10月29-30日、11月1日、スペイン、バレンシア、
    ラ・ベネフィセンシア文化センター、アルフォンス・エル・マグナニム・ホール


CDM 0822
聖母の誉を称えるために アラゴン王国のアルス・アンティクァ
 タラゴナ、サンタ・クレウス[聖十字架]修道院?(13世紀)
  Ab hac familia(器楽)
  聖母の謙虚さが世に救いをもたらした[Sospitati dedit mundum]
  サンクトゥス/天の軍団はこぞりて御身をたたえる[Te laudant agmina]
  罪を除きたまえ[Crimina tollit]
 タラゴナ県エスカラデイの修道院長
  神の御母よ[Mater Dei]
 タラゴナ、サンタ・クレウス[聖十字架]修道院?(13世紀)
  聖母マリアの生誕を[Nativitas Marie virginis]
  御身はあまたの称賛に値し[Promeneris summe laudis]
  栄光に満てる神の御母は[Gloriose matris Dei]
 ジロナ県リポイの聖マリア修道院(13世紀)
  冬の寒さが緩み[Cedit frigus hiemale]
 タラゴナ県トルトザの大聖堂(13世紀)
  イザヤは歌った[Isaias cecinit]
  春の花の姿で[Veri floris sub figura]
  忠信を捧げる者たちよ、喜べ[Gaudeat devotio fidelium]
 バルセロナ県ムルタのサン・ジェロニ[聖ジェロニモ]修道院(14世紀)
  至高の父の誉を称えるために[Ad honorem summi Patris]
 シビラの歌(ジロナ? 12世紀)
  審判の徴[Iudicii Signum]

カペリャ・デ・ミニストレルス
 ピラル・エステバン(ソプラノ)
 アルベルト・グァルディオラ、ホセ・ピサロ(テノール)
 ダビド・アンティク(リコーダー) カルレス・マグラネル(ヴィエール)
 エフレン・ロペス(中世リュート、ギテルナ)
 イグナシ・ホルダ(オルガン) パウ・バリェステ(鈴、打楽器)

リュイス・ビク・ヴォカーリス(男声合唱)
カルレス・マグラネル(指揮)

録音:2007年12月29-30日、バレンシア(スペイン)、
    ラ・ベネフィセンシア文化センター、アルフォンス・エル・マグナニム・ホール

アラゴン王国に併合されたカタルーニャにおける、古い技法(ars antiqua)による教会ポリフォニー音楽。


CDM 0823
恋と恋歌 12-13世紀、アラゴン王国のトルバドゥール
 ライモン・デ・ミラヴァル(12世紀-13世紀):Bel m'es q'ieu chant
 ベレンゲル・デ・パロウ(12世紀):
  Bona dona / De la gensor qu'om vey' / Ab la fresca clardat
  Totz temoros e duptans / Dona, la genser qu'om veya
  Aital dona / Tant m'abelis
 ポンス・ドルタファ(12世紀-13世紀):Si ai perdut mon saber
 ギラウト・リキエル(?-1292):Pus astres no m'es donatz
 不詳(サン・ジュアン・デ・レス・アバデセス歌集 から;13世紀):
  Era us preg / S'anc vos ame / Amors, merce no sia / Ara lausetz, lauset
 Matieu de Caersi[マテュー・デ・ケルシ?](13世紀):Tant suy marritz

マルタ・インファンテ(メゾソプラノ)
ジョルディ・リカルト(バリトン)
カペリャ・デ・ミニストレルス
 ダビド・アンティク(各種フルート)
 フアン・マヌエル・ルビオ(ウード、ハープ、ハーディガーディ)
 エフレン・ロペス(ウード、ハーディガーディ、中世リュート、giterna)
 パウ・パリェステ(打楽器)

カルレス・マグラネル(指揮)

録音:2008年2月1-2日、バレンシア(スペイン)、
    ラ・ベネフィセンシア文化センター、アルフォンス・エル・マグナニム・ホール

トルバドゥールの重要な活躍地の一つであったアラゴン王国(スペイン北東部の内陸)の宮廷で歌われた恋愛歌を集めたアルバム。


CDM 0824
失われた庭 12-13世紀バレンシアにおけるアンダルシアの音楽と詩
  サーナ第1番「ああ、私のアル=アンダルス」:
   Ibn Jafaya(アルシラ、1058-1139)
  サーナ第2番「アルシラの私の土地」:Ibn Jafaya
  サーナ第3番「おお、バレンシア、お前はお前ではない」:Ibn Jafaya
  サーナ第4番「あなたの眼差し」:
   Amat al-Aziz al-Husayniyya(レバンテ、12-13世紀)
  サーナ第5番「バレンシアのルサファ」:
   Al-Rusafi(バレンシア、ルサファ、1141- マラガ、1177)
  サーナ第6番「浴場」:Al-Rusafi
  サーナ第7番「私の魂をあげる」:Ibn Labbana(?- バレンシア、1113)
  サーナ第8番「水汲み水車」:
   Ibn al-Abbar(バレンシア、1199- チュニス、1260)
  サーナ第9番「恋する者たち」:
   Ibn al-Arif(アルメリア、1088- フェズ=マラケシュ、1141)
  サーナ第10番「夜明けの歌」:Ibn Yinnan al-Xativi(ハティバ)(未完?)
  サーナ第11番「戦士の墓碑銘」:Ibn Zaqqat(?- アルシア、1134)
  サーナ第12番「嵐の日」:Ibn Zaqqat

