ディエス
スペイン、マドリードの北西50キロメートル、グァダラマ山南腹にフェリペ2世(1527-1598)が建設した壮麗な王宮兼修道院、サン・ロレンソ・デル・エスコリアル宮の由緒正しき聖歌隊が運営する自主レーベル。録音エンジニアはエスコリアル宮の近所に本拠を構えるグロッサ・レーベルのスタッフ、ベルトラン・コルナチェル。

DIES 199901
聖なるパン スペイン・ルネサンスの教会音楽
 不詳(ウプサラの歌集から):
  聖夜の便り/聖夜に眠ってはいけない/肉となりし御言葉
 フランシスコ・ゲレロ(1528-1599):
  おお、幸いなる日/聖母が見つめられた羊飼いよ
  おお、聖母よ、御身を見る時は/成功しなければならない
  聖なる喜びのパン/愛により傷付きし神の御子/おお、主イエス・キリストよ
 マルティン・デ・ビリャヌエバ(?-1605):キリストは従順であらせられた
 トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548頃-1611):
  主よ、われは値せず/おお、聖なる宴/二人のセラフィムが
  おお、天の元后

エル・エスコリアル修道院聖歌隊
ロレンソ・ラモス(指揮)

録音:1999年6月、エスコリアル修道院旧教会

聖歌隊のレパートリーの中からゲレーロ、ビクトリアらスペイン・ルネサンスのモテットを歌ったアルバム。


DIES 200303
アルモニア(ハーモニー)
 ハビエル・マルティネス・カルメナ(1983-):ミサ・アルテ
 ドリーブ(1836-1891):オペラ「ラクメ」から 花の二重唱
 オッフェンバック(1819-1880):オペラ「ホフマン物語」から 舟歌
 フンパーディンク(1854-1921):オペラ「ヘンゼルとグレーテル」から 夕べの祈り
 ビゼー(1838-1875):オペラ「カルメン」から 若者たちの合唱
 ドリーブ:小ミサ
 ブラームス(1833-1897):子守歌
 プッチーニ(1858-1924):オペラ「蝶々夫人」から ハミング・コーラス
 ジョン・ラター(1945-):祝祷[A Clare Benediction]
 アンドルー・ロイド・ウェバー(1948-):ピエ・イエズ(レクィエム から)

エル・エスコリアル修道院聖歌隊
ハビエル・マルティネス・カルメナ、アルベルト・パドロン(ピアノ)
ロレンソ・ラモス(指揮)

録音:2002年8月、エル・エスコリアル修道院講堂


DIES 200407
イン・パラディスム(楽園で)
 フォーレ(1845-1924):
  小ミサ/アヴェ・マリア Op.67 No.2/アヴェ・ヴェルム・コルプス Op.65 No.1
  タントゥム・エルゴ Op.65 No.2/マリア、恵み深き御母 Op.47 No.2
  イン・パラディスム(レクィエム から)
 フランク(1822-1890):天使の糧
 グノー(1818-1893):おお、救いのいけにえよ
 メンデルスゾーン(1809-1847):僕(しもべ)らよ、主をほめたたえよ Op.39 No.2
 シューベルト(1797-1828):
  アヴェ・マリア Op.52 No.6/神はわが羊飼い(詩篇23)Op.132
 アンドルー・ロイド・ウェバー(1948-):ピエ・イエズ(レクィエム から)

エル・エスコリアル修道院聖歌隊
ハビエル・マルティネス・カルメナ、アルベルト・パドロン(ピアノ)
ロレンソ・ラモス(指揮)

録音:2002年8月、エル・エスコリアル修道院講堂


DIES 200608
そして甘美なる争いのうちに エル・エスコリアルの音楽家たち I
 クリストバル・デ・サン・ヘロニモ(1586頃-1636):天国のパン
 マヌエル・デ・レオン(1580頃-1632):主イエス・キリスト
 フアン・デ・ドゥランゴ(1632-1696):ああ!名高きエスコリアルの
 ホセ・デ・バリェ(1707-1743):盲の楽師を狙って
 フアン・デ・ドゥランゴ:おお、聖なる宴
 ペドロ・デ・タファリャ(1605-1660):主をたたえよ、すべての民よ
 マティアス・カルドナ(1698-1755):歌え、舌よ[パンジェ・リングァ]
 ペドロ・デ・タファーリャ:おお、言い表せぬほどの秘蹟
 フアン・デ・ドゥランゴ:4声のミサ
 ディエゴ・デ・トリホス(1653頃-1691):あの勇敢なる護り手は誰?
 フアン・デ・アラエホス(1687-1753):エル・エスコリアルの音楽家
 クリストバル・デ・サン・ヘロニモ:静かに/アラ!バヤ!

