アルトゥム
ポルトガルの首都リスボンで文化関連の書籍出版、コンサートやイヴェントの企画・運営を行うアルトゥムが制作するレーベル。

ALTHUM 004
フェルナンド・デ・アルメイダ(1600頃-1660):
  聖木曜日のレスポンソリウム集
   オリーヴ山で/わが魂は悲しむ/そこでわれらは彼を見た/わが友が
   極悪の商人ユダは/弟子のうちの一人が/われは子羊のごとく
   民の長老らは
  平日のミサ
   キリエ/サンクトゥス/ベネディクトゥス/アニュス・デイ

カペラ・パトリアルカル
 モニカ・サントス、モニカ・モンテイロ(ソプラノ)
 カロリナ・フィゲレド、カタリナ・サライヴァ(アルト)
 ジョアン・モレイラ、アンドレ・バレイロ(テノール)
 マヌエル・レベロ、ティアゴ・シルヴァ(バス)
 セルジオ・シルヴァ(オルガン)

ジョアン・ヴァス(指揮)

録音:2011年1月17-19、24日、聖ニコラウ教会、リスボン、ポルトガル

フェルナンド・デ・アルメイダはポルトガルの作曲家・キリスト騎士団修道士。ドゥアルテ・ロボ(1565頃-1646)に師事しトマルのキリスト教修道院楽長を務めました。最近までほとんど顧みられることがなかったものの、その厳格な対位法や修辞的表現法は彼がポルトガル音楽史において重要な人物の一人であったことを裏付けています。カペラ・パトリアルカルは16世紀から19世紀のポルトガル音楽を演奏するために2006年に創設された声楽アンサンブル。指揮者のジョアン・ヴァスはポルトガルにおける歴史的オルガン演奏の第一人者です。ハードカヴァー・ブック仕様。


ALTHUM 005
アントニオ・ピニョ・ヴァルガス(1951-):
 インプロヴィゼーション・コンサート・イン・IST
  Entrada (Entrance) / Parte I A (Part I A) / Parte I B (Part I B)
  Parte II (Part II) / Part III (Part III) / Encore (Encore)

アントニオ・ピニョ・ヴァルガス(ピアノ)

録音:2009年、ライヴ、技術高等学校(IST)、リスボン、ポルトガル

アントニオ・ピニョ・ヴァルガスはポルト大学文学部歴史学科を卒業し、ポルト音楽院、ロッテルダム音楽院で学んだポルトガルの作曲家・ミュージシャン。クラシックとジャズの両分野で活躍しています。ハードカヴァー・ブック仕様。


ALTHUM 006
16&17世紀イベリア半島のオルガン音楽 アロウカ修道院のオルガン
 ディエゴ・デ・コンセイサン(17世紀;ポルトガル):バタリャ[戦争]第5旋法
 アントニオ・デ・カベソン(1510-1566;スペイン):パヴァーヌとそのグロサ
 アントニオ・カレイラ(1530頃-1594頃;ポルトガル):
  アヴェ・マリア(4声)/4声の歌とグロサ
 セバスティアン・アギレラ・デ・エレディア(1561-1627;スペイン):
  作品第8旋法(アルト:エンサラダ)/ティエント・デ・ファルサス第6旋法
 セバスティアン・ドゥロン(1660-1716):ティエント第1旋法−左手のガイティリャ
 マヌエル・ロドリゲス・コエリョ(1555-1635;ポルトガル):
  テント第2番第1旋法「デ・ラ・ソ・レ」
 フランシスコ・コレア・デ・アラウホ(1575-1654;スペイン):
  ソプラノ声部のメディオ・レヒストロによるティエント第8旋法
 ジュアン・カバニリェス(1644-1712;スペイン):
  パッサカリア第3番第3旋法/イタリア風クラント
 ペドロ・デ・アラウジョ(1610-1684;ポルトガル):
  2つのソプラノ声部のメイオ・レジストロによる(作品)第2旋法
  ファンタジア第4旋法
 不詳(18世紀初頭、アントニオ・マルティン・イ・コルの曲集から;ポルトガル)
  バタリャ・ファモザ[有名な戦争]