アブデルラヒム・アブデルモウメン(歌)
アンサンブル・アクラミ
モハメド・アミン・エル・アクラミ(指揮)
カペリャ・デ・ミニストレルス
カルレス・マグラネル(指揮)

録音:2008年3月1-2日、
    ラ・ベネフィセンシア文化センター、アルフォンス・エル・マグナニム・ホール

カトリック教徒による再征服のためスペインから逃れたイスラムの芸術家にとって「失われた庭」となったバレンシア地方。バレンシアにおけるイスラム芸術全盛期の音楽と詩を、北アフリカに伝わる資料に基づいて再現したアルバムです。


CDM 0825
(3CD)
【廃盤】
ハイメ1世の時代の音楽
 【CD-1: CDM 0822】
聖母の誉を称えるために アラゴン王国のアルス・アンティクァ
 タラゴナ、サンタ・クレウス[聖十字架]修道院?(13世紀)
  Ab hac familia(器楽)
  聖母の謙虚さが世に救いをもたらした[Sospitati dedit mundum]
  サンクトゥス/天の軍団はこぞりて御身をたたえる[Te laudant agmina]
  罪を除きたまえ[Crimina tollit]
 タラゴナ県エスカラデイの修道院長
  神の御母よ[Mater Dei]
 タラゴナ、サンタ・クレウス[聖十字架]修道院?(13世紀)
  聖母マリアの生誕を[Nativitas Marie virginis]
  御身はあまたの称賛に値し[Promeneris summe laudis]
  栄光に満てる神の御母は[Gloriose matris Dei]
 ジロナ県リポイの聖マリア修道院(13世紀)
  冬の寒さが緩み[Cedit frigus hiemale]
 タラゴナ県トルトザの大聖堂(13世紀)
  イザヤは歌った[Isaias cecinit]
  春の花の姿で[Veri floris sub figura]
  忠信を捧げる者たちよ、喜べ[Gaudeat devotio fidelium]
 バルセロナ県ムルタのサン・ジェロニ[聖ジェロニモ]修道院(14世紀)
  至高の父の誉を称えるために[Ad honorem summi Patris]
 シビラの歌(ジローナ? 12世紀)
  審判の徴[Iudicii Signum]

カペリャ・デ・ミニストレルス
 ピラル・エステバン(ソプラノ)
 アルベルト・グァルディオラ、ホセ・ピサロ(テノール)
 ダビド・アンティク(リコーダー) カルレス・マグラネル(ヴィエール)
 エフレン・ロペス(中世リュート、ギテルナ)
 イグナシ・ホルダ(オルガン) パウ・バリェステ(鈴、打楽器)

リュイス・ビク・ヴォカーリス(男声合唱)
カルレス・マグラネル(指揮)

録音:2007年12月29-30日、バレンシア(スペイン)、
    ラ・ベネフィセンシア文化センター、アルフォンス・エル・マグナニム・ホール

アラゴン王国に併合されたカタルーニャにおける、古い技法(ars antiqua)による教会ポリフォニー音楽。


 【CD-2: CDM 0823】
恋と恋歌 12-13世紀、アラゴン王国のトルバドゥール
 ライモン・デ・ミラヴァル(12世紀-13世紀):Bel m'es q'ieu chant
 ベレンゲル・デ・パロウ(12世紀):
  Bona dona / De la gensor qu'om vey' / Ab la fresca clardat
  Totz temoros e duptans / Dona, la genser qu'om veya
  Aital dona / Tant m'abelis
 ポンス・ドルタファ(12世紀-13世紀):Si ai perdut mon saber
 ギラウト・リキエル(?-1292):Pus astres no m'es donatz
 不詳(サン・ジュアン・デ・レス・アバデセス歌集 から;13世紀):
  Era us preg / S'anc vos ame / Amors, merce no sia / Ara lausetz, lauset
 Matieu de Caersi[マテュー・デ・ケルシ?](13世紀):Tant suy marritz

マルタ・インファンテ(メゾソプラノ)
ジョルディ・リカルト(バリトン)
カペリャ・デ・ミニストレルス
 ダビド・アンティク(各種フルート)
 フアン・マヌエル・ルビオ(ウード、ハープ、ハーディガーディ)
 エフレン・ロペス(ウード、ハーディガーディ、中世リュート、ヒテルナ)
 パウ・パリェステル(打楽器)

カルレス・マグラネル(指揮)