エル・エスコリアル修道院聖歌隊
レアル・カピリャ・エスクリアレンセ
ヌリア・リョピス(ハープ)
ペプ・ボラス(ファゴット)
アルベルト・パドロン(オルガン)
グスタボ・サンチェス(指揮)

録音:2005年8月、エル・エスコリアル修道院講堂および個室17番

17-18世紀のエル・エスコリアル修道院修道士たちによる作品集。


DIES 200609
マルティン・デ・ビリャヌエバ(1555頃?-1605):教会音楽集
  イエスは苦悶のうちに(聖木曜日のためのモテット)
  エレミヤの哀歌 から 聖土曜日の第1のレクツィオ
  ミゼレーレ(詩篇50)/聖母のミサ
  キリストは己を低くして(聖週間のアンティフォナ)
  ヨハネ受難曲

エル・エスコリアル修道院聖歌隊
レアル・カピリャ・エスクリアレンセ
ロランド・ガルシア(指揮)

録音:2005年8月、エル・エスコリアル修道院講堂および個室17番
    1999年6月、エル・エスコリアル修道院旧教会

マルティン・デ・ビリャヌエバは1586年にグラナダからエル・エスコリアル修道院に移りアーカイヴと聖遺物の管理責任者を務めた神父で、鍵盤楽器奏者・作曲家でもありました。


DIES 200610
エル・エスコリアルのクリスマス
 不詳:ファンファーレ−神の御子は今宵しも
 アンダルシア民謡/グスタボ・サンチェス編曲:タンバリンは鳴る
 メンデルスゾーン(1809-1847):羊飼いたちはベツレヘムへ
 メンデルスゾーン/グスタボ・サンチェス編曲:天には栄え
 マックス・レーガー(1873-1916):マリアの子守歌 Op.76 No.52
 フランス民謡/グスタボ・サンチェス編曲:子羊
 アンダルシア民謡/グスタボ・サンチェス編曲:鐘が鳴る鳴る
 エストレマドゥラ民謡/グスタボ・サンチェス編曲:聖母マリアは手を洗いに
 ジェイムズ・ピアポント(1822-1893):ジングル・ベル
 アーヴィング・バーリン(1888-1989):ホワイト・クリスマス
 アラゴン民謡/アルベルト・パドロン編曲:門に立つ聖母
 アンヘル・マルティン・ポンペイ(1902-2001):静かに!
 アンダルシア民謡:フエンテシリャは流れ
 ガブリエル・オライオソラ(1891-1973):Aurtxoa Seaskan(バスクの子守歌)
 アルベルト・パドロン:幼児イエスへの子守歌/羊飼いたちの踊り
 カタルーニャ民謡/グスタボ・サンチェス編曲:フム、フム、フム
 カスティーリャ民謡/グスタボ・サンチェス編曲:跳ね踊れ
 ゲール民謡/グスタボ・サンチェス編曲:ひいらぎ飾ろう
 ハビエル・マルティネス・カルメナ:3つのカスティーリャのビリャンシコ
   星の輝きに,星判断,おお、何と喜ばしい
 アントニオ・ソレール(1729-1783):コントルダンス
 ドイツ民謡/グスタボ・サンチェス編曲:もみの木
 フランツ・グルーバー(1787-1863)/
  ハビエル・マルティネス・カルメナ編曲:きよしこの夜
 伝ヘンデル(1685-1759)/グスタボ・サンチェス編曲:諸人こぞりて

エル・エスコリアル修道院聖歌隊
ハビエル・マルティネス・カルメナ、アルベルト・パドロン(ピアノ)
ダビド・マヨラル、マルコス・ケサダ、マヌエル・レチュガ(打楽器)
グスタボ・サンチェス(指揮)

録音:2006年6月、エル・エスコリアル修道院講堂

エル・エスコリアルは高地にあるので雪のクリスマスになることもあります。パッケージが美しく雰囲気があり、クリスマス・プレゼントにぴったりです。


DIES 200712
フォーレ(1845-1924):
  レクィエム Op.48(少年合唱版)(*)
  ジャン・ラシーヌの讃歌 Op.11(+)

ハビエル・ロドリゲス・ブラオホス(ボーイソプラノ(*))
エル・エスコリアル修道院聖歌隊
レアル・カピリャ・エスクリアレンセ(+)
アルベルト・パドロン(ピアノ)
ハビエル・マルティネス・カルメナ(指揮)

録音:2006年6月、エル・エスコリアル修道院講堂

(*)は成人男声を含まない少年合唱編成で、バリトン独唱パートはボーイソプラノ独唱に置き換えられています。(+)は通常の混声合唱編成。


DIES 200714
このように子供たちは歌う
 ヘスス・グリディ(1886-1961):
  このように少年たちは歌う(3曲)/子供の6つの歌
 アントン・ガルシア・アブリル(1933-):子供の歌集(10曲)
 キニト・バルベルデ(1875-1918)&トマス・L・トレグロサ(1863-1913):
  サルスエラ・コミカ「小学校の子供たち」