ルイ・パイヴァ(オルガン)

録音:2013年7月18-20日、アロウカ修道院、アロウカ、ポルトガル
使用楽器:1739年、ドン・マヌエル・ベント・ゴメス・フェレイラ製
        (2009年、ゲアハルト・グレツィング修復)

「ラッパ奏法」(水平方向に突き出したラッパ管でトランペットやトロンボーンのような音を出す)や音栓分割(一段の鍵盤の高音部・低音部で異なる音色にする)の使用といった独特の発展を遂げたイベリア半島(スペインとポルトガル)のオルガン音楽と、その発展をもたらしたイベリア式バロック・オルガンの響きを堪能できる一枚。メディオ・レヒストロ(スペイン語)/メイオ・レジストロ(ポルトガル語)は音栓分割、ティエント(スペイン語)/テント(ポルトガル語)およびグロサは変奏曲の一形式。ポルトガル第二の都市ポルト近郊のアロウカにある修道院のオルガンは典型的なイベリア・バロック・タイプの楽器。様々な音栓から生み出される音色は極めて個性的で、小鳥のさえずりを模した効果音(ペダル機能)まで現れます。現代ポルトガルを代表するオルガン奏者の一人でありイベリアの歴史的オルガン演奏の第一人者であるルイ・パイヴァによる演奏はまさに文句なし。絶品です。「オルガンは地味で単調で…」という先入観は、これらの音楽、この楽器、そしてこの奏者にはまったく当てはまりません。収録時間約70分。スペイン・ポルトガル料理のフルコースを満喫した気分になれます。
ルイ・パイヴァ(1961年生まれ)はリスボン高等技術学校電気工学を修了、リスボン国立音楽院でジョアキム・シモンイス・ダ・オラにオルガンを、クレミルデ・ロザド・フェルナンデスに通奏低音を師事、さらにバルセロナ(スペイン)でモンセラト・トゥレンに、サラゴサ(スペイン)でホセ・ルイス・ゴンサレル・ウリオルに教えを受けたポルトガルのオルガンおよびチェンバロ奏者。1989年から2011年までリスボン国立音楽院教授、2014年現在リスボン・サンタ・セシリア音楽アカデミー学長を務めています。ハードカヴァー・ブック仕様。

ルイ・パイヴァがこのオルガンについて語る動画
(ポルトガル語/重いかもしれません)


ALTHUM 007
フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994):子供のための歌
  あの雲、他 [Aquela nuvem e outras] (全22曲)
  ティアの歌集 [As Cançõezihnas da Tila] (全11曲)
  子供たちのためのクリスマス [Natal para as crianças] (全10曲)

リスボン・サンタ・セシリア音楽アカデミー児童合唱団(独唱、斉唱、合唱)
イネス・メスキタ、ジョアナ・アルヴェス(ピアノ)
アナ・パウラ・ロドリゲス、アントニオ・ゴンザルヴェス、
アルトゥル・カルネイロ(指揮)

録音:2005-2007年、スタジオ・ナモシェ、リスボン、ポルトガル

ハードカヴァー・ブック仕様。


ALTHUM 01-12
(DVD PAL)
マフラ国立宮殿教会堂の6台のパイプオルガン
 アントニオ・レアル・モレイラ(1758-1819):
  マフラ王宮教会堂のためのシンフォニア(6台のオルガンのための)(1-6/D)
 ディエゴ・デ・コンセイサン(17世紀):メイオ・レジストロ第2旋法(5)
 カルロス・セイシャス(1704-1742):ソナタ イ長調(4)
 ルイ=ニコラ・クレランボー(1676-1749):
  組曲第2旋法 から クラン・ジュによる奇想曲(6)
 イスフリート・カイザー(1712-1771):序曲(3)
 ジョアン・ヴァス(1963-):
  アヴェ・マリス・ステラ
   (グレゴリオ聖歌による合唱と6台のオルガンのための)(C/1-6/D)
 マルコス・ポルトゥガル(1762-1830):オルガンのためのソナタ(1)
 ジュゼッペ・アントニオ・パガネッリ(1710-1763):アリアII(2)
 ジョアン・ジョゼ・バルディ(1770-1816):
  退却行進曲(2)
  ミサ(独唱、合唱と6台のオルガンのための)から グローリア(T/B/C/1-6/D)
 [ボーナス・トラック]
 TVショー「Câmara Clara」(2010年5月9日、RTP2チャンネルで放映)
  ディナルテ・マシャド(オルガン製作家、修復責任者)、
  ジョアン・ヴァス(オルガン奏者、修復アドバイザー)、
  ルイ・ヴィエイラ・ネリ(音楽学者、修復顧問委員長)へのインタビューを含む