録音:2008年2月1-2日、バレンシア(スペイン)、
    ラ・ベネフィセンシア文化センター、アルフォンス・エル・マグナニム・ホール

トルバドゥールの重要な活躍地の一つであったアラゴン王国(スペイン北東部の内陸)の宮廷で歌われた恋愛歌を集めたアルバム。


 【CD-3: CDM 0824】
失われた庭 12-13世紀バレンシアにおけるアンダルシアの音楽と詩
  サーナ第1番「ああ、私のアル=アンダルス」:
   Ibn Jafaya(アルシラ、1058-1139)
  サーナ第2番「アルシラの私の土地」:Ibn Jafaya
  サーナ第3番「おお、バレンシア、お前はお前ではない」:Ibn Jafaya
  サーナ第4番「あなたの瞳」:
   Amat al-Aziz al-Husayniyya(レバンテ、12-13世紀)
  サーナ第5番「バレンシアのルサファ」:
   Al-Rusafi(バレンシア、ルサファ、1141- マラガ、1177)
  サーナ第6番「浴場」:Al-Rusafi
  サーナ第7番「私の魂をあげる」:Ibn Labbana(?- バレンシア、1113)
  サーナ第8番「水汲み水車」:
   Ibn al-Abbar(バレンシア、1199- チュニス、1260)
  サーナ第9番「恋する者たち」:
   Ibn al-Arif(アルメリア、1088- フェズ=マラケシュ、1141)
  サーナ第10番「夜明けの歌」:Ibn Yinnan al-Xativi(ハティバ)(未完?)
  サーナ第11番「戦士の墓碑銘」:Ibn Zaqqat(?- アルシア、1134)
  サーナ第12番「嵐の日」:Ibn Zaqqat

アブデルラヒム・アブデルモウメン(歌)
アンサンブル・アクラミ
モハメド・アミン・エル・アクラミ(指揮)
カペリャ・デ・ミニストレルス
カルレス・マグラネル(指揮)

録音:2008年3月1-2日、
    ラ・ベネフィセンシア文化センター、アルフォンス・エル・マグナニム・ホール

カトリック教徒による再征服のためスペインから逃れたイスラムの芸術家にとって「失われた庭」となったバレンシア地方。バレンシアにおけるイスラム芸術全盛期の音楽と詩を、北アフリカに伝わる資料に基づいて再現したアルバムです。


アラゴン国王ハイメ1世(ジャウメ1世;1208-1276;在位1213-1276)はイスラム教徒からバレアレス諸島とバレンシアを、フランスからカタルーニャを奪還したイベリア半島の名君。この商品は彼の生誕800年を記念して制作されたハードカバーCDブックです。CDは単売もされている3枚。カタルーニャ語・カスティリャ語(標準スペイン語)・フランス語・英語による解説・対訳は全200ページ。

CDM 0826
女の声 ラス・ウエルガスの写本(12-14世紀)
 女子修道院のためのモノディーとポリフォニー

  Promereris sume laudis(主の受胎告知のプローサ)(*)
  Gaude, chorus omnium [Angelus Domini](モテトゥス)
  O Monialis Concio Burgensis
   (女子修道院長アグエロの死を悼むプランクトゥス)
  Ave caro splendida [Omnes](コンドゥクトゥス・モテトゥス)
  Belial vocatur(主の奉献のコンドゥクトゥス・モテトゥス)
  Ex illustri(聖カタリナのモテトゥス)
  Maria, Virgo Virginum(聖処女マリアのプローサ)
  Rex obiit(アルフォンソ8世の死を悼むプランクトゥス)
  Dum sigillum(コンドゥクトゥス)
  Hec est Mater Domini(聖処女マリアのオルガヌム)
  Ad celsi conubia(聖チェチーリアのプローサ)(*)
  Rex eterne maiestatits(マグダラの聖マリアのプローサ)
  Amor vincens/Mariae praeconio [Aptatur](聖処女マリアのモテトゥス)
  Quis dabit capiti meo(プランクトゥス)
  Mulierum hodie/Mulierum(聖アンナのモテトゥス)
  Fa fa mi/Ut re mi(ソルフェージュの練習)
  Iam nubes/Iam novum [Solem](モテトゥス)(*)
  O Maria Virgo [In veritate](聖処女マリアのコンドゥクトゥス・モテトゥス)
  Plange Castella misera(サンチョ王の死を悼むプランクトゥス)
  Virgines egregie(プローサ、Comun de las Virgenes)
  Verbum bonum et suave(オルガヌム、聖マリアのプローサ)

ピラル・エステバン、マルタ・インファンテ(メゾソプラノ)
エリカ・エスクリバ=アスタブルアガ、ヨランダ・マリン(ソプラノ)
カルレス・マグラネル(指揮)

録音:2007年4月9-11日、バレンシア(スペイン)、
    ラ・ベネフィセンシア文化センター、アルフォンス・エル・マグナニム・ホール

カスティリャ王アルフォンソ8世(1155-1214/在位:1158-1214)により1178年、スペイン北部の都市ブルゴスに創設されたラス・ウエルガス女子修道院。この修道院で編纂された写本に収められた楽譜は、中世ポリフォニー音楽の最重要資料の一つとなっています。当然ながら歌手は女声のみ。(*)は器楽演奏。