エル・エスコリアル修道院聖歌隊
アルベルト・パドロン(ピアノ)
ハビエル・マルティネス・カルメナ(指揮)

録音:2006年6月、エル・エスコリアル修道院講堂


DIES 200815
ねんねんころり 子守歌
 エルガー(1857-1934):子守歌
 チャールズ・コリンズ:Tuuri, tuuti tummaistani
 ロジャー・クイルター(1877-1956):Weep You No More
 アルベルト・パドロン:Nana al hijo de trapo
 ホセ・サラテ:Dorm
 グスタボ・サンチェス:Nana al nene
 ブラームス(1833-1897):子守歌
 チャイコフスキー:嵐の中で
 中国民謡:Crece, cana de bambu
 フェデリコ・ガルシア・ロルカ(1898-1936):セビリャの子守歌
 イスラエル民謡:Numi, numi
 モンサルバジェ(1912-2002):黒人の子守歌
 ポーランド民謡:子守歌
 ホピ族民謡:Pu'va pu'va
 コーサ族民謡:Thula babana
 シューマン(1810-1856):子守歌
 ギリシャ民謡:Aide, aide
 シチリア民謡:Ninna nana
 バングラデシュ民謡:Ghoom!

エル・エスコリアル修道院聖歌隊
フランシスコ・ハビエル・ロドリゲス・ブラオホス(ボーイアルト)
ハビエル・マルティネス・カルメナ、アルベルト・パドロン(ピアノ)
ダビド・マヨラル(打楽器)
レアル・カピリャ・エスクリアレンセ
グスタボ・サンチェス(指揮)

録音:2007年7月、エル・エスコリアル修道院講堂


DIES 200817
ヴィヴァルディ(1678-1741):
  サルヴェ・レジナ RV616/スターバト・マーテル RV 621
  カンタータ「やめてくれ、もうやめてくれ」RV684
J・S・バッハ(1685-1750):
  カンタータ第170番 BWV170 から 満ち足りし安らぎ

フランシスコ・ハビエル・ロドリゲス・ブラオホス(ボーイアルト)
アルベルト・パドロン(オルガン)
ハビエル・マルティネス・カルメナ(オルガン、指揮)

録音:2007年7月、エル・エスコリアル修道院講堂、会計人室

エル・エスコリアル修道院聖歌隊員であるフランシスコ・ハビエル・ロドリゲス・ブラオホスのソロ・アルバム。


DIES 200918
恋人のため息は空を行く ガルシア・ロルカ、ロドリーゴ、他歌曲集
 フェデリコ・ガルシア・ロルカ(1898-1936):スペイン古謡集
   アンダ、ハレオ,四人のらば引き,三枚の葉,モンレオンの若者たち,
   ハエンのモーロ娘たち,18世紀のセビリャナス,チニタスのカフェ,
   セビリャの子守歌,巡礼の子供たち,ソロンゴ,ドン・ボイソのロマンセ,
   トランプのキング,ラ・タララ
 ホアキン・ロドリーゴ(1901-1999):2つのビリャンシコ
   聖なる羊飼い,ベツレヘムのコプリリャ
 シャビエ・モンサルバジェ(1912-2002):子守歌
 エルネスト・アルフテル(1905-1989):ああ、何てきれいな少女
 ブラス・ラ・ラセルナ(1751-1816):エル・トリピリ
 アントン・ガルシア・アブリル(1933-):コイタ
 クリストバル・アルフテル(1930-):パンショリニャ
 ヘスス・ガルシア・レオス(1904-1975):三連歌曲
   恋人のため息は空を行く,カディスからジブラルタルへ,花に、小さな花に
 ハビエル・マリア・カルメナ:冬の子守歌
 ヘスス・グリディ(1886-1961):ホタ

ハビエル・マルティネス・カルメナ(テノール)
アルベルト・パドロン(ピアノ)

録音:2007年6月、エルエスコリアル修道院(スペイン)、講堂・会計人室

ハビエル・マルティネス・カルメナはエルエスコリアル修道院聖歌隊出身の歌手・指揮者・ピアニスト・作曲家で、現在同聖歌隊の音楽監督。彼は同聖歌隊のOB合唱団レアル・カピリャ・エスクリアレンセの創設者であり、その指揮者を務めています。


