アンロイト

AnLeuT (English/Deutsch)

現代最高のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者の一人であり、アルモニコ・トリブート・アウストリアを主宰するローレンツ・ドゥフトシュミットが個人で立ち上げたレーベルです。発売点数はまだ2枚ですが、それぞれアンドレア・マルコンとボブ・ファン・アスペレンとのデュオで大バッハと息子エマヌエルのソナタという、いきなりの大物。演奏はもちろん文句なしの名演。ドイツ・オーストリア的な堅牢と、イタリア的な歌の妙なる融合。決定盤と言ってよいと思います。録音も優秀、装丁は美麗ディジパック。

A 033
ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750):
 3つのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ
  ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのオブリガートのためのソナタ ト長調 BWV1027
  ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのオブリガートのためのソナタ ニ長調 BWV1028
  ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのオブリガートのためのソナタ ト短調 BWV1029

ローレンツ・ドゥフトシュミット(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
アンドレア・マルコン(チェンバロ)

録音:2003年、ヴェネツィア、サン・ジョルジョ修道院
使用楽器:1679年、ヤコブス・シュタイナー製(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
       1997年、ウィリアム・ホーン複製[モデル:ミートケ製](チェンバロ)

ドゥフトシュミットとマルコンという、思いもつかなかった組み合わせによるバッハ。実は二人はバーゼル・スコラ・カントールムの同窓生で、当時からよくこの曲を合わせていたのだそうです。旧友再会、しかし演奏に馴れ合いは一切なく、むしろ丁々発止駆け引きの様相。それが歌にあふれた大きな音楽を流れを生み出していくのですから、さすがというほかはありません。別格というべき名演です。


A 034
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788):
 3つのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ
  ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ ハ長調 Wq136(1745)
  ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのトリオ ト短調 Wq88(1759)
  ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ ニ長調 Wq137(1746)

ローレンツ・ドゥフトシュミット(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ボブ・ファン・アスペレン(チェンバロ)

使用楽器:1679年、ヤコブス・シュタイナー製(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
       デイヴィッド・レイ複製(モデル:ツェル製)

息子バッハのソナタは、最近ようやく日本のリスナーからも巨匠と認められ人気急上昇中のアスペレンとの共演。古楽ファンにはパンドルフォ&アレッサンドリーニ盤(TACTUS)の人気が高いですが、風格と格調の点ではそれをしのぐ名演です。

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