CDM 0927
夢想にふけり アウジアス・マルクのための音楽と詩
 ジャン・ヴォワザル:La Verdelete
 ジュアン・ブルデュー(1520?-1591)/アウジアス・マルク詩:
  夢想にふけり、私は愛を見い出した
 不詳:愛よ、私があなたにしてきたことは/私の脳は夜も昼も
 不詳:Zappay (lo campo)
 ジュアン・ブルデュー/アウジアス・マルク詩:もし愛が合理的な物だったならば
 ジュアン・コルナゴ:私はしぬ、なぜなら
 エンリケ・デ・パリス:私の愛があなたを強く求めている
 不詳:水を渡ろう、ジュリエタ/Voca la galiera
 ジュアン・ブルデュー/アウジアス・マルク詩:
  茨の中の百合よ、私の愛は欲望は和らいだ
 ヨハンネス・ティンクトーリス(1435頃-1511頃):
  あなたの眼差しが私をひどく傷つけた
 不詳:わがままな私の心よ、我慢だ!我慢だ!
 不詳:ディンディリン、ディンディリンダナ/Correno multi cani ad una cazia
 ジュアン・ブルデュー/アウジアス・マルク詩:私の意志と理性は包まれた
 不詳/フランチェスコ・ガレオタ:おお、良い季節
 Aliot Nichola:Aliot nouvella
 ジュアン・コルナゴ:死か、慈悲か
 不詳:Chiave, chiave
 ジュアン・ブルデュー/アウジアス・マルク詩:
  分別あるご婦人よ、ひとかけらいただけますか?
 不詳:スペイン王のバス・ダンス/ごひいきに、乙女よ/挽き臼で、ご婦人方

ピラル・エステバン(ソプラノ)
ホセ・エルナンデス=パストル(カウンターテナー)
カペリャ・デ・ミニストレルス
カルレス・マグラネル(指揮)

録音:2008年11月15-16日、
    ラ・ベネフィセンシア文化センター、アルフォンス・エル・マグナニム・ホール

アウジアス・マルク(1397頃-1459)はバレンシアの詩人。トルバドゥールが使ったオクシタン語ではなく日常語であるカタルーニャ語で創作した最初の詩人の一人とされています。この商品は彼の作品の夢想性をテーマとしたハードカバーCDブック。カタルーニャ語・カスティリャ語(標準スペイン語)・フランス語・英語による解説・対訳は全96ページ。CDはオリジナルで、現在この形でのみ入手可能となっています。


CDM 1028
モレスカ(モーロ風) モーロ人とキリスト教徒のロマンセとカンティガ集
 不詳:ラ・モレスカ(聖母マリアのカンティガ 第76番;器楽)
 不詳:モーロの女王シェリファ(セファルディムのロマンス;モロッコ伝承)
 不詳:なぜモーロ人と戦うか(聖母マリアのカンティガ 第193番)
 イブラヒム・タイビリ?作詩:
  スペインのファラオのソネット(ムダラの曲の替え歌)
 ガブリエル:あの美しいモーロ娘(「王宮の歌集」から)
 ダルツァ/不詳:Caldibi castigliano/Calvi arabi (Salinas)
 不詳:Como Santa Maria livrou u mouro a que queria fillar...
   (聖母マリアのカンティガ 第192番)
 不詳:モーロ人、私のモーロ人
   (ペロ・ディアスの古いロマンセ;エンシナの曲の替え歌)
 不詳:Como Santa Maria destruyu un gran poboo de mouros
   (聖母マリアのカンティガ 第99番;器楽)
 フアン・デル・エンシナ(1468-1529):起きて、パスクアル(「王宮の歌集」から)
 不詳:Twichia Nuba Asbahan(アンダルシア伝承;器楽)
 ルイス・デ・ミラン(1500頃-1561以後?):
  Con pavor recordó el moro(モリアナのロマンセ)
 不詳:Ha moura que tia seu fillo en braços...(聖母マリアのカンティガ 第205番)
 クリストバル・デ・モラレス(1500頃-1553)/
  ミゲル・デ・フエンリャナ(1500頃-1579):モーロ人はアンテケラから
 不詳:三人のモーロ娘が私を魅了した(「王宮の歌集」から)
 不詳:La mora moraima(ロマンセ;エンシナの曲の替え歌)
 ルイス・デ・ナルバエス(1500頃-1555/1560):モーロの王は散歩していた
 不詳:Como una moura levou seu fillo morto a Santa Maria de Salas
   et ressucitou-ll'o(聖母マリアのカンティガ 第167番;器楽)
 ディエゴ・ピサドル(1509/10?-1557以後):聖フアン祭の朝

ピラル・エステバン(ソプラノ)
ジョルディ・リカルト(バリトン)
カペリャ・デ・ミニストレルス
カルレス・マグラネル(指揮)

録音:2010年1月22-24日、バレンシア(スペイン)、
    ラ・ベネフィセンシア文化センター、アルフォンス・エル・マグナニム・ホール

モーロ人(ムーア人、イスラム教徒)の文学的・音楽的影響を強く受けた中世・ルンサンス時代のスペインの芸術歌曲を中心とするプログラム。スペイン語・カタルーニャ語・英語・フランス語による解説と原語歌詞、カタルーニャ語・英語・フランス語訳詞を完備したハードカバー・ブック仕様。