DIES 200919
テネブレ
 トマス・ルイス・デ・ビクトリア
1548-1611):レスポンソリウム集
  聖週間の聖務日課集(1585)から
   [聖木曜日]
  私の友は/商人ユダは/弟子の一人が/私は子羊のように/ひとときも
  民の長老たちは
   [聖金曜日]
  まるで強盗に立ち向かうように/暗くなり/私の魂を/彼らは私を引き渡した
  不敬な者はイエスを引き渡した/私の眼はかすんだ
   [聖土曜日]
  羊飼いたちは去り/おお、あなたがたすべての者よ,見よ、その最期を
  王たちは立ちあがった/私は見なされた/主が葬られた後

エル・エスコリアル修道院聖歌隊
レアル・カピリャ・エスクリアレンセ
ハビエル・マルティネス・カルメナ(指揮)

録音:2008年3月、エルエスコリアル修道院(スペイン)、講堂・会計人室

スペインの少年聖歌隊によるビクトリアの教会音楽の録音で演奏水準が安定したものは少ないのですが、これはおすすめできます。やはりボーイソプラノ&アルトで聴くビクトリアは雰囲気が違います。


DIES 200921
フェデリコ・チュエカ(1846-1908)&ホアキン・バルベルデ(1846-1910):
  サルスエラ「グラン・ビア(大通り)」

エリサ・ベルモンテ(ソプラノ)
イサベル・エヘア(メゾソプラノ)
ヘスス・M・カルニセロ、アントニオ・サンス(ボーイソプラノ)
エル・エスコリアル修道院聖歌隊
レアル・カピリャ・エスクリアレンセ
ハビエル・マルティネス・カルメナ(テノール、ピアノ、指揮)

録音:2008年6月、エルエスコリアル修道院(スペイン)、講堂・会計人室

有名なサルスエラを少年合唱を中心にピアノ伴奏で演奏。少年とはいえ「お国もの」なので出来栄えは文句なし。ジャケット写真の背景になっているのはマドリードの地下鉄「チュエカ」駅の入り口で、この駅の次の駅は「グラン・ビア」。ほんとうの話です。


DIES 201020
輝きに満ちて スペイン歌曲集
 アントン・ガルシア・アブリル(1933-):3つのアラゴンの水彩画(**)
  〔ブランカ広場/ゆりの花に降り注ぐ雨/青と石〕
 ホアキン・ロドリーゴ(1901-1999):私はロバを一頭持っている
 ヘスス・グリディ(1886-1964):漕げ、漕げ
 フェデリコ・モンポウ(1893-1987):魂の歌(*/++)
 パブロ・ソロサバル(1897-1988):バスクの地よ(++)
 ガリシア民謡/M・グロバ編曲:あんたの雄鶏が
 エンリケ・ファブレス(1926-):セビリャのボレロ(+)
 シャビエ・モンサルバジェ(1912-2002):5つの黒人の歌 から
   ハバナの小唄(#/**)/黒人の子守歌(**)/黒人の歌
 マヌエル・デ・ファリャ(1876-1946):
  カンタータ「アトランティダ」から 海のサルベ(++)
 フアン・アルフォンソ・ガルシア(1935-):黄色〔輝きに満ちて/灯のともる夕べ〕
 ヘスス・グリディ:マドリガル
 民謡:川岸で
 ヘロニモ・ヒメネス(1854-1923):
  サルスエラ「ラ・テンプラニカ」から サパテアド(#/++)

エリサ・ベルモンテ(ソプラノ(*))
アナベル・アルダルル(メゾソプラノ(+))
イサベル・エヘア(メゾソプラノ(#))
エル・エスコリアル修道院聖歌隊
レアル・カピリャ・エスクリアレンセ
アルベルト・パドロン(ピアノ(**))
エクトル・エリエル・マルケス(ピアノ(++))
ハビエル・マルティネス・カルメナ(指揮)

録音:2007、2008、2009年、エルエスコリアル修道院(スペイン)、講堂・会計人室


DIES 201122
トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611):おお、大いなる神秘
  おお、大いなる神秘[O magnum mysterium]
  ミサ「おお、大いなる神秘」[Missa O magnum mysterium]
  見よ、主が来る[Ecce Dominus veniet]
  おお、天の元后[O Regem caeli]
  誰を見たのか、羊飼いたちよ[Quem vidistis pastores]
  博士たちは星を見て[Magi viderunt stellam]

エル・エスコリアル修道院聖歌隊
ハビエル・マルティネス・カルメナ(指揮)

録音:2010年6月、エル・エスコリアル修道院講堂(スペイン)


DIES 201123
(4CD)
トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611):聖週間の聖務日課(1585)

エル・エスコリアル修道院聖歌隊
レアル・カピリャ・エスクリアレンセ
ハビエル・マルティネス・カルメナ(指揮)

録音:2008、2010年、エル・エスコリアル修道院(スペイン)

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