フェルナンド・ギマランイス、カルロス・モンテイロ(テノール(T))
ディエゴ・ディアス(バリトン(B))
リスボン・カンタート・シンフォニック合唱団(男声合唱(C))
ジョアン・ヴァス(福音書オルガン(1))
ルイ・パイヴァ(使徒書オルガン(2))
アントニオ・エステイレイロ(アルカンタラの聖ペドロ礼拝堂のオルガン(3))
アントニオ・ドゥアルテ(秘跡礼拝堂のオルガン(4))
セルジオ・シルヴァ(受胎礼拝堂のオルガン(5))
イザベル・アルヴェス(聖バルバラ礼拝堂のオルガン(6))
ジョルジ・アルヴェス(指揮(D))

収録:2010年5月15日、ライヴ、国立宮殿教会堂、マフラ、ポルトガル
使用楽器:
 (1)建造:1807年、シャヴィエル・マシャド・エ・セルヴェイラ
    改修:1820年頃、同/修復:1999年、ディナルテ・マシャド
 (2)建造:1807年、ジョアキン・アントニオ・ペレス・フォンタネス
    改修:1820年頃、シャヴィエル・マシャド・エ・セルヴェイラ
    修復:2000年、ディナルテ・マシャド
 (3)建造:1806年、ジョアキン・アントニオ・ペレス・フォンタネス
    修復:2004年、ディナルテ・マシャド
 (4)建造:1806年、シャヴィエル・マシャド・エ・セルヴェイラ
    改修:1820年頃、同/修復:2004年、ディナルテ・マシャド
 (5)建造:1807年、シャヴィエル・マシャド・エ・セルヴェイラ
    改修:1820年頃、同/修復:2010年、ディナルテ・マシャド
 (6)建造:1806年、ジョアキン・アントニオ・ペレス・フォンタネス
    改修:1820年頃、シャヴィエル・マシャド・エ・セルヴェイラ
    修復:2010年、ディナルテ・マシャド

1711年、世継ぎに恵まれなかったポルトガル国王ジョアン5世(1689-1750、在位:1706-1750)と王妃マリア・アナが「子を授かったら修道院を建立する」と神に誓約したところ、間もなく王女バルバラが誕生。誓約通り国王は1717年、首都リスボンの北西約40kmの町マフラに巨大な王宮兼修道院の建築を開始し、13年後に完成しました。王宮兼修道院は王政消滅(1910年)の後国立宮殿として利用され、現在ではポルトガルの観光名所の一つにもなっています。宮殿の教会堂の6台のオルガンは1792年から1806-1807年にかけて建造され、1998年から2010年にかけて修復されました。当DVDはポルトガル国営放送(RTP)がその修復完成を祝う演奏会の模様を収録したテレビ番組を商品化したものです。オルガン6台が合奏する楽曲では、各オルガン奏者が指揮者を映し出すモニターを見ながら弾いています。PAL方式で価格も高めですが、オルガン、教会建築、ポルトガルに興味のある方には是非ともお勧めしたい、実に興味深い映像作品です。カラー写真を多数掲載したポルトガル語・英語併記の解説書を備えたハードカヴァー・ブック仕様。
■PAL方式のため、一般的な日本製DVDプレーヤーでは再生できません。PAL対応のDVDプレーヤーが必要です。ご注意ください。

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