CDM 1029
(2CD)
【廃盤】
ティラン・ロ・ブランの旅 華麗なる騎士道と音楽
 【CD 1】
 《I. 騎士道の伝統》
 不詳(15世紀):Propiñán de Melyor (器楽)
 ジョン・ダンスタブル(1390頃-1453):Ave maris stella [めでたし、海の星]
 ロバート・モートン(1430頃-1479?):
  Il sera pour vous / L'homme armé [彼はあなたの味方となろう/武装した男]
 不詳(15世紀):Alla bataglia, su su chavagli (器楽)
 不詳(15世紀):Sit nomen Domini benedictum [主の御名に称賛あれ]
 《II. イングランドのティラン》
 不詳(15世紀):Dit le bourguignon (器楽)
 不詳(15世紀):Princhesse of youth [若き王女]
 不詳(15世紀):Alla caccia, su su a cacciare (器楽)
 ペレ・ビラ(1465頃-1538):
  Lailaila turlura "La Lucha" [「喧嘩」から ライライラ・トゥルルラ]
 ベルナルド・イカルド(活躍期:15世紀後半):
  Non toches a moy [私に触らないで]
 マテオ・フレチャ(老)(1481頃-1553頃):
  Haec est victoria "La Guerra" [「戦争」から これぞ勝利]
 ギヨーム・デュファイ(1397?-1474):
  Kyrie "Misa L'homme armé" [「ミサ・ロム・アルメ」から キリエ]
 《III. シチリア島とロードス島のティラン》
 不詳(15世紀):L'amor, dona, che io te porto (器楽)
 バルトロメオ・トロンボンチーノ(1470頃-1535):
  Non val acqua [水は役に立たない]
 ヨハンネス・コルナーゴ(活躍期:15世紀後半):
  Ayo visto lo mappamondo [私は世界地図を見た]
 《IV. ギリシャ帝国のティラン》
 不詳(小アジア起源のギリシャ伝承曲):Tzivaeri (器楽)
 ペレ・オリオラ(活躍期:15世紀後半):Trista che espera [悲しき望み]
 不詳(1500頃):Lloremos, alma, lloremos (器楽)
 ギヨーム・デュファイ:
  Quel fronte signorille [あの気高い額のお方が]
  Lamentatio sanctae matris ecclesiae Constantinopolitanae
   [コンスタンチノープル教会の聖母の嘆き]
 ペレ・オリオラ:Dança [舞曲] (器楽)
 不詳(15世紀):Triumpho de le done [女の勝利]
 不詳(黒海地方起源のギリシャ伝承曲):Letsi (器楽)
 不詳(15世紀):Cavalcha Sinisbaldo tuta la note (器楽)
 ジュアン・ブルデュー(1520頃-1591):
  Ya tocan los atabales "Las Cañas" [「茎」から すでに太鼓は鳴り]
 アントワーヌ・ビュノワ(1430頃-1492):
  Fortuna desperata [手に負えぬ運命の女神よ]
 フアン・デ・ウレデ(活躍期:15世紀後半):
  Ferido está don Tristán [ドン・トリスタンは負傷した] (コントラファクトゥム)
 マテオ・フレチャ(老):
  La viuda se quiere casar "La Viuda" [「寡婦」から 寡婦が結婚したがって]
 【CD 2】
 《V. アフリカのティラン》
 ヤコブ・オブレヒト(1450頃-1505):Rompeltier (器楽)
 ギヨーム・デュファイ:Adieu m'amour [さらば、わが恋人]
 マテオ・フレチャ(老):Nam si pericula sunt in mari "La Bomba"
    [「ポンプ」から 海には危険があるが]
 不詳(アンダルシア):Nuba Ushak (器楽)
 ピエール・フォンテーヌ(?-1450頃):
  J'ayme bien celui qui s'en va / Trompette (器楽)
 マテオ・フレチャ(老):
  Viva nuestro capitán "La Guerra" [「戦争」から 中隊長万歳]
 ピエール・ドラ・リュー(1452頃-1518):Da pacem Domine [平和を、主よ]
 不詳(15世紀):Non puedo [望まずにはいられない]
 マテオ・フレチャ(老):
  Bomba y agua fuera "La Bomba" [「ポンプ」から ポンプで水を出せ]
 《VI. 愛と死》
 不詳:Falsobordone [ファルソボルドーネ] (器楽)
 ベルナルド・イカルド:Megalini (canto bizantino: Magnificat sexti toni)
   [マニフィカト第6旋法(ビザンチン聖歌)]
 不詳(16世紀、オスマン帝国):Hüseyni Pesrev; (器楽)
 不詳(15世紀):Hora may [今、私は外に出る]
 ジョスカン・デプレ(1450/1455頃-1521):Salve Regina [めでたし、元后]
 不詳(15世紀):Io vegio la mia vita jà finire (器楽)
 ジュアン・ブルデュー:
  Sepamos como cayó "Las Cañas" [「茎」から どう落馬したのか]
 不詳(15世紀):Mercé te chiamo [慈悲深きお方よ、私はあなたを呼ぶ]
 不詳(13世紀):
  Heu dolor "Planctus Mariae" [「マリアのプランクトゥス」から ああ、つらい]

ピラル・エステバン(メゾソプラノ)
マルタ・インファンテ(アルト)
ジョルディ・リカルト(バリトン)
カペリャ・デ・ミニストレルス
カルレス・マグラネル(指揮)

録音:2010年6月28日-7月3日、聖マリア教会、レケナ、バレンシア県、スペイン
仕様:ハードカバーCDブック、256ページ、カタルーニャ語・スペイン語・英語・フランス語

かのセルバンテスをして「ドン・キホーテ」の中で「騎士道小説の最高傑作」と言わしめた、バレンシア出身の作家ジュアノット・マルトゥレイ(1413-1468)の小説「ティラン・ロ・ブラン(白い騎士)」。このCDはバレンシアの古楽アンサンブルであるカペリャ・デ・ミニストレルスによる、ティランが繰り広げる世界の旅のいわばBGM集。ブックに書かれたあらすじを追いながら(日本語がありませんが)15世紀のサウンドを楽しみ、ドン・キホーテばりに想像の世界に遊ぶのも一興でしょう。小説「ティラン・ロ・ブラン」の邦訳版は岩波書店から発売されています。


CDM 1130
トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611):主の生誕のカンティクム
  アヴェ・マリア[Ave Maria](4声)
  おお、天の王を[O Regem caeli](4声)
  私をほめよ[Congratulamini mihi](6声)
  あがない主の恵み深い御母[Alma redemptoris Mater](8声)
  何と美しいことか[Quam pulchri sunt](4声)
  博士たちは星を見て[Magi viderunt stellam](4声)
  恐れるな、マリア[Ne timeas Maria](4声)
  見よ、主は来られる[Ecce Dominus Veniet](5声)
  誰を見たのか、羊飼いたちよ[Quem vidistis, pastores](6声)
  残酷な敵ヘロデ[Hostis Herodes impie](4声)
  おお、大いなる神秘よ[O magnum mysterium](4声)
  喜べ、処女マリアよ[Gaude Maria virgo](5声)
  アヴェ・マリア[Ave Maria](8声)

カペリャ・デ・ミニストレルス
 エリカ・エスクリバ=アスタブルアガ、ピラル・エステバン(ソプラノ)
 ダビド・サガストゥメ(男性アルト) ランベルト・クリメント(テノール)
 フランシスコ・フェルナンデス=ルエダ(テノール) トマス・マシェ(バス)
 ダビド・アンティク(リコーダー) パコ・ルビオ(コルネット[ツィンク])
 エリアス・エルナンディス、ダビド・ガルシア(サックバット)
 カタリーナ・ボイムル(ファゴット、チリミア) イグナシ・ホルダ(オルガン)

アルモディ室内合唱団
オスカル・パヤ(合唱指揮)
カルレス・マグラネル(指揮)

録音:2010年12月18-20日、聖マリア教会、レケナ、バレンシア州、スペイン

ビクトリアの「死者のための聖務日課」(レクイエム)で名演を聴かせたカペリャ・デ・ミニストレルスによるモテット&賛歌集。「アヴェ・マリア」(4声)は有名な楽曲ですが、ここでは偽作と記されています。ハードカヴァー・ブック仕様。


CDM 1231
(CD+DVD PAL)
スペインの争い フレチャ、カルセレスエンサラダ集
 [CD]
 マテオ・フレチャ(老)(1481-1553):
  エンサダラ「馬上槍試合」[La Justa]/エンサラダ「寡婦」[La Viuda]
 バルトロメ・カルセレス(16世紀):
  エンサラダ「色黒娘」[La Negrina]/エンサラダ「喧騒」[La Trulla]
 [DVD]
 コンサート「スペインの争い」(*)
 ビデオクリップ:エンサラダ「喧騒」から パバナとガリャルダ(+)
カペリャ・デ・ミニストレルス
 ピラル・エステバン(ソプラノ) ホセ・エルナンデス・パストル(カウンターテナー)
 ランベルト・クリメント(テノール) ジョルディ・リカルト(バリトン)
 カルレス・マグラネル、リクサニア・フェルナンデス、ジョルディ・コメリャス(ヴィオル)
 ダビド・アンティク(リコーダー) ウィリアム・ドンゴワ(コルネット[ツィンク])
 カタリーナ・バウムル(シャリュモー)
 エリアス・エルナンディス、ダビド・ガルシア(サックバット)
 イグナシ・ホルダ(チェンバロ) フアン・カルロス・デ・ムルデル(ビウエラ)
 フアン・マヌエル・ルビオ(サンフォニャ、ウド、バロックギター)
 パウ・バリェステ(打楽器)

カルレス・マグラネル(指揮)

録音(CD):2012年1月13-15日、聖マリア教会、レケナ、バレンシア県、スペイン
収録(DVD):2011年12月20日、バレンシア総大司教座教会、スペイン(*)
        2012年1月16日、ラ・ロンハ、バレンシア、スペイン(+)

アルバム・タイトル「スペインの争い」[Batailla en Spagnol]はフランスのジャック・モデルヌが1554年にリヨンでフレチャの「馬上槍試合」を出版した際に付けた題名によるものです。ハードカヴァー・ブック(全88ページ)仕様。解説はスペイン語、バレンシア語、英語。歌唱テキストの英語訳も完備。「エンサラダ」がスペイン語で「サラダ」を意味することから、世界最高の料理人の一人であるスペイン料理界の巨匠フェラン・アドリアが一文を寄せています。
DVDはPAL方式のため弊社は再生保証をいたしません。ご了承ください。


CDM 1232
ライフ・サイクル カペリャ・デ・ミニストレルス創設25年記念
 [誕生]
 不詳(13世紀):「ラス・ウエルガスの写本」から 聖母マリアのモテット
   Amor vincens omnia / Marie preconio / [Aptatur]
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:
  「聖母マリアのカンティガ集」から Minno amor(器楽)
 アル=ルサフィ(1141-1177):La Russafa de València (Mawwál. Modo: al-síka)
 不詳(14世紀):「モンセラトの朱い本」から Cuncti simus concanentes
 トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611):O magnum mysterium(器楽)
 [変容]
 不詳:「エルスの神秘劇」から
   Germanes mies / Verge i Mare de Déu / Ay, trista vida corporal!
   Gran desig m'és vengut al cor
 [欲望]
 アルフォンソ10世編纂:「聖母マリアのカンティガ集」から Foia(器楽)
 ベレンゲル・デ・パロウ(12世紀):Aital dona
 不詳(アンダルシア伝承の恋歌):Carmesina
 エンリケ・デ・パリス(15世紀):Mi querer tanto vos quiere
 [終末]
 不詳:「シビラの歌」から
   Iudicii Signum(アラゴン王マルティン1世のブレビアリオによる)(*)
 不詳(1世紀頃、ギリシャ):セイキロスの墓碑銘

カペリャ・デ・ミニストレルス
カルレス・マグラネル(指揮)

既発売音源と未発表音源から構成された編集盤。(*)では当盤のために校訂された未出版譜を使用。ハードカヴァー・ブック(全136ページ)仕様。解説はスペイン語、バレンシア語、英語。歌唱テキストの英語訳も完備。


CDM 1333
(2CD)
御婦人方の町 中世の女性と音楽
 [CD 1] 囲われた庭 [Hortus conclusus]
 不詳/ラス・ウエルガス写本(14世紀)所収:Mulierum
 ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179):Ave generosa
 ヘラート・フォン・ランツベルク(1130-1195):Sol oritur occasus
 クラリサス・デ・バレンシア(14世紀):Gaude flori virginali
 エロイーズ(1101-1164):Rex in accubitum
 不詳/バンベルク写本所収:Virgo Virginum
 グラシア・バプティスタ:Conditor alme siderum(1557)
 カッシア(9世紀):La mujer caida
 不詳(フルーリー修道院;12世紀):Visitatio Sepulchri
 [CD 2] 庭園−高貴な乙女たちの庭 [Viridarium - Jardin de nobles doncellas]
 ベアトリス・デ・ディア(1140頃-1175):A chantar m'er de so
 ブランカ・デ・カスティリャ(1188-1252):Amours, u trop tart me sui pris
 不詳(13世紀):S'on me regarde
 マロワ・ド・ドレグノー(12世紀):Mout m'abellist
 不詳/カルミナ・ブラーナ(13世紀)所収:Under der lindenan
 不詳(16世紀)/伝アン・ブーリン(1501-1536):O Deathe, rock me asleepe
 クリスティーヌ・ド・ピザン(1400頃-1460):Dueil angoisseus
 フロレンシア・ピナル(15世紀):Tanto más creçe el querer
 マルグリット・ドートリッシュ(1480-1530):Triste suis(1506)
 コンスタンサ・デ・アラゴン(14世紀):Ez yeu am tal que's bo e belh
 アリカンテ伝承曲(14世紀):Mareta

カペリャ・デ・ミニストレルス
 ピラル・エステバン、エリーザ・フランゼッティ(ソプラノ)
 カルレス・マグラネル(ビオラ、ビエリャ、ラベル)
 ダビド・アンティク(リコーダー、アウロス)
 フアン・マヌエル・ルビオ(ハーディガーディ、ハープ、ウード、プサルテリウム)
 イグナシ・ホルダ(エクセキエル、チェンバロ)
 パウ・バリェステ(打楽器、ティンティナブルム) マラ・アマンダ(歌)
 ルト・ゴンザレス・イ・ケラルト、アンパロ・マイケス、カルラ・マイエル(ソプラノ)
 アドリアナ・ガルシア(メゾソプラノ)
 ホタ・マルティネス(ツィター) スピロス・カニアリス(ギリシャのリラ)

カルレス・マグラネル(指揮)

ハードカヴァー・ブック仕様。


CDM 1434
エル・グレコ ドメニコス・テオトコプーロスの音楽の旅
 伝承曲(ギリシャ歌謡):Tzivaeri
 伝承曲(ビザンチン歌謡):Megalini
 伝承曲(ギリシャ舞曲):Letsi
 カッシア(9世紀):La mujer caida
 チェーザレ・ネグリ(1535-1605):
  「愛の感謝」[Le gratie d'amore] (1602、ミラノ)から
   幸せなオーストリア(斧) [Austria Felice (Hachas)]
   ヴィランチッコとスパニョレット [Villancicco e Spagnoletto]
   カナリオ [Canario]
 トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611):
  あがない主の恵み深い御母 [Alma redemptoris Mater] (8声)
 ファブリツィオ・カローゾ(1526/1535-1605/1620):
  「イル・バラリーノ」(1581、ヴェネツィア)から
   バレット「私の愛」 [Balletto Amor mio]
   カスティリャのカスカルダ [Cascarda Castellana]
   バレット「変わらぬ愛」 [Balletto Amor costante]
   スパニョレッタ [Spagnoletta]
   スペインのガリアルダ [Gagliarda di Spagna]
 トマス・ルイス・デ・ビクトリア:アヴェ・マリア [Ave Maria] (8声)
 オルランドゥス・ラッスス(1532-1594):
  「シビラの預言」[Prophetiae Sibyllarum] (1600)から
   フリギアのシビラ [Sibylla Phrygia]
 ディエゴ・オルティス(1510頃-1570頃):「変奏論」(1553、ローマ)から
   ラ・スパーニャによるリチェルカーレ [Recercada sobre La Spagna]
 不詳:
  パッサメッツォ・アンティコ [Passamezzo Antico]
  ロマネスカ [Romanesca]/フォリア [Folias]
 トマス・ルイス・デ・ビクトリア:レクイエム [Requiem] (1605、マドリード)から
   イントロイトゥス [Introitus: Requiem aeternam]
 不詳(セファルディム):アブサロンの死 [La muerte de Absalon]

カペリャ・デ・ミニストレルス
カルレス・マグラネル(指揮)

現ギリシャのクレタ島に生まれ、イタリアを経てスペインに渡り古都トレドを本拠に活躍した画家エル・グレコ(本名ドメニコス・テオトコプーロス;1541-1614)の人生の旅を音楽で追う好企画。絵画ファンにもお勧めしたいアルバムです。


CDM 1435
(1CD)
封印された音楽 ディアスポラとなったセファルディムの口伝遺産
 炉端で [AL HOGAR DE LA LUMBRE]
  サダウィ [Sa'dâwî] (16世紀、モロッコのテトゥアンの歌)
  ルーダ草の小枝 [Una ramika de ruda]
   (セファルディムのカンティカ、ギリシャのロドス島で採譜)(*)
  私は花嫁に送った [Yo le mandi a la mi novia]
   (花嫁の着付けのカンティカ、ブルガリアのソフィアで採譜)
  ヘーローとレアンドロス [Hero y Leandro]
   (オリエントのセファルディムのロマンス)(*)
  水浴のためのお金をください [Dame paras para el bano]
   (水浴の儀式の歌、ブルガリアのソフィアで採譜)
  開いておくれ、愛しい人よ [Avridme Galanika] (セファルディムのロマンセロ)(*)
 魂の牢獄 [LAS CARCELES DEL ALMA]
  アブサロンの死 [La muerte de Absalon]
   (スペインのユダヤ人の哀歌、トルコのイズミルで採譜)
  ナニ・ナニ [Nani, nani] (子守歌)(*)
  王妃エステルは着飾った [Se vistyo la Reyna Ester]
   (花嫁の引き渡し、ギリシャのテッサロニキ)
  私は行きたい [Irme kero] (スペインのユダヤ人の哀歌、トルコで採譜)(*)
 心の鍵 [LA LLAVEDURA DEL CORAZON]
  ばらの花が咲く [La roza enflorese]
   (スペインのユダヤ人セファルディム、オスマン帝国)(*)
  セファルディムのカルシラマ [Karsilamas sefardies]
   (ブルガリアのソフィアに伝わる舞曲)
  二人の恋人 [Dos amantes] (恋愛のカンティカ、ブルガリアのソフィアで採譜)(*)
  踊れ、踊れ、イッデレルヒ [Tanz, tanz Jiddelelch] (クレズマー舞曲;器楽)
  ギュル・ペンベ [Gül Pembe] (恋愛のカンティカ、トルコのイスタンブールで採譜)(*)

マラ・アランダ(歌(*))
カペリャ・デ・ミニストレルス
 カルレス・マグラネル(ビオラ) ダビド・アンティク(笛)
 ホタ・マルティネス(ハーディ=ガーディ、バグラマ、ラウタ)
 アジズ・サムサウィ(カヌーン) パウ・バリェステ(打楽器)

カルレス・マグラネル(指揮)

録音:2013年6月24-25日、パラウ・デ・ラ・ムシカ、バレンシア、スペイン

レコンキスタ(キリスト教徒による再征服)によりディアスポラ(離散民)となったセファルディム(イベリア半島のユダヤ人)の歌の口伝記録を各地から収集し、中世イベリア半島の音楽風に再現。マラ・アランダはスペインのセファルディム音楽研究家・歌手。その聴きやすい美声と語り口はかつてのエステル・ラマンディエを思い出させるものがあります。


CDM 1536
(1CD)
プランクトゥス 中世における死と黙示
  Requiem aternam (GT 669)
  Ples de tristor. Planh que fe Guiraut Riquier del sehnor de Narbona
  Misa de Barcelona. Kyrie
  Audi pontus, audi tellus (Códice de Las Huelgas)
  De profundis (GT 673)
  Sol eclypsim patitur. Planctus por el óbito de Fernando III el Santo
  Dies irae (LU 1810)
  Clangam, filii (Sequentia planctus cigni)
  Domine Iesu Christe (GT 674)
  Mentem meam ledit dolor. Planctus por el óbito de Ramón Berenguer IV
  Misa de Notre-Dame de Kernascléden. Sanctus
  Media vita in morte sumus (Defunctorum prosa)
  Agnus Dei (LU 1815)
  Ir tanczer und spranczer (Danza de la muerte)
  Lux aterna (LU 1815)
  In paradisum (LU 1768)

カペリャ・デ・ミニストレルス
 エリーザ・フランゼッティ(ソプラノ) ガブリエル・ディアス(カウンターテナー)
 ミゲル・ベルナル(テノール) トマス・マシャ(バス)
 カルレス・マグラネル(ビオラ) ダビド・アンティク(笛)
 マヌエル・ビラス(ハープ) イグナシ・ホルダ(オルガネット)

ラルモディ室内合唱団
カルレス・マグラネル(指揮)

録音:2014年11月2-3、10日、サピエンシア礼拝堂、バレンシア大学ラ・ナウ文化センター、バレンシア、スペイン

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輸入・発売:サラバンド